とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


カテゴリ:北米映画 > アメリカ映画



トニ・コレット主演の映画「へレディタリー 継承」を観た。

森の中にある一軒家で暮らす4人家族に襲い掛かる恐怖を描いたホラー映画。


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

怖かった!心をえぐられるみたいに怖かった。

何が起きているのか分からないまま物事は悪い方向に進み続けていて、全てを理解した時に、その恐怖から抜け出せない闇にいた…。

家族に無関心なのは罪であり、悪なんだと思った。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『へレディタリー 継承』予告編 動画

(原題: Hereditary)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年11月7日 試写会にて鑑賞。

・2018年11月30日 映画館にて鑑賞(2回目)。

・2019年4月19日 DVD発売。

・2019年8月18日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。詳しい上映劇場情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者

 
ガブリエル・バーン
…(「マイ・プレシャス・リスト」、「チリ33人 希望の軌跡」、「ハイヒールを履いた女」、「ユージュアル・サスペクツ」など)


〇ミリー・シャピロ

〇アン・ダウド


監督・脚本

〇アリ・アスター


2018年製作 アメリカ映画



”映画「へレディタリー




あらすじ


父 スティーブ(ガブリエル・バーン)、母 アニー(トニ・コレット)、長男 ピーター(アレックス・ウォルフ)、長女 チャーリー(ミリー・シャピロ)の一家は、祖母が亡くなり、葬儀を行ってから奇妙なことが起き始める。

中でも、おばあちゃん子だったチャーリーは、おばあちゃんを恋しがり、学校でも異常な行動をするようになる。

そんな時、チャーリーの兄ピーターは、友達からパーティに誘われ、アニーに車を貸して欲しいと言うと「妹のチャーリーを一緒に連れて行けば、車を使っても良い」と言われたので、ピーターはチャーリーを連れパーティへ出かけるのだが…。



映画「へレディタリー 継承」




感想(ネタばれあり)


1回目よりも2回目の方が恐ろしい


はじめにこの映画を試写会で観た時、気味の悪い映画だなと思ったのだけど、頭の中に「?」がたくさんあったので、公開日に映画評論家の町山智浩さんの解説付きで2回目を観た。

すると、1回目よりも2回目の方が怖いという、これまでのホラー映画にない経験をすることになった



この映画の内容を何も知らなかった時、「エクソシスト」とか、「炎の少女チャーリー」のような映画なのかと思っていた。

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そしたら、どんな映画にも似ていてない、とても奇妙で恐ろしく、思っていたよりも奥が深くて、メンタル的にえぐられる怖さを感じた映画だった。

そして、全てのオチを知った上で再度観ると、1回目に観た時もよりも、さらに恐ろしいのだから驚いた。



ホラー映画にありがちな、血が噴き出したりするスプラッター的な怖さやエグイ描写は少ないので、そういうのが苦手な人も観られるホラー映画になっていると思う。



映画「へレディタリー 継承」



互いのことに無関心な家族


これは、グラハム家の家族の物語である。

その家族の間には、様々な問題があった



子供たちを支配したがる祖母、そんな母のようにはなりたくないと思っていた母。

その祖母に娘を差し出す母。

そして、彼女たちの関係に無関心な父と息子。



その結果、祖母が亡くなった頃には、互いに無関心な家族になってしまっていた。

ミニチュアのアート作品を作る仕事をしている母は、個展が間近に控えていることもあって、娘のチャーリーの子守を面倒に思い、息子のピーターにチャーリーを任せてしまう。

すると、思わぬ事故が起きてしまう。



しかし、それも全て「祖母の思し召し」だったのだ。

亡くなったはずの祖母がチャーリーを自分の支配下に置くため、ある事件を引き起こす。



ところが、そんなこととは知らずに、母はチャーリーをピーターに任せてしまったことで自分を責め、メンタルを病んでしまった彼女は、「降霊術」にはまり始める



そうして、母は暴走し、息子は恐ろしい幻想を見るようになり、父は妻が祖母の墓を掘り返したのでは…と疑いの目を向けるようになる。

彼らは共に暮らしていながら、互いに何をしているのか知らず、無関心で冷たい関係になってしまっているのだ。



映画「へレディタリー 継承」



家族の結びつきの弱さがペイモンを招き入れる


祖母は、かねてより悪魔 ペイモンを崇拝していた。

それは下記のペイモンの紋章を表すペンダントを祖母がしていたことからわかる。

 ↓ ペイモンの紋章

へレディタリー継承6



この世にペイモンの降臨を願う祖母のグループは、チャーリーを使って、この世にペイモンを降臨させようと考える。

そのために、娘からチャーリーを奪い、長い年月をかけて準備してきたのだ。



そして、祖母が亡くなり、家族の調和が乱れたところへ、チャーリーの命を奪い(よく観ると、電柱にペイモンの紋章が記されている)、祖母と共にペイモンを崇拝するジョーンを使って、母に降霊術を教え込む。

そうやって、チャーリーを降霊させ、ピーターの身体にペイモンの意志を引き継いだチャーリーを送り込むのだ。



家族の中で最も冷静だった父が炎上してしまったのも、チャーリーを降霊させてから母が恐ろしくなってしまったのも、最後にピーターが追い詰められのも、全て祖母とペイモンの思し召しなのだ。



しかし、もしも彼らがもっと結びつきの強い家族だったらと考える。

母がチャーリーの育児を母に任せず、夫と協力し合っていたら、チャーリーは祖母に支配されることはなかっただろう。

もしも、ピーターがチャーリーのナッツアレルギーにもっと気を配っていたら、チャーリーを病院に運ばずに済んだだろう。

夫が妻の心の病にもっと関心を持っていたら、降霊術に手を出さなかったかもしれない。



それらのことから、この家族の中に育児放棄や、無関心、精神病といった、現代社会の闇が見えてくる。



そう思うと、この一家の「家族間の結びつきの弱さ」がペイモンを招き入れる門になってしまったのだ。

しかし、中には全く問題のない家族もあるだろうけど、それぞれの家族に、それぞれの問題がある

だからこそ、新興宗教にはまる人がいるんだろうし、オレオレ詐欺にひっかかる高齢者が後を絶たないのだ。

ということは、どんな家族にも「ペイモンを迎え入れてしまう隙間」があるということなのだ。



そんな彼らを観つつ、自分の家族の結びつきの弱さを改めて考えると、とても嫌な気分になってくる。

そこに、この映画の「後を引く恐ろしさ」があるのだろう。



映画「へレディタリー 継承」



オチを知ってなお、恐ろしい


前半では、家族の問題を描いているのだが、息子に妹の面倒を任せてしまったり、妻のしていることに夫が無関心だったりすることは、どんな家庭でも起きることだった。

その結果、彼らは「悪魔 ペイモン」を招き入れることになってしまう。



1回目に観た時は、「家族の問題が、悪を招き入れた」という状況を理解し、なんとも薄気味悪い映画だなと思った。

でも、多くの点で「?」だったので、2回目観てみたら、祖母の葬式のシーンからペイモンの紋章が登場していて、その先に起きることをちゃんと予言していたことが分かる。



そして「これはペイモンの仕業」だと分かって観ると、次に起こることが恐ろしくて震えてしまっていた

特にチャーリーに起きた事故から先は、全てが恐ろしかった



だから、もしも1回目に観て、イマイチ、ピンとこなかった人は、もう一回観ると、何が怖くて恐ろしいのかが分かると思う。



それと、余談になるけれど、これはTwitterで知ったこと。

エンディングロールの時に流れている曲「Both Sides Now」は「トイ・ストーリー4」の予告でも使われている…。

それがこれ
 ↓




おもちゃたちが、みんなで手をつないで楽しそうにしているところ「僕はおもちゃじゃない!」と言って、フォークのおもちゃが輪を抜けてしまい、みんなの輪が乱れてしまうという予告になっている。

もしも、それも「ペイモンの思し召し」だったら、誰かが悪魔に乗っ取られる…(笑)



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ジェニファー・ローレンス主演の映画「ジョイ」をU-NEXT で観た。

どこにでもいる平凡な主婦が、モップを開発し大ヒットしたことで実業家へと変身していくサクセスストーリー。

日本では劇場未公開で、DVDスルーになってしまった作品。


満足度 評価】:★★★★☆

学歴もコネもなくビジネスで成功した主婦ジョイの実話。

その成功は女性たちの手本になるに違いない。

どうにもならない時も諦めなければ、きっと成功できる!と思えた映画だった。

そして何よりジェニファーがカッコいい!

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ジョイ』予告編 動画

(原題:Joy)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月5日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年8月13日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

ジェニファー・ローレンス

ブラッドリー・クーパー

 
〇イザベラ・ロッセリーニ


〇ヴァージニア・マドセン


監督・製作・脚本

デヴィッド・O・ラッセル
…(「アメリカン・ハッスル」、「世界にひとつのプレイブック」、「ザ・ファイター」など)


2015年製作 アメリカ映画



映画「ジョイ」


あらすじ


航空会社で働くOLのジョイ(ジェニファー・ローレンス)は、二人の幼い子供を抱えたシングルマザー。

母、祖母と共に暮らす家に、恋人と別れた父(ロバート・デ・ニーロ)が帰ってきて暮らし始め、定職に就かない夫トニー(エドガー・ラミレス)も住み着いている。

そんな家族の世話と家事に追われる日々のジョイだが、ある日、掃除をしている最中に「手をぬらさずに絞れるモップ」を思いつき、商品化。

その商品をトニーのコネでテレビショッピングのQVCのプロデューサー ニール(ブラッドリー・クーパー)に売り込み、放送が決定するが、全く売れないまま放送が終了してしまい…。



映画「ジョイ」ロバート・デ・ニーロ


感想(ネタばれあり)


ダメダメな家族たちを支えていたシングルマザーの主婦 ジョイ


デヴィッド・O・ラッセル監督作品の面白さは、個性あふれる登場人物たちの魅力にある



このところ「世界にひとつのプレイブック」、「アメリカン・ハッスル」と続けてデヴィッド・O・ラッセル監督の作品を続けて観てきた。

妻の浮気現場を目撃して自分を見失ってしまった主人公が立ち直るまでを描く「世界にひとつのプレイブック」も、FBI捜査官が詐欺師と手を組んで汚職政治家を摘発する「アメリカン・ハッスル」も、個性あふれる登場人物たちがとても面白い作品だった。



