リリー・ジェームズ主演、ケイト・ブランシェット共演の映画「シンデレラ」を観た。
おとぎ話「シンデレラ」の実写版映画化。
【満足度】:★★★☆☆(3.5)
むかーーしから、知っている話を、お話通りに忠実に映画化すると、こうなりますよ
って出来上がったのが、このシンデレラ。
しかし、豪華な衣装に見とれてしまう作品だった。
出演:リリー・ジェームズ、ケイト・ブランシェット、リチャード・マッデン、ステラン・スカルスガルド、ヘレナ・ボナム・カーター、ベン・チャップリン
監督:ケネス・ブラナー 2015年製作 アメリカ映画
◆「シンデレラ」DVD
裕福な家庭に育ち、何不自由なく育ってきたシンデレラ(リリー・ジェームズ)だったが、幼い頃に母が他界してしまう。
母亡き後、しばらく父と2人暮らしの日々だったが、悲しみも癒えた頃、父(ベン・チャップリン)は地元の有力者の未亡人トレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)と再婚。
そして、それから間もなくして父も他界してしまう。
その後、まま母となったトレメイン夫人に冷たくされるシンデレラだったが、実の母の遺言である「勇気と優しさを忘れずに」という言葉を胸に、日々を前向きに暮らしていた。
そしてある時、王様のお城では、王国に住む人なら誰でも参加できる舞踏会が催されることとなり、胸が高鳴るシンデレラだったが…。

きっと、子供の頃にみんな絵本で読んだはず。
イジメられても、悲しいことがあっても、妖精の使いである鳥や小動物たちと毎日健気に生きているシンデレラ。
彼女の心の美しさは、見事、王子様のハートを射止める。
そして、シンデレラのように辛いことがあっても、毎日健気に生きていれば王子様が迎えに来てくれると、女の子はみんなそう信じて大人になる。
大人になれば、それが100%おとぎ話だっていう現実に直面するわけだけども(笑)
その、世界中の少女たちみんなが憧れる絵本の印象をそのまま豪華に実写版にしたのがこの映画。
とにかく衣装もセットも豪華絢爛で、観ているだけでため息が出る。
私の中で一番印象に残っているのは、舞踏会のブルーのドレスと、かぼちゃの馬車。
絵本の中そのままというより、むしろ想像を超えた美しさだった。

また、この映画の中でグッと来たのは、シンデレラの亡き母が遺した言葉
「勇気と優しさを忘れないで」
という一言だった。
彼女がその言葉をシンデレラに伝えた時、思わずハッとしてしまった。
私自身、「勇気と優しさ」を忘れて、日々の忙しさに心が流されてしまってはいないだろうかと感じたからだった。
誰かを愛し、その愛を伝えることも、誰かを憎み、その憎しみを捨てることも、全て勇気。
そして、相手に多くを望まないのが優しさなのではないだろうか。
シンデレラは、まま母や義理の妹たち、大公の陰謀などたくさんの困難を乗り越え、王子への愛を貫き通した。
それでも、彼女たちに恨み事の一つも言わずに健気に炊事洗濯をする勇気と優しさ。
その心の優しさが、彼女の幸せを引き寄せる。
そこで、私がハッとなったのは、ちょっとでも辛いことがあると、ついブーブーと文句を言ってしまう自分にだった。
文句を言う時間があったら、前に進むためにできることがあるのに。
何か辛いことをされても、許すことができるのに。
つい文句を言ってしまう。
でね、文句を言っている顔って、確実にブス顔で、絶対に幸せが来る顔はしてないんだよね。
だからこそ、改めて、
「どんなに辛いことがあっても、勇気と優しさがあれば乗り越えられる」
それって、幸せを引き寄せるためにすごく大切なことだなと感じた言葉だった。

彼らのフレッシュな雰囲気が、映画の爽やかさにピッタリ。
主役の経験が少なくて未熟な分、脇は豪華なキャストで固めている。
まま母を演じたのは、ケイト・ブランシェット。
このお母さんはとても怖くて、美しい。
まさに、計算高くて、したたかな策略家にピッタリ。
また、彼女が着ている魔女風ドレスがどれも素敵で、これ以上ない程に着こなしている。
「もう、この役はあなたしかいません!!」ていう貫録に溢れていた。
ケイト・ブランシェットの他の出演作には、「ニュースの真相」など

