スベリル・グドナソン主演の映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」を試写会で観た。

1980年、世紀の対決と言われたボルグ VS マッケンローのウィンブルドン決勝の実話を映画化。


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

まるで1980年のウィンブルドン決勝に連れていかれたような臨場感と、そこに至るまでの緊張感、息詰まるような重苦しさを見事に再現し、頂点の苦しさが伝わってくる中で戦う2人は本当に最高だった!


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』予告編 動画

(原題:Borg/McEnroe)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年8月22日 試写会にて鑑賞。

・2018年9月22日 感想を掲載。

・2019年6月23日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

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キャスト&スタッフ


出演者





監督

〇ヤヌス・メッツ


2017年製作 スウェーデン、デンマーク、フィンランド合作映画



映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」



あらすじ

1980年、イギリスで行われたテニスのウィンブルドン大会決勝。

それまで4連覇を成し遂げてきた王者ビヨン・ボルグ(スベリル・グドナソン)にとって、それは、歴史的偉業となる5連覇をかけた戦いだった。

その絶対王者に立ち向かっていったのは、アメリカからやってきた「悪童」であり、ボルグの宿敵ジョン・マッケンロー(シャイア・ラブーフ)だった。

ボルグを目指して勝ち進んできたマッケンローにとっても、それは絶対に負けられない試合だった…。



映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」スベリル・グドナソン、シャイア・ラブーフ



感想(ネタばれあり)


ウィンブルドン決勝戦の面白さをそのまま再現


錦織圭選手が世界大会で活躍するようになってから、テニスの4大大会(全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープン)の試合を見るようになった。

それまでテニスのルールすらあまり知らなかったけれど、何回か試合を見ただけで、その面白さに魅了されてしまった。

特に、テレビを通しても伝わってくる、ピーーーーンと張り詰めた空気と、会場のヒリヒリとした緊張感のプレッシャーの中で戦う選手たちの迫力は、他のなにものにも代えがたいものがある



先日の大坂なおみ選手とセリーナ・ウィルアムズの全米オープンの決勝もWOWOWで観戦していた。

出産を終え、1年ぶりに帰ってきた全米オープンで女王への返り咲きをかけたセリーナと、幼い頃から彼女を目標とし、その女王の胸をかりる思いで決勝の舞台に立った大坂なおみ。

そんな二人の戦いは、この映画のボルグ VS マッケンローに通じるものがあると思った。



1980年の男子テニス界で、「絶対的王者」として君臨していたのは、スウェーデン人テニスプレイヤーのビヨン・ボルグ(スベリル・グドナソン)だった。

その年のウィンブルドンの決勝で、5連覇をかけたボルグの前に立ちはだかったのが、アメリカ人テニスプレイヤーのジョン・マッケンロー(シャイア・ラブーフ)だった。



この映画では、その後「世紀の試合」と言われ、語り継がれることとなった決勝戦を描いている。

まるでライブで試合を見ているかのような臨場感、会場に張り詰めた緊迫感、二人のプレイヤーにのしかかる重圧と息が詰まるような空気

その全てを見事に再現した映画だった。



あまりにもリアルに再現していたので、二人の試合を見ていると、まるで自宅のテレビでテニスの試合を見ているときのように「あぁーーーっ」とか、「おしいっ」とか声を出したり、拍手をしたりしそうになってしまった。

その時の決勝戦を全く知らない私まで、その場にタイムスリップしたような作品だった。



映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」スベリル・グドナソン



ボルグとマッケンロー、何もかもが対照的なふたり


しかし、そんな当時の試合を再現するだけなら、当時のビデオを見直すのと大して変わりはない。

いや、むしろ、その時の動画を見返せばいい。



私がこの映画に感情移入して、思わず見入ってしまったのは、その決勝に至るまでの2人の軌跡が描かれていたからだ。

ボルグもマッケンローも、彼らがトッププレイヤーになるまでの育ち方が、とても意外だったのだ。



この映画の邦題にもある通り、「ボルグ」は「氷の男」であり、とても物静かなタイプだ。

常に落ち着いていて、取り乱すことがない。

サーブやリターンがあまりにも正確で「機械のようだ」と言われたほどだった。



しかし、幼い頃の彼はとてもキレやすく、家も決して金持ちではなく、テニスを続けられるような状況ではなかった

そんな彼に目を付けたのが、国別対抗戦デビスカップのスウェーデン代表のコーチをしていたレナート(ステラン・スカルスガルド)だった。

レナートがボルグをコーチするようになってから、ボルグはメキメキと実力を伸ばし、国際大会で優勝するようになる。



ボルグとレナートの関係を見ていると、大坂なおみ選手の場合もそうだけど、選手は、持っている能力を最大限に引き伸ばしてくれるコーチに出会うか出会わないかで、プレイヤーとしての人生が全く違ってくるんだと思った。

