とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


カテゴリ:北米映画 > アメリカ映画



ヴィゴ・モーテンセン主演の映画「グリーンブック」を試写会と映画化で2回観た。

1960年代のアメリカで、差別主義者のイタリア系アメリカ人とインテリの黒人ピアニストの間に生れる友情を描く。


グリーンブック


満足度 評価】:★★★★★

笑いあり、感動あり、その裏にある社会問題も描いてて、最後には心が温かくなる良い映画だった。

初めは差別主義者だった運転手のトニーが、差別される側の現実を知って考えが変わっていく姿が良い。

それが実話というのも良かった


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. 受賞歴
  5. あらすじ
  6. 感想


『グリーンブック』予告編 動画

(原題:Green Book)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年1月29日 試写会にて鑑賞(1回目)。

・2019年3月10日 映画館にて鑑賞(2回目)。

・2019年3月22日 感想を掲載。

・2020年2月8日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓
映画『グリーンブック』公式サイト




キャスト&スタッフ


出演者

…(「はじまりへの旅」など)




監督

〇ピーター・ファレリー


2018年製作 アメリカ映画





受賞歴


第91回 アカデミー賞(2019年)

作品賞・最優秀助演男優賞(マハーシャラ・アリ)・脚本賞 


第76回 ゴールデン・グローブ賞(2019年)

作品賞(ミュージカル・コメディ部門)・最優秀助演男優賞(マハーシャラ・アリ)・脚本賞



グリーンブック2


あらすじ


1962年。ニューヨークにあるナイトクラブ コパカバーナの用心棒をしていたトニー・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)は、コパカバーナが2ヶ月間改修工事をするため、その間、仕事がなくなってしまう。

二人の子供と妻のドロレス(リンダ・カーデリーニ)を養わなければならないトニーだったが、コパカバーナの客から仕事を紹介される。

それは、カーネギーホールに暮らす黒人ピアニスト ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)からの依頼だった。

ドクは、2ヶ月間かけて南部を旅する演奏ツアーに出るのだが、当時の南部には、まだ差別があったため、ボディガードを兼ねた運転手を必要としていたのだ。

しかし、自信が差別主義者であるトニーは、黒人に雇われることを嫌い、そのオファーを断っていたのだが、ドクからの強い希望もあり、その仕事を受ける。

そして、差別主義者と黒人ピアニストが同じ車で南部に向け旅をスタートさせるのだが…。



グリーンブック3


感想(ネタばれあり)


「グリーンブック」とは


タイトルにある「グリーンブック」とは、何のことだろうか。

それは、1960年代に実在していたガイドブックのことである。



しかし、ただのガイドブックではない。

黒人専用のガイドブックである。



1962年当時のアメリカでは、南部の地域で黒人に対する差別がまだ残っていた。

様々な公的な場所(例えば、レストラン、トイレ、ホテル、バスなど)では、白人と黒人が共存することが許されなかった。

そのため、黒人たちが安全に旅行するために作られたのが、その「グリーンブック」だったのだ。
(正確には、1936年から1966年まで、毎年出版されていたそうである)



裏を返せば、その当時、黒人たちはその「グリーンブック」がなければ安全に旅行することができなかったのだ。

この物語は、そんな「グリーンブック」の時代に、白人と黒人の間で芽生えた友情が描かれている。



そんな時代を背景に、差別主義者の白人と黒人のピアニストが2ヶ月の旅をしている間に、友情が生れていく

それが、なかなか成立しずらい時代だったからこそ、この物語に感動するのだ。

そして、白人からの視点で描かれているため、白人たちからの罪の告白のように私には観えた。



今でも「差別」はなくなっておらず、むしろ、残念なことに、近年になって増えてきているようにも感じる。

そんな時代だからこそ、私たちは、この映画に学ぶことがあるのではないかと思う。



グリーンブック4



ステレオタイプに苦しめられたドク


主人公のトニーと、黒人ピアニストのドクは、とても対照的な二人である。

無学で、力自慢で差別的なトニーと、インテリで、ゲイで、カリスマ的なピアニストのドク。

そんな2人だから、当然、出会った頃は、お互いに反発し合っていた。



確かに、二人が出会った頃のトニーはひどかった。

「黒人はフライドチキンが好き」「黒人はソウルミュージックを聞いている」と決めつける。

恐らく、それはトニーだけの偏見ではなく、多くの人たちが「黒人たちの趣味嗜好について」、そういうものだと決めつけているステレオタイプの代表だ。



そんなトニーとドクのやり取りを観て、「偏見」とは、人々が勝手につくった「ステレオタイプ」でできていることに気付かされる。

この映画のドクのように、黒人だけどフライドチキンを食べたことがなく、音楽はクラシックしか聴かない人だっているのだ。



ドクは、フィクションのために作られたキャラクターではなく、実在した人物なのだ。

彼は、人々が黒人に求める「ステレオタイプ」とは大きく違うキャラクターだからこそ、周りが求めるキャラクターに応えられないことに苦しめられていたのだ。



そして、トニーはそんなドクと出会い、「違う世界」を学び、私たちはそんなトニーを観て、自分の心の中にあるステレオタイプからくる偏見や差別について、考えさせられるのだ。



グリーンブック5



「差別」を失くすための最初の一歩は「友情」


「差別」や「偏見」はなくさなければいけないことだと思う。

けれど、残念ながら、それは誰の心にも潜んでいるものだと思う。

正直に告白をすれば、私の心の中にもある。



相手のことなどよく知らないくせに、第一印象や、その人の経歴を聞いただけで「苦手な人」だと決めつけてしまうのは、私の心の中にある偏見からきている。



しかし、その苦手な人に実際に会って会話してみると、意外と良い人だったり、仲良くなれたりするのは、よくあることだ。



この映画の中で、なぜトニーは、自分の黒人に対する考え方が間違っていたと気付いたのか。

それは、実際に差別されているドクの側になったからだ。

人は、差別する側に立っていると気付かないが、差別される側になって初めて、どんなに酷いことをされているのかに気付くのだ。



いじめっ子でいるうちは、いじめられっ子の辛さに気付かないが、自分がいじめられる側になって初めて、その辛さに気付くのと一緒だ。



先ほども言った通り、そういった「差別」をこの世から失くすことは難しいけれど、この映画のトニーとドクのように友達になることはできる。

例えば、日本人だったら「中国人はちょっと苦手だ」という偏見を持っていたとしても、中国人と友達になることはできる。

そして、友達になれば、その友達の仲間たちに対しても友好的な気持ちになれる。



そうやって、トニーのように、今までの自分の考え方が間違っていたことに気付き、少しずつ、差別や偏見の気持ちが薄れていくのだ。



人の差別や偏見には、そのステレオタイプができるまでに長い長い時間がかかっている。

それを今すぐ取り崩し、「偏見をなくせ」「差別をするな」というのは、とても難しいことである。

しかし、目の前にいる人と友達になることは、気持ちさえあれば、今すぐにでもできることなのである。



トニーとドクは、2ヶ月間、同じ車に乗って旅をしている間に、友情が生れた。

日本語にも「同じ釜の飯を食う」という言葉あるように、どんなに苦手な相手でも、2ヶ月間共に暮らせば、それなりに友情が生れるのだ。



行きの車の中は、お互いの心の間に距離があったけれど、帰りは、クリスマスに間に合わせるために、必死になって車を走らせる二人の姿にほっこりする。

その行きと、帰りの違いが、この映画の全てである。



グリーンブック6



今の世の中だからこそ「憎しみ」よりも「友情」を


この映画で大切なことは、これが「白人の視点」で描かれていることである。



白人の視点で描くことで、彼らがその当時、黒人を差別し、「二グロ」と呼び、レストランやホテルから彼らを追い出し、不当に警察に監禁していたことを認めたということだからだ。