そして、この「ジョイ」もデヴィッド・O・ラッセル監督らしい、どうにもならないダメ家族が主人公ジョイを困らせる。

このダメ家族がまた、とても個性的で、彼らを見ているだけでも十分面白かった



一日中テレビの前でメロドラマを見続けるお母さん。

恋人ができて家出したにも関わらず、その恋人と別れると再び家に帰ってきて、大騒ぎするお父さん。

ジョイと離婚しても定職に就かず地下に居候する元夫のトニー。



そんなダメダメな家族たちが若いシングルマザーのジョイに寄りかかり、なんでもかんでもジョイ任せの生活を送っている。

しかし、ジョイにも、ダメダメな家族だと分かっていても、見放さずに面倒を見てしまうという一面がある。



そんな家庭に育ったジョイは、高校時代の成績は優秀だったにも関わらず、お金がなくて大学に行けず、航空会社で受付嬢として働いている。

そのまま、何も考えずに日々を送っていたら、「くたびれたOLの一生」で終わっていたに違いない。

しかし、「手を汚さずに絞れるモップ」の開発で瞬く間に実業家として成功を収めるのだ。



ジョイは、日本でいったら松居一代(発明家として成功していた頃の)のようなものだった。

主婦の感覚で「こんなお掃除便利グッズが欲しい」と思ったものをそのまま商品化し、主婦たちの共感を得て大ヒットする。

松居一代の「松居棒」が、ジョイのモップなわけだ。



けれど、その頃、松居一代は女優としてそれなりの知名度もあり、テレビに出てアピールすることもできたので、商品さえよければ、ヒットする可能性も高かっただろう。

しかし、ジョイはただの主婦だ。

テレビに出られるわけでもなく、名前で買ってくれるわけでもない。



では、なぜ、これと言った学歴もコネもないジョイが成功することができたのか

その「なぜ」の向こうには、ジョイのマインドの強さがあった



映画「ジョイ」ジェニファー・ローレンス



ジョイを成功に導く行動力とマインドの強さ


ジョイが成功した理由にはいろいろとあって、ポジティブシンキングだったり、何があっても諦めない強さもあった。

その中で一番心に残ったのは「すぐに行動する」という行動力だった。



モップで床掃除をした後、汚れたモップを水ですすいで絞る時、汚れたモップを手で絞るのはイヤだし、「モップを絞れるバケツを買わなければ」と思うのが普通の人の思考回路だ。

「モップは手かバケツで絞るもの」という固定観念があって、モップ自体に絞る機能を期待していない。



しかし、そこでジョイは「絞れるモップがあったら便利だ」と考えた



そこからがすごいなぁと関心してしまうのだけど、そう思ったら、すぐに試作品を作るのだ。

もしもそこで「簡単に絞れるモップがあったら便利だなぁ」と思っても、「だったら作ってみようか」とはならないだろう。

ジョイは試作品を作っただけでなく、さらに、「これはとても便利だから、きっと売れるに違いない」と発想を展開させていく



幼い頃から物を作ったり、発明することが好きだったというジョイだが、「自分を信じる力の強さ」「ポジティブシンキング」「何があっても諦めない」という3拍子揃った「気持ちの強さ」がジョイを成功に導いたのだと思った。



映画「ジョイ」デ・ニーロとジェニファー



「人を大切にする」気持ちが自分を助けることになる


そんな「マインドの強さ」があった上で、ジョイは「人を大切にする」ところも成功に導いた要因の一つだと思った。



先述した通り、ジョイの家族はジョイに頼りきりのダメダメ家族だが、ジョイは、そんな家族を決して見捨てようとしない

本当なら、結婚した時点で家を出て、離婚したら子供たちと新しい人生を始めることもできたはずだ。

しかし、ジョイはそうはしなかった。



「テレビを見ること以外、何もしようとしない母親」や、おばあちゃんだけでなく、元夫もそのまま居候させ、さらに出戻りしたお父さんの面倒まで見始めるのだ。

そうやってジョイが家族を大切にしたからこそ、その後、ジョイが困った時は家族がジョイを支えることとなる。



モップを開発したものの、どう売ったらいいか分からないジョイにショップチャンネルのQVCを紹介したのは、元夫のトニーだった。

ただ、同級生がそこで働いているというだけで、かなり強引だったけれど。

その後、ジョイのプレゼン力でQVCとの契約が決まったものの、大量生産しなければいけなくなり、その資金を提供してくれたのはお父さんの新しい恋人トルーディだった。



また、初めてジョイがショップチャンネルに出演した時、テレビカメラの前でモップをプレゼンしなければならないのに、緊張で沈黙してしまったジョイを、電話で助けたのは親友のジョアンだった。

このジョアンの助け舟には号泣してしまった。

もしもこの時、ジョアンが電話をかけなければ、モップをアピールできず、1本も売れなかったかもしれない。



トニーや、お父さんや、ジョアンが助けてくれたのは、日頃からジョイが人を大切にし、愛情を注ぎ続けたからに他ならない。

何があっても見捨てないというその気持ちが、回り回ってジョイを助けることになったのだ。



もちろん、良いことばかりではなく、その後、家族がジョイの足を引っ張ることもあるけれど(特に義姉!!)、それでも、家族を見捨てずに最後まで面倒をみるからこそ、その思いはジョイに戻ってくるのだ。



映画「ジョイ」エドガー・ラミレス



最後に決めるのは「度胸の良さ」


そして、最後に決めるのは「度胸の良さ」だ。



QVCでモップが1本も売れず「私にやらせてください」と言った時も、義姉のせいで権利を奪われそうになってダラスまで行った時も、「絶対に譲らない」という度胸の良さが、相手を圧倒することになった



特にダラスの時は「今、香港に電話してみたんだけど…」と始まった時は、ブラフ(はったり)なんじゃないかと思った。

それが、ハッタリだったのか、そうではなかったのかについて、明言はされなかったけれど、その「香港への電話の問い合わせ」が本当でも、本当じゃなくても、良いのだ。

ジョイが話したことをダラスのボスが信じれば、その時、その言葉は「真実」になるのだ。



なぜ、そこまで強く出られるのか。

それは、自分が開発したモップに対する絶対の自信と、最後まで諦めない力だ。

「絶対に売れる」という自信を最後まで貫き通す力が、彼女を成功に導いたのだ。



最後に、全ての権利を取り戻したジョイは、とてもカッコよくて痛快だった。



もしかしたら、ダメダメで、全て彼女に寄りかかる家族がいたからこそ、ジョイは成功したのかもしれない。

そもそも、自分ではない誰かがモップ掃除をしてくれれば、その不便さに気付かないだろうし、裕福な家庭だったら「何としてでも金を取り戻さなければいけない」という気持ちも起きなかったかもしれない。



人は様々な逆境が押し寄せた時、度胸を決めて前に進めば成功を手にすることができるし、そのまま諦めれば、その程度で人生は終わるのだ。

「目標を決めたら、最後まで貫き通すマインドの強さ」が、ジョイの成功の秘訣だと思った。


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渡辺謙主演、クリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」をNHK BSプレミアムで観た。

1944年6月、第二次世界大戦における硫黄島での戦いを日本兵たちが家族にあてた手紙と共に描く。

クリント・イーストウッドによる、硫黄島の戦いについて描いた「父親たちの星条旗」に続く2作目。

満足度 評価】:★★★★☆

終戦から80年が経ち、この当時の日本兵たちの心情について、なかなか理解できない部分があったが、この映画を観ながら、私はもしかして、クリント・イーストウッドと同じような距離感で兵士たちのことを考えていたのかもしれないと思った。

「なぜ彼らはお国のために死んでいったのか」その思いを見つめ、考える映画となった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事


「硫黄島からの手紙」予告編 動画

(原題:LETTERS FROM IWO JIMA)



更新履歴・公開、販売情報

・2016年8月19日 NHK BS プレミアムで観た感想を掲載。

・2019年8月12日 NHK BS プレミアムでの放送に合わせて加筆修正。

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原作本「栗林忠道 硫黄島からの手紙」

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キャスト&スタッフ


出演者

渡辺謙
…(「怒り」、「インセプション」など)

…(「検察側の罪人」など)

〇伊原剛志


〇中村獅童

〇裕木奈江

監督

クリント・イーストウッド


2006年製作 アメリカ映画




あらすじ


1944年6月。第二次世界大戦において、日本にとっては不利な戦いが続いていた。

東京から遠く離れた太平洋の島、硫黄島では明日米軍が攻めてくるかもしれないという状況の中、空軍による支援がないという危機的な状態にあった。

そんな中、新しい指揮官として赴任してきたのが栗林中将(渡辺謙)だった。

栗林は硫黄島に到着するなり、これまでの作戦を変更したり、作業を止めさせるなど、明らかに通常のやり方とは違う方法で動きだしたため、そのやり方についていけない者たちも出始めていた。

その一方で、体罰や無駄死にを徹底的に嫌う彼の人間性が多くの兵士たちからの支持を集めることとなったのだが…。



映画「硫黄島からの手紙



感想(ネタバレあり)


米兵と日本兵の違い…


第二次大戦の硫黄島で日米間の戦いの様子が描かれている。

特に、日本兵たちが家族にあてた手紙と共に、日本兵からの視点で、日本兵=悪としてではなく、あくまでも各個人の人間性を描いている描いているのが特徴だ。

どっちが勝ったとか、どっちが敵だ、悪魔だという話ではなく、その時、硫黄島にいた全ての人たちが恐怖と闘い、必死で生きようとしていたことが「父親たちの星条旗」と合わせて観るとよく分かる。



