クリス・エヴァンス主演の映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」をWOWOWで観た。
1942年、第二次世界大戦の頃、軍の「スーパーソルジャー計画」により超人となったキャプテンアメリカの活躍を描くアクション映画。
【満足度 評価】:★★★★☆
もし、「キャプテン・アメリカ」と「アベンジャーズ」シリーズを観ていないなら、まず、この映画をスタートにして観るべき作品。
この映画が公開された当時の私は、映画をじっくりと観られる環境ではなく、後から公開された「アベンジャー」シリーズを先に観てしまい、今さら「ファースト・アベンジャー」を観た。
だから、だいたい話は知っていたので、退屈なのでは…と思っていたけど、いやいや、むしろ、この後に続く伏線の起点を確認することができて楽しかった。
◆「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」 DVD
…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「gifted/ギフテッド」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」など)
〇トミー・リー・ジョーンズ
…(「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」、「クリミナル 2人の記憶を持つ男」、「ジェイソン・ボーン」、「リンカーン」など)
〇ヒューゴ・ウィーヴィング
…(「移動都市/モータル・エンジン」、「ハクソー・リッジ」、「ホビット」シリーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「マトリックス」シリーズ)
〇ヘイリー・アトウェル
…(「プーと大人になった僕」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」など)
〇セバスチャン・スタン
…(「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「ローガン・ラッキー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」など)
〇ドミニク・クーパー
…(「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ドラキュラZERO」、「ウォークラフト」、「ダウト・ゲーム」など)
〇スタンリー・トゥッチ
…(「美女と野獣」、「スポットライト 世紀のスクープ」、「プラダを着た悪魔」、「ハンガーゲーム」シリーズ、「ジュリー&ジュリア」、「バーレスク」など)
〇サミュエル・L・ジャクソン
…(「キャプテン・マーベル」、「インクレディブル・ファミリー」(声の出演)、「ヘイトフル・エイト」、「キングスマン」、「ビッグ・ゲーム」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」、「ターザン:REBORN」、「ダウト・ゲーム」、「ロボコップ」、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」など)
…(「遠い空の向こうに」など)
2011年制作 アメリカ映画

1942年、第二次大戦下のアメリカ。
スティーヴ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は、米軍に入隊してナチスを倒すことを希望するが、背が低く、ひ弱で病弱なために不適格とされてしまう。
しかし、スティーヴの人一倍強い愛国心に目を付けたアースキン博士(スタンリー・トゥッチ)は、彼を軍の秘密作戦「スーパーソルジャー」計画の被験者にするため、米軍に入隊させる。
それは、どんな人間も超人にしてしまうという秘密兵器なのだが、博士は彼を第一号の被験者に決める。
そして、ちょうど同じ頃、ドイツでナチスに協力している軍事組織ヒドラでは、シュミット(ヒューゴ・ウィーヴィング)が「スーパーソルジャー」と同じ実験の被験者となっていた…。

チーム・アベンジャーズのキャップ主演作品第1弾。
続編の第2弾、第3弾を見た後に、この第1弾を見るという邪道な見方をしてしまった。
しかし、それはそれで今まで謎だった部分が解消されて、とても楽しめた。
この「キャプテン・アメリカ」シリーズの特に第1弾は、完璧なまでの「勧善懲悪」作品だった。
善良で愛国心が強い青年ロジャース。
ところが、彼はひ弱で病弱なため入隊することができず、さらには、マッチョな人間たちからイジメられるという境遇にあった。
イジメられっ子がヒーローになるという設定は、アメコミのMARVELシリーズの中でいうと、「スパイダーマン」シリーズと同類だ。
それは、意図的にMARVEL読者を想定して描かれたものなのではと思う。
ゲームやマンガが大好きで「コミコン」に熱心に通うような、アメリカ版オタクの青年たち。
「そんな君でも、いつかヒーローになれる日が来るかもしれない」
と思わせてくれるところが、アメコミファンの胸あつポイント。
もちろん、MARVELには、オタクヒーローの他にも、ビジネスマンがヒーローになる話(「アイアンマン」)や、生まれつきのヒーローもいれば(「マイティ・ソー」)、科学者が自分を実験台にしてしまう(「ハルク」)など、様々なパターンを用意している。
その中でも、ひ弱な青年がヒーローになるという「キャプテン・アメリカ」や「スパイダーマン」は、多くの青年たちがそのカッコイイヒーローに憧れるというよりも、共感しながら観る作品なのではと思った。