この映画は白人による「差別の告白」なのである。



そして、これはフィクションではなく実話であり、どんなに偏見を持った人でも、嫌いな相手と友達になれることができるのだ。



白人たちは、自らの過失を認め、二人の間の友情を描き、前へ進もうとしている。

これは差別や偏見をなくすための、はじめの一歩を描いているのだ。

今、再び時代は保守的な世の中になりつつあるからこそ、「友達になろうよ」というメッセージはとても大事なことだと思う。



そして、この映画は、そのメッセージをファレリー監督らしく、笑いながら描いているところがとても良い

笑って楽しみながらも、その裏には、しっかりとメッセージが込められているのだ。



「憎しみ」よりも「友情」を。

それが当たり前の世の中になればいいなと思う。





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ブラッドリー・クーパー主演「世界にひとつのプレイブック」をU-NEXT で観た。

結婚で失敗し、精神科病棟に8ヶ月入院していた男性が、家族や人々との触れ合いの中で立ち直っていく姿を描く。


映画「世界にひとつのプレイブック」


満足度 評価】:★★★★☆

面白かったー。

人生どん底だと思っても、そんな現実を受け入れて、家族を大切にし、人との出会いを重ねていけば、きっと立ち直れると思った。

しかし、それにしても、みんな熱すぎて面白すぎる家族だったな‬

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『世界にひとつのプレイブック』予告編 動画

(原題:Silver Linings Playbook)




更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月1日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年8月8日 感想を掲載。

・2020年2月5日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。




キャスト&スタッフ


出演者

ブラッドリー・クーパー



〇ジャッキー・ウィーバー


〇クリス・タッカー

〇シェー・ウィガム


監督・脚本

デヴィッド・O・ラッセル
…(「ザ・ファイター」など)


2012年製作 アメリカ映画




あらすじ


妻・ニッキーの浮気現場を目撃してしまったパット(ブラッドリー・クーパー)は、浮気相手をボコボコにしてしまい、精神病棟送りに。

8ヶ月後、自宅へ戻ってきたパットは、「愛し合っているニッキーとの結婚生活に戻る」と言い張るが、実際は妻側から接近禁止命令が出されていてニッキーがが住んでいる家に近づくことすらできない。

父(ロバート・デ・ニーロ)と母(ジャッキー・ウィーバー)は、そんなパットをどうしたらいいか分からない。

そんな時、パットは友人のジェイク(シェー・ウィガム)に誘われディナーに行き、そこでジェイクの妻(ジュリア・スタイルズ)の妹(ジェニファー・ローレンス)と知り合う。



映画「世界にひとつのプレイブック」ジェニファー・ローレンス



感想(ネタばれあり)


あまりの衝撃に現実を受け入れることができないパット


主人公のパットは、妻 ニッキーの浮気現場を目撃してしまった瞬間に、精神状態が崩壊してしまった。

それから8ヶ月間、精神科病棟で治療を受けるが、崩壊した精神状態が元に戻る気配はない。



そもそも、ニッキーは自宅に浮気相手を連れてきてSEXをするような女性だ。

どう考えても悪いのはニッキーだ。

しかし、そのことに逆上して浮気相手をボコボコにしてしまったパットが「暴力的で悪い夫」扱いされてしまう。



その上、パットは8ヶ月間の入院生活で冷戦な判断を取り戻すことができず、帰ってきても「ニッキーと愛し合っている」と信じて疑わない。



そんなパットを見ていると、彼は浮気現場を目撃した瞬間に、心の時が止まってしまったように見える。

ニッキーとの仲は、彼女が浮気する前の愛し合っていた頃の状態のままだと信じていて、いつまでも「妻が浮気した」という現実を受け入れることができない。

彼女は浮気しただけでなく、パットに対して接近禁止命令も出しているのだ。



この映画では、そのパットが現実を受け入れ、立ち直るまでが描かれている。

人が何かに失敗し、精神を崩壊するほどに悲しい思いをした時、どうやって立ち直るのか



きっと誰もが一生に一度は、どん底からなかなか立ち直れないことがある。

その時に、どうすれば良いのか。

そんなことを考えさせられる映画だった。



映画「世界にひとつのプレイブック」ロバート・デ・ニーロ



誰かを癒すことで自分も癒される


いつまでも「妻と愛し合っている」と信じている「イタイ男」パットが出会ったのは、夫を交通事故でなくし、心を病んでいたティファニーだった。



ティファニーは「人に自分の全てをあたえること」を心の支えに生きている女性だった。

だからこそ、「イタイ男」パットを見て、何とかしてあげたいと思ったのだろう。

たとえパットに嫌がられても、何度もちょっかいを出し、話しかけ、ダンスのパートナーに誘う。



初めはしつこいティファニーを煩わしく思っていたパットも、少しずつティファニーに心を開くようになる。



私は、そんなティファニーの行動がとても分かる気がした。

ティファニーも幸せ満点な生活を送っているわけではない。

交通事故で夫を失った悲しさから立ち直れていなかった。



そんな悲しみの中にいる時だからこそ、周りの人の幸せを願うのだ

誰かの幸せを願うことで、孤独や悲しさの中にいる気分を紛らわせることができる

だからこそ、パットと出会った時に、パットを幸せにしたいと思ったのだろう。



きっと、この時のティファニーは、パットと二人でダンス大会に出れば、パットだけでなく、自分も幸せになれると信じていたに違いない。

二人で一つのことを作り上げていく過程で、共に心を通わせ、通じ合っていく

それが、パットだけでなく、ティファニーにとってもセラピーになっていたのだ。



映画「世界にひとつのプレイブック」ジェニファーとブラッドリー



「お前はラッキーボーイだ」と言い続ける家族の深い愛情


そして、いわゆる「出戻り」になってしまったパットを迎える家族も温かい。

結婚に失敗してしまったパットに対し、「なんであんなことをしたんだ」とか、「なんで自宅に戻ってきたんだ」と言って責めたりしない。



意見が合わない時は、全身全霊でぶつかり合う、なんとも熱い家族で、時には熱すぎて笑っちゃうこともあるけれど、そんな「出戻り」のパットに、家族が「お前はラッキーボーイだ」と言うのが良かった

お父さんが異常に熱い情熱を傾けるアメフトに対して、「お前はラッキーボーイだから一緒に見よう」と声をかける。

それは、時にはパットにとってウザい瞬間でもあるけれど、お父さんなりの愛情表現なのだ。



そして、「ラッキー」というポジティブワード。

常に後ろ向きなパットに対して、ポジティブワードで語り掛けることで、前を向くように促している



日本でいえば、熱狂的な巨人ファンのお父さんが、結婚に失敗して心を病み、仕事もしないでブラブラしている息子に対して「お前がいれば巨人が勝つから、一緒に野球を見よう!お前はラッキーボーイだ!」と言っているようなものだ。

そんなお父さんがいたら、なんて素敵なお父さんなんだと思う。

普通だったら、野球の話になる前に「そんな女のことはさっさと忘れて、いい加減仕事しろ!」と言って、ケンカになるに違いない。



お父さんだって、もちろん、パットに「早くニッキーのことは忘れろ」と言い、ケンカすることもある。

しかし、そうやって「アメフト」をきっかけにしてパットに対して遠回しに愛情を注ぎ、そうやってパットのことを見守っているのだ。

ケンカをするときも、アメフトを見る時も熱く、絶対に手を抜かず、とことんやり合う素敵な家族だった。


映画「世界にひとつのプレイブック」ブラッドリー・クーパー



どんな最悪の状況でも、どこかに必ず希望がある


結局、ティファニーがニッキーのフリをして書いた手紙が、パットが現実と向き合うきっかけとなり、パットはニッキーと再会して現実を受け入れ、ティファニーへの愛に気付くことになった。