もう1人、出演シーンは少なくても、しっかりと印象を残すのが、フェアリー・ゴッドマザーを演じたヘレナ・ボナム・カーター。
いつもだったら魔女役がピッタリはまるのに、今回はなんと妖精役!!
あり得ないようで、あるんだね。
ちょっと妖しげな妖精様。
これ以上ないくらいにピタリとはまっていてビックリ(笑)
さすがの大女優!!
ちなみに、ヘレナ・ボナム・カーターは過去にこの映画の監督、ケネス・ブラナーとお付き合いしていた時期もあったけど、別れた後もこうして一緒に仕事している。
その割り切り感たるやすごいなーーと感心してしまった。
ヘレナ・ボナム・カーターの他の出演作には、「未来を花束にして」など

監督は、ケネス・ブラナー。
イギリスでは知らない人がいないぐらいの名俳優。
シェークスピアをやらせたら右に出る人はないという時代もあった。
現在は、俳優としも活動しながら、「マイティ・ソー」「エージェント:ライアン」などの監督業も並行して行っている。
最近はアメリカが多いようだけど、シェークスピアはどうしたんだろう…。
もうやらないのかな…。
ケネス・ブラナーの出演作には、「ダンケルク」など

誰もが知っている「シンデレラ」の物語。
アニメや絵本の話をそのまま実写化して、なおかつ評価されるっていうのも、大変な労力だと思う。
しかし、ここは正当派の殻を破る部分があっても良かったように思う。
正直、悪役たちの描かれ方がちょっと物足りない。
ここで描かれる程度の意地悪は耐えられる範囲のもの。
善が良いのは当たり前、善は悪との対比があってこそ輝くもの。
昔読んだシンデレラのまま母はもっと怖かったよねぇ。
シンデレラは踏みにじられ、這いつくばって生きていたんじゃなかったっけ??
でも、そこまで描いてしまうと、きっとディズニーは許してくれないんだろうなぁ。
それこそ、そこは「勇気を持って」誰も見たことがないシンデレラの恐ろしい裏側を描いたら、さらに良い作品になったんじゃないかなぁと思う。
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◆「シンデレラ」DVD
おとぎ話「シンデレラ」の実写版映画化。
【満足度】:★★★☆☆(3.5)
むかーーしから、知っている話を、お話通りに忠実に映画化すると、こうなりますよ
って出来上がったのが、このシンデレラ。
しかし、豪華な衣装に見とれてしまう作品だった。
出演:リリー・ジェームズ、ケイト・ブランシェット、リチャード・マッデン、ステラン・スカルスガルド、ヘレナ・ボナム・カーター、ベン・チャップリン
監督:ケネス・ブラナー 2015年製作 アメリカ映画
「シンデレラ」予告編 動画
(原題:Cinderella)◆「シンデレラ」DVD
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あらすじ
裕福な家庭に育ち、何不自由なく育ってきたシンデレラ(リリー・ジェームズ)だったが、幼い頃に母が他界してしまう。
母亡き後、しばらく父と2人暮らしの日々だったが、悲しみも癒えた頃、父(ベン・チャップリン)は地元の有力者の未亡人トレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)と再婚。
そして、それから間もなくして父も他界してしまう。
その後、まま母となったトレメイン夫人に冷たくされるシンデレラだったが、実の母の遺言である「勇気と優しさを忘れずに」という言葉を胸に、日々を前向きに暮らしていた。
そしてある時、王様のお城では、王国に住む人なら誰でも参加できる舞踏会が催されることとなり、胸が高鳴るシンデレラだったが…。

感想(ネタバレあり)俳優も美術も豪華に贅沢に忠実に映画化
女の子なら、誰もが憧れるシンデレラストーリー。きっと、子供の頃にみんな絵本で読んだはず。
イジメられても、悲しいことがあっても、妖精の使いである鳥や小動物たちと毎日健気に生きているシンデレラ。
彼女の心の美しさは、見事、王子様のハートを射止める。
そして、シンデレラのように辛いことがあっても、毎日健気に生きていれば王子様が迎えに来てくれると、女の子はみんなそう信じて大人になる。
大人になれば、それが100%おとぎ話だっていう現実に直面するわけだけども(笑)
その、世界中の少女たちみんなが憧れる絵本の印象をそのまま豪華に実写版にしたのがこの映画。
とにかく衣装もセットも豪華絢爛で、観ているだけでため息が出る。
私の中で一番印象に残っているのは、舞踏会のブルーのドレスと、かぼちゃの馬車。
絵本の中そのままというより、むしろ想像を超えた美しさだった。

