ジェシー・アイゼンバーグ主演、ウディ・アレン監督の映画「カフェ・ソサエティ」を映画館で観た。

1930年代のNYのジャズクラブを舞台に、1人の男性と彼にまつわる2人の女性、彼らの周りの人々の人間模様をコメディタッチに描く。


満足度 評価】:★★★★☆

人間は必死になって生きているからこそどこかおかしいし、辛いことも笑い飛ばしてしまえば良い。

というウディ・アレン流の人生喜劇。

人間は常に満たされない何かを求めて生きているんだなぁと感じさせられた作品だった。


「カフェ・ソサエティ」予告編 動画

(原題:CAFE SOCIETY)




更新履歴・販売情報

・2017年5月12日 「カフェ・ソサエティ」を映画館で観た感想を掲載

・2018年6月16日 WOWOWでの放送(22時40分より)に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に発売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

ジェシー・アイゼンバーグ
…(「エージェント・ウルトラ」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「ソーシャル・ネットワーク」など)

クリステン・スチュワート
…(「アクトレス~女たちの舞台~」、「レディ・ソルジャー」、「エージェント・ウルトラ」、「トワイライト」シリーズ、「パニック・ルーム」など)

スティーヴ・カレル
…(「ビューティフル・ボーイ」、「バイス」、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」、「30年後の同窓会」、「フォックスキャッチャー」、「プールサイド・デイズ」、「エンド・オブ・ザ・ワールド」、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」など)

ブレイク・ライブリー
…(「シンプル・フェイバー」、「かごの中の瞳」、「アデライン、100年目の恋」など)

コリー・ストール
…(「ファースト・マン」、「ダーク・プレイス」、「アントマン」、TVドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」など)

監督・脚本

ウディ・アレン
…(<監督のみ>「女と男の観覧車」、「マジック・イン・ムーンライト」、「ブルージャスミン」、<出演のみ>「ジゴロ・イン・ニューヨーク」など)

2016年制作 アメリカ映画



カフェ・ソサエティ



あらすじ


1930年代のアメリカ。

NYで暮らすボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は仕事探しのため、叔父のフィル(スティーヴ・カレル)を頼ってハリウッドへ。

フィルはハリウッドで大物エージェンシーを経営し、ボビーはそこで雑用をするようになる。

やがて、フィルの秘書であるヴェロニカ(愛称:ヴォニー)(クリステン・スチュワート)に恋するようになるが、ヴォニーはフィルと不倫の関係にあり、フィルは離婚してヴォニーと結婚することに。

ヴォニーに失恋したボビーはNYへ戻り、兄ベン(コリー・ストール)が経営するジャズクラブを任されることに。

そこで、ボビーはお客として来店した美しい女性と恋に落ちるが、彼女の名前もヴェロニカ(ブレイク・ライブリー)だった。



カフェ・ソサエティ5



感想(ネタバレあり)


日々の生活の中で遭遇する思わず笑っちゃうような偶然


日常生活の中で、思わず笑っちゃうような偶然に時々遭遇することがある

例えば、知り合った人が偶然誕生日が一緒だったとか。

出身地が近いなぁと思ったら、小学校が一緒だったとか。

ありそうでなさそうな偶然の出来事に思わず笑ってしまう。



この映画の主人公のボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)も思わず笑ってしまう偶然に遭遇する。