しかし、そこは戦場。

当然のように、多くの人間が命を落としていく。



接近戦により米兵に殺された者、米軍の爆撃機により命を落としていく者…。

自害していく者、上官により処罰を受けて死んでいく者…。

この自害していく者の多さが、日本兵と米兵では大きく違っているところだ。



映画「硫黄島からの手紙」渡辺謙

なぜ、彼らは自害するのか…


私自身の正直な感想を言えば、「なぜ国のために命を落としていくのか」その理由が分からない。



この映画を観終わった後でも、その心情の核心の部分が理解できない。

私は、自分のために生きている。

国のために生きているわけじゃない。



だから、「国のために死んでください」と言われても、絶対に死ねないのだ。

むしろ、そうするぐらいなら、この映画の中村獅童演じる伊藤中尉のように、死んだふりをしてでも、捕虜になってでも生き延びたいと考える。



映画「硫黄島からの手紙」渡辺謙



兵士たちの手紙を通して見えてくる心情…


それではなぜ、当時の兵士たちは、敵にこの身を渡すぐらいなら、死んででも「国のために」身を捧げることができたのか。



それが、戦前の富国強兵の教育の結果なのか。

それが、戦争の作った産物だったのか。

それとも、80年経った現在の日本人と当時の日本人では本質がちがうのか…。



私は、クリント・イーストウッドも「なぜ、日本兵たちは『お国のために』と言って死んでいったのか」と不思議に思ったに違いないと思う。

だから、彼らが家族に宛てた手紙を通して、その心情を理解しようとしたのではないか。



映画「硫黄島からの手紙」渡辺謙、クリント・イーストウッド監督



個よりも家族、家族よりも国という時代


しかし、その手紙に書かれていたのは、戦地の悲惨さより、本土に遺したてきた家族への思いばかりだった。

そこで、きっとクリント・イーストウッドは、「日本兵たちは個よりも、家族。家族よりも国を大切にする国民だった」ということが理解できたのではないかと思う。



というのも、私自身の視点も、当時の日本人より、今のクリント・イーストウッドの視点に近いなと思ったからだった。



戦後80年が経ち、日本人も、国や家族より個人を優先する個人主義の人たちが増えてきたということだと思う。

どう考えても日本のために切腹するなんて理解できない。

それが、私の率直な感想だった。



映画「硫黄島からの手紙」二宮和也



「昨日の友が今日の敵」が戦争そのもの


この映画の全てを見終わって、心に残るのは開戦直前、栗林中将がアメリカの友人たちと楽し気に談笑している姿が心に残る。



「国のためだったら友人のアメリカ人を殺すこともできますよ」

「国のためですから」



それは、食事の席での冗談だったが、結局、アメリカと日本は、そんな冗談のような関係になってしまった。



戦争は、それまでに築いた友情や愛情を全て無にしてしまうものだ。

家族に愛情を込めて描いた手紙も届かない。

そんなに悲惨で悲しいことは二度とあってはいけないと。



戦争映画を観るたびに思う。






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クリスチャン・ベール主演の映画「アメリカン・ハッスル」をU-NEXT で観た。

1970年代にFBI捜査官とサギ師が手を組んで、政治家たちの収賄容疑を告発した「アブスキャム事件」の実話を元に映画化。



満足度 評価】:★★★★☆

FBIに詐欺師にマフィア、一癖も二癖もある彼らの嘘の付き合い、騙し合い‬のカオス。

そんな彼らの生存競争を見ていて思ったのは「急いては事を仕損じる」‬

何事もガツガツするより、一歩引いた冷静さが大切なのだ‬。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『アメリカン・ハッスル』予告編 動画

(原題:American Hustle)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月3日 U-NEXT にて鑑賞。

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キャスト&スタッフ


出演者

クリスチャン・ベール

ブラッドリー・クーパー

 
ジェニファー・ローレンス






監督・脚本

デヴィッド・O・ラッセル
…(「世界にひとつのプレイブック」、「ザ・ファイター」など)


2013年製作 アメリカ映画



映画「アメリカン・ハッスル」



あらすじ

コンビで詐欺をしているアーヴィン(クリスチャン・ベール)とシドニー(エイミー・アダムス)は、FBI捜査官のリッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されてしまう。

アーヴィンはリッチーから、逮捕をする代わりに、あるおとり捜査に協力するようにわ言われる。

それは、カジノの利権に絡んだ政治家たちの汚職を告発し、逮捕するというものだった…。



映画「アメリカン・ハッスル」クリスチャン・ベール




感想(ネタばれあり)


超個性的な登場人物たちの生存をかけた戦い


この映画の魅力の一つは、超個性的で、一癖も二癖もある登場人物たちだ。



主人公は詐欺師のアーヴィン。

演じているイケメン俳優クリスチャン・ベールの見る影もなく、でっぷりしたお腹で、薄毛の頭は後ろから髪を持ってきて、一九分けにしているような中年のおっさんだ。

しかし、彼には、人から信頼される話術があって、その誰にも負けないスキルで一流の詐欺師になった。



その上、アーヴィンにはシドニーという美しい恋人がいるのだが、その反面、長年別れられない妻・ロザリンもいる。

シドニーは、そんなアーヴィンに腹を立てつつも、自信満々のアーヴィンが魅力的で離れられずにいる。

一方で、正妻のロザリンは、シドニーの存在を知りつつも、生活していくために絶対に離婚しないと言い張っている。




そんなアーヴィンとシドニーの間に割って入ったのが、FBI捜査官のリッチーだ。

出世欲が強く、「どんな手を使ってでものし上がってく」とばかりに、詐欺師のアーヴィンを利用して一世一代の大捕り物を仕掛ける。



そのリッチーのターゲットとなったのが、市長のカーマイン(ジェレミー・レナー)だ。

金の話に目がないカーマインは、偽アラブ人シークを使ったアーヴィンの罠にズブズブとはまっていく。



さらに、カジノを仕切るマフィアのボス(ロバート・デ・ニーロ)が絡んできて、話は「この中で誰が生き残るのか」の生存競争へと発展していく。



詐欺師、FBI捜査官、その恋人たちと、政治家にマフィア。

それぞれが、それぞれの利権を求めて腹の探り合いをする中で、誰が、どのような手を使って生き残るのか。

最後まで、誰が勝つのか分からないカオスっぷりが面白い作品だった。



映画「アメリカン・ハッスル」ジェレミー・レナー



せいては事を仕損じる


大きな目的を成功させるために、人はどう行動するか

そのスピードや力の使い方は人それぞれだ。



目の前にぶら下がったニンジンを誰よりも早く食べるために、猪突猛進で突き進むタイプ。

周りのペースを見ながら、最後の最後に大外から猛ダッシュしてきて、一気に抜いていくタイプ。

本人は必死に走っているつもりが、いつの間にかペースメーカーにされているタイプ。



ちなみに、私は周りが見えなくなってしまう猪突猛進タイプだ(笑)



この映画のゴールは、アーヴィンとリッチーにとっては、「政治家たちが反社会勢力(マフィア)から賄賂を受け取ることを確認した時」であり、政治家カーマインとマフィアたちにとっては、「互いにカジノの利権を分け合った確認をした時」だ。

そのゴールに向けて、それぞれが腹の探り合いをしつつ、突っ走っていく。



しかし、その途中で、リッチーは大事なことを忘れてしまう。

それは「アーヴィンは人をだますプロの詐欺師だ」ということだ。



リッチーは、このパワーゲームの中で「自分は先頭に立って、全てをコントロールしている」と思い込み、「FBI」という後ろ盾を利用したい放題利用し、弱腰の捜査官をバカにする傲慢ささえ見せる。



しかし、そんなリッチーの手綱を握っていたのは、実はアーヴィンだったのだ。

アーヴィンは最後の最後に自分が生き残るための切り札を用意し、それをリッチーに悟られないようにしながらゲームを続け、最後に大外から、見事な一発逆転を仕掛けたのだ。



この逮捕劇を機に、のし上がっていくつもりのリッチーだったが、今度は自分が署内の笑い者に成り下がってしまったのだ。



そんな彼らの生存競争を見て思ったのは「急いては事を仕損じる」だった。

たとえ「これは確実に行ける」と思っても、一歩引いて「次に何が起こるのか」を冷静に判断したものが、最後に笑うのだ。

この映画の勝者は、見事にリッチーの裏をかき、減刑に成功したアーヴィンだった



映画「アメリカン・ハッスル」エイミー・アダムス



このゲームの真の勝者は女性たち


しかし、私は、このゲームの真の勝者はシドニーとロザリンだと思った。

彼女たちには「この当時の女性らしいしたたかさと強さ」を感じ、痛快だった



彼女たちは、常に「どの男性につけば生き残っていけるのか」を嗅覚で判断していた。

リッチーに逮捕され、アーヴィンのその後に暗雲が立ち込めると、シドニーは「アーヴィンは勝ち馬になれない」と判断し、リッチーに鞍替えする。



しかし、そこでシドニーはリッチーに対して「二人の愛が本物になるまで、決してセックスはしない」と宣言する。

シドニーは自分を安売りしないことで、リッチーに「本気」を匂わせるのだ。

一方、リッチーはセクシーなシドニーにそう宣言されたことで、「プラトニックラブ」の美しさを思い、「これぞ、本物の愛」だと思い込み、シドニーの言いなりになってしまう



シドニーはその時、アーヴィンとリッチーが「次にどんな手を使うのか」について見定めていたのだ。

そして、シドニーは出世欲に燃えて周りが見えないリッチーよりも、常に「どう動くべきか」を考えるアーヴィンを選んだのだ。

アーヴィンを勝利に導いたのは、そのシドニーの支えがあったことも大きい。



また、アーヴィンの妻・ロザリンもしたたかな女性だった。

アーヴィンの愛が自分にないと分かりつつも、妻の座に居座り続け、アーヴィンに止められても市長に会いに行き、自分をさらけ出す。

アーヴィンから呆れれても自分を貫き、その結果、新しい恋人を手に入れるのだ。



結局、アーヴィンの妻であるにも関わらず、犯罪に手を染めることなく、金に不自由のない生活を手に入れたのだ。



1970年代から80年代当時は、まだまだ女性たちの地位が低かった時代であり、「男性たちの経済力に頼って生きる」ことが、女性たちの成功の秘訣だった。

だからこそ、シドニーやロザリンは「女性たちは『誰につけば生き残っていけるのか』という嗅覚が鋭かったんだろうな」と感じさせるキャラクターだった



映画「アメリカン・ハッスル」ジェニファー・ローレンス



イケイケドンドンで突き進むといつか痛い目に遭う


そして、この映画が面白いのは、実話が元になっているという点。

冒頭で「ほぼ本当の話」と出ていたように、大きく脚色された部分もあっただろう。

FBI捜査官が詐欺師を利用して、汚職した政治家たちを一斉摘発しようなんて、「嘘のような本当の話」だった。



個性的なキャラクターたちが生存競争をする中、本当に強かったのは「冷静に一歩先を読んでいる者」であり、目の前にぶら下がった餌に夢中になると、足元をすくわれるという話だった。

