チャ・テヒョン主演の韓国映画「大好きだから」を映画館で観た。
恋人へのプロポーズを目前にした男性が交通事故に遭い、目覚めたら女子高校生になっていた!?
様々な人を渡り歩き、恋のキューピットをする『幽体離脱』恋愛コメディ。
【満足度 評価】:★★★☆☆
主人公の男が様々な人の間を渡り歩く幽体離脱コメディ!!
情けなくて、ツイてない!!そんな男を演じるチャ・テヒョンがピッタリ。
なーーんにも考えたくなくて、思い切り笑いたい時におススメの作品。
◆「大好きだから」 DVD
◆ネット配信で観る:「大好きだから」
…(「風と共に去りぬ!?」など)
〇キム・ユジョン
…(「殺人の輪廻」など)
〇ソン・ドンイル
…(「黄泉がえる復讐」、「リアル」、「ミッドナイト・ランナー」、「殺人の輪廻」、「特別捜査 ある死刑囚の慟哭」、「怪しい彼女」、「ミスターGO」、「風と共に去りぬ!?」など)
〇ソ・ヒョンジン
…(「グッバイ・シングル」など)
〇ペ・ソンウ
…(「スウィンダラーズ」、「ザ・キング」、「奴隷の島、消えた人々」、「造られた殺人」など)
〇イム・ジュファン
2017年製作 韓国映画

恋人・ヒョンギョン(ソ・ヒョンジン)にプロポーズをしようとして日に交通事故に遭ってしまった音楽プロデューサーのイヒョン(チャ・テヒョン)。
彼が目覚めた時、そこには見慣れない光景が広がり、セーラー服を着ていた!?
なんと、イヒョンは身体が意識を失くしている間に、他の誰かの身体に乗り移るという特殊能力を身に着けていた。
そのイヒョンの秘密を知ってしまった女子高生のスカリー(キム・ユジョン)と共に、「なぜ、他の人の身体に乗り移っているのか」その秘密を探ろうとするのだが…。

中年に差し掛かったおっさん(主人公・イヒョン(チャ・テヒョン))が交通事故に遭い、目覚めると女子高生だった!?
という、ありがちな話でスタートしたので、これはてっきり「君の名は。」のような男女中身入れ替えコメディなのかと思った。
しかし、しばらく見続けていると、イヒョンは女子高生の身体にとどまらず、
女子高生 → 刑事 → 高校教師 → おばあちゃん → イヒョンの同僚
と、様々な身体を渡り歩くようになる。
そこが、この映画が他の「男女入れ替わりコメディ」と違う面白さであり、一風変わった「幽体離脱コメディ」になっている。
イヒョンは、様々な人の身体を渡り歩く間に、それぞれの人生と愛の形を知ることになる。
それは、主人公のイヒョンがプロポーズをする前の「最後の試練」でもあって、様々人たちの恋愛事情を知って、自分の恋がとても恵まれていることを知る話でもある。

見知らぬ人の身体に乗り移り、その人の人生を目いっぱい生きるイヒョンだけれど、もちろん、早く自分の身体に戻りたいという気持ちは常にある。
その途中で、彼は「なぜ、その人の身体に乗り移るのか」について、ある一定の法則があることに気付く。
それは、身体の持ち主の『恋のキューピット』になること。
好きな人に秘密を打ち明けられない女子高生。
妻と家庭内別居が続く刑事。
「自分なんか無理に決まってる」と思い込んでる中年の高校教師。
長い間連れ添った夫が病気だと知る痴ほう症のおばあちゃん。
そして、婚約者の悩みと夢に気付いていなかったイヒョン自身。
そして、もう一つの共通点は、彼らは全員、イヒョンの交通事故の現場にいて、その事故を目撃していたという点。
そこでイヒョンは、プロポーズを目前にして、彼ら全員の問題を解決したら元に戻れるというミッションをこなしていく。
そのうちに、見ず知らずの他人の恋の悩みを解決することで、自分自身の問題点にも気付くという話だった。
私としては、年齢的にも立場的にも、ペ・ソンウが演じる高校教師と、その後輩の恋に共感したかなぁ。
ぽっちゃりしてて、内向的な高校教師は自分に自信が持てなくて、可愛い後輩に親しくされても、今一歩手が出せないでいる。
こんなに可愛い彼女が自分のことなんか好きになるはずがない…と思っていたけれど、彼女は心優しい先輩のことをとても尊敬していて、見た目のことなんか気にしていなかった。
そんなもどかしい二人の恋の間に入ったイヒョンは、彼の背中を押す助っ人になる。
本人は「絶対にうまくいかない」と思い込んでいても、少し離れたところから客観的に観ると、「あと一歩なのにぃ」と思える恋愛はたくさんある。
そんな時に、誰かがポンっと背名を押してくれれば、みんながハッピーになれる。
そして、他人の恋を経験することで、自分にもこれまで『見えていなかった相手の姿』が見えるようになる。

