エリザベス・モス主演の海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」<シーズン1>#10『夜』をWOWOWで観た。

シーズン最終話。

オブフレッドがウォーターフォード司令官とイゼベルの店に行ったことが夫人にばれてしまう。

そして、そんなオブフレッドに対して夫人はある仕打ちをする…。

その一方で、イゼベルの店で働いていたモイラは、ある行動を起こす。


「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」<シーズン1>予告編 動画

(原題:The Handmaid's Tale)






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〇 「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」<シーズン1>第9話 観ました!!

感想はこちらから →海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」<シーズン1>#9『橋』絶望の中で生きていくための希望と、未来へとつなぐ架け橋。エリザベス・モス主演【感想】

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キャスト&スタッフ


出演者

エリザベス・モス

…(「最後のランナー」など)

…(「かごの中の瞳」など)



…(「へレディタリー 継承」など)



製作総指揮

〇ブルース・ミラー



海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン1



感想(ネタバレあり)


侍女たちに射すわずかな光…


思えば、このドラマは子供を奪われた女性が「子供を産む機械」として、有力者の家に侍女として仕えるというショッキングなできごとからスタートし、「一体この世界は何なんだ?」と思いながら毎回観ていた。

そして、少しずつ「ギリアド」という男尊女卑の国の謎が明らかになっていった。


けれど、明らかになればなるほど、ギリアドには出口がなく、一生そこから出られないような気がしてくる。

そうなると、この世の絶望を感じた女性たちは、ジャニーンのように自殺するしかなくなってしまうのか…。



少なくとも、前回まではそうだった。

しかし、この最終話は、希望へつながるわずかな光を感じさせた。



まずはハンナだ。

司令官とイゼベルの店へ行ったオブフレッドに対して腹を立てた夫人は、ハンナが養子になった家へ赴き、ハンナと楽しそうに話している姿をオブフレッドに見せつける。



あんなに会いたかったハンナが目の前にいるのに、声をかけることができない。

それが、どんなに辛いことか。



それは、夫人からオブフレッドに対する「罰」であり、ハンナは夫人がオブフレッドを従わせるための「人質」だ。

しかし、オブフレッドにとってはハンナが近くで生きているということが、希望でもあるのだ。



海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン1第10話



ギリアドの夜明け前なのか…


そのイゼベルの店で働いているモイラは、ジューンと再会したことに触発され、ギリアドから脱走する。

行けるところまで車で行き、最後は長い道のりを歩き続ける。

そして、たどり着いたのはカナダのオンタリオ州だった。



そこで、モイラはルークと再会する。

ルークは、探している家族の1人として、モイラの名前を登録していたのだ。

そのモイラの脱出成功は、ジューンにとって大きな一歩だ。



さらに、ジューンがモイラから受け取った「荷物」は、炭そ菌でも爆弾でもなく、母たちから子に宛てた手紙の山だった。

それは、ジューンと同じような境遇にいる母たちがたくさんいることを教えてくれるものであり、誰よりもジューンを励ますものだった。



そして何より、最大の希望はオブフレッドの妊娠だ。

これは、オブフレッドがギリアドで生きていくための最強の武器になる。



実際に、ジャニーンを処刑するはずの場で、オブフレッドがその役割を放棄。

本来ならば、酷く打たれるはずなのだが、誰も手を出すことができない。

オブフレッドは、ただ一人リディア叔母に対して「ごめん」と謝罪する。



そして、その「処刑放棄」は、その後の侍女たちも続いていく。



オブフレッドに対して手を出すことができないことを知っていて、彼女は自分自身を利用しているのだ。

そうなると、辛い状況に追い込まれるのはリディア叔母なので、彼女に対しては謝罪しているのだ。

それは、辛い状況を共に過ごしている間に、侍女たちとリディア叔母の間には信頼関係ができていることを示している。



そして、それはこれまで弱い立場にいた侍女たちが力を持ち始めた瞬間だった。

それは「ギリアドの夜明け」につながるのか…。



さらに、ジューンは、ハンナやルークと再会できるのか。

これは、次への希望を感じさせる最終話だった。




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