当時、まだ地位の低かった女性たちは、「どの男性につけば生き残れるか」を嗅覚で感じ取り、日頃培ったしたたかさで、しっかりと生き残っていく。



結局「カジノの巨額な利権が手に入る」という熱に浮かされた政治家とマフィアは一斉検挙され、同じく「出世欲」に燃えたFBI捜査官も見事に玉砕してしまう。



そんな彼らの姿を見て、「何事も前のめりでガツガツするよりも、冷静な判断が大事だ」ということを、この映画から学んだ

イケイケドンドンで熱に浮かされていると、いつか痛い目に遭うんだなと実感した作品だった。




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ブラッドリー・クーパー主演「世界にひとつのプレイブック」をU-NEXT で観た。

結婚で失敗し、精神科病棟に8ヶ月入院していた男性が、家族や人々との触れ合いの中で立ち直っていく姿を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

面白かったー。

人生どん底だと思っても、そんな現実を受け入れて、家族を大切にし、人との出会いを重ねていけば、きっと立ち直れると思った。

しかし、それにしても、みんな熱すぎて面白すぎる家族だったな‬

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『世界にひとつのプレイブック』予告編 動画

(原題:Silver Linings Playbook)




更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月1日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年8月8日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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本ページの情報は2019年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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キャスト&スタッフ


出演者

ブラッドリー・クーパー



〇ジャッキー・ウィーバー


〇クリス・タッカー

〇シェー・ウィガム


監督・脚本

デヴィッド・O・ラッセル
…(「ザ・ファイター」など)


2012年製作 アメリカ映画



映画「世界にひとつのプレイブック」


あらすじ


妻・ニッキーの浮気現場を目撃してしまったパット(ブラッドリー・クーパー)は、浮気相手をボコボコにしてしまい、精神病棟送りに。

8ヶ月後、自宅へ戻ってきたパットは、「愛し合っているニッキーとの結婚生活に戻る」と言い張るが、実際は妻側から接近禁止命令が出されていてニッキーがが住んでいる家に近づくことすらできない。

父(ロバート・デ・ニーロ)と母(ジャッキー・ウィーバー)は、そんなパットをどうしたらいいか分からない。

そんな時、パットは友人のジェイク(シェー・ウィガム)に誘われディナーに行き、そこでジェイクの妻(ジュリア・スタイルズ)の妹(ジェニファー・ローレンス)と知り合う。



映画「世界にひとつのプレイブック」ジェニファー・ローレンス



感想(ネタばれあり)


あまりの衝撃に現実を受け入れることができないパット


主人公のパットは、妻 ニッキーの浮気現場を目撃してしまった瞬間に、精神状態が崩壊してしまった。

それから8ヶ月間、精神科病棟で治療を受けるが、崩壊した精神状態が元に戻る気配はない。



そもそも、ニッキーは自宅に浮気相手を連れてきてSEXをするような女性だ。

どう考えても悪いのはニッキーだ。

しかし、そのことに逆上して浮気相手をボコボコにしてしまったパットが「暴力的で悪い夫」扱いされてしまう。



その上、パットは8ヶ月間の入院生活で冷戦な判断を取り戻すことができず、帰ってきても「ニッキーと愛し合っている」と信じて疑わない。



そんなパットを見ていると、彼は浮気現場を目撃した瞬間に、心の時が止まってしまったように見える。

ニッキーとの仲は、彼女が浮気する前の愛し合っていた頃の状態のままだと信じていて、いつまでも「妻が浮気した」という現実を受け入れることができない。

彼女は浮気しただけでなく、パットに対して接近禁止命令も出しているのだ。



この映画では、そのパットが現実を受け入れ、立ち直るまでが描かれている。

人が何かに失敗し、精神を崩壊するほどに悲しい思いをした時、どうやって立ち直るのか



きっと誰もが一生に一度は、どん底からなかなか立ち直れないことがある。

その時に、どうすれば良いのか。

そんなことを考えさせられる映画だった。



映画「世界にひとつのプレイブック」ロバート・デ・ニーロ



誰かを癒すことで自分も癒される


いつまでも「妻と愛し合っている」と信じている「イタイ男」パットが出会ったのは、夫を交通事故でなくし、心を病んでいたティファニーだった。



ティファニーは「人に自分の全てをあたえること」を心の支えに生きている女性だった。

だからこそ、「イタイ男」パットを見て、何とかしてあげたいと思ったのだろう。

たとえパットに嫌がられても、何度もちょっかいを出し、話しかけ、ダンスのパートナーに誘う。



初めはしつこいティファニーを煩わしく思っていたパットも、少しずつティファニーに心を開くようになる。



私は、そんなティファニーの行動がとても分かる気がした。

ティファニーも幸せ満点な生活を送っているわけではない。

交通事故で夫を失った悲しさから立ち直れていなかった。



そんな悲しみの中にいる時だからこそ、周りの人の幸せを願うのだ

誰かの幸せを願うことで、孤独や悲しさの中にいる気分を紛らわせることができる

だからこそ、パットと出会った時に、パットを幸せにしたいと思ったのだろう。



きっと、この時のティファニーは、パットと二人でダンス大会に出れば、パットだけでなく、自分も幸せになれると信じていたに違いない。

二人で一つのことを作り上げていく過程で、共に心を通わせ、通じ合っていく

それが、パットだけでなく、ティファニーにとってもセラピーになっていたのだ。



映画「世界にひとつのプレイブック」ジェニファーとブラッドリー



「お前はラッキーボーイだ」と言い続ける家族の深い愛情


そして、いわゆる「出戻り」になってしまったパットを迎える家族も温かい。

結婚に失敗してしまったパットに対し、「なんであんなことをしたんだ」とか、「なんで自宅に戻ってきたんだ」と言って責めたりしない。



意見が合わない時は、全身全霊でぶつかり合う、なんとも熱い家族で、時には熱すぎて笑っちゃうこともあるけれど、そんな「出戻り」のパットに、家族が「お前はラッキーボーイだ」と言うのが良かった

お父さんが異常に熱い情熱を傾けるアメフトに対して、「お前はラッキーボーイだから一緒に見よう」と声をかける。

それは、時にはパットにとってウザい瞬間でもあるけれど、お父さんなりの愛情表現なのだ。



そして、「ラッキー」というポジティブワード。

常に後ろ向きなパットに対して、ポジティブワードで語り掛けることで、前を向くように促している



日本でいえば、熱狂的な巨人ファンのお父さんが、結婚に失敗して心を病み、仕事もしないでブラブラしている息子に対して「お前がいれば巨人が勝つから、一緒に野球を見よう!お前はラッキーボーイだ!」と言っているようなものだ。

そんなお父さんがいたら、なんて素敵なお父さんなんだと思う。

普通だったら、野球の話になる前に「そんな女のことはさっさと忘れて、いい加減仕事しろ!」と言って、ケンカになるに違いない。



お父さんだって、もちろん、パットに「早くニッキーのことは忘れろ」と言い、ケンカすることもある。

しかし、そうやって「アメフト」をきっかけにしてパットに対して遠回しに愛情を注ぎ、そうやってパットのことを見守っているのだ。

ケンカをするときも、アメフトを見る時も熱く、絶対に手を抜かず、とことんやり合う素敵な家族だった。


映画「世界にひとつのプレイブック」ブラッドリー・クーパー



どんな最悪の状況でも、どこかに必ず希望がある


結局、ティファニーがニッキーのフリをして書いた手紙が、パットが現実と向き合うきっかけとなり、パットはニッキーと再会して現実を受け入れ、ティファニーへの愛に気付くことになった。



この映画の原題は「Silver Linings Playbook」(奇跡のプレイブック)である。

Silver Linings とは、雲にかかる光の輪のことで、どんな最悪な状況でも、その反面には何かしらの希望があることを意味している。

そして、プレイブックとは、アメフトの戦術を記載したもの。



パットは最悪な状況にあるけれど、だからこそ、お父さんにとってパットはアメフトに勝利をもたらす「希望の光」であり、パットにとってはティファニーが希望の光だった。

そして、これは、その奇跡を掴むまでが描かれた作品だった。



きっと誰しも、気分がどん底まで落ち込んでしまうことがある。

そんな時は、どうやって立ち直れば良いのか。



もしも、そんな時に陥ってしまったら、パットと同じように「人と会って話をする(友人とのディナーにでかけてティファニーと出会ったように)」、「現実と向き合い、受け入れる」、そして「家族を大切にする」ことだ。

そして、本当に立ち直るまで、人それぞれに時間がかかる

周りは焦ることなく、じっくりと見守ることも大切なことなのだと思った。



最近、良いことがない。

辛いことがあって立ち直れない。

現在、そう思っている人は、是非、この映画を観て欲しい。

きっと、立ち直れるヒントをこの映画から得られるはずだ。


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トム・ハンクス主演の映画「トイ・ストーリー4」を映画館で観た。

ボニーとおもちゃたちがサマーキャンプに向かう途中、新しい仲間フォーキーが脱走!

