クリスチャン・ベール主演の映画「アメリカン・ハッスル」をU-NEXT で観た。

1970年代にFBI捜査官とサギ師が手を組んで、政治家たちの収賄容疑を告発した「アブスキャム事件」の実話を元に映画化。



満足度 評価】:★★★★☆

FBIに詐欺師にマフィア、一癖も二癖もある彼らの嘘の付き合い、騙し合い‬のカオス。

そんな彼らの生存競争を見ていて思ったのは「急いては事を仕損じる」‬

何事もガツガツするより、一歩引いた冷静さが大切なのだ‬。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『アメリカン・ハッスル』予告編 動画

(原題:American Hustle)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月3日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年8月9日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「アメリカン・ハッスル」は、現在U-NEXT で配信中

本ページの情報は2019年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

Amazon Primeで観る:「アメリカン・ハッスル」(字幕版)

アメリカン・ハッスル(字幕版)

新品価格
¥100から
(2019/8/9 15:25時点)



DVDで観る:「アメリカン・ハッスル」

アメリカン・ハッスル スペシャル・プライス [Blu-ray]

新品価格
¥1,405から
(2019/8/9 15:26時点)





キャスト&スタッフ


出演者

クリスチャン・ベール

ブラッドリー・クーパー

 
ジェニファー・ローレンス






監督・脚本

デヴィッド・O・ラッセル
…(「世界にひとつのプレイブック」、「ザ・ファイター」など)


2013年製作 アメリカ映画



映画「アメリカン・ハッスル」



あらすじ

コンビで詐欺をしているアーヴィン(クリスチャン・ベール)とシドニー(エイミー・アダムス)は、FBI捜査官のリッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されてしまう。

アーヴィンはリッチーから、逮捕をする代わりに、あるおとり捜査に協力するようにわ言われる。

それは、カジノの利権に絡んだ政治家たちの汚職を告発し、逮捕するというものだった…。



映画「アメリカン・ハッスル」クリスチャン・ベール




感想(ネタばれあり)


超個性的な登場人物たちの生存をかけた戦い


この映画の魅力の一つは、超個性的で、一癖も二癖もある登場人物たちだ。



主人公は詐欺師のアーヴィン。

演じているイケメン俳優クリスチャン・ベールの見る影もなく、でっぷりしたお腹で、薄毛の頭は後ろから髪を持ってきて、一九分けにしているような中年のおっさんだ。

しかし、彼には、人から信頼される話術があって、その誰にも負けないスキルで一流の詐欺師になった。



その上、アーヴィンにはシドニーという美しい恋人がいるのだが、その反面、長年別れられない妻・ロザリンもいる。

シドニーは、そんなアーヴィンに腹を立てつつも、自信満々のアーヴィンが魅力的で離れられずにいる。

一方で、正妻のロザリンは、シドニーの存在を知りつつも、生活していくために絶対に離婚しないと言い張っている。




そんなアーヴィンとシドニーの間に割って入ったのが、FBI捜査官のリッチーだ。

出世欲が強く、「どんな手を使ってでものし上がってく」とばかりに、詐欺師のアーヴィンを利用して一世一代の大捕り物を仕掛ける。



そのリッチーのターゲットとなったのが、市長のカーマイン(ジェレミー・レナー)だ。

金の話に目がないカーマインは、偽アラブ人シークを使ったアーヴィンの罠にズブズブとはまっていく。



さらに、カジノを仕切るマフィアのボス(ロバート・デ・ニーロ)が絡んできて、話は「この中で誰が生き残るのか」の生存競争へと発展していく。



詐欺師、FBI捜査官、その恋人たちと、政治家にマフィア。

それぞれが、それぞれの利権を求めて腹の探り合いをする中で、誰が、どのような手を使って生き残るのか。

最後まで、誰が勝つのか分からないカオスっぷりが面白い作品だった。



映画「アメリカン・ハッスル」ジェレミー・レナー



せいては事を仕損じる


大きな目的を成功させるために、人はどう行動するか

そのスピードや力の使い方は人それぞれだ。



目の前にぶら下がったニンジンを誰よりも早く食べるために、猪突猛進で突き進むタイプ。

周りのペースを見ながら、最後の最後に大外から猛ダッシュしてきて、一気に抜いていくタイプ。

本人は必死に走っているつもりが、いつの間にかペースメーカーにされているタイプ。



ちなみに、私は周りが見えなくなってしまう猪突猛進タイプだ(笑)



この映画のゴールは、アーヴィンとリッチーにとっては、「政治家たちが反社会勢力(マフィア)から賄賂を受け取ることを確認した時」であり、政治家カーマインとマフィアたちにとっては、「互いにカジノの利権を分け合った確認をした時」だ。