しかし、この映画の面白さを支えているのは、イヒョンを演じるチャ・テヒョンのコミカルな演技である。
チャ・テヒョンと言ったら、あの、一大韓流映画ブームを巻き起こした『猟奇的な彼女』が有名すぎるぐらい有名だけれど、やっぱりチャ・テヒョンには、情けない男、ツイてない男がよく似合う。
今回も、様々な身体に乗り移って、いろんな演技を見せてくれるけれど、セーラー服を着た女子高生の姿とか、頭に花を挿したおばあちゃんの姿とか、妻の尻に敷かれてている刑事の姿とか、そういう時のチャ・テヒョンの「勘弁してよぉ~」的な演技は何回見ても楽しい。
また、彼の『幽体離脱の秘密』を知ってしまったがために、最初から最後までイヒョンのお手伝いをする羽目になった女子高生のスカリーを演じたキム・ユジョンとの掛け合いも、また楽しい。
キム・ユジョンの姿を観ていると、名子役がうまいこと女優へと成長してくれてホッとする。
(中には消えてしまう子たちもいるので)
この映画では、チャ・テヒョンとの掛け合いで(漫才みたいだ(笑))、コミカルな面も見せてくれたので、今後はシリアスもコミカルもいける女優として頑張って欲しいなぁ。
その他にも、ソン・ドンイルや、ペ・ソンウといった韓国映画でお馴染みの中堅俳優の他にも、チャン・ヒョクが『インチキ占い師』としてワンシーン登場する。
そんな韓国映画ファンなら楽しいスターたちの共演も楽しめる映画になっている。

そうやって、様々な人たちの身体を渡り歩き、最後は婚約者にたどり着き、彼女の『部隊恐怖症』という悩みを解決する。
それが、2人の愛を深めることになる。
やっぱり、ここが一番ジーンとくるところ。
その最後のイヒョンとヒョンギョンの恋に限らず、誰もがやっぱり『愛する人の輝く姿を見ていたい』と思うもの。
愛する人を最も輝かせることができる人が、その人にとって最もふさわしい人であり、イヒョンは、そのことに気付くための旅をしてきた。
そして、ヒョンギョンの舞台恐怖症を克服させたところで旅は終了する。
私が韓国映画の好きなところは、エンターテインメントの中に社会情勢を盛り込まれているところであり、「映画を観ているだけで韓国の社会情勢を知れるところ」。
しかし、この映画にはイヒョンが様々な身体を渡り歩く間に、様々な経済格差を感じることがなく、あくまでもコメディに徹していたのが、ちょっと物足りなかったところ。
本当だったら、成功している音楽プロデューサーのイヒョンからしたら、「刑事の生活ってこんななの??」とか、「教師の給料ってこれだけ??」みたいなリアルな実情もあったと思うけど、あえてそこを描かなかったのは、現実とは切り離したエンターテインメントにするためだと思った。
しかし、そこは私としては物足りなかったところだった。
どうしても、韓国映画には『突き刺さる社会風刺』を期待してしまう。
でもまぁ、つらい現実を忘れ、思い切り笑いたい時には、こういうコメディ映画も良いと思う。
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◆「大好きだから」 DVD
◆ネット配信で観る:「大好きだから」
恋人へのプロポーズを目前にした男性が交通事故に遭い、目覚めたら女子高校生になっていた!?
様々な人を渡り歩き、恋のキューピットをする『幽体離脱』恋愛コメディ。
【満足度 評価】:★★★☆☆
主人公の男が様々な人の間を渡り歩く幽体離脱コメディ!!
情けなくて、ツイてない!!そんな男を演じるチャ・テヒョンがピッタリ。
なーーんにも考えたくなくて、思い切り笑いたい時におススメの作品。
目次
「大好きだから」予告編 動画
(原題:사랑하기 때문에)更新履歴・販売情報
・2017年11月14日 映画館で観た感想を掲載。
・2018年8月27日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
現在、DVD、ネット配信、共に販売中。
◆「大好きだから」 DVD
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新品価格 |