先述した通り、私は先に続編から観てしまった邪道なタイプの人間だ。
だから、この映画を観ている間は、これまでに感じていた謎を1つ1つ答え合わせ時間となった。
ひ弱なロジャースが、「スーパーソルジャー」作戦でヒーローになったことも(初めはキャップがここまでひ弱な青年だと思っていなかった)、キャップが盾を使うようになった理由も、どれも私の頭にあった謎を解消させてスッキリさせてくれた。
他にも、親友バッキーとの関係、バッキーが死んだと思った理由、キャップが果たせなかったダンスの約束、ヒドラとの因縁がここから始まったことや、トニー・スタークのお父さんがスーパーパワーを手に入れたこと(後のアイアンマンの動力源になる)や、SHIELDのフューリーがキャップを仲間に入れたことまで。
どれを観ても、「あぁなる程。そういうことだったのか」と思う事ばかりで、やっぱり、こういう連続ものは最初から観ないとダメだよねと、改めて思った。

そんな中、特にこの映画を観て良かったと思ったのは、「冷凍保存」と「バッキーとのブロマンス」だった。
続編以降を観て思っていたのは、「キャプテン・アメリカ」とは、アメリカ軍に意図的に冷凍保存させられた人だと思っていた。
というより、「冷凍保存」も含めての「スーパーソルジャー計画」だと思っていた。
ところが、そうじゃなく、アメリカを守るために自ら北極の凍土に突っ込んでいったのか…。
それを、「生きてるかも」と思って発掘しに行ったSHIELD。
そんな事情だったのかぁ~、だから、キャップはペギーとダンスに行けなかったことを、この後いつまでも悔やんでいるんだね。
そして、「親友バッキーとのブロマンス」
この後のキャップとバッキーの関係を知っているだけに、この2人の友情は、何でもないシーンでも観ているだけで心が熱くなる。
「あぁ、バッキーが普通だ…」そんな当たり前のことに切なくなる。
だから、バッキーが谷底に落ちていくシーンは、思わず、私まで「バッキーーーーー!!」と叫んでしまった。
そして、ここから新たなドラマが始まるんだなぁ。