ウッディは、フォーキーをボニーの元へ連れ戻すための冒険の旅に出る。



満足度 評価】:★★★★★

仲間を救うためなら、どんなことでもしてしまうウッディに号泣し、その優しさと愛に救われた作品だった。

これは、これまでピクサーを支えたジョン・ラセターに安心して第二の人生を送ってもらうために製作されたラブレターだ。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事


『トイ・ストーリー4』予告編 動画

(原題:Toy Story 4)




更新履歴・公開、販売情報

・2019年7月28日 映画館にて鑑賞。

・2019年8月8日 感想を掲載。

現在、公開中。詳しい上映劇場情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓
映画「トイ・ストーリー4」ディズニー公式


「トイ・ストーリー4」ビジュアルガイド

トイ・ストーリー4 ビジュアルガイド

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キャスト&スタッフ


出演者

トム・ハンクス



〇トニー・ヘイル


〇キーガン=マイケル・キー

…(「ゲット・アウト」など)



監督

〇ジョシュ・クーリー


2019年製作 アメリカ映画



トイ・ストーリー4




あらすじ


ウッディ(トム・ハンクス)たちおもちゃの新しい持ち主のボニーは、幼稚園でおもちゃフォークやモールでできたおもちゃ「フォーキー(トニー・ヘイル)」を作る。

それ以来、フォーキーは、ボニーの一番のお気に入りになり、ウッディたちの新しい仲間になるが、「自分はゴミだ」と思い込み、ウッディが目を離したすきにゴミ箱へ入ろうとする。

ある時、ボニー一家と共にサマーキャンプに向かっている途中、フォーキーが逃げ出したため、ウッディはフォーキーを探し出し、ボニーの元へ連れ帰る冒険の旅に出る。

そして、無事にフォーキーを見つけ出すのだが、ボニーの元へ帰る途中に寄ったアンティークショップで、ウッディは、昔仲間だったボー・ピープ(アニー・ポッツ)と再会する。



映画「トイ・ストーリー4」ウッディとフォーキー




感想(ネタばれあり)


「何があっても仲間を守り抜く」ウッディの生き様


このシリーズで一貫して描かれているのは、「仲間たちを大切にするウッディの思い」だ。



第1作目では、隣家の少年「シド」の地獄のような家から、新しい仲間のバズを救い出し、第2作では、おもちゃコレクターに誘拐されたウッディをバズと仲間たちが助けに向かった。

そして、第3作では、保育園に寄付された仲間たちをウッディが救いに行った。



そして、この第4作目では、ウッディが自分をゴミだと思い込んでいる新しい仲間「フォーキー」を助ける旅に出る。



なぜなら、フォーキーは「ボニーの一番のお気に入り」だからだ。

きっと誰だって、自分で作ったものは、既製品よりも愛着がわく。

持ち主である子供たちの幸せこそが、ウッディの幸せであり、そのために、フォーキーを常にボニーの側に置いとかなければいけない。



けれど、フォーキーはゴミ箱に捨てられていたフォークやモールで作られていたため、「自分はゴミだ」と思い込み、自らゴミ箱に入ろうとする。

そんなフォーキーにウッディは、「君はゴミじゃない。ボニーの一番のお気に入りだ」と言い続けるだが、ついに、フォーキーは走っているキャンピングカーから飛び出してしまうのだ。



そこから、ウッディは「何があっても、フォーキーを救ってボニーの元に送り届けること」が使命となった。



そして、その使命の通り、ウッディはフォーキーを、命がけで助けることになる。

ウッディが身を削ってギャビーギャビーに声を差し出す場面では、号泣してしまった。

そして私も、そんなウッディのように、人のために生きられる人になりたいと思った。



映画「トイ・ストーリー4」ウッディとバズ



人は出会いを繰り返して世界を広げていく


さらに、この第4作では、昔の仲間ボー・ピープと再会する。



かつては、アンディの妹の部屋にあったランプだったボー・ピープ。

しかし、その後、持ち主を転々とし、ウッディが立ち寄ったアンティークショップに落ち着いたのだ。



そのアンティークショップと、目の前にある移動遊園地には、ウッディの知らない「おもちゃの世界」があった。



ウッディは、これまでは「誰かの持ち物」になり、その持ち主を楽しませることが人生の目的だった。

しかし、このアンティークショップと移動遊園地には、たくさんの子供たちがいて、もっと広い世界で、たくさんの子供たちを喜ばせることができる。



そして、その移動遊園地と共に旅に出る決心をするボー・ピープを見て、ウッディはそこに自分の知らない広い世界があることを知るのだ。



これは、私たちの日常生活でもよくあることだ。

昔の友人に久しぶりに再会したら、その友達が自分とは全然違う仕事に就いていて、そこに、今まで知らなかった世界があることを知る。

そして、その世界に興味を持つ。



人はそうやって出会いを繰り返し、世界を広げていくのだ



一見、「悪人」に見えるギャビー・ギャビーにもウッディに意地悪をする「事情」がある。

そんなギャビーの事情を知って、ウッディはギャビーを救うのだ。

ウッディは、人を見た目で判断しないのだ。



映画「トイ・ストーリー4」ウッディとボー・ピープ



おもちゃが引退を決意する時


ボニーの元へ行くまで、ウッディはアンディの一番のお気に入りだった。

しかし、ボニーのおもちゃの中では「お気に入り」にすら入れなくなってしまう。

「今日はボニーに選ばれるかな…」とドキドキしながら待っていても、ボニーは女の子だから、ウッディではなく、ジェシーを選んでしまう。



それは、ウッディにとって「引退」の時期が来たことを意味している

おもちゃたちは、子供たちに選ばれ、楽しませることに「存在意義」がある。

けれど、選ばれなくなったら、「存在意義はない」のだ。



つまり、ウッディは、アンディと別れた時点でおもちゃとしての役割が終了したのだ。

そのことについて、ウッディは、毎日薄々と感じながら向き合ってこなかった。

けれど、「フォーキー」という圧倒的No.1がやってきたことで、ウッディの役割が終了したことは決定的になった。



その時に、ウッディはボー・ピープと再会して「自分の知らない世界」があることを知ったのだ。



そして、これまで子供を幸せにするために生きてきたウッディは、再会したボー・ピープと共に世界を旅するという「新たな人生」を生きる決意をする。

そうすることで、ウッディの人生は終わりではなく、「第二の人生」が始まったのだ。



「僕たちは大丈夫だ」というバズの泣ける一言によって、ウッディは心置きなく第二の人生を歩み始めることになった。



映画「トイ・ストーリー4」バズ



ウッディの結末に込められたジョン・ラセターへの思い


これまで、この「トイ・ストーリー」シリーズは、第3作が「完璧な完結編」と言われていた。

しかし、こうして、9年ぶりに新作が作られることになった。



なぜ、製作されることになったのか。



ストーリーはこれまでとほぼ一緒だ。

ウッディが危機に陥った仲間を助けるために冒険をする。



しかし、これまでとは結末が違う。



これまでは、仲間を救い「誰一人欠けることなく、みんなで一緒に生きて行こう」と言っていたウッディが、今回に限って「僕は旅に出る」と言うのだ。

もしかしたら、それは「ファンに対する裏切りだ」と思う人もいるかもしれない。

ウッディのこれまでの信念とは違っているからだ。



それでは、なぜ、そこまでして、この第4作を製作したのか。

私はそこで、これまでの「トイ・ストーリー」にはあって、この第4作にはない「ジョン・ラセター」のことを思った。



ジョン・ラセターは、この映画を製作しているピクサー社を立ち上げた人だ。

そのピクサー社で第一作目長編アニメーション作品として上映されたのが「トイ・ストーリー」だった。

つまり、このピクサー社は、ラセターが生み出した「トイ・ストーリー」と共に繁栄してきたと言える。



が、そのラセターは2017年にセクハラで訴えられ、その翌年、自ら退社する決意をする。



それは、あまりにも急なことであり、退社理由からも会社として正式に感謝を表明することもできない。



そこで、ピクサー社は、子供たちを楽しませることを一番に考え、誰よりも仲間を大切にしてきたウッディにラセターをなぞらえ、「ラセターがいなくても、その魂はピクサーが引き継ぐので、安心して第二の人生を送ってください」という感謝の気持ちをこめて、この映画を製作したのだと思った。



たとえば、なぜ、自分をゴミだと思うフォーキーというキャラクターを作ったのか

それは、ウッディが、この映画の中で「君はゴミじゃない。ゴミ箱に入ってはいけないよ」とフォーキーに言い続けたように、ラセターは社員が作ったキャラクターを社員が自信がなくてゴミ箱へ捨てそうになっても、「ゴミじゃないよ。捨ててはだめだ」と言って、拾ってくれる人だったのではと思った。

そんなラセターに対し、この映画でピクサーは「私たちが作ったキャラクターはあなたが作ったものに比べたらゴミのようなものですが、子供たちは気に入ってくれています」という謙遜の気持ちを込めてフォーキーを作ったのだろうと思った。



そして、ラセターに安心して第二の人生を送ってもらうために、ウッディに最高にカッコイイ花道を用意したのだろう。

そう思うと、ラストシーンで、「僕たちは大丈夫だよ」と言いいながらウッディにハグをするバズを思い出すと、それだけで泣けてしまうのだ。



もしかしたら、いつの日か、ラセターが、この業界に帰ってくることがあるかもしれない。

しかし、その時は、この映画のウッディのように、今までとは全く違う仲間と、違う世界観を見せる作品を作っているに違いない。



これは、誰よりも人々を楽しませることを生きがいとし、誰よりもピクサーを愛し、自分の身を削ることでピクサーを守り抜いたラセターへの感謝の気持ちを込めたラブレターなのだ。

Wikipediaによれば、ラセターは奥様と共に広大なブドウ園を経営しているそうだが、今頃は、そこで第二の人生を謳歌しているのでは…と思う。




この「トイ・ストーリー」シリーズには、何度も「生きていく上で大切なこと」を教えられた。

ラセターは確かに間違いを犯したかもしれないが、素晴らしい作品を数多く残した名監督・名プロデューサーだったことを忘れてはいけない。

そして、ラセターも自分が愛したウッディが第二の人生を歩む姿を喜びながら観ているに違いないと思う。




関連記事


トイ・ストーリー シリーズ


「トイ・ストーリー」
大物ルーキーにNo.1の座が奪われる!?もしも目の前に最強のライバルが現れたら…?冒険と友情と成長の物語。トム・ハンクス主演【感想】

「トイ・ストーリー2」
ウッディが誘拐!?仲間たちはウッディを救うことができるのか…。本当に幸せな生活とは何かを考える。トム・ハンクス主演【感想】

「トイ・ストーリー3」
大学進学が決まったアンディとの別れたくないおもちゃたち…。笑いあり!涙あり!ハラハラドキドキの冒険が始まる!トム・ハンクス主演【感想】


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ポール・ラッド出演の映画「アントマン&ワスプ」を映画館で観た。

