テオ・ジェームズ主演の映画「バグダッド・スキャンダル」を試写会で観た。
2002年に国連で実際に起きた汚職事件をモデルに描いたサスペンス映画。

【満足度 評価】:★★★★☆
国連の汚職を巡る社会派サスペンス。
ハードな内容ながら、テンポの良さと緊迫感ありラブロマンスありで一気に楽しめた。
ここで描かれる国連の腐敗ぶりにうんざりし、誰も弱者のことなど考えていない現実が痛くて悲しい。
目次
『バグダッド・スキャンダル』予告編 動画
(原題:Backstabbing for Beginners)更新履歴・公開、販売情報
・2018年10月29日 試写会にて鑑賞。
・2018年11月13日 感想を掲載。
・2019年12月28日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
↓
キャスト&スタッフ
出演者
…(「リチャード・ギア/人生の特効薬(「べネファクター/封印」)」、「ダイバージェント」など)
〇ベン・キングスレー
…(「2重螺旋の恋人」など)
〇ベルシム・ベルギン
〇デヴィッド・デンシック
〇ロッシフ・サザーランド
〇レイチェル・ウィルソン
監督
…(「ストックホルムでワルツを」など)
2018年製作 デンマーク、カナダ、アメリカ合作映画
あらすじ
幼い頃に亡くなった父が外交官だったため、外交官として働くことを夢見ていた24歳のマイケル(テオ・ジェームズ)は、2002年、その若さで国連の職員として採用される。
国連事務次長の補佐官に任命された彼は、バグダッドへ赴任し、国連が主導する「石油・食料支援事業」を担当することに。
それは、フセインの独裁政権に対し経済制裁がくだされたイラクで、石油を売るお金で食料や日常生活に必要なものに変える人道支援事業であり、事務次長サッシャ(ベン・キングスレー)の指示の元でマイケルは働き始める。
しかし、やがて、石油と交換する医薬品の中に期限切れで使用できないようなものが含まれていることに気付き、そのプログラムに問題があるのではと疑い始める…。

感想(ネタばれあり)
この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。
バグダッド・スキャンダル (2018)
[80点]「今だからこそ観たい社会派エンターテイメント」
ノーマークの作品だったけど、緊迫感とスピード感があって面白い社会派作品だった!
実際に国連で起きた汚職事件をモデルに描くフィクション
2002年。世界平和という、壮大な夢を抱いて国連に就職した24歳のマイケル(テオ・ジェームズ)は、いきなり事務次長バシャ(ベン・キングスレー)の補佐という仕事を任される。
事務次長のパシャは、イラクで 石油・食糧交換プログラムにたずさわっていて、マイケルもパシャに同行してイラクのバグダッドへ。
そこで、イラクの人々に人道支援を行うはずが、その裏側で金が飛び交う汚職まみれの現実を知ってしまう…。
当時の国連は、フセイン大統領の独裁政治を止めるために、経済制裁をしていた。
その中で行われた「石油・食糧交換プログラム」というのは、石油を国連に売ったお金で食糧や医療費など国民の生活に必要な物資と交換できるプログラムだった。
しかし、実際には、国連の職員を通してフセインから各界の大物にワイロが渡り、フセイン自身は石油を売ったお金で私腹を肥やしていた。
という事件があって、この映画は、ある一人の国連職員の告発という形で描かれている。
国連が汚職まみれという話は聞いたことがあったけれど、ここまで汚れきっていると、人道支援とか、弱者を守る機関っていうのは、どこにあるんだろうなと、絶望的な気分になってしまう
政界や企業や国連の大物たちは、イラクで行われている民族浄化を見て見ぬ振りをし、悪の枢軸と呼ばれた独裁者(=フセイン)と手を組み金儲けをしている
そして、その事実を知ろうものなら、命が危うくなってしまう…。
それって結局、あのフセインを支援してたのは国連に加盟している先進国ってことじゃん…(呆)
この映画は、その国連を根底から揺るがした事件をサスペンスフルに、ラブロマンスも盛り込み、分かりやすく楽しめるように描いている。
ただし、「石油・食糧交換プログラム」の概要については、一切説明がないから、そこは予習してから観た方がいい。
私は、ざっとあらすじを読んで、そのプログラムの仕組みを理解してから観た。
現在
「命がけのジャーナリズムは必要か、それとも自己責任か」
の議論が沸き起こっている日本だからこそ、観ておきたい作品。
誰かが命をかけなければ明らかにされない悪事は、戦場にこそ潜んでいるのだ

ノーマークの作品だったけど、緊迫感とスピード感があって面白い社会派作品だった!
実際に国連で起きた汚職事件をモデルに描くフィクション
2002年。世界平和という、壮大な夢を抱いて国連に就職した24歳のマイケル(テオ・ジェームズ)は、いきなり事務次長バシャ(ベン・キングスレー)の補佐という仕事を任される。
事務次長のパシャは、イラクで 石油・食糧交換プログラムにたずさわっていて、マイケルもパシャに同行してイラクのバグダッドへ。
そこで、イラクの人々に人道支援を行うはずが、その裏側で金が飛び交う汚職まみれの現実を知ってしまう…。
当時の国連は、フセイン大統領の独裁政治を止めるために、経済制裁をしていた。
その中で行われた「石油・食糧交換プログラム」というのは、石油を国連に売ったお金で食糧や医療費など国民の生活に必要な物資と交換できるプログラムだった。
しかし、実際には、国連の職員を通してフセインから各界の大物にワイロが渡り、フセイン自身は石油を売ったお金で私腹を肥やしていた。
という事件があって、この映画は、ある一人の国連職員の告発という形で描かれている。
国連が汚職まみれという話は聞いたことがあったけれど、ここまで汚れきっていると、人道支援とか、弱者を守る機関っていうのは、どこにあるんだろうなと、絶望的な気分になってしまう
政界や企業や国連の大物たちは、イラクで行われている民族浄化を見て見ぬ振りをし、悪の枢軸と呼ばれた独裁者(=フセイン)と手を組み金儲けをしている
そして、その事実を知ろうものなら、命が危うくなってしまう…。
それって結局、あのフセインを支援してたのは国連に加盟している先進国ってことじゃん…(呆)
この映画は、その国連を根底から揺るがした事件をサスペンスフルに、ラブロマンスも盛り込み、分かりやすく楽しめるように描いている。
ただし、「石油・食糧交換プログラム」の概要については、一切説明がないから、そこは予習してから観た方がいい。
私は、ざっとあらすじを読んで、そのプログラムの仕組みを理解してから観た。
現在
「命がけのジャーナリズムは必要か、それとも自己責任か」
の議論が沸き起こっている日本だからこそ、観ておきたい作品。
誰かが命をかけなければ明らかにされない悪事は、戦場にこそ潜んでいるのだ
Posted by pharmacy_toe on 2018/11/03 with ぴあ映画生活
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「バグダッド・スキャンダル」試写
2002年にイラクで実際にあった国連の汚職事件をモデルに描かれた社会派エンタメ作品
描かれている内容はハードだけど、スピード感と緊迫感で楽しめた
国連も腐ってるなぁと思いつつ、誰も弱者のことなど考… https://t.co/qvztCJA8FW2018/10/29 22:48:33
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