ラッセル・クロウクリスチャン・ベール共演の映画「3時10分、決断のとき」をWOWOWで観た。

悪名高き指名手配犯と、彼を隣町まで移送することになった善良な牧場主。全く正反対な彼らの生き様と心の交流を描くロードムービー。

満足度 評価】:★★★★☆

しびれたなぁ。

女には絶対入り込めない男同士の友情にグッと来た。

「3時10分、決断のとき」予告編 動画

(原題:3:10 TO YUMA)




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あらすじ


牧場主のダン・エヴァンス(クリスチャン・ベール)は、借金苦で家族を養うことも難しい状態で、妻や息子たちから冷たい視線を浴びている毎日。

ある時、悪名高き指名手配犯のベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)が、ダンの地元とで逮捕される。

町ではベンを絞首刑にするために、そこから遠く離れた駅から出るユマ行きの汽車で移送することになり、彼を駅まで護送する人が必要となった。

そこで、家族のために少しでも金が欲しいダンは、ベンの護送に名乗り出る。

映画「3時10分、決断の時」

感想(ネタバレあり)


典型的な西部劇ではないことの面白さ


私が想像する西部劇っていうのは、「善人」と「悪人」がいて、家族や街のために「善人」が「悪人」を倒すという、典型的な勧善懲悪の物語のイメージ。

でも、この西部劇はちょっと違う。

「善人」と「悪人」が出てくるんだけど、彼らが交流していくうちに、「善人」だったはずの人が、ちょっと「悪人」に心がなびいたり、「悪人」の心が「善人」になっていったりする。

この辺がよくあるタイプの西部劇ではなくて、面白かった。

どうしても憎めないのよ。この悪人が。

この2人の心の揺らぎと、彼らの生き様、そして、二人の間に生まれる友情が切なくて、しびれる映画だった。


映画「3時10分、決断の時」ラッセル・クロウ


「100%の悪人」っていないと思う!


やっぱりさぁ。思うんだけど。

「100%の悪人」っていないんじゃないかな。

どんな人でも、ちょっと心をつついたらその奥底に隠れていた善良な部分が出てくるんじゃないかなぁって思った。

というのも、この映画の主人公ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)は、悪名高き指名手配犯。

全米でも、彼を知らない人はいないんじゃないかというぐらいの悪人。

そんな彼が、バカ正直でクソ真面目で、善良な牧場主ダン(クリスチャン・ベール)と知り合う。

そのダンが、わずか200ドル(ベンにとっては、はした金)と、そのお金で家族を幸せにするために、命がけでベンを護衛する姿を見て、ベンはダンに心が揺らいでいく。


映画「3時10分、決断の時」クリスチャン・ベールとラッセル・クロウ


バカ正直で真面目な人間は悪人の心も動かす


きっと、銃の腕と部下を統率する力でのし上がってきたベンにとって、そのあまりにも容量の悪いダンを見て、「バカだなぁ」と思っていたに違いない。

しかし、必死でバカ正直な人は、他人の心を動かす。

何があっても、1000ドル積まれても(ちょっと心が揺らいだけど)、それでも逃げ出そうとしなかったダンをベンは応援しはじめる。

ベンは、ダンを撃とうとする自分仲間を撃ったり、自ら率先して(いるように見えた)3時10分の駅に向かい始める。

ここが、私のグッときたポイント。

本当はベンだって、全国で強盗をして、多くの仲間と大金を手にしたところで、ダンのように愛する家族を持ちたかったのではないか。

だから、どんな時も家族を思うダンを見て、「ダンを家族の元に無事に帰してあげなければ」と思ったのではないかと。

そこは、それまで100%悪人だった彼の見せた、心の奥底の良心だったように思う。

それは、無事ダンがベンを電車に送り届けた時、「よくやったな」と言ったベンの笑顔が語っていた。

映画「3時10分、決断の時」ラッセル・クロウ


出演者は、ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール、監督はジェームズ・マンゴールド


主人公の悪党、ベン・ウェイドを演じているのは、ラッセル・クロウ

前から思っていたけれど、ラッセル・クロウは演技の上手い人だと改めて思った映画だった。

リーダーらしい懐の深さと、それでいて、肝心なことは決して語ろうとしないプロの悪党ぶりと、腹が立ったら抑えきれない激情の人ベン・ウェイドを完璧に作り上げた上で、演技をしていた。

それまで何人も人を殺してきた悪党なのに、その懐の深さから、なんだか心が惹かれてしまう悪い香りのする男、ベン・ウェイド。

その惹かれてしまう香りを醸し出すのは、ラッセル・クロウの役作りの完璧さからくるものだと思う。

表面的なものではなく、心のそこからベンになりきっているような奥の深さを感じた。

ダンの妻も、その息子たちも、彼にコロッと心を許してしまうのが良く分かる。

ラッセル・クロウの他の出演作は、「ある少年の告白」、「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」、「ディバイナー 戦禍に光を求めて」、「ノア 約束の舟」、「ワールド・オブ・ライズ」、「消されたヘッドライン」、「パパが遺した物語

映画「3時10分、決断の時」ラッセル・クロウ


そして、彼を護送する善良な牧場主ダンを演じるのはクリスチャン・ベール

クリスチャン・ベールがバカ正直で容量の悪い牧場主って、あんまり想像つかないんだけど、これまた見事になりきっていた。

要所、要所で、なんでそんなに正直なのよ、とか、なんでそんな大事なところで転んじゃうのよなんて思ったりして。

クリスチャン・ベール史上、稀に見るドン臭さ!満載のダンだった。
 
いいなぁ。クリスチャン・ベールは好きだから、こんなダンも許せちゃう(笑)

クリスチャン・ベールの他の出演作には、「The Promise/君への誓い」、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」、「ファーナス/訣別の朝」、「ザ・ファイター

映画「3時10分、決断の時」クリスチャン・ベール


監督は、ジェームズ・マンゴールド。

ジェームズ・マンゴールドって誰だっけ??と思って、改めて調べてみたら、「LOGAN/ローガン」、「17歳のカルテ」、「ニューヨークの恋人」、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」などの監督。

どれも、私が好きな作品だったので、ちょっとビックリした。

次回から要チェックだわ。

映画「3時10分、決断の時」ラッセル・クロウとクリスチャン・ベール

最後の最後に見せたベンの良心にほっこり


ラストが、かなり衝撃的な終わり方だったんっだけど、希望があるとすれば、ベンが「ヒュー」と口笛を吹くと、彼の馬が電車を追いかけていったこと。

こういう、その先を観客に考えさせるように終わるのが、とってお西部劇らしいなと思って微笑ましかった。

私の想像の中では、汽車が見えなくなったあたりで、彼は馬に乗って逃走しているよね。

ダンと、彼の家族のためにおとなしく汽車に乗っただけだから。

その最後の、最後に見せたベンの良心もとても素敵だった。






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