◆ネット配信で観る:「大好きだから」
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キャスト&スタッフ
出演者
〇チャ・テヒョン…(「風と共に去りぬ!?」など)
〇キム・ユジョン
…(「殺人の輪廻」など)
〇ソン・ドンイル
…(「黄泉がえる復讐」、「リアル」、「ミッドナイト・ランナー」、「殺人の輪廻」、「特別捜査 ある死刑囚の慟哭」、「怪しい彼女」、「ミスターGO」、「風と共に去りぬ!?」など)
〇ソ・ヒョンジン
…(「グッバイ・シングル」など)
〇ペ・ソンウ
…(「スウィンダラーズ」、「ザ・キング」、「奴隷の島、消えた人々」、「造られた殺人」など)
〇イム・ジュファン
監督
〇チュ・ジホン2017年製作 韓国映画

あらすじ
恋人・ヒョンギョン(ソ・ヒョンジン)にプロポーズをしようとして日に交通事故に遭ってしまった音楽プロデューサーのイヒョン(チャ・テヒョン)。
彼が目覚めた時、そこには見慣れない光景が広がり、セーラー服を着ていた!?
なんと、イヒョンは身体が意識を失くしている間に、他の誰かの身体に乗り移るという特殊能力を身に着けていた。
そのイヒョンの秘密を知ってしまった女子高生のスカリー(キム・ユジョン)と共に、「なぜ、他の人の身体に乗り移っているのか」その秘密を探ろうとするのだが…。

感想(ネタばれあり)
交通事故に遭った男が、様々な身体を渡り歩く『幽体離脱コメディ』映画
中年に差し掛かったおっさん(主人公・イヒョン(チャ・テヒョン))が交通事故に遭い、目覚めると女子高生だった!?
という、ありがちな話でスタートしたので、これはてっきり「君の名は。」のような男女中身入れ替えコメディなのかと思った。
しかし、しばらく見続けていると、イヒョンは女子高生の身体にとどまらず、
女子高生 → 刑事 → 高校教師 → おばあちゃん → イヒョンの同僚
と、様々な身体を渡り歩くようになる。
そこが、この映画が他の「男女入れ替わりコメディ」と違う面白さであり、一風変わった「幽体離脱コメディ」になっている。
イヒョンは、様々な人の身体を渡り歩く間に、それぞれの人生と愛の形を知ることになる。
それは、主人公のイヒョンがプロポーズをする前の「最後の試練」でもあって、様々人たちの恋愛事情を知って、自分の恋がとても恵まれていることを知る話でもある。

他人の身体を抜け出す方法…「その人のキューピットになること」
見知らぬ人の身体に乗り移り、その人の人生を目いっぱい生きるイヒョンだけれど、もちろん、早く自分の身体に戻りたいという気持ちは常にある。
その途中で、彼は「なぜ、その人の身体に乗り移るのか」について、ある一定の法則があることに気付く。
それは、身体の持ち主の『恋のキューピット』になること。
好きな人に秘密を打ち明けられない女子高生。
妻と家庭内別居が続く刑事。
「自分なんか無理に決まってる」と思い込んでる中年の高校教師。
長い間連れ添った夫が病気だと知る痴ほう症のおばあちゃん。
そして、婚約者の悩みと夢に気付いていなかったイヒョン自身。
そして、もう一つの共通点は、彼らは全員、イヒョンの交通事故の現場にいて、その事故を目撃していたという点。
そこでイヒョンは、プロポーズを目前にして、彼ら全員の問題を解決したら元に戻れるというミッションをこなしていく。
そのうちに、見ず知らずの他人の恋の悩みを解決することで、自分自身の問題点にも気付くという話だった。
私としては、年齢的にも立場的にも、ペ・ソンウが演じる高校教師と、その後輩の恋に共感したかなぁ。
ぽっちゃりしてて、内向的な高校教師は自分に自信が持てなくて、可愛い後輩に親しくされても、今一歩手が出せないでいる。
こんなに可愛い彼女が自分のことなんか好きになるはずがない…と思っていたけれど、彼女は心優しい先輩のことをとても尊敬していて、見た目のことなんか気にしていなかった。
そんなもどかしい二人の恋の間に入ったイヒョンは、彼の背中を押す助っ人になる。
本人は「絶対にうまくいかない」と思い込んでいても、少し離れたところから客観的に観ると、「あと一歩なのにぃ」と思える恋愛はたくさんある。
そんな時に、誰かがポンっと背名を押してくれれば、みんながハッピーになれる。
そして、他人の恋を経験することで、自分にもこれまで『見えていなかった相手の姿』が見えるようになる。