この映画の原題は「Silver Linings Playbook」(奇跡のプレイブック)である。

Silver Linings とは、雲にかかる光の輪のことで、どんな最悪な状況でも、その反面には何かしらの希望があることを意味している。

そして、プレイブックとは、アメフトの戦術を記載したもの。



パットは最悪な状況にあるけれど、だからこそ、お父さんにとってパットはアメフトに勝利をもたらす「希望の光」であり、パットにとってはティファニーが希望の光だった。

そして、これは、その奇跡を掴むまでが描かれた作品だった。



きっと誰しも、気分がどん底まで落ち込んでしまうことがある。

そんな時は、どうやって立ち直れば良いのか。



もしも、そんな時に陥ってしまったら、パットと同じように「人と会って話をする(友人とのディナーにでかけてティファニーと出会ったように)」、「現実と向き合い、受け入れる」、そして「家族を大切にする」ことだ。

そして、本当に立ち直るまで、人それぞれに時間がかかる

周りは焦ることなく、じっくりと見守ることも大切なことなのだと思った。



最近、良いことがない。

辛いことがあって立ち直れない。

現在、そう思っている人は、是非、この映画を観て欲しい。

きっと、立ち直れるヒントをこの映画から得られるはずだ。




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アナ・ケンドリック主演、ブレイク・ライブリー共演の映画「シンプル・フェイバー」を映画館で観た。

ある日、突然、ママ友が失踪したことで、事件に巻き込まれていくサスペンス映画。


シンプル・フェイバー



満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

先読みのできない面白さ!

仲良しのママ友みたいな生活を私もしたい!そんな欲望から生まれたサスペンス。

欲しいのは男か、金か、オシャレな家か。

彼女たちは男性たちに頼らず自分のセンスで道を切り開いているところも良い。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『シンプル・フェイバー』予告編 動画

(原題:A Simple Favor)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年3月13日 映画館にて鑑賞。

・2019年4月16日 感想を掲載。

・2020年1月31日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓
映画「シンプル・フェイバー」公式サイト




キャスト&スタッフ


出演者

アナ・ケンドリック

ブレイク・ライブリー

…(「クレイジー・リッチ!」など)


〇ジーン・スマート

〇ルパート・フレンド


監督・製作

ポール・フェイグ
…(「ゴーストバスターズ」など)


2018年製作 アメリカ映画



あらすじ

シングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)は、息子のクラスメイトのママ エミリー(ブレイク・ライブリー)とママ友になる。

夫が交通事故に遭い、夫が遺した保険金で暮らしているステファニーとは対照的に、作家の夫を持ち、華やかなファッション業界で働くエミリー。

しかし、ある時突然エミリーが失踪してしまう。

エミリーの行方が気になったステファニーは、エミリーの交友関係を調べ始めるのだが…。


シンプル・フェイバー2



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


シンプル・フェイバー (2019)



★★★☆ [70点]「男性を必要としない女性たちの戦い」


想定していた映画とは違っていたけど、それはそれで先の読めない映画で面白かった。

ママ友のエミリー(ブレイク・ライブリー)から、『ちょっとしたお願い(シンプル・フェイバー)』を頼まれたステファニー(アナ・ケンドリック)。

しかし、それは決して『ちょっとした』お願いではなかった…



映画を観る前は「ゴーン・ガール」みたいな映画かと思ってた。

が、観てみると、もっと軽くてポップな映画だった。



そしてその裏には、ママ友同士の腹の探り合いやら、意地や見栄の張り合いやらがあって、そこから、現在、女性たちは、どんな生活を求めているのかが見えくる

すごく私的に好感度が高かったのは、ステファニーもエミリーも、男性たちの手を借りずに、自分たちの力で、自分たちの望む生活を手に入れようとしているところ。



オシャレなファッション業界で働くエミリーも、ブロガーのステファニーも、自分たちの得意分野で自分らしく生きて、発信し、そこから収入を得ている。

その中で、エミリーはステファニーと同じものを手に入れたいと行動した結果、ある事件が起きてしまう。



この映画で描かれていることは、とても大掛かりなことだけど、そういう「他のママ友が持っているものを私も欲しい。あんな生活がしたい」と思うことは、誰にでも起きることだと思う。

しかし、そんな望むような生活が簡単に手に入ると思ったら大間違いなのだ



その上で、最後まで、どんな終わり方をするのかわからないところが面白かった



男性たちが、ただの脇役でしかないところも良い。

女性たちに「自分たちの望む生活を、自分たちの力で手に入れよう」という時代がやってきたことを感じさせる映画だった。


Posted by pharmacy_toe on 2019/04/16 with ぴあ映画生活






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グレン・クローズ主演の映画「天才作家の妻 40年目の真実」を試写会で観た。

ノーベル文学賞を受賞し、天才作家と言われた夫と、彼を40年間支え続けた妻。

ノーベル賞授賞式に出席するために、夫妻でストックホルムを訪ねた際、それまで妻の心の奥底でくすぶり続けていた火種が爆発する…。


映画「天才作家の妻 40年目の真実」


満足度 評価】:★★★★☆

これは面白かった!

結婚してから夫を支え続けた妻の40年目の爆発。

ノーベル文学賞作家、でも中身はしょーもない夫との生活の中で、自分の人生は夫のものではないことへの気付き、からの決断にとても共感した。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『天才作家の妻 40年目の真実』予告編 動画

(原題:The Wife)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年1月16日 試写会にて鑑賞。

・2019年2月12日 感想を掲載。

・2020年1月26日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記、公式サイトをご確認ください。
 ↓





キャスト&スタッフ


出演者

グレン・クローズ

〇ジョナサン・プライス


〇マックス・アイアンズ


〇アニー・スターク

監督

〇ビョルン・ルンゲ


2017年製作 スウェーデン・アメリカ・イギリス合作映画




あらすじ

天才作家と言われるジョセフ(ジョナサン・プライス)がノーベル文学賞を受賞したため、ジョセフと彼を40年間支え続けた妻ジョーン(グレン・クローズ)と息子のデビッド(マックス・アイアンズ)は授賞式が行われるストックホルムへ向かう。

その飛行機の中で夫妻と知り合った記者のナサニエル(クリスチャン・スレイター)は、ストックホルムでジョーンにある疑惑を話す。

かつて、ジョーンは若い頃に作家になることを諦めたことがあったのだが…。



映画「天才作家の妻 40年目の真実」




※この映画の感想にはネタバレを含みます。この先は、映画をご覧になってからお読みください。


感想(ネタばれあり)


40年間耐え続けた思いが、ある瞬間に爆発する


1950年代、ジョーン(グレン・クローズ)は優秀な学生で、美しい文章を書く才能を発揮していた。

しかし「女性は作家として成功できない」と言われ、作家になる夢を諦めるように諭されてしまう。



ちょうどその頃、妻子持ちの教授ジョセフ(ジョナサン・プライス)と出会う。

ジョセフは、素晴らしい物語のアイディアはあるものの、それを文章にする力がなかった。

そこで、ジョセフが書いた文章をジョーンが書き直した小説を出版すると、それが大成功し、それ以降、ジョーンはジョセフのゴーストライターとなり、略奪婚までしてしまう



それから40年が経ち、ジョセフがノーベル文学賞を受賞するところから、この物語はスタートする。



私は結婚したことがないので、推測でしかないけれど、40年も共に暮らしていれば、どんな夫婦もいろいろなことがあると思う。

特にこの夫婦は「作家とゴーストライター」という共犯者だ。

互いに人には言えない悩みを共有してきた。



二人が出会った1950年代頃は、アメリカでも「内助の功」が美徳とされ、ジョーンからしたら「私が夫を支えている」と思っていただろうし、それが生きがいだった時代もあったはずだ。