幸せを呼ぶのは「勇気と優しさ」にグッと来た
また、この映画の中でグッと来たのは、シンデレラの亡き母が遺した言葉
「勇気と優しさを忘れないで」
という一言だった。
彼女がその言葉をシンデレラに伝えた時、思わずハッとしてしまった。
私自身、「勇気と優しさ」を忘れて、日々の忙しさに心が流されてしまってはいないだろうかと感じたからだった。
誰かを愛し、その愛を伝えることも、誰かを憎み、その憎しみを捨てることも、全て勇気。
そして、相手に多くを望まないのが優しさなのではないだろうか。
シンデレラは、まま母や義理の妹たち、大公の陰謀などたくさんの困難を乗り越え、王子への愛を貫き通した。
それでも、彼女たちに恨み事の一つも言わずに健気に炊事洗濯をする勇気と優しさ。
その心の優しさが、彼女の幸せを引き寄せる。
そこで、私がハッとなったのは、ちょっとでも辛いことがあると、ついブーブーと文句を言ってしまう自分にだった。
文句を言う時間があったら、前に進むためにできることがあるのに。
何か辛いことをされても、許すことができるのに。
つい文句を言ってしまう。
でね、文句を言っている顔って、確実にブス顔で、絶対に幸せが来る顔はしてないんだよね。
だからこそ、改めて、
「どんなに辛いことがあっても、勇気と優しさがあれば乗り越えられる」
それって、幸せを引き寄せるためにすごく大切なことだなと感じた言葉だった。

フレッシュな新人俳優と、脇を固めるベテラン俳優たち
シンデレラを演じたリリー・ジェームズ(「ベイビー・ドライバー」)と、王子を演じたリチャード・マッデンは、ほぼ無名の新人の大抜擢。彼らのフレッシュな雰囲気が、映画の爽やかさにピッタリ。
主役の経験が少なくて未熟な分、脇は豪華なキャストで固めている。
まま母を演じたのは、ケイト・ブランシェット。
このお母さんはとても怖くて、美しい。
まさに、計算高くて、したたかな策略家にピッタリ。
また、彼女が着ている魔女風ドレスがどれも素敵で、これ以上ない程に着こなしている。
「もう、この役はあなたしかいません!!」ていう貫録に溢れていた。
ケイト・ブランシェットの他の出演作には、「ニュースの真相」など

もう1人、出演シーンは少なくても、しっかりと印象を残すのが、フェアリー・ゴッドマザーを演じたヘレナ・ボナム・カーター。
いつもだったら魔女役がピッタリはまるのに、今回はなんと妖精役!!
あり得ないようで、あるんだね。
ちょっと妖しげな妖精様。
これ以上ないくらいにピタリとはまっていてビックリ(笑)
さすがの大女優!!
ちなみに、ヘレナ・ボナム・カーターは過去にこの映画の監督、ケネス・ブラナーとお付き合いしていた時期もあったけど、別れた後もこうして一緒に仕事している。
その割り切り感たるやすごいなーーと感心してしまった。
ヘレナ・ボナム・カーターの他の出演作には、「未来を花束にして」など

監督は、ケネス・ブラナー。
イギリスでは知らない人がいないぐらいの名俳優。
シェークスピアをやらせたら右に出る人はないという時代もあった。
現在は、俳優としも活動しながら、「マイティ・ソー」「エージェント:ライアン」などの監督業も並行して行っている。
最近はアメリカが多いようだけど、シェークスピアはどうしたんだろう…。
もうやらないのかな…。
ケネス・ブラナーの出演作には、「ダンケルク」など

正直、悪役が物足りない…
誰もが知っている「シンデレラ」の物語。
アニメや絵本の話をそのまま実写化して、なおかつ評価されるっていうのも、大変な労力だと思う。
しかし、ここは正当派の殻を破る部分があっても良かったように思う。
正直、悪役たちの描かれ方がちょっと物足りない。
ここで描かれる程度の意地悪は耐えられる範囲のもの。
善が良いのは当たり前、善は悪との対比があってこそ輝くもの。
昔読んだシンデレラのまま母はもっと怖かったよねぇ。
シンデレラは踏みにじられ、這いつくばって生きていたんじゃなかったっけ??
でも、そこまで描いてしまうと、きっとディズニーは許してくれないんだろうなぁ。
それこそ、そこは「勇気を持って」誰も見たことがないシンデレラの恐ろしい裏側を描いたら、さらに良い作品になったんじゃないかなぁと思う。
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