ジョン・トラボルタ主演の映画「シビル・アクション」をWOWOWで観た。

常に勝ち続け上昇気流に乗っていた弁護士が、ある訴訟をきっかけに環境問題に目覚めていく話。

満足度 評価】:★★★☆☆

うーーーん。やっぱり弁護士が主役の法廷ものは、気持ち良く勝訴する映画が観たい!!

これでは、なんだか不完全燃焼だわ。

「シビル・アクション」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:A CIVIL ACTION)




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あらすじ


傷害事件が専門で敏腕弁護士のジャン(ジョン・トラボルタ)の元へ、ボストン北部にある小さな田舎町に住む主婦から依頼が飛び込んでくる。

彼女は、息子を白血病で亡くしたので訴訟を起こしたいという。

その主張によれば、息子は地元の工場が垂れ流しにしている廃液で水道水が汚染されているという。

ジャンは、その話に勝ち目がないので、直接会って依頼を断るために現地へ出向く。

しかし、そこでは実際に工場が排水を垂れ流す現場を目の当たりにし、ジャンはその依頼を受けることにするのだが…。

シビル・アクション


感想(ネタバレあり) 心がモヤモヤしてスッキリしない映画


なんだか観終わってから、心がモヤモヤしてスッキリしない。

それは、この映画「シビル・アクション」が弁護士を主役にしながら、結局、敗訴で終わった話だってこともある。

しかし、それ以上に気になるのは、自己中心的な主人公ジャンの仕事の進め方。

あまりにも自己中でモヤモヤする。スッキリしない。

主人公なのに、素敵だと思えないんだよね。

やっぱり、映画として観る以上は、主人公に魅力が欲しいんだよねぇ…。

シビル・アクション2

こんなリーダーは嫌だ!


主人公のジャンは、5人前後の従業員がいる小さな法律事務所を経営している。

彼らの仕事である訴訟は、ジャン個人で受けるものではなく、事務所として受けるもの。

もちろん、代表はジャンだから、受ける訴訟も、その進め方もジャンが決めていいと思う。

しかし、従業員がいるのなら、彼らが働きやすい環境を提供するのがボスであるジャンの仕事。

それに、顧客である原告たちと、給料を受け取る従業員たちの双方が最もハッピーな終わり方を選択するのもジャンの仕事

そこは、私欲に走ってしまったら、絶対にダメだと思う。

私欲に走りたいなら、1人でやれば良い。

結局のところ、ジャンが勝ち負けにこだわりすぎてしまったことで、従業員たちも、顧客たちも彼から離れていき、彼は1人になってしまう。

あぁ。やっぱりな。そうだろうな。と思うけど、私がこの映画「シビル・アクション」にモヤモヤするのは、そのジャンを擁護するような作り方。

彼は、訴訟では負けてしまったけど、人生では勝ち組だみたいな描き方。

そうじゃないだろう~と思って、モヤモヤ、モヤモヤ。

シビル・アクション3

失敗から開き直るのではなく、学びましょう


ジャンが、工場を相手に負けてしまったのには理由がある。

大手企業を相手に環境問題に取り組むには、あまりに経験が少なすぎた。

準備が足りなすぎた。

そして、精神的にジャンが若すぎた。

原告たちの気持ちに気が回らず、従業員に負担をかけ、それでも、自分の私欲に走ってしまった

まずは、その失敗に向き合うことが大事だと思うけど、この映画では、ジャンがそのことを反省しているようには見えない。

それは、最後のセリフ「同じ失敗を繰り返すと分かっていても、この訴訟にチャレンジすると思う」と言っている一言に表れている。

もっと身近な従業員さんを大事にしようよ。

お客さんの気持ちを第一に汲み取ろうよ。

そんな風に、ジャンに声をかけたくなった。

やっぱり、自己中心的な人なんだなぁ~。


シビル・アクション4

主人公を演じるのはジョン・トラボルタ


主人公のジャンを演じるのは、ジョン・トラボルタ

ジャンは上昇気流に乗ったイケイケ弁護士だったが、この訴訟をきっかけに環境問題に目覚めていく。

ポルシェに乗っている弁護士が環境問題ねぇ(笑)

こういう役を演じるには、ちょっと派手すぎるというか、バブリーな感じがした。

だったら、悪徳弁護士の方が似合っていると思うな。

他の出演作には、「リベンジ・リスト」、「アルティメット・サイクロン」、「クリミナル・ミッション」、「炎のメモリアル」、「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」、「閉ざされた森」、「キリングゲーム」、「ママが遺したラヴソング」、ドラマシリーズ「アメリカン・クライム・ストーリー<O・J・シンプソン事件>」(主演・製作)など


シビル・アクション5


似たような話なら「エリン・ブロコビッチ」の方がずっと面白い


この映画も実話を元にしているらしいけど、同じような題材を扱っているものだったら、「エリン・ブロコビッチ」の方がずっと面白い



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んーー。やっぱりそこは、「エリン・ブロコビッチ」を監督したスティーブン・ソダバーグの力量の差なのかなぁと思ってしまう。

「エリン・ブロコビッチ」も同じく工場の排水で白血病になってしまった子供たちを原告とした訴訟の話で、弁護士たちもとても魅力的に描かれ、エンターテインメント作品としても、すごく面白い作品になっている

そして、主演のジュリア・ロバーツにはアカデミー賞主演女優賞をもたらしている。

あの面白さが頭にあるから、どうしても、この映画は比べられちゃうんだなぁ。残念だけど。

どうせ同じ映画を見るなら、主人公が魅力的な映画を観たい!

つくづくそう思った映画だった。






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