人気シリーズ第2弾。世界最小のヒーロー アントマンと、ヒロイン ワスプの活躍を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

これは魚料理と肉料理の間に食べる箸休め的な作品だった。

MARVEL作品では久しぶりに純粋にアクションを楽しんだ後、ドドーンと登場するエンドロール。

忘れてた現実に引き戻される。

やっぱり箸休めは一瞬の現実逃避なんだね

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事


『アントマン&ワスプ』予告編 動画

(原題:Ant-Man and the Wasp)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年8月31日 映画館にて鑑賞。

・2018年9月19日 感想を掲載。

・2019年1月9日 DVD発売予定。

・2019年8月3日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD、共に販売中。より詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者

…(「アントマン」など)

…(「アントマン」など)


〇ウォルトン・ゴギンズ

ボビー・カナヴェイル
…(「Dear ダニー 君へのうた」、「アントマン」など)

〇ジュディ・グリア
…(「アントマン」など)

〇ティップ”T.I.”ハリス
…(「アントマン」など)

〇デヴィッド・ダストマルチャン
…(「アントマン」など)

〇ハンナ・ジョン=カーメン

〇アビー・ライダー・フォートソン
…(「アントマン」など)

〇ランドール・パーク

…(「素晴らしき日」など)

ローレンス・フィッシュバーン
…(「運び屋」、「30年後の同窓会」、「ジョン・ウィック チャプター2」、「パッセンジャー」、「ボビー・フィッシャーを探して」、「コンテイジョン」、「m:i:III」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」など)

マイケル・ダグラス
…(「追撃者」、「アントマン」、「最高の人生のつくり方」など)


監督

ペイトン・リード
…(「アントマン」など)

2018年製作 アメリカ映画



映画「アントマン&ワスプ」



あらすじ

「シビル・ウォー」以来、2年間の自宅謹慎を言い渡されていたアントマン(スコット・ラング(ポール・ラッド))。

謹慎があと3日で解けるという日、スコットの夢にピム博士(マイケル・ダグラス)の妻で、ホープ(エヴァンジェリン・リリー)の母と思われる女性 ジャネット(ミシェル・ファイファー)が現れ、スコットにメッセージを残す。

そのことをピム博士に伝えると、スコットはピム博士とホープに協力して欲しいことがあると言われてしまう。

その裏では、得体のしれないゴースト(ハンナ・ジョン=カーメン)が、ハンク・ピム博士を狙っていて…。



映画「アントマン&ワスプ」エヴァンジェリン・リリー、ポール・ラッド



感想


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介いたします。



アントマン&ワスプ (2018)


★★★★ [80点]「楽しい休憩かと思いきや…」


楽しかったな~

「シビル・ウォー」から続く、MARVEL の怒涛の戦いの中で、このアントマンは、ちょっとした箸休めのような「一旦休め」的な作品だった。



「シビル・ウォー」のあと、自宅謹慎を言い渡されたスコット(アントマン)
ポール・ラッド)は、大人しく自宅で過ごしていたけれど、30年前に量子の世界で行方不明になったハンク(マイケル・ダグラス)の妻 ジャネット(ミシェル・ファイファー)が夢に出てきて…。



MARVEL の作品で、こんなにひたすら純粋にアクションを楽しんだ作品は久しぶりかも



ホープとハンクは行方不明になったママを探していて、それを邪魔する悪者たちがいて、スコットは、家にいなきゃいけないのに、彼らを助ける羽目になる。



なんといっても、アントマンの面白さは、大きくなったり、小さくなったりの忙しさと楽しさ

「これ、どうなってるのー」と考えてる間も無く、どんどんアクションは進んでいく。

それこそが、この映画でさんざん言われた「目くらましのトリック」であり、そのテンポの速さがいろいろ考える隙を与えない。



しかし、そんな怒涛のアクションが続く中で、物足りなかったのはゴーストの存在だった。

結局、彼女の痛みも、その強さも、よくわからず、怖さを感じなかった。

「スパイダーマン」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「マイティ・ソー」「ブラックパンサー」ときて、この「アントマン」では、どうしても、物足りなさを感じてしまう。

その物足りなさは、悪役に問題があるのかなと思ってしまった。



でも、まぁ、それでも、それなりに楽しんで満足した後に、その物足りなさを大逆転するかのような「マジか!?」というエンドロールがやってくる

「もうこれは「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観るしかないでしょう~」と思わずにはいられない秀逸な結末だった。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観るためには、この映画を観なければいけないという結末が待っているので、MARVEL ファンには必須の作品



まぁ、ダメパパが娘のために頑張るという路線に変更はなく、純粋にアクションを楽しめばいいんじゃないかな。




Posted by pharmacy_toe on 2018/09/03 with ぴあ映画生活




関連記事

前作「アントマン」
「アントマン」身長1.5㎝のヒーローが世界を救う!?お金なし、仕事なし、家族なし。ダメ男がヒーローに変わる時!!アベンジャーズ・スピンオフ。ポール・ラッド主演映画【感想】


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トム・ハンクス主演の映画「トイ・ストーリー3」をU-NEXT で観た。

アンディの持ち物だったおもちゃたち。だが、アンディは大学進学する歳になり、おもちゃたちとお別れする時がやってきた…。


満足度 評価】:★★★★☆

アンディとウッディを見て、私も子供の頃に持っていたおもちゃはどうしたっけ…と思い、胸が痛くなった‬。

そんな中、後半「僕の宝物」と言ったアンディに泣けた‬。

人との出会いと同じぐらい、おもちゃとの出会いを大切に‬

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事


『トイ・ストーリー3』予告編 動画

(原題:Toy Story 3)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年7月22日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年8月1日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

トム・ハンクス


…(「トイ・ストーリー2」など)

〇ネッド・ビーティ





監督

リー・アンクリッチ
…(「リメンバー・ミー」など)


2010年製作 アメリカ映画



映画「トイ・ストーリー3」



あらすじ


アンディ(ジョン・モリス)の部屋で一緒に暮らしていたおもちゃたち。

しかし、アンディ(ジョン・モリス)が大学進学に向けて引っ越しの支度をしている時、ママの手違いで、おもちゃたちはサニーサイド保育園へ寄付に出されてしまう。

おもちゃたちはアンディに捨てられたと思い、そのままサニーサイド保育園に残るが、大学へ一緒に連れて行かれる予定だったウッディ(トム・ハンクス)はアンディを信じて家へ帰る。

ところが、その途中で保育園の園児ボニーに拾われたウッディは、ボニーのおもちゃたちに「サニーサイド保育園は地獄だ」と教えられる。

それを聞いたウッディは、仲間たちを救うため、再びサニーサイド保育園へ向かう…。



映画「トイ・ストーリー3」ウッディ



感想(ネタばれあり)


いつしかやってくる「おもちゃが必要ではなくなった日」


そういえば、子供の頃はたくさんのおもちゃやぬいぐるみに囲まれて暮らしていた。

多くの子供たちがそうであるように、その中に、お気に入りのぬいぐるみがあって(確かクマか、アライグマのぬいぐるみだった気がする…)、いつも、そのぬいぐるみを連れて歩いていたのを覚えている。

そして、私もアンディやボニーのように、そのぬいぐるみで物語を作って遊ぶことが好きだった。



が、あのおもちゃたちは、いつ無くなったのだろうか…。

お気に入りだったぬいぐるみも、バービー人形も、ボードゲームたちも、いつ手放したのか覚えていない…。



アンディが、おもちゃ箱におもちゃたちを閉じ込め、その存在を忘れてしまうように、私たちはみな、いつしか、おもちゃが必要でなくなる日がやってくる。

そして、日本では多くの場合、そのまま捨てられる運命なのだが、アンディのおもちゃたちは、保育園へ寄付されるのだ。

(日本でも、最近ではヤフオクやメルカリに出されて寿命が延びることも増えたと思うけど)



