アイルランドとイギリスの合作映画「ある神父の希望と絶望の7日間」をWOWOWで観た。
懺悔室で殺害予告をされた司祭の一週間を描く。
【満足度】:★★★☆☆
それでも、神は犯人を赦すのか。
◆Amazonビデオで観る「ある神父の希望と絶望の7日間 (字幕版)」
アイルランドの田舎町。
キリスト教の神父であるジェームズ(ブレンダン・グリーソン)は、懺悔室で「次の日曜日にお前を殺す」と、殺人予告される。
しかし、神父はいつもと変わらぬ一週間を過ごすのだったが…。

強く印象に残るのは、アイルランドの田舎の閉塞感と、積もり積もった村人たちの不平不満。
毎週、日曜日になると村人たちはミサへ通うが、誰も神など信じていない。
楽しみのない毎日に、不平、不満が募り、一触即発の空気が充満している。
そんな中、神父が懺悔室で殺害予告を受ける。
この映画で描かれるのは、その時からの一週間。
神父は信者たちの家を回るが、彼らの口から出てくるのは、ちょっとイカレたことばかり。
そして、ついに教会は燃やされ、神父のペットは殺されてしまう。

私がこの映画の中で印象に残っているセリフがある
「最近は、誰でも簡単に人を殺す。ちょっと頭にくると、すぐバンバン撃ってしまう」
これは、神父が銃について話すセリフ。
日本に銃はないけど、同じことが日本でも起きてるんじゃないかなぁと思いながら、この神父のセリフを聞いていた。
しかし、そんな、「人が簡単に人を殺すようになった時代」に、「右の頬を出されたら、左の頬を出せ」だの、「汝の隣人を愛せよ」という教えは通じないのではと思う。
確かに、ここに出てくる神父のジェームズは、良い神父ではなかった。
酒は飲むし、銃は撃つし。
でも、教会に通う信者たちにおかしなところがあれば足を運んで、話を聞いていた。
たとえ、「お前に何が分かるんだ」と冷笑されようとも。
でも、結局、この閉塞感たっぷりの田舎町の不満のはけ口は、全て、教会と神父に向かっていってしまった。
そして、思う。
それでも、「汝の隣人を愛せよ」と言うのですか。

私としては、散々酷い目にあった神父が最後は、殺害未遂に終わるのでは…と思っていた。
しかし、私が思う以上に、この殺害犯は本気だった。
これねぇ、かなり衝撃だった。
なかなか、こういう終わり方をする映画はないよね。
残念ながら、この映画に救いがない。
あるとすれば、神父の娘が犯人を許すことか。
いや、肉屋の不満の元は夫婦仲が悪いことなんだから、夫婦、もしくは、不倫相手に向かえば良いことなのに、なぜ神父に向かっていくのか。
やはり、神父は不満のはけ口にされたに過ぎないように思う。
それでも、誰か他の人が殺されるのであれば、自分が身代わりになった神父は素晴らしいと言われるんだろうか。
んーーーー。なんとも納得のいかない結末だった。

主人公の神父を演じるのは、「ハリー・ポッター」シリーズで、マッドアイ・ムーディを演じるブレンダン・グリーソン。
ん??グリーソン??と思って調べてみたら、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」の主人公を演じたドーナル・グリーソンのお父さん。
わーおーそうなのか。
今、初めてつながったわ。
ドーナル・グリーソンは、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで売れっ子俳優だから、お父さんは鼻高々だろうなぁ。
肝心なブレンダン・グリーソンの出演作には、「ロンドン、人生はじめます」、「パディントン2」、「ヒトラーへの285枚の葉書」、「夜に生きる」、「未来を花束にして」など
↓ ドーナル・グリーソン、ブレンダン・グリーソン親子

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懺悔室で殺害予告をされた司祭の一週間を描く。
【満足度】:★★★☆☆
それでも、神は犯人を赦すのか。
「ある神父の希望と絶望の7日間」
(原題:Calvary)◆Amazonビデオで観る「ある神父の希望と絶望の7日間 (字幕版)」
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あらすじ
アイルランドの田舎町。
キリスト教の神父であるジェームズ(ブレンダン・グリーソン)は、懺悔室で「次の日曜日にお前を殺す」と、殺人予告される。
しかし、神父はいつもと変わらぬ一週間を過ごすのだったが…。

感想(ネタバレあり) アイルランドの田舎町。町民の不平不満の矛先が教会へ
強く印象に残るのは、アイルランドの田舎の閉塞感と、積もり積もった村人たちの不平不満。
毎週、日曜日になると村人たちはミサへ通うが、誰も神など信じていない。
楽しみのない毎日に、不平、不満が募り、一触即発の空気が充満している。
そんな中、神父が懺悔室で殺害予告を受ける。
この映画で描かれるのは、その時からの一週間。
神父は信者たちの家を回るが、彼らの口から出てくるのは、ちょっとイカレたことばかり。
そして、ついに教会は燃やされ、神父のペットは殺されてしまう。

人が人を簡単に殺す時代
私がこの映画の中で印象に残っているセリフがある
「最近は、誰でも簡単に人を殺す。ちょっと頭にくると、すぐバンバン撃ってしまう」
これは、神父が銃について話すセリフ。
日本に銃はないけど、同じことが日本でも起きてるんじゃないかなぁと思いながら、この神父のセリフを聞いていた。
しかし、そんな、「人が簡単に人を殺すようになった時代」に、「右の頬を出されたら、左の頬を出せ」だの、「汝の隣人を愛せよ」という教えは通じないのではと思う。
確かに、ここに出てくる神父のジェームズは、良い神父ではなかった。
酒は飲むし、銃は撃つし。
でも、教会に通う信者たちにおかしなところがあれば足を運んで、話を聞いていた。
たとえ、「お前に何が分かるんだ」と冷笑されようとも。
でも、結局、この閉塞感たっぷりの田舎町の不満のはけ口は、全て、教会と神父に向かっていってしまった。
そして、思う。
それでも、「汝の隣人を愛せよ」と言うのですか。

自ら殺されに行く神父の生き方は素晴らしいと言えるのか
私としては、散々酷い目にあった神父が最後は、殺害未遂に終わるのでは…と思っていた。
しかし、私が思う以上に、この殺害犯は本気だった。
これねぇ、かなり衝撃だった。
なかなか、こういう終わり方をする映画はないよね。
残念ながら、この映画に救いがない。
あるとすれば、神父の娘が犯人を許すことか。
いや、肉屋の不満の元は夫婦仲が悪いことなんだから、夫婦、もしくは、不倫相手に向かえば良いことなのに、なぜ神父に向かっていくのか。
やはり、神父は不満のはけ口にされたに過ぎないように思う。
それでも、誰か他の人が殺されるのであれば、自分が身代わりになった神父は素晴らしいと言われるんだろうか。
んーーーー。なんとも納得のいかない結末だった。

<余談> ブレンダン&ドーナル グリーソン親子
主人公の神父を演じるのは、「ハリー・ポッター」シリーズで、マッドアイ・ムーディを演じるブレンダン・グリーソン。
ん??グリーソン??と思って調べてみたら、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」の主人公を演じたドーナル・グリーソンのお父さん。
わーおーそうなのか。
今、初めてつながったわ。
ドーナル・グリーソンは、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで売れっ子俳優だから、お父さんは鼻高々だろうなぁ。
肝心なブレンダン・グリーソンの出演作には、「ロンドン、人生はじめます」、「パディントン2」、「ヒトラーへの285枚の葉書」、「夜に生きる」、「未来を花束にして」など
↓ ドーナル・グリーソン、ブレンダン・グリーソン親子

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