ニコラス・ケイジ主演、マシュー・モディーン共演、アラン・パーカー監督の映画「バーディ」をNHK BSプレミアムで観た。

戦争が青年たちの心や友情、夢に落とした影を描く。

満足度 評価】:★★★★☆

戦争が人間をガラリと変えてしまうのを見て心が痛くなった。

徴兵で戦争に行かなければいけない人たちの苦悩を思う。

「バーディ」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:BIRDY)




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あらすじ


ベトナム戦争で顔面を負傷したアル(ニコラス・ケイジ)は、治療が終了すると友人を訪ねるために、精神病院へ向かう。

そこに収容されているのは、高校時代の親友バーディ(マシュー・モディーン)だった。

精神科医によれば、バーディは戦地で3週間程行方不明になった後、発見されてから一切言葉を話さなくなったという。

バーディとアルが懐かしい昔話をすることで心に受けた傷が癒えるのでは…と思った精神科医が、アルを病院へ呼んだのだった。

そこで、アルはバーディに高校時代の話を始めるのだが…。


バーディ

感想(ネタバレあり) 嫌でも戦争に行かなければいけなかった時代


この映画で描かれるのは、ベトナム戦争が若者たちに落とした影。

当時は徴兵制があり、健康な若者なら誰もがベトナムへと送られた時代だった。

だから、どんなに戦争に行きたくなくても、戦争に向いてなくても行かざるを得なかった時代。

「鳥になりたい」と高校生の頃に真剣に思っていたバーディは、戦争に行くにはあまりにも繊細過ぎた。

そして、ベトナムで地獄のような現実を目の当たりにして、心を無くしてしまい、ただひたすらに鳥になることのみを考えるようになる。

その壊れてしまったバーディの様子を見たアルは、バーディの心を癒すために昔話を始める。

しかし、バーディのために始めたことが自分の心と向き合うことになり、アルもまた、戦争により心が傷つけられたことに気付く。


バーディ2

戦争は人を無理やり大人にしようとする


これが、バーディがあまりにも繊細過ぎて、戦争なんかに連れて行かないで!!って思う。

しかし、戦争は人を選ばない。

どんな善人も加害者になり得るし、どんな悪人も被害者になり得るのが戦争。

アメリカはこのベトナム戦争を機に徴兵制をやめたそうだけど、当然だと思う。

人は学生から卒業して、仕事をして、いろいろ悩んだり失敗したり、夢に破れたりして傷つきながら、他人に思いやりを持つようになり、大人になる。

ところが戦争は、学校を卒業したばかりの子供たちをいきなり地獄に突き落とすようなことをして、無理矢理大人にしてしまう。

そうすると、バーディのような繊細な青年は、現実を受け入れられずに心を壊してしまう。


バーディ3

友情が心を救う展開が良い


この映画で救いだったのは、その心を壊したバーディの側にアルがいたこと。

彼らは、高校時代、常に一緒に過ごした親友だった。

それでも、バーディとしてはアルが「鳥になりたい」と真剣に思っている自分を受け入れてくれるか心配だった。

だから、バーディは、アルが昔話をするのを聞きながら、心を開くことができなかった。

しかし、アルが全てを捨ててバーディと共にいると宣言した時、バーディはアルのために覚醒する。

なんか、この最後、バーディがアルに話しかける姿にホッとしたわ。

もう、一生、話さないんじゃないかと思ったよ。


バーディ6

出演者はニコラス・ケイジとマシュー・モディーン


主人公のアルを演じるのは、ニコラス・ケイジ

この映画は、今から30年前の映画。

んもう、ニコラス・ケイジが若い!!(笑)

ちょっと調べたら、名作「月の輝く夜に」より前の作品で、ブレーク直前の作品だった。

なんか、高校生を演じているっていうのが、ちょっと信じられなかったよね(笑)

ニコラス・ケイジの最近の作品には、「スノーデン」、「キック・アス」、「コンテンダー」、「ロード・オブ・ウォー」など


バーディ5


アルの親友、バーディを演じているのは、マシュー・モディーン

30年前の映画を見て、「マシュー・モディーンって、こんなに繊細な人だったのか!!」と、今さら気付いた。

この当時すごく人気があったのが、今頃よく分った(笑)

最近は、脇役でしかあまりお目にかからないけど、お元気なんだろうか…。

代表作には、「メンフィス・ベル」、「フルメタル・ジャケット」など

バーディ4

最後に救いがあってよかった


最後の最後、思わずニヤッとして終了する。

最後に笑いがあって良かった。

やっと自由になれたバーディとアルの希望を感じるラストシーンだった。

しかし、男子の友情っていうのは良いなぁと、こういう友情モノを見るといつも思う。

「あの時は悪かった」の一言で、過去の傷が癒されるなんて素敵だよね。

最後のバーディがアルに見せた笑顔が印象的な終わり方だった。



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