ところが、ノーベル文学賞授賞式で、それまで耐えていた思いが爆発してしまう。



彼女の心の中で積もり積もった思いに火をつけたのは記者のナサニエルだ。

「本当はあなたが書いたんでしょう」と彼に詰め寄られ、その時は拒否はしたものの、くすぶっていた思いがふつふつと湧き上がっていく。



そして、授賞式にその思いが爆発してしまったのだ。

それまで名作を生み出してきたのは彼女なのに、「ノーベル文学賞」という栄誉を受けるのは「夫だけ」。

夫はスピーチで「妻に感謝したい」と言うものの、舞台の上の彼は、まるで「自分は天才作家」のような顔をしている。



その夫の姿を見て「私の人生はこのままでいいのだろうか…」と妻は考え、腹が立った彼女は「授賞式を途中退席」という不名誉な形で、夫の顔に泥を塗る。

そして、離婚を切り出すのだ



映画「天才作家の妻 40年目の真実」



妻がいないと生きていけない夫と、夫から子離れしたい妻


その妻の行動に慌てふためいたのは夫だ。

夫は、そんな妻に「考え直してくれ」と言ってしがみつく。

さらに、「才能ある妻を持った夫の苦悩を考えてくれ」とか「君が執筆している間、家事をしていたのは僕だ」と言って愚痴をこぼす。



そう言ってる時点で、もうダメだなぁと思ってしまう。

妻が家事をするのは当たり前で、夫が家事をするのは「褒められるべきこと」なのか。

妻は、そんな夫からいい加減「子離れしたいんだろう」と思った。



妻の思いはますますヒートアップし、夫を拒絶すると、夫は心臓発作を起こしてしまう。

夫は妻がいない世界を思い、生きていけなくなってしまったのだろう。



正直、このジョセフはしょーもない人なんだけれど、そんなジョセフとジョーンのような夫婦は、とても一般的な夫婦の姿だろうと思う。

彼らの夫婦ゲンカは、私の両親を見ているようだったからだ。



若い頃から、一つも成長しない夫と、そんな夫に呆れる妻。

妻たちはそんな生活に耐えられないからこそ、熟年離婚が増えているのだ。



映画「天才作家の妻 40年目の真実」



主演女優賞を争う二つの作品の共通点とは


その妻ジョーンをグレン・クローズがとても見事に演じ、今年のアカデミー賞主演女優賞の最有力候補だと言われている。

彼女のライバルだと言われているのが「アリー/スター誕生」のレディ・ガガだ。



その2つの作品には共通点があると思った。

この映画の夫は、妻の才能でベストセラーを量産するが、その反面、妻の才能に嫉妬心、劣等感を持っていた。

そして、「アリー/スター誕生」の夫ジャックは、自分の手を離れてスターへの階段を着実に歩き続けるアリーを嫉妬するようになり、酒浸りになってしまう。

そして、どちらも夫婦関係が破綻してしまう。



どちらも夫が才能あふれる妻に嫉妬し、夫が妻の足を引っ張った結果、夫婦関係が破綻してしまう物語なのだ。



その二つの作品が、主演女優賞を争うのは決して偶然ではない。

男性たちが才能ある女性に向かって「家庭に入って、俺のことを考えて欲しい」なんて言う時代は終わり、女性たちが自分の才能だけで生きていける時代がやってきたのだ。



世の殿方たちは、女性たちがいつまでも世話をしてくれていると思ったら大間違いなのだ。

その時代の変化を敏感に映画に反映し、女性たちの地位向上が叫ばれている時代だからこそ、その2つの作品はアカデミー賞にノミネートされたのだろう。

そのことは、女性たちにとって良い時代がやってきた証拠だと思った。



映画「天才作家の妻 40年目の真実」



妻たちが「嫌なものは嫌だ」と公言できる時代へ


ジョセフとジョーンが結婚をした1950年代、妻とは、働く夫を陰ながら支える存在だった。

しかし、40年間もそれが続くと、妻はある日突然「私の人生はこのままでいいのだろうか」と思うようになる。



そして、妻は第二の人生を歩もうと離婚を切り出すが、40年前と意識の変わっていない夫は、妻のいない世界で生きていくことができない…。



一昨年に始まった #MeToo 運動により、女性たちは「嫌なものは嫌だ」と言える時代がやってきた。

この映画は、そんな「妻の在り方」について、時代の変遷を感じさせる作品だった。



そして、その中で最も心に残るのは、妻ジョーンがノートの白いページを開きながら、息子に向かって「後であなたたちだけに聞かせてあげる」と言った時の表情だ。



「ようやく肩の荷が下りて自由な時間を手にすることができた」

私には、そんな風に考えているように見えた。



「夫が亡くなったことを喜ぶ妻なんて…」と思う人もいるかもしれないが、夫たちは知らないだけで、そんな風に思っている妻たちが、この世にはたくさんいることを私は知っている。

もしも、この先に物語があるなら、妻が新しい小説を書いて、夫の「未公開作」として売り出すのでは…と思う。

いや、そうなることを私は期待している。





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ザッカリー・リーヴァイ主演の映画「シャザム!」を試写会で観た。

見た目は大人、中身は子どものスーパーヒーロー シャザムの活躍を描くアクション映画。


映画「シャザム!」

満足度 評価】:★★★★☆

面白かった!

ゲラゲラ笑えるし、ワクワクドキドキな冒険もあるし、ラスボスも迫力あるし、最後は心が温かくなって感動した!

これぞ娯楽作!な楽しさ!

私的には、このシャザムが今まで観たDC史上最高傑作!

それぐらい楽しかった!

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『シャザム!』予告編 動画

(原題:Shazam!)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年4月8日 試写会にて鑑賞。

・2019年5月14日 感想を掲載。

・2020年1月25日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓




キャスト&スタッフ


出演者

〇ザッカリー・リーヴァイ

〇アッシャー・エンジェル

マーク・ストロング

〇ジャック・ディラン・グレイザー


〇フェイス・ハーマン

〇グレイス・フルトン

〇イアン・チェン

〇ジョバン・アルマンド

〇マルタ・ミランス

〇クーパー・アンドリュース


監督

デヴィッド・F・サンドバーグ
…(「アナベル 死霊人形の誕生」など)

2019年製作 アメリカ映画




あらすじ

身寄りがなく、里親を転々としていた少年ビリー(アッシャー・エンジェル)は、ある日、魔術師(ジャイモン・フンスー)に会い、スーパーヒーロー シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)になれる魔法をさずけられる。

見た目は大人のヒーロー シャザムだが、中身は子どものビリーのままで、戸惑うビリーは同じホストファミリーのフレディ(ジャック・ディラン・グレイザー)に助けを求める。

ビリーがスーパーヒーローだと知ったフレディは、ビリーのパワーを使って人助けをするのだが、そんな彼らに、シャザムになりたかったドクター・シヴァナ(マーク・ストロング)の魔の手が忍び寄り…。



映画「シャザム!」ザッカリー・リーヴァイ、ジャック・ディラン・グレイザー




感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


シャザム! (2019)


★★★★☆ [90点]「これぞ娯楽映画!ハラハラドキドキの面白さ!」


楽しかったー

予想以上に楽しかった!!

DCコミックスの「シャザム!」を実写映画化。



ある時、少年ビリーは魔術師からパワーを与えられ、スーパーヒーロー シャザム!に

しかし、シャザムの中身は子供でも、見た目はオッさんで…。



とにかく楽しいスーパーヒーローものだった!

きっと多くの人が、子供の頃にはウルトラマンとか、仮面ライダーに憧れたはず!

このシャザムは、そんな子供の願望をそのまま叶えちゃう!