キャプテン・アメリカとは、ひ弱な青年スティーヴ・ロジャースが「絶対叶えられない夢」を実現した到達点だった。
それと同時に、アメリカのオタク青年たちの「憧れ」を体現している。
しかし、親友を亡くし、恋人とは離ればなれになってしまうという「夢の代償」付き。
「願い続ければ叶えられない夢はない」というアメリカンドリームをそのまま形にしたような作品だった。
今回はWOWOWで行われた「キャプテン・アメリカ」シリーズの第3弾「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の放送に合わせた「アベンジャーズ」特集での放送で観たけれども、これは、その一連のシリーズの中で必須で観るべき作品だと思った。
というのも、この「ファースト・アドベンチャー」は、全ての始まりに過ぎない。
これがきっかけで第2弾の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」があり、第3弾の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」では、それが「アベンジャーズ」分裂の危機にまで発展する。
全ての始まりは、この「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」にある。
もしも、何も知らなければ、まず、ここから始めるべき作品だ。
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◆「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」 DVD
1942年、第二次世界大戦の頃、軍の「スーパーソルジャー計画」により超人となったキャプテンアメリカの活躍を描くアクション映画。
【満足度 評価】:★★★★☆
もし、「キャプテン・アメリカ」と「アベンジャーズ」シリーズを観ていないなら、まず、この映画をスタートにして観るべき作品。
この映画が公開された当時の私は、映画をじっくりと観られる環境ではなく、後から公開された「アベンジャー」シリーズを先に観てしまい、今さら「ファースト・アベンジャー」を観た。
だから、だいたい話は知っていたので、退屈なのでは…と思っていたけど、いやいや、むしろ、この後に続く伏線の起点を確認することができて楽しかった。
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」予告編 動画
(原題:CAPTAIN AMERICA: THE FIRST AVENGER)◆「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」 DVD
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キャスト&スタッフ
出演者
〇クリス・エヴァンス…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「gifted/ギフテッド」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」など)
〇トミー・リー・ジョーンズ
…(「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」、「クリミナル 2人の記憶を持つ男」、「ジェイソン・ボーン」、「リンカーン」など)
〇ヒューゴ・ウィーヴィング
…(「移動都市/モータル・エンジン」、「ハクソー・リッジ」、「ホビット」シリーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「マトリックス」シリーズ)
〇ヘイリー・アトウェル
…(「プーと大人になった僕」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」など)
〇セバスチャン・スタン
…(「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「ローガン・ラッキー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」など)
〇ドミニク・クーパー
…(「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ドラキュラZERO」、「ウォークラフト」、「ダウト・ゲーム」など)
〇スタンリー・トゥッチ
…(「美女と野獣」、「スポットライト 世紀のスクープ」、「プラダを着た悪魔」、「ハンガーゲーム」シリーズ、「ジュリー&ジュリア」、「バーレスク」など)
〇サミュエル・L・ジャクソン
…(「キャプテン・マーベル」、「インクレディブル・ファミリー」(声の出演)、「ヘイトフル・エイト」、「キングスマン」、「ビッグ・ゲーム」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」、「ターザン:REBORN」、「ダウト・ゲーム」、「ロボコップ」、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」など)
監督
〇ジョー・ジョンストン…(「遠い空の向こうに」など)
2011年制作 アメリカ映画

あらすじ
1942年、第二次大戦下のアメリカ。
スティーヴ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は、米軍に入隊してナチスを倒すことを希望するが、背が低く、ひ弱で病弱なために不適格とされてしまう。
しかし、スティーヴの人一倍強い愛国心に目を付けたアースキン博士(スタンリー・トゥッチ)は、彼を軍の秘密作戦「スーパーソルジャー」計画の被験者にするため、米軍に入隊させる。
それは、どんな人間も超人にしてしまうという秘密兵器なのだが、博士は彼を第一号の被験者に決める。
そして、ちょうど同じ頃、ドイツでナチスに協力している軍事組織ヒドラでは、シュミット(ヒューゴ・ウィーヴィング)が「スーパーソルジャー」と同じ実験の被験者となっていた…。

感想(ネタバレあり)
ひ弱で病弱な青年が、ある日突然ヒーローに
チーム・アベンジャーズのキャップ主演作品第1弾。
続編の第2弾、第3弾を見た後に、この第1弾を見るという邪道な見方をしてしまった。
しかし、それはそれで今まで謎だった部分が解消されて、とても楽しめた。
この「キャプテン・アメリカ」シリーズの特に第1弾は、完璧なまでの「勧善懲悪」作品だった。
善良で愛国心が強い青年ロジャース。
ところが、彼はひ弱で病弱なため入隊することができず、さらには、マッチョな人間たちからイジメられるという境遇にあった。
イジメられっ子がヒーローになるという設定は、アメコミのMARVELシリーズの中でいうと、「スパイダーマン」シリーズと同類だ。
それは、意図的にMARVEL読者を想定して描かれたものなのではと思う。
ゲームやマンガが大好きで「コミコン」に熱心に通うような、アメリカ版オタクの青年たち。
「そんな君でも、いつかヒーローになれる日が来るかもしれない」
と思わせてくれるところが、アメコミファンの胸あつポイント。
もちろん、MARVELには、オタクヒーローの他にも、ビジネスマンがヒーローになる話(「アイアンマン」)や、生まれつきのヒーローもいれば(「マイティ・ソー」)、科学者が自分を実験台にしてしまう(「ハルク」)など、様々なパターンを用意している。
その中でも、ひ弱な青年がヒーローになるという「キャプテン・アメリカ」や「スパイダーマン」は、多くの青年たちがそのカッコイイヒーローに憧れるというよりも、共感しながら観る作品なのではと思った。