叔父フィル(スティーヴ・カレル)を頼ってLAで仕事をしていた彼には、とても好きな女性ヴェロニカ(クリステン・スチュワート)がいた。



しかし、彼女は叔父フィルのことが好きだと分かり、ボビーはヴェロニカから逃げるようにNYへ帰ってしまう。

地元で新たな人生を送り始め、美しい女性と出会って恋に落ちるが、なんと彼女の名前もヴェロニカ(ブレイク・ライブリー)だった。



LAのヴェロニカはヴォニーと呼んでいたため、NYのヴェロニカも思わずヴォニーと呼んでしまい、ひとり混乱するボビー。

その後、NYのヴェロニカと結婚し、子供も生まれたボビーだったが、フィルの仕事の都合でヴォニーがNYを訪れることになる。



ヴォニーに未練たらたらのボビーは、2人のヴェロニカの間で揺れることになる…。

という、思わず笑ってしまうような、ボビーにとっては混乱するような偶然のお話



カフェ・ソサエティ2



誰もが忘れられない思い出の一つや二つ抱えて生きている


主人公のボビーはなんだかちょっと情けない男性だ。

なんとなく親の仕事を手伝いたくなくて、「どんな仕事でもいいから」ハリウッドで暮らす叔父を訪ね、失恋すると、逃げるようにNYへ帰り、兄からジャズクラブの仕事を譲り受ける。

つねに受動的に動いてきた。



しかし、そんな情けないところがあるボビーだが、ハリウッドで磨いたコミュニケーション能力を発揮して、このジャズクラブが成功してしまう。

人生、いつ転ぶか分からない(笑)



ジャズクラブが成功すると、美しい奥さんと結婚。

奥さんと彼女が産んだ子供に囲まれ、順風満帆な人生を送るようになる。

しかし、彼はいつも何かが満たされず、心の中には、LAで失恋したヴォニーのことがあった。



そんな昔の恋をズルズルと引きずっているところも、ボビーの情けないところ

でも、多くの人がボビーのように成功と失敗を繰り返し、忘れられない思い出の一つや二つ抱えて生きている。

100%完璧な人生などどこにもないのだ。

だから、思わずボビーに共感してしまうこともあるし、情けないボビーが憎めない



カフェ・ソサエティ3



日々の選択の違いで人生が変わっていく


ジャズクラブが成功し、美しい妻と子供もいるボビーにとって、ヴォニーのいない穴は単なるないものねだりなのかもしれない。

しかし、ボビーにとってはいつまでも消すことができない思い出なのだ。



ご飯を食べた時に「腹八分目」だと物足りなさが残るように、「ヴォニーに失恋した思い出」は彼の心の中でいつも満たされないエアポケットのような存在になってしまった。

必死になって毎日24時間がんばって生きたとしても、100%満足する人生なんてどこにもない。

ちょっとした選択の行き違いなのだ。



人は日々「選択」をしながら生きている。

雑誌の「占い特集」のYes No チャートで選択の違いが違う答えを導きだすように、日々の選択の違いで人は違う人生を送るようになる

それは、映画「ラ・ラ・ランド」にも描かれていたことだ。



もしボビーがLAのヴォニーと結婚したとしたら、仕事はうまくいかなかったかもしれない。

私たちは、気付かぬ間に何かを捨て、その代わりに何かを得て生活している

何かを捨てたことで、心に隙間が空いてしまっても、その隙間を埋めるために必死になって生きるのだ。



カフェ・ソサエティ4



必死になればなる程、人生は滑稽。辛いことは笑い飛ばして生きよ


人は必死になればなる程、滑稽になる

ボビーはヴォニーがいなくなった心の隙間を埋めるために必死で働いている。



ボビーの兄のギャングスターだって、毎日必死になって生きている。

叔父のフィルだって、必死に生活しているから大成功している。

でも、彼らががんばればがんばる程どこかおかしくて、つい笑ってしまう



そんな人生の滑稽さを描くのがウディ・アレンなのだ。

人生は、楽しいこともあるし、辛いこともあるけど、どうせ滑稽なものなんだから笑い飛ばして生きれば良い



もしも、失敗して死ぬことになったらギャングスターのベンのようにキリスト教に改宗して「体が死んでも魂は生き続ける」と思えば良い

まぁ、もちろん、実際はそんなに簡単に割り切れないけど、それぐらいの軽い気持ちで生きてても人生何とかなるんじゃないか

そう思える映画だった。



完璧な人生などどこにもない

腹八分目ぐらいがちょうどいい

80歳を超えるウディ・アレンが言うんだから、間違いない(笑)





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