そして「子供がスーパーヒーローになったら、どんなヒーローになるのか」が描かれる。



何しろ、子どもだから、単純で、短絡的。

だけど、その純粋さこそが、この世では最強!だと、ここでは描かれている。



残念ながら、人は大人になると邪念が増え、そこから、妬みや憎悪の感情が生まれ、悪が誕生する。

その大人の邪念に勝つには、子供の純粋さが最強じゃない??というお話。

確かに、大人になって汚れきってしまうと、何をしたって子供の純粋さには勝てない!のだ



そんな子供を主人公にしているヒーローものというだけあって、懐かしの「グーニーズ」を思い起こさせるハラハラドキドキの冒険もあるし、子供の発想が面白くてゲラゲラ笑っちゃう場面もふんだんにある。

その上、最後は感動して心がほっこりする温かさもあって、これぞ、娯楽作!の面白さだった!

私的には、近年観たDCものの中で、最高傑作じゃないの?!ぐらいの面白さだった!

興味のある人は、ぜひ、心をオープンにして、ピュアな気持ちで観て欲しい作品


Posted by pharmacy_toe on 2019/04/18 with ぴあ映画生活






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ジェシー・アイゼンバーグ主演の映画「ソーシャル・ネットワーク」をWOWOWで観た。

ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグが、ソーシャル・ネットワーク・システム「Facebook」を立ち上げていくまでを描く。


映画「ソーシャル・ネットワーク」


満足度 評価】:★★★★☆

面白かったなぁ~。この映画が伝えるのは成功するための「スピード感」

「これがやりたい」「これが欲しい」と思った時に、その場でそれを形にできる人間だけが成功できる。

映画の随所にその「スピード感」を仕込んでいるデヴィッド・フィンチャーの演出も非常に面白かった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「ソーシャル・ネットワーク」予告編 動画

(原題:THE SOCIAL NETWORK)



更新履歴

・2017年3月11日 WOWOWで観た感想を掲載。

・2020年1月15日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。




キャスト&スタッフ


出演者

ジェシー・アイゼンバーグ
…(「カフェ・ソサエティ」、「エージェント・ウルトラ」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」など)

アンドリュー・ガーフィールド
…(「アンダー・ザ・シルバーレイク」、「ブレス しあわせの呼吸」、「ハクソー・リッジ」、「沈黙-サイレンス-」、「ドリームホーム 99%を操る男たち」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ、「大いなる陰謀」など)

ジャスティン・ティンバーレイク
…(「女と男の観覧車」、「人生の特等席」、「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」など)

アーミー・ハマー
…(「ビリーブ 未来への大逆転」、「君の名前で僕を呼んで」、「カーズ/クロスロード」(声の出演)、「フリー・ファイヤー」、「コードネーム U.N.K.L.E」、「ローン・レンジャー」、「白雪姫と鏡の女王」など)

ルーニー・マーラ
…(「ドラゴン・タトゥーの女」、「her/世界でひとつの彼女」、「トラッシュ!-この街が輝く日まで-」など)


監督

デヴィッド・フィンチャー
…(<映画>「ドラゴン・タトゥーの女」、「ゴーン・ガール」、「セブン」、「ファイト・クラブ」、「ゾディアック」、<ドラマシリーズ>「マインドハンター」など)

2010年製作 アメリカ映画

第83回 アカデミー賞(2010年)脚色賞、作曲賞、編集賞 受賞




あらすじ


ハーバード大学に入学したマーク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、ボストン大生の彼女 エリカ(ルーニー・マーラ)にフラれてしまう。

マークはエリカへの腹いせから、その日の晩にハーバード大女子学生格付けサイトを立ち上げる。

これはハーバードの大学の学生名簿を利用し、「どの女子大生が一番イケてるか」を判定するシステムだった。

そのサイトは、立ち上げからわずか4時間でハーバードの学生に広がり、大学側はサーバーに不正にアクセスしたとしてマークを訴える。

そんなマークの才能を見抜いたハーバード大ボート部のウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー)は、マークにハーバード大生だけが利用できるSNSの製作を依頼する…。


映画「ソーシャル・ネットワーク」


感想(ネタバレあり)


Facebookが成功するまでのスピード感


私にとってFacebookとは、懐かしい友人との再会の場である。

学生時代の同級生や先輩、昔働いていた職場の同僚、大人になってから知り合った友人たちの近況を知り、再び連絡を取り合い始める。

そんなありがたい場所になっている。



いつFacebookのアカウントを取ったのかはハッキリ覚えていないけど、この映画が公開された時には既にアカウントを持っていたことは覚えている。

ということは、2010年の日本公開時、既にFacebookは日本でも定番のSNSになっていたのだと思う。



この映画は、そのFacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグがFacebookを立ち上げ、成功させるまでを描いている。



マーク・ザッカーバーグと友人のエドゥアルド・サベリンらがFacebookを創業したのが2004年。

初めはハーバード大向けのサービスとして始まり、それがアイビーリーグ向けにも開放され、2006年には世界中の人が使えるようになる。

日本語版が公開されたのは2008年のことである。



そして、この映画が公開されたのが2010年。

それまで、このFacebookが物凄いスピードと勢いで成長、拡大していったのかがよく分かる。

そのスピード感に注目し、映画化されたのがこの映画「ソーシャル・ネットワーク」である。



映画「ソーシャル・ネットワーク」



「成功する人」と「しない人」のちょっとした心がけの違い


「成功する人」「成功しない人」の差は、日頃のちょっとした心がけの違いだと思っている。

小さな努力の積み重ねができる人、できない人、思ったことをすぐに行動に移せる人、移せない人。



初めは本当に小さい差だったのが、後々大きな成功を手にすることになったりする。

主人公のザッカーバーグは、「即行動」することで成功を手にした人だ。



彼女にフラれた腹いせに「女子大生格付けサイト」をフラれたその日に立ち上げる。

ハーバード大の学生名簿にハッキングして作られたそのサイトは、瞬く間に大学中に広まり、大学から訴えられてしまう。



しかし、その事件がザッカーバーグを有名にし、上級生に「ハーバード大生専用のSNSを作ってくれ」と依頼される。

その時、「いいよ」と即答して作り始めたものの、途中で依頼のものから路線変更し、自分の良いようにカスタマイズしてしまい、出来上がったのがFacebookである。



全て、大学に入学してからわずか1年足らずの出来事である。

そのスピード感。



そして、「欲望」や「願望」をコンテンツに落とし込む能力。

「好きな女の子とデートしたい」

「好きな女の子が彼氏がいるか知りたい」



誰もが普通に思う「願望」をコンテンツにしてシステムに落とし込んだだけだった。



「これがしたい」「こうなりたい」とは、誰もが思うこと。

しかし、それを実際に実現する人が成功する人であり、「そんなの無理」と思う人が成功できない人である。

そして、早ければ早い程、成功は近づいてくる。



映画「ソーシャル・ネットワーク」



「フレッシュな人材」を主役にすえるデヴィッド・フィンチャーのスピード感


マーク・ザッカーバーグが「時代先読みのスピード感」で成功したとしたなら、監督のデヴィッド・フィンチャーは、自身の演出にも「ハリウッドでの先読みのスピード感」を取り入れている。

ジェシー・アイゼンバーグアンドリュー・ガーフィールドアーミー・ハマールーニー・マーラジャスティン・ティンバーレイク

この映画の主要メンバーである彼らは、この映画に出演するまで、主役を演じるようなスターではなかった。



しかし、この映画に出演後、次々とスターダムに上がり、今ではハリウッドに欠かせない重要な主演俳優の1人にまでに成長している。

その中で、ジャスティン・ティンバーレイクだけは、すでに音楽業界の大スターだったけれども、ハリウッドではまだ役に恵まれていない時期だった。



デヴィッド・フィンチャー自身が、「良い」と思ったフレッシュな人材を誰よりも早く投入している。

そこから感じられるのも、また、スピード感だった。



そのことに公開当時は気付かなかったけれど、数年経た今だからこそ、その時のデヴィッド・フィンチャーの先見の明がキラリと光っている。

次から次へと出てくる今では旬な人たちに、思わず「ウォー」と唸ってしまった。



中でも特に、ルーニー・マーラの可愛さは際立っていた。

しかし、この映画に出演後、彼女が「ドラゴン・タトゥーの女」で、変わり果てた姿になって登場することになるなんて…。



映画「ソーシャル・ネットワーク」



外野に左右されずに、最短距離で成功に向かう強さ


さらに、ザッカーバーグのすごいところは、「自分のやりたいこと」に対し、常に最短の近道を選ぶところだ。

アイディアを出した依頼人に対し、途中で方向転換をしても許可を取らず、挙句の果てに納品すらもせず、勝手に資金を凍結させた親友をクビにし、お金を出してくれる人にはプライドを捨ててでも積極的に会う。



