ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を観た。
第二次大戦当時、ナチの暗号エニグマを解読したイギリスの数学者アラン・チューリングの実話を映画化。
【満足度 評価】:★★★★☆
誰にも理解されることのない孤独と絶望感を抱えて生きるアランの生き方に涙。
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マーク・ストロング、マシュー・グード
監督:モルテン・ティルドゥム 2014年製作 イギリス、アメリカ合作映画
◆「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」(字幕版)
◆「エニグマ アラン・チューリング伝」上
◆「エニグマ アラン・チューリング伝」下
そこでケンブリッジ大学出身の数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)が選ばれる。
彼は、数学が得意なだけでなく、クロスワードパズルなどのゲームも得意で、そのゲームの理論から暗号が解けるという。
さらに彼は、莫大な製作費ががかかるマシンの製作を要請するのだが…。

第二次世界大戦当時のイギリスで、当時最も難解と言われたナチの暗号エニグマを解読し、終戦を早めたと言われた数学者アラン・チューリングのお話。
そのエニグマの暗号を解くには、「150X10の18乗」という組み合わせの中から一致するものを選ばなければならず、解読不能と言われた。
しかし、アランはマシンに暗号を解読させる方法が最も早いと考え、製作を提案する。
さらには、クロスワードパズルこそが、暗号への近道と考えていたアランは、新聞でクロスワードパズルの大会を企画し、優勝者をチームの一員に加える
それらのアランの提案は、イギリス海軍から猛反発を受けるが、彼はそこに固執し続けた。
そして、彼がクリストファーと呼んでいたマシンとの対話「イミテーション・ゲーム」を通して、見事に暗号を解読に成功する。
しかし、なぜ、彼はマシンに固執し続けたのか。
そこには彼の悲しい秘密があった。

そんな時、彼を理解し、生きる楽しさを教えてくれたのは、クラスメートのクリストファーだった。
暗号文の手紙をやり取りしたり、一緒にクロスワードパズルを解くことを楽しんだクリストファーとアラン。
そして、アランは自分がゲイであることを自覚し、クリストファー宛に「愛している」と書いた暗号文の手紙を渡そうと思ったその時、クリストファーは結核で亡くなってしまう。
それ以来、アランはクリストファーへの初恋が忘れられず、彼が製作したマシン「クリストファー」の名前は彼からきている。
そうして、アランは、クリストファーと共に暗号を解読することを「イミテーション・ゲーム」と呼び、それに固執するようになった。
きっと、クリストファーと一緒なら、世界一難しい暗号もすぐに解読できると思っていたに違いない。
そのマシン「クリストファー」に固執するアランが切なくて悲しい。
彼はゲイであることを自覚していたけれども、他の誰でもなく、クリストファーでなければダメだった。
そして、彼の頭脳をマシンで再現することで、永遠にクリストファーと共にいられる方法を考えたのだ。

キーラ・ナイトレイ演じる暗号解読のチームメイトで、クロスワードパズルの達人だったジョーン・クラークはアランのよき理解者の1人だった。
このジョーンという人も、かなり変わった人のようで。
アランが同性愛者でも良いから、共に暮らして一緒に仕事をしたいと言った時は、ビックリした。
アランも生きていくうえで、彼女が必要なのに、それでも彼女を愛することができないという、その微妙な立ち位置。
ジョーンは、アランにとって一体なんだったのかな・・・と考えさせられる。

孤独で切ないアラン像を作り上げた。
最後に「クリストファーを連れて行かないで。一人にしないで」って言った瞬間の顔が、頭に焼き付いて忘れられない。
今、イギリスで最も力のある俳優の一人。
他の出演作には、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「ドクター・ストレンジ」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「ブラック・スキャンダル」、「スタートレック イントゥ・ダークネス」、「裏切りのサーカス」など

一緒にいると気持ちが強くなって、なんだか怖いものがなくなってくるような気がしてくる人。
もちろん、話しているだけで楽しいし、自分のことを深く理解してくれる。
そんな人は、長い人生で何度も会える訳ではない。
しかし、そんなソウルメイトが、ある日突然、自分の前から姿を消し、その後の人生を、その人の亡霊を追うように生活するようになったらどうだろう。
そして、世界に平和をもたらす仕事をしたにも関わらず、「同性愛者」だという理由で世間から抹殺されしまったらどうだろう。
自ら命を絶つ理由が分からなくもない。
私もキーラ・ナイトレイと同じように、アランのことを抱きしめてあげたくなってしまう。
本当だったら生きているうちに、勲章をもらうべき人だったのに。
何も犯罪を犯していないのに…。
彼はイギリスに殺されたようなものだった。
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◆「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」(字幕版)
◆「エニグマ アラン・チューリング伝」上
◆「エニグマ アラン・チューリング伝」下
第二次大戦当時、ナチの暗号エニグマを解読したイギリスの数学者アラン・チューリングの実話を映画化。
【満足度 評価】:★★★★☆
誰にも理解されることのない孤独と絶望感を抱えて生きるアランの生き方に涙。
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マーク・ストロング、マシュー・グード
監督:モルテン・ティルドゥム 2014年製作 イギリス、アメリカ合作映画
「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」 予告編 動画
(原題:THE IMITATION GAME)◆「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」(字幕版)
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あらすじ
第二次大戦当時、 イギリスの海軍と諜報局(MI6)は協力してナチスの暗号エニグマを解くための特別チームの編成をする。そこでケンブリッジ大学出身の数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)が選ばれる。
彼は、数学が得意なだけでなく、クロスワードパズルなどのゲームも得意で、そのゲームの理論から暗号が解けるという。
さらに彼は、莫大な製作費ががかかるマシンの製作を要請するのだが…。