これまで、「トイ・ストーリー」シリーズではいつも、「おもちゃを大切に」と「仲間たちを大切に」という二つの願いが描かれてきた。

そして、この第3弾では、子供たちが大人になって、捨てられてしまうおもちゃたちの視点で物語が進み、おもちゃたちの悲しい運命が描かれている

しかし、そんな時も、仲間たちがいるから助け合い、乗り越えられる姿も同時に描かれる。



そんな彼らの運命を見ながら、自分が持っていたおもちゃたちを思い出し、切なくなってしまう

そんな映画だった。



映画「トイ・ストーリー3」アンディとウッディ



どんな時も、最後まで仲間を見捨てない!ウッディの生き様


このシリーズの楽しみは、毎回描かれる「冒険」だ。



第1作では、ウッディとバズが隣の乱暴な少年シドの家から抜け出してアンディの元へ向かい、第2作では、おもちゃコレクター アルの家からウッディを救出。

そして、この第3作では、ウッディが仲間たちを保育園から救出する。



保育園では、古株のクマのぬいぐるみ ロッツォを頂点にした厳しいカースト制があり、新入りのおもちゃたちは1歳児のクラスに送られる。

おもちゃたちは、大切に扱うことを知らない乳幼児たちに乱暴に扱われ、ボロボロになってしまう…。



アンディの家にいた頃は、そんな扱いを受けたことがないおもちゃたちは、そこから逃げ出したくなり、やがて、ウッディの考え方が正しかったことを知る…。

アンディの家にいたことがどれだけ幸せなことだったのか、失って初めて気づくのだ。



けれど、どんな時も最後まで仲間を見捨てないウッディは、彼らを助けに行く



このシリーズを見るといつも「私もウッディのような人でありたい」と思う。

自分だけが助かって、ぬくぬくと暮らすのではなく、困っている人に手を差し伸べ、どんな時も、危険を顧みず、仲間を助けに行く



それは、簡単なようで、とても難しいこと。

私は最近「どうしようか…」と迷ったことがあると、「こんな時、ウッディだったらどう行動するだろうか…」と考えるようにしている。

それぐらい、仲間を大切にするウッディは、私の生きる手本になっている



映画「トイ・ストーリー3」ウッディと仲間たち



最後まで大切に使う「子供とおもちゃの幸せな関係」


アンディも彼らを本当に捨てたのではない。

大事に屋根裏部屋にしまっておこうと思ったのに、ママが勘違いして寄付に出してしまったのだ。



こういう「子供とママの行き違い」は万国共通でよくあることなんだなぁと思った。



でもそれは、アンディに思い直すきっかけになった。

本当にこのおもちゃたちは、この先も必要なんだろうか。

遊んでくれる子供たちがいるなら、その子たちにあげた方がいいんじゃないのか。



17歳になるまで大事にとっておいたアンディは、それだけでも十分素晴らしいと思った。

それは、もう、「おもちゃと子供の幸せな関係」なんじゃないだろうか。

シドのようにバラバラにされることなく、乳幼児のように乱暴に引きずり回されることもなく、17歳になるまで大切にされたおもちゃたち。

とっても幸せな環境だったと思う。



で、その後に、ボニーにあげようと思ったアンディも優しい子だ。

アンディがボニーに「彼らは僕の宝物なんだ。だから大切にしてね」と言った時は、思わず涙がこぼれてしまった。

それは、長い間おもちゃ箱の中ですごしたおもちゃたちが、本当にアンディから聞きたかった言葉だったからだ。



その言葉は、ボニーの家で何があったとしても、心の支えになるだろうと思う。

とはいえ、アンディも、ボニーが大切に扱ってくれる子だと信じて、おもちゃたちをあげたのだと思うけど。



映画「トイ・ストーリー3」ロッツォ



大量消費の時代に考えること


私たちは今、大量消費の時代に生きている。

欲しいものはドンドン買い、その一方で飽きたら捨ててしまう。



だからこそ、経済は回っているのだけど、それで本当にいいのだろうか。

まだまだ新品同様で、遊べるおもちゃたちを捨ててしまうことは、正しい選択だろうか。

もしもその時、一瞬立ち止まって、「あげる」「寄付する」「売る」などの可能性を考えたら、大切に遊んでくれる子供たちに出会えるかもしれない



どうせなら、ボロボロになるまで遊んでもらった方が、おもちゃたちも幸せだろう。



それは、おもちゃに限らず、全ての物にあてはまる

服だって、本だって、いらなくなったら捨てる…よりも、誰かに譲ること、寄付することを考えたら、物も幸せな一生を送れるはずだ。



この3作目は、アンディが大人になるという切ない現実から始まり、いつものハラハラドキドキする冒険があって、最後は涙で終わるという、最高の完結編…。のはずだった



しかし、その「アンディとの涙の別れ」という完璧な完結の後に、4が続くのだ。

では、なぜ、4が作られたのか。

その理由は、4の感想で…。



関連記事


トイ・ストーリー シリーズ


「トイ・ストーリー」
大物ルーキーにNo.1の座が奪われる!?もしも目の前に最強のライバルが現れたら…?冒険と友情と成長の物語。トム・ハンクス主演【感想】

「トイ・ストーリー2」
ウッディが誘拐!?仲間たちはウッディを救うことができるのか…。本当に幸せな生活とは何かを考える。トム・ハンクス主演【感想】


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トム・ハンクス主演のアニメーション映画「トイ・ストーリー2」をU-NEXT で観た。

人気シリーズ 第2弾!おもちゃコレクターにウッディが誘拐されてしまう!?バズと仲間たちはウッディを救出する旅に出る!


満足度 評価】:★★★★☆

なぜ、彼らを観るといつも幸せな気持ちになるのか?

それはウッディには大切な仲間たちがいて、子供たちを楽しませることを生きがいにしているから。

そんな彼らを見ると楽しくて幸せな気分になる。

だからこのシリーズが好きだ

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『トイ・ストーリー2』予告編 動画

(原題:Toy Story 2)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年7月21日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年7月30日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

トム・ハンクス


〇ジョーン・キューザック

〇ケルシー・グラマー

…(「トイ・ストーリー」など)

…(「トイ・ストーリー」など)

…(「トイ・ストーリー」など)

…(「トイ・ストーリー」など)

…(「トイ・ストーリー」など)


監督

ジョン・ラセター
…(「トイ・ストーリー」、「カーズ2」など)


1999年製作 アメリカ映画



映画「トイ・ストーリー2」


あらすじ


いつものようにアンディ(ジョン・モリス)の部屋でバズ(ティム・アレン)たち仲間のおもちゃたちと楽しく過ごしているウッディ(トム・ハンクス)。

しかし、ある日、仲間の一人であるペンギンのおもちゃウィージーがガレージセールに出されてしまう。

それを見たウッディは、ウィージーを救うためにガレージに向かうが、そこで、おもちゃコレクターのアルに奪われてしまう。

部屋からその様子を目撃したバズは、アルの居場所を突き止め、仲間たちを連れてウッディの救出に向かう…。



映画「トイ・ストーリー2」ハム



感想(ネタばれあり)


おもちゃは「コレクターズアイテム」か「手に取って遊ぶもの」か


実は、ウッディが希少なコレクターズアイテムだった!ことが発覚。

アンディ家のガレージセールで目ざとくウッディを見つけたおもちゃコレクターのアルが、アンディのママに「売り物じゃない」と言われたにも関わらず、盗んでしまう。



ウッディは、かつてテレビ放送されていたアニメ番組のアクション・フィギュアだった。

アルの家には、同じ番組に出ていた、カウ・ガールのジェシーと、プロスペクター(未開封)がいた。

ウッディは、自分がとても貴重で特別な存在だと知り、まんざらでもない気分になっていく…。



アルは日本のおもちゃ博物館に彼らを高値で売り飛ばす手はずを整え、ウッディは、ガラスケースの中でたくさんの人に見られる生活も悪くないかな…と思い始めてしまう。



ウッディの心境の変化を知らないバズたちは、ウッディを連れて帰るために救出に向かう。



救出に来たバズたち仲間と再会したウッディは、「日本へ行くか」「アンディの家に帰るか」の選択に迫られる。

そして、そのウッディの心境の変化を通して、「本当に幸せな生活とは何か」を考えさせられるのだ。

もちろん、このシリーズを通して、いつも語られる「仲間の大切さ」は、この続編でも健在だ。



映画「トイ・ストーリー2」ウッディ


おもちゃは子供たちを楽しませるもの


この続編で観客に問いかけられるのは「おもちゃにとって、本当に幸せなこととは何か」だ。



おもちゃコレクターにとって、最も貴重で高価なのは、希少価値のあるおもちゃを「未開封で」手に入れることだ。

開封した瞬間、そのおもちゃの価値は失われ、遊んでボロボロになったものなど、誰も買ってくれない。



しかし、本来、おもちゃとは「子供たちを楽しませるもの」だったはずだ。

開封もせず、暗い部屋に閉じ込められ、やがてガラスケースに入れられたおもちゃは、本来の役割を果たしていると言えるのだろうか。

子供たちを空想の世界に誘い、彼らを笑顔にすることが、おもちゃの本来の役割なのではないか。



コレクターのアルが、ウッディ、ジェシー、プロスペクターを売り飛ばす相手は、日本のコレクターだ。

そのコレクターはおもちゃの博物館を持ち、そこで彼らを展示し、入場料を稼いでいる。



恐らく、それは横浜の「トイズ・クラブ」をモデルにしている気がするが(館長は、世界的おもちゃコレクターで有名なので)、世界的に見ても、特に日本でその「おもちゃコレクション」の傾向が強いということなんだろう。



しかし、日本には日本の文化がある。

昔から、日本人形や京人形やこけし等、日本の人形はケースに入れて楽しむものが多かった。

そのDNAが、現在の「おもちゃコレクション」にも受け継がれているんじゃないかとも思う。



だから、今回の日本のコレクターへの批判に100%賛同するわけではないけれど、おもちゃは持ち主の子供に愛されてこそ幸せなんだという気持ちはわかるし、子供たちの想像力を養うために、おもちゃで遊ぶ時間が大切だとも思う。

その一方で、コレクションするために、おもちゃの値段が高騰し、投資目的でおもちゃを売り買いするのは、ちょっとやりすぎで、引いてしまう。



映画「トイ・ストーリー2」アル



現実の世界に引き戻してくれる大切な仲間たち


そんなコレクターの世界を知ったウッディは、「特別な存在だ」と言われ、まんざらでもない気分になってしまう。

自分はテレビの主人公であり、希少な存在だから、ガラスケースの中でたくさんの人に見てもらうのも悪くないじゃないかと思うようになる。



そんな洗脳されたウッディを救い出すのは、バズやポテトヘッドやレックスなどのいつもの仲間たちだ。

遠く離れたアンディの家からアルの家まで助けに来てくれた仲間たちと再会し「仲間と共にいる時間の大切さ」を思い出すのだ。



それは、このシリーズで一貫して描かれている「仲間の大切さ」だ。

楽しい時も、辛い時も、悲しい時も、一緒に共有し、どんな時も一緒にいたいと思ってこそ「仲間」なのだ。

だからこそ、ウッディは、仲間と再会した時に「仲間たちと離れたくない」と思い、アンディの家に帰る選択をするのだ。



ジェシーもまた、かつて持ち主がいて、一緒に遊んだ経験があるからこそ、「また、子供たちと遊びたい」と思い、ウッディの誘いについていく。

ただ、ジェシーは、その持ち主に捨てられた経験があるから、人間恐怖症になってしまっているところもある。



しかし、プロスペクターは、「箱の中」の人生しか知らないため、ガラスケースに入れられ、たくさんの人たちに見られることこそが、最高の人生だと思っている。

そこが、プロスペクターの不幸なところだ。



元々コレクターズアイテムとして製作されたアクションフィギュアなどは別にして、やっぱり、子供たちに遊んでもらうために作られたおもちゃは、「子供に遊んでもらってナンボだな」と思った。