つまり、「敵を作ることを恐れずに前進する」のが彼のすごいところだ。

いや、他人のことなんか気にしていないと言うのが正しいのだろうか。



これは、もしかしたら、真面目すぎて周りとの調和を最も大切にする日本人が最も学ぶべきところなのかもしれない。

もちろん、周りの人たちとの友情や調和も大切だけれども、「周りの意見を聞き過ぎて」自分の本当の方向性を見失うことだってあるんじゃないだろうか。

そしたら、「やりたいこと」を具現化することなんてできないし、いつまでも、成功なんて手に入らないのではないだろうか。



ザッカーバーグが親友のエドゥアルドに激怒したのは、資金が回らなくなってサーバーが止められることを恐れたことだった。

時間は常に動いている。

サーバーが止められ、ユーザーがFacebookにアクセスできなくなったら、その時点で、何万人ものユーザーが離れてしまい、そのうち、誰も使わなくなる。



スピード重視のザッカーバーグにとって、そのエドゥアルドの行為は「死亡宣告」のようなものだった。

そうやって成功に向かって最短距離を歩いたら、結局のところ、ハーバードで知り合った仲間の多くを敵に回し、友達作りの「ソーシャル・ネットワーク」を立ち上げたザッカーバーグは一人ぼっちになってしまう。



それでも、20代の中では世界で一番の億万長者になった。

友人を失うことと、成功を手にすること。

どちらが大切なことなのか。



しかし思うに、本当の友人とはどんな時も支えてくれるもの。

そもそも、エドゥアルドは本当の友達ではなかったのかもしれない。

それでも、最後に一人ぼっちになったザッカーバーグが見つめていたのは、元カノのエリカだった。



「成功」を何よりも最優先に行動してきた彼にも、「寂しい」という感情は持っているようで、その姿にちょっと安心した。







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ヘイリー・スタインフェルド主演の映画「バンブルビー」を試写会で観た。

「トランスフォーマー」シリーズのバンブルビーを主人公に、1980年代のアメリカで出会った少女チャーリーとバンブルビーの友情を描く。


バンブルビー



満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

宇宙のはぐれ者バンブルビーと、こじらせ女子地球代表のヘイリーが友情を育むバディムービー。

わかっちゃいるけど二人の友情が胸熱で、まさかのトランスフォーマーで号泣だった!

それにしてもビーは可愛すぎ!!

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『バンブルビー』予告編 動画

(原題:Bumblebee)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年3月7日 試写会にて鑑賞。

・2019年4月12日 感想を掲載。

・2020年1月11日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報につきましては、こちらから
 ↓




キャスト&スタッフ


出演者

ヘイリー・スタインフェルド

〇ジョン・シナ

〇ジョージ・レンデボーグ・Jr.

〇ジェイソン・ドラッカー

〇パメラ・アドロン

〇スティーヴン・シュナイダー

〇リカルド・ホヨス

〇ジョン・オーティス

〇レン・キャリオー

〇グレイシー・ドジーニー


監督

トラヴィス・ナイト
…(「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」など)


2018年製作 アメリカ映画




あらすじ

父親を亡くした悲しみから立ち直れずにいるチャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)は、廃車置き場に置いてあった黄色いビートルに心を奪われ、オーナーから譲り受ける。

ところが、家のガレージで整備を始めると、それが大きなロボットに変形。

何が起きたか分からず、戸惑っていたチャーリーだったが、すぐに打ち解け、そのビートルに「バンブルビー(黄色い蜂)」と名前を付けて、ガレージ匿うことになったのだが…。



映画「バンブルビー」




感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


バンブルビー (2018)


★★★★☆ [90点]「胸熱!の泣けるバディムービー」


「トランスフォーマー」シリーズ 「バンブルビー」スピンオフ作品。

まさかのトランスフォーマーで号泣!

私的にシリーズ最高傑作だった!



これは、トランスフォーマー前日譚なので、シリーズを知らない人も楽しめるし、シリーズファンも今まで描かれたことのないことや、バンブルビーの秘密を知ることができて楽しめる作品になっている。



私はこれまで、このトランスフォーマーシリーズを割と引き気味に観ていたけれど、今回は、ガッツリ前のめりで観てしまった!



ここで描かれているのは、宇宙のはぐれ者バンブルビーと、こじらせ女子地球代表のチャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)が出会い、友情を育むバディムービー。



時代は80年代。

アメリカでは冷戦が続き、ソ連との宇宙開発競争が熾烈だった頃。



お父さんを亡くした悲しみから抜け出せないチャーリーは、よそ者のバンブルビーと出会い、次第に癒されるようになっていく。

それはきっと、バンブルビーも仲間たちとはぐれ、寂しい思いをしていたから、互いの波長が合ったのだろう。



しかし、米軍は得体の知れないバンブルビーを敵とみなし、チャーリーは、そんな米軍からビーを守ろうとする。

そこで、映画ファンとして胸熱なのは、その二人の友情や、宇宙人の描き方を観ていると、当時、大ヒットしたスピルバーグの初期の作品「E.T.」や「未知との遭遇」を思い起こさせるところだ。
(ちなみに、この映画の製作総指揮はスピルバーグ)

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「よそ者」に対して、まだまだ不寛容だった時代、あの頃も、宇宙人を守ろうとしたのは、子供たちだった。

その「得体の知れない者は敵とみなせ」という考え方は、冷戦が終わった今も続いている。

だからこそ「あの頃から私たちは成長したのだろうか…」という問いかけも含め、そんな時代設定にしたのでは…と思った。



さらに、80年代の音楽
(ザ・スミス、フィル・コリンズ、a-ha、リック・アストリーなどなど)がバンバン流れてきて、目からも、耳からも、あの時代にあっという間にタイムスリップできる作りになっている。

音楽はサントラが欲しくなる素晴らしさで、ヘイリーの新曲も聴けてしまう!!



でまた、バンブルビーが本当に心優しいバディになっていく姿は、わかっちゃいるけど泣けてしまう

正直、このテイストで、トランスフォーマーシリーズを全部リブートしても良いんじゃないかなと思った。

それぐらい、充実して、満足した作品だった。



お互いにひとりぼっちだったチャーリーとビーは、共に助け合って冒険することで、大人へと成長していく。

後半は感動の青春バディムービー

何も考えずに楽しめるアクションエンターテインメント作品だ。


Posted by pharmacy_toe on 2019/03/18 with ぴあ映画生活




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ドウェイン・ジョンソン主演「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」を試写会で観た。

1995年に製作・公開された「ジュマンジ」のリブート版。

ボードゲームからテレビゲームへとスケールアップした「ジュマンジ」の世界へ高校生4人組が紛れ込む!!


映画「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」


満足度 評価】:★★★★☆

楽しかったなぁ!!