感想(ネタバレあり)マシンとの対話「イミテーション・ゲーム」で暗号を解読
悲しい話だったなぁ。第二次世界大戦当時のイギリスで、当時最も難解と言われたナチの暗号エニグマを解読し、終戦を早めたと言われた数学者アラン・チューリングのお話。
そのエニグマの暗号を解くには、「150X10の18乗」という組み合わせの中から一致するものを選ばなければならず、解読不能と言われた。
しかし、アランはマシンに暗号を解読させる方法が最も早いと考え、製作を提案する。
さらには、クロスワードパズルこそが、暗号への近道と考えていたアランは、新聞でクロスワードパズルの大会を企画し、優勝者をチームの一員に加える
それらのアランの提案は、イギリス海軍から猛反発を受けるが、彼はそこに固執し続けた。
そして、彼がクリストファーと呼んでいたマシンとの対話「イミテーション・ゲーム」を通して、見事に暗号を解読に成功する。
しかし、なぜ、彼はマシンに固執し続けたのか。
そこには彼の悲しい秘密があった。

少年時代のクリストファーとマシンのクリストファー
臆病で、神経質で、数学が得意なアラン少年は、クラスでもイジメられっ子だった。そんな時、彼を理解し、生きる楽しさを教えてくれたのは、クラスメートのクリストファーだった。
暗号文の手紙をやり取りしたり、一緒にクロスワードパズルを解くことを楽しんだクリストファーとアラン。
そして、アランは自分がゲイであることを自覚し、クリストファー宛に「愛している」と書いた暗号文の手紙を渡そうと思ったその時、クリストファーは結核で亡くなってしまう。
それ以来、アランはクリストファーへの初恋が忘れられず、彼が製作したマシン「クリストファー」の名前は彼からきている。
そうして、アランは、クリストファーと共に暗号を解読することを「イミテーション・ゲーム」と呼び、それに固執するようになった。
きっと、クリストファーと一緒なら、世界一難しい暗号もすぐに解読できると思っていたに違いない。
そのマシン「クリストファー」に固執するアランが切なくて悲しい。
彼はゲイであることを自覚していたけれども、他の誰でもなく、クリストファーでなければダメだった。
そして、彼の頭脳をマシンで再現することで、永遠にクリストファーと共にいられる方法を考えたのだ。

ジョーンの立場もまた切ない
クリストファー以外の人が、アランを理解できなかったワケではない。キーラ・ナイトレイ演じる暗号解読のチームメイトで、クロスワードパズルの達人だったジョーン・クラークはアランのよき理解者の1人だった。
このジョーンという人も、かなり変わった人のようで。
アランが同性愛者でも良いから、共に暮らして一緒に仕事をしたいと言った時は、ビックリした。
アランも生きていくうえで、彼女が必要なのに、それでも彼女を愛することができないという、その微妙な立ち位置。
ジョーンは、アランにとって一体なんだったのかな・・・と考えさせられる。

心寂しい天才数学者を演じきった ベネディクト・カンバーバッチ
主人公アランを演じたのは、ベネディクト・カンバーバッチ。孤独で切ないアラン像を作り上げた。
最後に「クリストファーを連れて行かないで。一人にしないで」って言った瞬間の顔が、頭に焼き付いて忘れられない。
今、イギリスで最も力のある俳優の一人。
他の出演作には、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「ドクター・ストレンジ」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「ブラック・スキャンダル」、「スタートレック イントゥ・ダークネス」、「裏切りのサーカス」など

世界を救った英雄か、それとも犯罪者なのか
私には、クリストファーの気持ちが分かるような気がする。一緒にいると気持ちが強くなって、なんだか怖いものがなくなってくるような気がしてくる人。
もちろん、話しているだけで楽しいし、自分のことを深く理解してくれる。
そんな人は、長い人生で何度も会える訳ではない。
しかし、そんなソウルメイトが、ある日突然、自分の前から姿を消し、その後の人生を、その人の亡霊を追うように生活するようになったらどうだろう。
そして、世界に平和をもたらす仕事をしたにも関わらず、「同性愛者」だという理由で世間から抹殺されしまったらどうだろう。
自ら命を絶つ理由が分からなくもない。
私もキーラ・ナイトレイと同じように、アランのことを抱きしめてあげたくなってしまう。
本当だったら生きているうちに、勲章をもらうべき人だったのに。
何も犯罪を犯していないのに…。
彼はイギリスに殺されたようなものだった。
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