映画「トイ・ストーリー2」ウッディとバズ



本当に幸せな生活とは「大切な仲間たち」のいる生活


日々の生活の中で、「楽しみ」はどこにあるだろうか。

映画を観たり、ライブに行って音楽聴いたりするのも楽しい。

そして、気を遣わなくても良い友人たちと過ごす時間は、本当に楽しい。



この映画でウッディとプロスペクターの意見は真っ二つに分かれたのだが、決定的な違いは「仲間の大切さを知っているか、知らないか」だ

ウッディは仲間の大切さを知っているから、仲間の元に帰りたいと思うし、プロスペクターは、そんなことよりも、希少価値で高値で売られていくことの方が大切だと思っている。



プロスペクターは「仲間はお金では買えないもの」という大切なことを知らないのだ。

そんな人生は、本当に幸せだと思えるだろうか

心を許せる友人たちと、ご飯を食べたり、笑って過ごす時間が本当に大切な時間だと思える人こそが、幸せな人生を送っているといえるのではないか。



そんな彼らを見て、本当に幸せなこととは、困った時に助け合える仲間たちがいて、周りの人たちを幸せな気持ちにすることだと思った。

周りの人たちを幸せにすれば、いつか自分が困った時も、周りの人たちが助けてくれる

そうやって、私たちは幸せを積み重ねているのだ。



子供のために作られたおもちゃは、一緒に遊んでこそ、おもちゃも喜んでくれるし、子供たちも幸せな気持ちになる。



このシリーズは、いつも大切なことを教えてくれるから、私は大好きなのだ。



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エイミー・アダムス主演、ティム・バートン監督の映画「ビッグ・アイズ」をU-NEXTで観た。

目の大きな子供たちを描いた「ビッグ・アイズ」で知られる画家キーンの驚きの実話を映画化した作品。


満足度 評価】:★★★★☆

「天才作家の妻」「コレット 」と同じ系統の作品。

女性がまだ力を持っていなかった頃気弱で優しい妻は家族のために自分を犠牲にしてしまう。

本当に家族の幸せを思うなら、勇気を持って自分らしく生きることが一番だなと思った。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ビッグ・アイズ』予告編 動画

(原題:Big Eyes)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年7月26日 U-NEXTにて鑑賞。

・2019年7月29日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

エイミー・アダムス



〇ジョン・ポリト

クリステン・リッター
…(ドラマシリーズ「ディフェンダーズ」、「ブレイキング・バッド」(シーズン2のみ)など)

〇ジェイソン・シュワルツマン



監督

ティム・バートン
…(「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」、「チャーリーとチョコレート工場」、「ビッグフィッシュ」、「シザーハンズ」など)


2014年製作 アメリカ映画



映画「ビッグ・アイズ」



あらすじ


1950年代、女性の権利がまだあまり認められていなかった頃、マーガレット(エイミー・アダムス)は暴力的な夫の元を離れ、娘と二人で暮らし始める。

絵を描くことが好きだったマーガレットは、家具に絵を描く仕事に就きながら、週末は公園で子供の似顔絵を描いて生活をしていた。

その公園で同じく風景画を売っていたウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は、マーガレットの才能を高く評価し、やがて二人は恋に落ちる。

その後、二人は結婚し、マーガレットは自分の絵に「キーン」とサインするようになる。

そして、ウォルターは自分とマーガレットの絵をバーの廊下に掲示し、客に売るようになるのだが、マーガレットが書いた「ビッグ・アイズ」の絵が高値で売れ、「誰が描いたのか」と聞かれると「私が描いた」と答えてしまい、それ以来、ウォルターは「ビッグ・アイズ」の作者として知られるようになる…。



映画「ビッグ・アイズ」エイミー・アダムス




感想(ネタばれあり)


「女性の名前では売れなかった」という不遇の時代


1950年代~60年代のアメリカで人気を集めた画家キーン。

目の大きな子供たちを描いた「ビッグ・アイズ」で知られる画家だが、実は妻が描いていたものを夫が自分で描いたと偽っていたという実話を映画化した作品。



その当時のアメリカでは、まだそれほど女性たちに力がなく、「妻は家庭で夫を支えるもの」だと思われていた。

最近観た作品では、キーラ・ナイトレイ主演の映画「コレット」、グレン・クローズ主演の映画「天才作家の妻 40年目の真実」も、この「ビッグ・アイズ」と同じで、才能ある妻の作品を自分の作品だと偽っていた男性たちを描いたものだった。



まだ、女性たちが社会的な地位も低く、力も持っていなかった頃、作家や画家は男性というイメージが強く、夫たちからしたら「妻の名前で作品を発表をしても売れない」という事情があったため、妻に対して強く出ることができた

それは、今ではパワハラなのだが、その当時の女性たちは「夫の名前で作品を発表する」ということに対して、そんな状況を甘んじて受け入れているところもあった



夫の元を離れて、自分一人で作家として、画家として生きて行けるのか。

子供を養っていけるのか。

そんな不安が、自立を思いとどまらせるのだ。



しかし、いつまでも「夫のゴースト」のままではいられない。

これは、そんな妻の精神的な自立について考えさせられた作品だった。



映画「ビッグ・アイズ」ウォルター・キーン



マーガレットの心が表れた子供たちの表情


マーガレット・キーンが描いた「ビッグ・アイズ」は、とても個性的な作品だ。

そこに描かれている子供たちは、顔の半分ぐらいあるかと思われる大きな目で、じっとこちらを見つめている。

しかし、その絵の中にいる子供らはみな孤独で、寂しそうな印象を受ける



歌手は歌に、作家は小説に魂を込めるように、画家は絵に魂を込める。

マーガレットは「ビッグ・アイズ」に魂をこめたに違いない。

なので、「ビッグ・アイズ」の孤独で寂しそうな子供たちの表情は、マーガレットの心を表したものだろうと思った。



マーガレットは、最初の結婚では暴力的な夫から逃げ出し、二度目の結婚で幸せになれるかと思いきや、その才能を利用されてしまう。

「ビッグ・アイズ」に人気が出て売れるようになると、ウォルターは、ずっと前から「画家になりたかった」という夢をマーガレットの絵で叶えていくようになり、どんどん強欲になっていく。



そして、まるでマーガレットが絵を生み出す工場であるかのように「もっと絵を描け」と追い込んでいくようになるのだ。

初めは幸せだった二人の結婚も、やがて、ウォルターの恐怖に支配されるようになっていった。



「アトリエ」という牢屋に閉じ込められ、絵を描くことを強いられたマーガレットの心象風景が「ビッグ・アイズ」の子供たちの表情に現れているのだろう。

本当に何も心配なく、幸せな生活を送っている人は、あんなに寂しい絵を描かないと思う。



映画「ビッグ・アイズ」クリストフ・ヴァルツ



マーガレットを思いとどまらせたのは、社会的な地位


マーガレットの社会的、精神的な自立を阻んでいるのは、女性たちの社会的な地位だった。



その当時、近代美術で人気があったのは、カンディンスキー、アンディ・ウォーホルなどの男性たちであり、画家と言えば男性というイメージが強かった

だから、マーガレットも「この絵は誰が描いたのですか?」と聞かれた時に、「私です」と即答できず、言い淀んでいるうちにウォルターが「私が描いたんです」と言ってしまう。

さらに、口がうまいウォルターは、どんどん「ビッグ・アイズ」を売り込んでいく。



その状況に、気が弱くて、男性に依存しがちなマーガレットは、「ウォルターの方が売るのがうまいから」という理由で、「自分が描いた」と公表することを諦めるようになる。

しかし、マーガレットだけが特別男性に依存しがちだったというわけではない。

その時代の多くの女性たちが、男性に頼らなければ生きていくのが難しかったのだ。



けれど、そうやって「家族のために、娘 ジェーンのために」と、自分を犠牲にし、その状況に甘んじてパワハラに耐えていたマーガレットだったが、それは、決して娘 ジェーンのためにはなっていなかった。

幼い頃から、母が絵を描いているのを隣で観ていたジェーンが、その嘘に気付かないはずがないからだ。



また、マーガレットを利用してあらゆる名声を手にしたウォルターがだったが、有名な美術批評家に批判されると、たちまち荒れてしまう。

自分が描いていない作品で、散々酷いことを言われたからだ。

なんとも勝手な話だが、彼のパワハラはますます酷くなり、大事な娘をその家で育てるのが危険な状態になってしまう。



そこまできて、ようやく、マーガレットは家を出る決断をするのだ。

マーガレットは画家としての才能はあったのかもしれないが、一人の女性としては誰かの支えが必要な普通の女性だったのだ。



映画「ビッグ・アイズ」マーガレット・キーン



マーガレットに自立を決意させたもの


そんな時に、マーガレットが出会ったのが、「神」だった。

娘と共に家を飛び出し、夫から遠くなはれたハワイでマーガレットは新興宗教にはまっていく。

その教えに「汝、嘘つくなかれ」と書かれていたことから、「真実を語らなければならない」と思うようになったのだ。



元々、マーガレットは依存心が強く、強い男性に依存しがちだった。

そんなマーガレットにとって、その新興宗教の良し悪しは別として、神の存在は大きな支えとなったに違いない。



そして、ようやく「夫のために生きる人生」を捨て、「自分のために生きる人生」を選択したのだ。



現代であれば、それはとても当たり前のことだけど、当時の女性たちは家族のために自分を犠牲にするのが、当たり前だった。

日本でも、ちょっと前まで妻は夫から「三歩下がって尽くす」ことが美徳とされていた。

しかし、そんな生き方は、夫の傲慢さをエスカレートさせるだけだし、自分のためにも、子供のためにもならない。



その後、ウォルターは「『ビッグ・アイズ』の作家は自分だ」と言い続け、亡くなる時は無一文だったという。

それが、「名声」と「欲」に負けた人間の末路であり、本当の実力だっただろうと思う。

ウォルターは、最初からマネージャーに徹して、二人三脚で歩んでいれば、「夫婦の名声」になっていたものを、独り占めしようとした結果、全てを失うことになったのだ。



人生は「誰かのため」に生きるものではない。

自分のために生きてこそ、周りの大切な人たちにも良い影響を与えられるんだと、この映画を観て考えさせられた。


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