笑えるところが満載で、アクションも迫力あって、いつまでも、この世界にいられたらいいのにと思える楽しさがあった。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想



「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」予告編 動画

(原作:Jumanji: Welcome to the Jungle)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年3月16日 試写会で観た感想を掲載。

・2019年1月2日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

・2020年1月10日 「金曜ロードSHOW!」での放送に合わせて加筆・修正。





キャスト&スタッフ


出演者

ドウェイン・ジョンソン
…(「スカイスクレイパー」、「モアナと伝説の海」(声のみ)、「ワイルド・スピード ICE BREAK」、「ワイルド・スピード7 スカイミッション」、「ワイルド・スピード ユーロミッション」、「ワイルド・スピード MEGA MAX」、「カリフォルニア・ダウン」、「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」など)

〇ケヴィン・ハート

…(「ドント・ウォーリー」など)

〇カレン・ギラン

〇ニック・ジョナス

ボビー・カナヴェイル

…(「へレディタリー 継承」など)


監督

〇ジェイク・カスダン


2017年製作 アメリカ映画




あらすじ


スペンサー、ベサニー、フリッジ、マーサの高校生4人組は、学校の居残り作業中に始めたテレビゲーム「ジュマンジ」の世界に紛れ込んでしまう。

すると、オタクのスペンサーは背が高くて筋肉ムキムキのブレイブストーン博士(ドウェイン・ジョンソン)になり、アメフト選手のフリッジは背が低いムース・フィンバー(ケヴィン・ハート)になり、ブロンド美少女のベサニーは中年男のシェリー・オベロン(ジャック・ブラック)になり、内気ながり勉少女マーサは、空手マスターのルビー・ラウンドハウス(カレン・ギラン)になっていた!

性別も年齢も乗り越えて、それぞれのキャラになった彼らは「ジュマンジ」の世界から抜け出すために、呪われたジャングルの呪いを説く「宝石」探しを始める!



映画「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」ケヴィン・ハート、ドウェイン・ジョンソン、カレン・ギラン、ジャック・ブラック



感想(ネタバレあり)


ボードゲームからテレビゲームへルールも完全リニューアル!!



「ジュマンジ」かぁ。懐かしいなぁ~!!

と思ったら、オリジナルの「ジュマンジ」が製作されたのは1995年のことで、もう20年以上も前のことだった。



1995年版の「ジュマンジ」は、ボードゲームで、駒を進めていくとゲームに書いてあることが現実に起きてしまい、プレイヤーがゲームの中に迷い込んでしまうというアクションアドベンチャー作品。

それから20年。

ボードゲームの「ジュマンジ」はテレビゲームになって帰ってきた!



とはいえ、この「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」は、オリジナル版を見ていなくても十分楽しめる作品になっている。

なぜなら、ボードゲームがテレビゲームに進化して、ゲームの仕様もルールも完全にリニューアルされているからだ。

1995年版を観ていないまっさらな状態でも十分楽しめるはずだ。



唯一、ボードゲームからテレビゲーム版に進化しても変わらないのは、「良からぬこと」が起きることを知らせる「ドンドコドコドコドド ドンドコドコドコドド」というあの「ドラム音」は現在も健在である。

あの音が聞こえると、「あぁーーーやっぱりジュマンジだーーー」と思う。



さらに、今回は「笑い」や「アクション」もパワーアップ!!

ゲームのメインキャラをドウェイン・ジョンソンが演じることでアクションシーンは迫力満点だし、その友人たちをケヴィン・ハートとジャック・ブラックが演じることで笑えるシーンも倍増!

始まりから終わりまで、「アクション」と「笑い」で楽しませてくれるエンターテインメント作品になっている。



もしも、私もドウェイン・ジョンソンになれるのなら、この「ジュマンジ」の世界に入ってみたい!!と思った。

そうやって、みんなが、それぞれのキャラになりきってこの世界に入り込み、自分もゲームをしている気分で楽しめる。

そして、ずーーっとこの世界にいたいと思ってしまう楽しさがあった



映画「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」ケヴィン・ハート



性格も見た目も真逆のキャラクターになることで成長していく主人公たち



今回「ジュマンジ」の世界に入り込むのは、居残りを命じられた高校生4人組



オタクのスペンサーは、筋肉ムキムキでスポーツ万能な大男に、セルフィー大好きなブロンド少女ベサニーは中年男に、勉強が嫌いなアメフト選手フリッジは物知りで背が低い男に、運動嫌いなオタク少女マーサは空手の達人に。

それぞれが、性別と年齢を超えて全く別人になってしまう



しかし、それが、なんとなくキャラクターを割り当てられたわけではなく、彼らがそれぞれのキャラクターに割り振られたことにちゃんと意味がある。

彼らはそれぞれが、ゲームの中では現実の自分とは真逆のタイプのキャラクターに変身するのだ。

そうすることで、スペンサーは勇気を持つこと、ベサニーは人間は見た目じゃないこと、フリッジは勉強することが生活に役立つこと、マーサは身体を鍛えることが命を助けることもあることを、それぞれ学んでいく。



この映画は、思春期真っただ中の彼らが、この世界に入り込み、自分とは真逆のキャラクターになりきることで、今まで知らなかった世界を知り、これまで苦手だったことが生きていく上で必要であることを学び、成長していく物語でもあるのだ。



その「『ジュマンジ』の世界に入ったら、ゲームのキャラクターになりきる」っていうのが、1995年版にはなかった新しいルールで面白かった

中でも、「女子高生がシェリー・オベロン(ジャック・ブラック)の身体の中に入る」っていう設定が最高だった!

しゃべり方も、身体の動きも女子高生そのもので、さすが!ジャック・ブラック!!の面白さ。



また、ゲームのメインキャラクターをドウェイン・ジョンソンにしたのは、彼が「今、最もアメリカで稼いでいる俳優の一人」であり、みんなが「もしもドウェイン・ジョンソンだったらいいのに」と思えるキャラクターだから。



この新ルールが、この映画の成功のカギだったと思う。


映画「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」ケヴィン・ハート、ドウェイン・ジョンソン、カレン・ギラン、ジャック・ブラック


仲間とのチームワークや協調性を学ぶ高校生たち



このゲームに入り込むまで、彼らは高校の居残り作業をしていた。

それぞれが問題を抱え、教師を怒らせ、居残り作業していたのだ。



そんな彼らが4人で学ぶのがチームワークや協調性だ。

幼い頃は友人同士だったスペンサーとフリッジは、高校生になって関係がギクシャクするようになっていた。

フリッジは勉強が苦手なため、勉強が得意なスペンサーに宿題をさせ、スペンサーはそれを適当にした結果、二人とも居残りに呼ばれる。

なので、スペンサーとフリッジにとって、これは仲直りの機会でもあった。



また、セルフィー大好きブロンド女子高生のベサニーは、携帯が手元にないと不安になってしまう。

しかし、「携帯がなくても」生きていけることを学び、今まで「目もくれなかった」クラスメートと力を合わせることを学ぶ。



そして、オタク少女のマーサはこれまで自分に自信が持てず、うつむき加減に歩くような女の子だった。

それが、実はスペンサーがマーサのことが好きだったことを知り、次第に自分自身に自信を持つようになる。

ナイスバディなキャラクターを手に入れたにも関わらず、それでも自信が持てずにいたマーサだったけれど、スペンサーのおかげで「戦う女」へと成長する。



そうやって、それぞれがそれまで勝手に生きていた高校生4人組だったが、思わぬ仲間を得て、相手に影響されたり、隣にいる仲間を信じたり、互いに手を合わせて成果を上げる喜びを知る



スペンサーとマーサの初恋や、彼らが次第に自分自身に自信を持つようになっていく過程は、観ていて心がキュンとした。

見た目はおっさんでも、中身は高校生なのだ。


映画「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」ケヴィン・ハート、ドウェイン・ジョンソン、カレン・ギラン、ジャック・ブラック、ニック・ジョナス


いつまでも、このジャングルでゲームをしていて欲しいと思う楽しさ



彼らがいた「ジュマンジ」の世界が楽しすぎて、もうすぐゴールだと思った時は、彼らにとっては素晴らしいことなのに、私としては「あぁ、もう終わりなのか。もっとステージがあったらいいのに」と思ってしまった。