そのゴールに向けて、それぞれが腹の探り合いをしつつ、突っ走っていく。



しかし、その途中で、リッチーは大事なことを忘れてしまう。

それは「アーヴィンは人をだますプロの詐欺師だ」ということだ。



リッチーは、このパワーゲームの中で「自分は先頭に立って、全てをコントロールしている」と思い込み、「FBI」という後ろ盾を利用したい放題利用し、弱腰の捜査官をバカにする傲慢ささえ見せる。



しかし、そんなリッチーの手綱を握っていたのは、実はアーヴィンだったのだ。

アーヴィンは最後の最後に自分が生き残るための切り札を用意し、それをリッチーに悟られないようにしながらゲームを続け、最後に大外から、見事な一発逆転を仕掛けたのだ。



この逮捕劇を機に、のし上がっていくつもりのリッチーだったが、今度は自分が署内の笑い者に成り下がってしまったのだ。



そんな彼らの生存競争を見て思ったのは「急いては事を仕損じる」だった。

たとえ「これは確実に行ける」と思っても、一歩引いて「次に何が起こるのか」を冷静に判断したものが、最後に笑うのだ。

この映画の勝者は、見事にリッチーの裏をかき、減刑に成功したアーヴィンだった



映画「アメリカン・ハッスル」エイミー・アダムス



このゲームの真の勝者は女性たち


しかし、私は、このゲームの真の勝者はシドニーとロザリンだと思った。

彼女たちには「この当時の女性らしいしたたかさと強さ」を感じ、痛快だった



彼女たちは、常に「どの男性につけば生き残っていけるのか」を嗅覚で判断していた。

リッチーに逮捕され、アーヴィンのその後に暗雲が立ち込めると、シドニーは「アーヴィンは勝ち馬になれない」と判断し、リッチーに鞍替えする。



しかし、そこでシドニーはリッチーに対して「二人の愛が本物になるまで、決してセックスはしない」と宣言する。

シドニーは自分を安売りしないことで、リッチーに「本気」を匂わせるのだ。

一方、リッチーはセクシーなシドニーにそう宣言されたことで、「プラトニックラブ」の美しさを思い、「これぞ、本物の愛」だと思い込み、シドニーの言いなりになってしまう



シドニーはその時、アーヴィンとリッチーが「次にどんな手を使うのか」について見定めていたのだ。

そして、シドニーは出世欲に燃えて周りが見えないリッチーよりも、常に「どう動くべきか」を考えるアーヴィンを選んだのだ。

アーヴィンを勝利に導いたのは、そのシドニーの支えがあったことも大きい。



また、アーヴィンの妻・ロザリンもしたたかな女性だった。

アーヴィンの愛が自分にないと分かりつつも、妻の座に居座り続け、アーヴィンに止められても市長に会いに行き、自分をさらけ出す。

アーヴィンから呆れれても自分を貫き、その結果、新しい恋人を手に入れるのだ。



結局、アーヴィンの妻であるにも関わらず、犯罪に手を染めることなく、金に不自由のない生活を手に入れたのだ。



1970年代から80年代当時は、まだまだ女性たちの地位が低かった時代であり、「男性たちの経済力に頼って生きる」ことが、女性たちの成功の秘訣だった。

だからこそ、シドニーやロザリンは「女性たちは『誰につけば生き残っていけるのか』という嗅覚が鋭かったんだろうな」と感じさせるキャラクターだった



映画「アメリカン・ハッスル」ジェニファー・ローレンス



イケイケドンドンで突き進むといつか痛い目に遭う


そして、この映画が面白いのは、実話が元になっているという点。

冒頭で「ほぼ本当の話」と出ていたように、大きく脚色された部分もあっただろう。

FBI捜査官が詐欺師を利用して、汚職した政治家たちを一斉摘発しようなんて、「嘘のような本当の話」だった。



個性的なキャラクターたちが生存競争をする中、本当に強かったのは「冷静に一歩先を読んでいる者」であり、目の前にぶら下がった餌に夢中になると、足元をすくわれるという話だった。

当時、まだ地位の低かった女性たちは、「どの男性につけば生き残れるか」を嗅覚で感じ取り、日頃培ったしたたかさで、しっかりと生き残っていく。



結局「カジノの巨額な利権が手に入る」という熱に浮かされた政治家とマフィアは一斉検挙され、同じく「出世欲」に燃えたFBI捜査官も見事に玉砕してしまう。



そんな彼らの姿を見て、「何事も前のめりでガツガツするよりも、冷静な判断が大事だ」ということを、この映画から学んだ

イケイケドンドンで熱に浮かされていると、いつか痛い目に遭うんだなと実感した作品だった。




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~





Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~




ゆるめの映画ネタはこちら→「とにかく映画が好きなんです」【別館】

映画のコラムやイベントに参加した話、音楽やご飯ネタなども掲載しています。

この【本館】よりも、もっとユルッとした裏アカです。

こちらも、ぜひ。
 ↓





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村