とても静かでいて力強く、心をつかんで離さず、ラストには呆然としてしまい、しばらく何も考えられなかった
名優 フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作。
WOWOWで放映しているのを見た
ドイツのハンブルグにあるテロ対策チームの責任者 バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、イスラム系テロ組織に大金を流している大物実業家アブドゥラを追っていた
そんな中、バッハマンは、チェチェンから一人のイスラム系移民イッサがハンブルグに流れ込んできたことを知ると、彼を監視し、調査し、チェチェンでテロを起こした過去を知ると、彼を利用してアブドゥラに近づく作戦を思いつく
しかし、移民の人権を保護することが専門の女弁護士アナベル(レイチェル・マクアダムス(「アバウト・タイム」))がイッサをバッハマンから守ろうとし、さらに、CIA(ロビン・ライト(「ブレードランナー 2049」、「ワンダーウーマン」))がこのことを嗅ぎ付け接触してくる・・・
スパイ映画と聞けば、「007」、「ミッション・インポッシブル」、「ボーン・アイデンティティ」・・などなど、派手で華麗な映画の印象があるけど、この映画にその派手さは無く、むしろ地味
アクションシーンは一つも無く、カーチェイスもない
この映画は、テロリストを巡るスパイたちの心理戦にフォーカスをあてて描かれている
ドイツ当局内部、CIA、弁護士、銀行家、それぞれに思惑があり、その思惑にしたがってイスラム系テロリストのイッサに近づいていくが、それぞれの思惑違いから、心理戦を引き起こしていく。
その心のやり取りがこの映画の面白さ
ドイツ当局のバッハマンは、アブドゥラを通して巨大なテロ組織のあぶり出すことが目標であり
CIAは、どんな小さな分子であってもテロリストを自由にしておくべきではないと考える
つまり、バッハマンはイッサを制裁することよりも、その先にあるもっと大きなテロリスト集団の撲滅を目指し、CIAは、イッサのようなテロリストを生かしておくと、アメリカに来てテロを起こすから、生かしておくべきではないと考える
バッハマンとCIAは、同じ目的を見ているようで、そこに至るまでのやり方の違いがあり、それが心理戦を引き起こす元になっている
この映画の中で、最も印象的なセリフがあって、
それは、バッハマンがCIAから「何のためにこの仕事をしているの?」と質問されて、答えた時の一言
” to meke the world safe place"(世界を平和にするために)
その時、二人は、目的が同じだと同意をしていたけれど
腹の中では、二人が考える「平和」が違っていた

その「平和」に対する考え方の違いで、最終的には、悲しい結果を産むことになる
ラストシーンを見た時には、唖然としてしまって、しばらく何も考えられなかった
大きな平和のために、小さな悪を許し、救うのか
それとも、
小さな悪をもすべて抹殺することで、復讐という悪を作り出し、さらに悪を拡大していくのか
すごく考えさせられた
でも、これが現実なんだろうなぁと思った
私たちの知らないところで、こんなことがたくさん起きていて、どんどん小さな悪を産み出し続けているんだろうなぁって
悲しいことだけれども、世界の平和は、最も強いところが考える「平和」で成り立っている
私たちは、その「平和」にしたがって生きるしか方法がない
監督は アントン・コービン。
私は、彼の作品は初めて見たけれど、そもそも写真家として有名な方らしく。
なるほど。画面がとてもきれいな作品になっている
原作はジョン・ル・カレ
誰もが知ってるスパイ小説家。彼の作品で映画化されたものは数えきれない
主演は フィリップ・シーモア・ホフマン(「ハンガー・ゲーム2」「m:i:Ⅲ ミッション・インポッシブル3」)
残念ながら、昨年、急逝してしまった名俳優。
この作品が、最後の主演作となってしまった。本当に惜しい人を亡くしたとしか言いようが無い
この映画についての彼のインタビュー動画をみつけたので、是非、見て欲しい
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技が本当に素晴らしい、最後の主演作。
映画としても素晴らしいので、一人でも多くの人に見て欲しい
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名優 フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作。
WOWOWで放映しているのを見た
