リーアム・ニーソン主演の映画「誘拐の掟」をWOWOWで観た。

元敏腕刑事が私立探偵となり、連続殺人犯を追い詰めていくお話。

満足度 評価】:★★★☆☆

今回観たのは2回目。

1回目はなんともスッキリしないモヤモヤ映画だなと思ったけど、2回目もやっぱりモヤモヤ映画だった(笑)


「誘拐の掟」予告編 動画

(原題:A WALK AMONG THE TOMBSTONES)




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あらすじ


元刑事のマット(リーアム・ニーソン)は、刑事時代、酒に溺れ、犯人を追っている最中に判断ミスを起こし、無実の子供を殺してしまう。

それから9年。

彼は酒をやめ、私立探偵として暮らしていた。

そして、彼の元にある誘拐事件の捜査依頼が飛び込んでくる。

しかし、誘拐された女性は、既に殺されているという…。


誘拐の掟

感想(ネタバレあり)誘拐犯のルール

この映画で描かれるのは、ある猟奇的な連続殺人事件。

誘拐され、殺されてしまう犠牲者たちには、あるルールがある。

「麻薬の売人の家族であること」

殺人犯は、DEA捜査官から売人のリストを奪い(第1の被害者)、売人の妻を狙って誘拐する。

そして、売人たちは高い身代金を要求する。

家に踏み込まれると問題がある売人たちは、警察に知らせることもできず、言われた通りに金を差しだすが、その頃には、彼らの妻は殺されている。

しかし、被害者の売人の一人が、どうしても犯人に復讐したいと思い、「わらにもすがる思い」で、元警察官のマットに依頼する。

それまで、9年前に起こした事故を引きずった人生を送っていた彼が、その事件を引き受けてから、捜査にやりがいを感じ始め、徐々に立ち直っていく。

誘拐の掟3

過去のトラウマを克服する元刑事の物語


しかし、私には、その連続殺人犯の猟奇性の恐ろしさよりも、マットが心の傷を克服して立ち直っていく物語として、この映画を観ていた。

結局のところ、私はマットが、この事件の捜査を終えたところで、それまで引きずっていた事故のトラウマをようやく克服できたように思う。

それは、依頼人の娘を助けたことと、この事件の捜査がきっかけで知り合った少年TJ。

2人の少年少女の存在が、彼の心を救うことになったように思う。

TJに彼の9年間の事件を告白し、幼い少女の命を奪ってしまったことで心を痛め続けていたことを自覚するマット。

アルコール中毒の人たちが、自分の罪を告白することで、その痛みを克服するように、彼はトラウマから脱出できたように思う。

誘拐の掟

何をしたいのよ。誘拐犯


私が、1回目も、2回目も、この映画にモヤモヤしていた理由がなんとなく分かった気がする。

この映画の悪役である、連続殺人犯の意図がよく分からなかった

彼らが女性たちを誘拐するのは、お金が目的だったのか、それとも、殺す快楽が目的だったのか…。

どっちも感じられるけど、主目的がよく分から無いんだなぁ。

たとえば、「羊たちの沈黙」だったら、その殺人犯は女性の皮膚が目的だった。

彼女たちを殺し、その皮で自分にピタリと合った服を作るのが最終目標だった。

その最終目標を知った瞬間に、ゾゾゾと鳥肌が立つ。

でも、この映画の犯人たちは、結局何がしたかったのか、よく分からなかった。

彼らは、なぜ誘拐と猟奇殺人を繰り返し、なぜ男二人組で、何を目標にしていたのか。

そこが曖昧だったのが、とても残念だった。

誘拐の掟4

出演者はリーアム・ニーソン


主人公の私立探偵マットを演じるのは、リーアム・ニーソン

正直、この映画は主役がリーアム・ニーソンじゃなかったら、観るべき映画にもなれなかったように思う。

相変わらず、刺しても撃っても死なないダイ・ハードな男だったなぁ。

だから、いるだけでスゲーー頼りになる男なんだよね。

だから、この人がいなかったら、この映画は成り立たないと思うのよねぇ

他の出演作には、「トレイン・ミッション」、「オペレーション・クロマイト」、「沈黙-サイレンス-」、「ラン・オールナイト」、「96時間」、「96時間/リベンジ」、「96時間/レクイエム」、「フライト・ゲーム」、「キングダム・オブ・ヘブン」「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」など。

誘拐の掟2

なぜ、1999年??


あと、もう1つ気になったのは、1999年が舞台になっていること

これ、かなりのモヤモヤポイントなんだよね。

しかも、最後にツインタワーを出してたけど、911前と後でなんか変わった部分でもあったんだろうか。

映画の中でも出てきたけど、99年当時でもインターネットはあったわけだから、現在を舞台にしてもあまり変わりがないように思ったんだけど、ここであえて99年を舞台にした意味が分からなかったなぁ。

なんだったんだろう…。

って考えると、やっぱりモヤモヤしちゃう映画だった。




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