
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
高級車ばかりを狙う窃盗団を描きつつ、当時の時代背景や兄弟愛、ダメな弟の成長物語もあわせて描いたこの作品。
なんと言っても目玉はカーチェイス、カーアクション。
美しい高級車が街中を疾走する姿にワクワクドキドキしながら最後まで楽しめた作品だった。
目次
「60セカンズ」予告編 動画
(原題:GONE IN 60 SECONDS)更新履歴・公開、販売情報
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ニコラス・ケイジ…(「スパイダーマン:スパイダーバース」(声の出演)、「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」、「スノーデン」、「キック・アス」、「コンテンダー」、「バーディ」など)
〇ジョヴァンニ・リビシ
…(「閉ざされた森」など)
〇ロバート・デュバル
…(「アウトロー」、「クレイジー・ハート」、「ジャッジ 裁かれる判事」など)
〇アンジェリーナ・ジョリー
…(「不屈の男 アンブロークン」(監督のみ)、「マレフィセント」、「ソルト」、「ボーン・コレクター」など)
〇デルロイ・リンドー
〇ウィル・パットン
〇ティモシー・オリファント
…(「パーフェクト・ゲッタウェイ」など)
〇スコット・カーン
〇ヴィニー・ジョーンズ
…(「マグニフィセント・セブン」、「ミッドナイトマン」など)
監督
〇ドミニク・セナ2000年制作 アメリカ映画
あらすじ
メンフィス(ニコラス・ケイジ)は車窃盗のレジェンドだが、現在は足を洗い堅気の生活をしている。
しかし、メンフィスに憧れ、未だに車窃盗をしている弟のキップ(ジョヴァンニ・リビシ)がヘマをしてアジトが警察に見つかってしまう。
キップが逮捕されることがなかったものの、マフィアのカリートリー(クリストファー・エクルストン)に納品するはずの高級車50台が全て押収されてしまう。
そして、メンフィスはカリートリーに「弟の命を助けたければ3日以内に予定の車50台を全て納品せよ」と脅迫される。
そこでメンフィスは、弟のために一度は足を洗った世界に引き戻されることになるのだが、既にキャッスルベック刑事(デルロイ・リンドー)に目を付けられており…。

感想(ネタバレあり)
高級車窃盗が最も盛んだった時代
そういえば、ベンツばかりを狙う窃盗団っていたなぁ~と、この映画を観ながら思い出した。
港にたくさん並んだベンツたち。
その全てが、新車で納品されたものではなくて、実は盗難車だったという映像を観た時には、「うゎっ!!凄いな!!!」と思ったものだった。
こんなことを言ったら高級車ユーザーの方には失礼かもしれないが、国産車を買うだけでも大変な思いをする平民からしたら、「高級車のみを狙う窃盗団」を他人事のように見てしまい、むしろ、その窃盗の技術が凄いなと思っていた。
もしかして、それってちょっとしたひがみや妬みなのかもしれないが、被害者を思い「あぁお気の毒」と感じるよりも、「わーぉー!!こんなに盗んじゃってすごいなぁ」っていう気持ちの方が大きかった。
そんな、高級車を買えない平民の思いを代弁した映画が、この「60セカンズ」である。
この映画が制作されたのが2000年なので、当時はまだ高級車の盗難が頻繁に起きていた時期だったんだろう。
主人公のメンフィスは「どんな車でも60秒で盗み出す」車泥棒の天才である。
その彼が8時間で高級車50台を盗むミッションに挑戦する。
どの車がどれだけ素晴らしいのか私は知らないけど、ベンツやフェラーリやポルシェが私の手の届かない高級車だということは知っている。

兄の背中を見て成長する弟の物語
この物語は、そんな「痛快で鮮やかな車泥棒」を描く映画だが、主人公の兄弟愛と弟の成長物語も合わせて描かれている。
弟のキップは、車泥棒を引退して、堅気の仕事をしているメンフィスをダサいと思っていた。
しかし、車泥棒がクールだと思っている上に、仲間を思いやれない無責任なキップは、ダサいと思っていた兄を命がけのミッションに巻き込んでしまう。
けれど、巻き込まれてしまったメンフィスは、どうしようもない弟のためにその仕事を引き受け、自分よりも仲間たちが警察に捕まらないような配慮を忘れない。
それ以前に、メンフィスが車泥棒を辞めたのもキップのためだった。
そういう兄メンフィスの姿を見て、ようやく、キップは自分の幼さを思い知る。
そんなキップの成長物語はちょっと甘い気もするけど、「この人は大したことがない」と思っていた人が、実は自分よりもずっと大人で、逆に自分の幼さを思い知るということは誰にでもあること。
兄貴はクールな人生を捨てたダメな奴と思っていた弟が、兄の良さ、偉大さを知る姿に共感し、心が温かくなった。

キラキラしたアンジェリーナ・ジョリーとニコラス・ケイジならではの役名
そして、久しぶりに観てみると、キャストがみんな若い。
一番思ったのが、アンジェリーナ・ジョリーはこの時の方が今より良かった!!
「ボーン・コレクター」、「17歳のカルテ」、そしてこの「60セカンズ」に出演していたこの頃が、一番輝いていたように思う。
そして、ニコラス・ケイジが若い!!
で、今さらなんだけど、彼は車好きなんだろうか。
「ザ・ロック」の時もフェラーリを乗り回していた。
さらに、どうでも良いことなんだけど、役名のメンフィス。
メンフィスとは土地の名前だけど、そこはプレスリーが暮らしていた町として有名。
ちなみに、ニコラス・ケイジはプレスリーのコレクターとして有名。
ということは、ニコラス・ケイジがキャスティングされてから付けられた役名なのか??
どうでもいいことなんだけど、すごく気になった。

時には頭を使わずに楽しめる映画も観たい
公開当時にこの映画を観て、話も知っていたこともあって、久しぶりに観ることに、正直、そんなに期待はしていなかったんだけど、思った以上に楽しめた。
テンポがよく、カーチェイスのアクションが随所に挟みこまれているし、アンジェリーナ・ジョリーはキラキラ輝いているし、それに、なんと言っても、ラストのニコラス・ケイジが乗るムスタング「エレノア」のカーチェイスはワクワクドキドキだった!!
と思うと、最後の最後にメンフィスとカリートリーが格闘するシーンで終わるのではなくて、車の映画なんだから、ド派手なカーアクションで終わって欲しかったなと思うし、最後の最後に刑事が「兄弟愛に免じて」メンフィスを見逃しちゃうのも、なんだか甘くて残念だった。
最後の最後まで「捕まえられるものなら捕まえてみろ」ぐらいのクレイジーさが欲しかったところ。
とはいえ、退屈せずに観れたし、時には、こんな風に頭を全く使わずに楽しめる映画も良い。
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