「誰よりも狙われた男」予告編 動画
(原題: A MOST WANTED MAN)あらすじ
ドイツのハンブルグにあるテロ対策チームの責任者 バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、イスラム系テロ組織に大金を流している大物実業家アブドゥラを追っていた
そんな中、バッハマンは、チェチェンから一人のイスラム系移民イッサがハンブルグに流れ込んできたことを知ると、彼を監視し、調査し、チェチェンでテロを起こした過去を知ると、彼を利用してアブドゥラに近づく作戦を思いつく
しかし、移民の人権を保護することが専門の女弁護士アナベル(レイチェル・マクアダムス(「アバウト・タイム」))がイッサをバッハマンから守ろうとし、さらに、CIA(ロビン・ライト(「ブレードランナー 2049」、「ワンダーウーマン」))がこのことを嗅ぎ付け接触してくる・・・
感想(ネタバレあり) カーチェイスもアクションも無いスパイ映画
スパイ映画と聞けば、「007」、「ミッション・インポッシブル」、「ボーン・アイデンティティ」・・などなど、派手で華麗な映画の印象があるけど、この映画にその派手さは無く、むしろ地味
アクションシーンは一つも無く、カーチェイスもない
この映画は、テロリストを巡るスパイたちの心理戦にフォーカスをあてて描かれている
ドイツ当局内部、CIA、弁護士、銀行家、それぞれに思惑があり、その思惑にしたがってイスラム系テロリストのイッサに近づいていくが、それぞれの思惑違いから、心理戦を引き起こしていく。
その心のやり取りがこの映画の面白さ
彼らの「思惑」とは何か
ドイツ当局も、CIAも目指しているのは世界平和ドイツ当局のバッハマンは、アブドゥラを通して巨大なテロ組織のあぶり出すことが目標であり
CIAは、どんな小さな分子であってもテロリストを自由にしておくべきではないと考える
つまり、バッハマンはイッサを制裁することよりも、その先にあるもっと大きなテロリスト集団の撲滅を目指し、CIAは、イッサのようなテロリストを生かしておくと、アメリカに来てテロを起こすから、生かしておくべきではないと考える
バッハマンとCIAは、同じ目的を見ているようで、そこに至るまでのやり方の違いがあり、それが心理戦を引き起こす元になっている
この映画の中で、最も印象的なセリフがあって、
それは、バッハマンがCIAから「何のためにこの仕事をしているの?」と質問されて、答えた時の一言
” to meke the world safe place"(世界を平和にするために)
その時、二人は、目的が同じだと同意をしていたけれど
腹の中では、二人が考える「平和」が違っていた

それぞれが考える「平和」の違い
その「平和」に対する考え方の違いで、最終的には、悲しい結果を産むことになる
ラストシーンを見た時には、唖然としてしまって、しばらく何も考えられなかった
大きな平和のために、小さな悪を許し、救うのか
それとも、
小さな悪をもすべて抹殺することで、復讐という悪を作り出し、さらに悪を拡大していくのか
すごく考えさせられた
でも、これが現実なんだろうなぁと思った
私たちの知らないところで、こんなことがたくさん起きていて、どんどん小さな悪を産み出し続けているんだろうなぁって
悲しいことだけれども、世界の平和は、最も強いところが考える「平和」で成り立っている
私たちは、その「平和」にしたがって生きるしか方法がない
見応えある作品を支える スタッフ & キャスト
監督は アントン・コービン。
私は、彼の作品は初めて見たけれど、そもそも写真家として有名な方らしく。
なるほど。画面がとてもきれいな作品になっている
原作はジョン・ル・カレ
誰もが知ってるスパイ小説家。彼の作品で映画化されたものは数えきれない
主演は フィリップ・シーモア・ホフマン(「ハンガー・ゲーム2」「m:i:Ⅲ ミッション・インポッシブル3」)
残念ながら、昨年、急逝してしまった名俳優。
この作品が、最後の主演作となってしまった。本当に惜しい人を亡くしたとしか言いようが無い
この映画についての彼のインタビュー動画をみつけたので、是非、見て欲しい
フィリップ・シーモア・ホフマン インタビュー 「誰よりも狙われた男」について
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技が本当に素晴らしい、最後の主演作。
映画としても素晴らしいので、一人でも多くの人に見て欲しい
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