ツイてない男、情けない男がよく似合う…チャ・テヒョンのコミカル演技
しかし、この映画の面白さを支えているのは、イヒョンを演じるチャ・テヒョンのコミカルな演技である。
チャ・テヒョンと言ったら、あの、一大韓流映画ブームを巻き起こした『猟奇的な彼女』が有名すぎるぐらい有名だけれど、やっぱりチャ・テヒョンには、情けない男、ツイてない男がよく似合う。
今回も、様々な身体に乗り移って、いろんな演技を見せてくれるけれど、セーラー服を着た女子高生の姿とか、頭に花を挿したおばあちゃんの姿とか、妻の尻に敷かれてている刑事の姿とか、そういう時のチャ・テヒョンの「勘弁してよぉ~」的な演技は何回見ても楽しい。
また、彼の『幽体離脱の秘密』を知ってしまったがために、最初から最後までイヒョンのお手伝いをする羽目になった女子高生のスカリーを演じたキム・ユジョンとの掛け合いも、また楽しい。
キム・ユジョンの姿を観ていると、名子役がうまいこと女優へと成長してくれてホッとする。
(中には消えてしまう子たちもいるので)
この映画では、チャ・テヒョンとの掛け合いで(漫才みたいだ(笑))、コミカルな面も見せてくれたので、今後はシリアスもコミカルもいける女優として頑張って欲しいなぁ。
その他にも、ソン・ドンイルや、ペ・ソンウといった韓国映画でお馴染みの中堅俳優の他にも、チャン・ヒョクが『インチキ占い師』としてワンシーン登場する。
そんな韓国映画ファンなら楽しいスターたちの共演も楽しめる映画になっている。

その人を最も輝かせることができる人が、恋人として最もふさわしい人
そうやって、様々な人たちの身体を渡り歩き、最後は婚約者にたどり着き、彼女の『部隊恐怖症』という悩みを解決する。
それが、2人の愛を深めることになる。
やっぱり、ここが一番ジーンとくるところ。
その最後のイヒョンとヒョンギョンの恋に限らず、誰もがやっぱり『愛する人の輝く姿を見ていたい』と思うもの。
愛する人を最も輝かせることができる人が、その人にとって最もふさわしい人であり、イヒョンは、そのことに気付くための旅をしてきた。
そして、ヒョンギョンの舞台恐怖症を克服させたところで旅は終了する。
私が韓国映画の好きなところは、エンターテインメントの中に社会情勢を盛り込まれているところであり、「映画を観ているだけで韓国の社会情勢を知れるところ」。
しかし、この映画にはイヒョンが様々な身体を渡り歩く間に、様々な経済格差を感じることがなく、あくまでもコメディに徹していたのが、ちょっと物足りなかったところ。
本当だったら、成功している音楽プロデューサーのイヒョンからしたら、「刑事の生活ってこんななの??」とか、「教師の給料ってこれだけ??」みたいなリアルな実情もあったと思うけど、あえてそこを描かなかったのは、現実とは切り離したエンターテインメントにするためだと思った。
しかし、そこは私としては物足りなかったところだった。
どうしても、韓国映画には『突き刺さる社会風刺』を期待してしまう。
でもまぁ、つらい現実を忘れ、思い切り笑いたい時には、こういうコメディ映画も良いと思う。
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