頭の中にあった謎の答え合わせ
先述した通り、私は先に続編から観てしまった邪道なタイプの人間だ。
だから、この映画を観ている間は、これまでに感じていた謎を1つ1つ答え合わせ時間となった。
ひ弱なロジャースが、「スーパーソルジャー」作戦でヒーローになったことも(初めはキャップがここまでひ弱な青年だと思っていなかった)、キャップが盾を使うようになった理由も、どれも私の頭にあった謎を解消させてスッキリさせてくれた。
他にも、親友バッキーとの関係、バッキーが死んだと思った理由、キャップが果たせなかったダンスの約束、ヒドラとの因縁がここから始まったことや、トニー・スタークのお父さんがスーパーパワーを手に入れたこと(後のアイアンマンの動力源になる)や、SHIELDのフューリーがキャップを仲間に入れたことまで。
どれを観ても、「あぁなる程。そういうことだったのか」と思う事ばかりで、やっぱり、こういう連続ものは最初から観ないとダメだよねと、改めて思った。

「冷凍保存」と「バッキーとのブロマンス」
そんな中、特にこの映画を観て良かったと思ったのは、「冷凍保存」と「バッキーとのブロマンス」だった。
続編以降を観て思っていたのは、「キャプテン・アメリカ」とは、アメリカ軍に意図的に冷凍保存させられた人だと思っていた。
というより、「冷凍保存」も含めての「スーパーソルジャー計画」だと思っていた。
ところが、そうじゃなく、アメリカを守るために自ら北極の凍土に突っ込んでいったのか…。
それを、「生きてるかも」と思って発掘しに行ったSHIELD。
そんな事情だったのかぁ~、だから、キャップはペギーとダンスに行けなかったことを、この後いつまでも悔やんでいるんだね。
そして、「親友バッキーとのブロマンス」
この後のキャップとバッキーの関係を知っているだけに、この2人の友情は、何でもないシーンでも観ているだけで心が熱くなる。
「あぁ、バッキーが普通だ…」そんな当たり前のことに切なくなる。
だから、バッキーが谷底に落ちていくシーンは、思わず、私まで「バッキーーーーー!!」と叫んでしまった。
そして、ここから新たなドラマが始まるんだなぁ。

「叶えた夢」と「失った代償」
キャプテン・アメリカとは、ひ弱な青年スティーヴ・ロジャースが「絶対叶えられない夢」を実現した到達点だった。
それと同時に、アメリカのオタク青年たちの「憧れ」を体現している。
しかし、親友を亡くし、恋人とは離ればなれになってしまうという「夢の代償」付き。
「願い続ければ叶えられない夢はない」というアメリカンドリームをそのまま形にしたような作品だった。
今回はWOWOWで行われた「キャプテン・アメリカ」シリーズの第3弾「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の放送に合わせた「アベンジャーズ」特集での放送で観たけれども、これは、その一連のシリーズの中で必須で観るべき作品だと思った。
というのも、この「ファースト・アドベンチャー」は、全ての始まりに過ぎない。
これがきっかけで第2弾の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」があり、第3弾の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」では、それが「アベンジャーズ」分裂の危機にまで発展する。
全ての始まりは、この「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」にある。
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