もしも、その時レナートに出会っていなかったら、ウィンブルドン連覇という偉業は達成できなかっただろう。

「運も実力のうち」という言葉があるけれど、そういう「実力を見出してくれるコーチに出会える運」もまた、選手の日頃の努力や実力が引き寄せたものに違いない。



コートの上で「冷たい男」とは対照的に「炎の男」だったのはマッケンローだ。

テニスは、発祥の地イギリスでは「紳士のスポーツ」だと言われているにも関わらず、マッケンローは、記者会見やコート上で悪態をつき、「悪童」というニックネームがついてしまう



しかし、幼い頃の彼は頭が良くてお行儀がよく、優等生だった。

裕福な家庭に育った彼は、テニスの試合に勝つとお父さんが喜んでくれるため、常に必死になって勝ち続け、やがて、3歳年上のテニスプレイヤー ボルグに憧れるようになる。



そこからは、ボルグと同じコートに立って戦うことを目標にし、ランキング上位に食い込むような選手にまで成長する。

「勝つことだけ」にこだわり、夢中になった結果、「おとなしい優等生」は、いつしか「コートで悪態をつく悪童」になっていたのだ。



映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」シャイア・ラブーフ



トップに立つ人間に必要なのは、技術力、精神力、そして、最高のライバル


そんなとても対照的な二人が、ウィンブルドンの決勝で出会うという奇跡。

その舞台は、準々決勝でも、準決勝でもなく、決勝なのだ。

神様は、なんてニクイ演出をするんだろう。



その決勝のコートに立った二人を見て、「二人にしか見えない景色」があると思った。

エベレストの頂上に立った人にしか見えない景色があるように、ウィンブルドンの決勝の舞台に立った人にしか見えない景色がある。



そこに立つまでの間、悪態をつき続け、感情を爆発させてきたマッケンローの気持ちを一番理解できるのは、かつて自分も悪童だったボルグであるように、二人には二人にしか見えていない世界がある



そんな二人を見て思ったのは「トップに立つ人間をを成長させることができるのは、最高のライバル」ということだった。

大坂なおみが全米オープンでセリーナ・ウィリアムズを目標にして勝ち上がり、準決勝で勝った時のウィナーインタビューでは、「どうしてもセリーナと戦いたかったからがんばった」と言っていた。

マッケンローもまた、「どうしてもボルグと試合がしたくて」それだけを目標に勝ち進むのだ。



目標にされたボルグもまた、コートで悪態をつくマッケンローに昔の自分を重ね、自分の立場を揺るがすのはマッケンローしかいないと確信する。

そこで、彼は「連覇」の重圧を感じ、押しつぶされそうになるが、それを乗り越え、また戦いの舞台へと戻っていくのだ。

彼らは、常に互いを刺激し合い、切磋琢磨し、高め合う仲間であり、最高の「好敵手」なのだ。



お互いの存在があったからこそ、ボルグは偉業を成し遂げることになったし、マッケンローもまた最高のテニスプレイヤーへと成長したのだと思う。

常に誰かの背中を追いかけ続け、共に戦い、トップに立った時には、周りからの重圧に押しつぶされない強さ。

それらがそろって、初めて王者になれるのだ。



それは、テニスの世界に限らず、他のスポーツでも、ビジネスの世界でも同じことだと思う。

トップに立つに人間には、それなりの技術力と精神力が必要であり、互いに意識し合えるライバルがいれば最高!なのだ。



そして、ウィンブルドンの決勝。

彼らの互いに最後まで諦めない熱戦に、最後は涙を流しながら観ていた。

緊張感も半端なくて、見ているこちらまで緊張感で息がつまる試合だった。



映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」シャイア・ラブーフ



試合後、親友になった二人の美しい関係


生まれた時から天才などいない。

いや、いるかもしれないけれど、才能を持っているだけではトップに立つことはできない。

人一倍の努力をし、技術力を養い、その上で、押しつぶされない精神面を持った者だけがトップに立つことができる。



そこまでは、よくあるスポーツ映画でよく言われることだ。

この映画を見ていて思ったのは、トップに立った人間がさらにその上を目指すために必要なのは、切磋琢磨できるライバルの存在だということ。

時には連覇がかかった試合や、引退をかけた試合で、さらに一歩踏み込みたい時に、ライバルの存在は、選手を奮い立たせることになる。



私は、そんな彼らの存在が羨ましいと思った。

すぐ目の前に「この人を越えたい」と思える存在がいるなんて素晴らしいではないか。



そして、この映画では、その後の2人が描かれている。

そこがとても心温まるシーンで良かった。

コートに出た二人が、プライベートでも親友同士になれたのは、二人しか見ていない景色を共有したからだと思う。



互いをこき下ろしたり、足の引っ張り合いをしたり、そんな貧しい関係ではない

共に相手の素晴らしさを認め合う仲なのだ。

そんな二人の間には誰も入ることができない、とても美しい関係だった。


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