彼らには悪いけど、いつまでも、この「ジュマンジ」の世界で、サイやジャガーの群れに追いかけられて欲しかった(笑)



彼らの「ジュマンジ」での使命は「ジャングルにかけられた呪いを解くこと」だったけれど、その「呪いを解く」ことよりも、彼らのキャラクターが成長する方に重点をおいて描いていたのが良かったと思う。

さまざまな困難に「どう向き合うか」「どう乗り越えるのか」を彼らと一緒に考えるのが楽しかったのだ。

これはしょせんゲームだから、「呪い」の理由なんて、どうでもいいのだ。



ヴァラエティ紙のネット記事によれば、この「ジュマンジ」には続編の企画があるそうで。

まだ、何も決まっていないようだけど、ゲームのキャラを演じた4人の続投は決まっているらしい。

(参考:映画「ジュマンジ」シリーズ、続編の作成へ



次は、全く違う人たちがゲームに迷い込むのか、それとも彼らがまたゲームに迷い込むのかわからないけれど、次作も楽しみに待ちたい。





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ヴィン・ディーゼルポール・ウォーカー主演の映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」をWOWOWで観た。

カーチェイス全開の人気シリーズ「ワイスピ」第5弾!は、ブラジルを舞台に麻薬組織から金庫を強奪する!!


映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」


満足度 評価】:★★★★☆

話はめちゃくちゃだけど、ラストのカーチェイスが凄すぎて、星一個オマケ。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「ワイルド・スピード MEGA MAX」予告編 動画

(原題:FAST FIVE)




更新履歴

・2016年3月25日 WOWOWで観た感想を掲載。

・2020年1月6日 「映画天国」での放送に合わせて加筆・修正。




キャスト&スタッフ


出演者

ヴィン・ディーゼル



ジョーダナ・ブリュースター



ガル・ガドット
…(「クリミナル 2人の記憶を持つ男」、「ジャスティス・リーグ」、「トリプル9 裏切りのコード」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「ワイルド・スピード MAX」、「ワイルド・スピード7 スカイミッション」)


監督

ジャスティン・リン


2011年製作 アメリカ映画





あらすじ


ブライアン(ポール・ウォーカー)とミア(ジョーダナ・ブリュースター)は、移送車を襲いドム(ヴィン・ディーゼル)を連れ去りブラジルへ逃亡。

しかし、そこで手を組んだ麻薬組織に裏切られ、組織の金を強奪する計画を立てる。

その一方で、アメリカからFBIでNo1の捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が、ブライアンとドムを追いブラジル入りをしていた…。





感想(ネタバレあり)


オープニングのカーアクションから凄すぎる!!


先日観た「ワイルド・スピード MAX」の続きが観たくなって、見始めたら、「あっ!!これ前に観たやつじゃん!!」ってことに気付いた(笑)

しかーーーーーーし!!

オープニングのアクション、ドムの脱獄からの列車強盗が面白すぎた!!

結局、そのまま観続けてしまった(笑)



ってことで、「ワイスピ」第5弾の舞台はブラジル。

正直言って、観どころは、オープニングとラスト!!

もちろん、車が大好きな人は、どのシーンを観てもすごい車がたくさん出てきて楽しいんだろうけど、私としては、その間はニュートラルな感じだった。



映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」


ドウェイン・ジョンソン加入で、安定の出演者が揃った


このシリーズ第5弾を観ていて、良かったのはキャラが全部揃ったこと。

ドム、ブライアン、ミア、レティの他に、FBIのホブス(ドウェイン・ジョンソン)や、タイリース・ギブソンリュダクリスも入って、あぁーーーー全員揃ったなぁと思って、それが嬉しかった。



このシリーズの家族的な雰囲気が凄く好きで。

今回、ミアにベイビーちゃんもできたり、最後の最後にレティがヨーロッパで見つかったりして、ちゃんと、この後のユーロミッションからスカイミッションまでのつなぎになってるなぁっていうのが、良かった。


映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」ドウェイン・ジョンソン、ガル・ガドット、ジョーダナ・ブリュースター、ビン・ディーゼル、ポール・ウォーカー



観どころは、もちろんカーアクション!!


もちろん!観どころはカーアクション。

オープニングでドムを移送中のバスを襲ったり、列車と車を並走させて高級車を強奪したり、オープニングからすごいんだ!!!本当に。



しまいには、トラックが列車に突っ込んで、そのまま列車が走り続けて爆発とか、本当にすごい!!

どうやって撮影しているのか、すごく現場が気になった。



しかし!

それよりすごいのが、ラストの金庫強奪!!!!

さすが、車が主役のワイスピ!!金庫を車に奪わせちゃう(笑)

マジか――――――。



車が金庫を引きずって走って、街中を壊しまくるっていうのは、多分、この「ワイスピ5」だけだと思うーー(笑)

本当に、前人未到、前代未聞、唯一無二のアクションシーーーーン!!



この金庫強奪のカーアクションを見るだけでも、この映画を観る価値があると思う。



映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」



やっぱり、このコンビは永遠


主役のドムを演じるのは、ヴィン・ディーゼル

そして、今回FBIを辞めて逃亡者になったブライアンを演じるのは、ポール・ウォーカー

残念ながら、ポール・ウォーカーは交通事故で亡くなったしまったために、このコンビの新作を観ることはできないけど、こうして、時々過去の作品を観て、かっこいいポール・ウォーカー思い出したい。



「ワイルド・スピード」シリーズも、あと3本制作して終了するという話を聞いている。

ドムは新しい相棒を作るのかな。

今後がとても気になるところ。



映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」ビン・ディーゼル、ポール・ウォーカー



新規加入のFBI捜査官


今回、新加入したのは、ザ・ロックこと、ドウェイン・ジョンソン

ちなみに、ザ・ロックというにのは格闘家時代の名前、ドウェイン・ジョンソンは俳優になってからの名前。

ビートたけしと、北野武みたいな感じ??(笑)



格闘家出身の彼のアクションというか、格闘シーンはやっぱり迫力満点。

ヴィン・ディーゼルドウェイン・ジョンソンが格闘してるシーンは、マジで肉弾戦!!(笑)

格闘家と互角の体型してるヴィン・ディーゼルもすごい!



映画「ワイルド・スピード MEGA MAX」ドウェイン・ジョンソン、ビン・ディーゼル



アクション映画は脳みそのリサイクルに必要


すごーーーーく、なーーーーーんにも考えたくない時がある。

そういう時って、やっぱり、アメリカのこういうアクション映画って本当に良い!!



うぉーーーこのカーアクションすげーーーーとか、ポール・ウォーカーかっけぇぇぇぇとか、楽しく観ているうちになんとなく気分が晴れてくるし。

5本に1本は、こういうアクション映画が観たいな。

で、頭デトックスして、また難しい映画を見るという、その脳みそリサイクルが良い!!




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メリル・ストリープトム・ハンクス主演の映画「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」を試写会で観た。

1971年のアメリカで「ベトナム戦争に勝ち目がない」とシンクタンクが分析した文書を当時のニクソン政権が隠ぺいし、その文書を手に入れた「ワシントン・ポスト紙」が政府の圧力がありながら掲載に向けて戦った実話を描く


映画「ペンタゴン・ペーパーズ」


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

新聞社同士のスクープ合戦にハラハラドキドキし、主人公であるキャサリンの葛藤に共感した作品だった。

そして「報道の自由」とは、一体、誰のためのものなのかを改めて考えさせられた作品。



この感想には映画の結末に関わるネタバレを含みます。映画をご覧になってからお読みください。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」予告編 動画

(原題:The Post)




更新履歴

・2018年3月6日 試写会で観た感想を掲載。

・2020年1月5日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。




キャスト&スタッフ


出演者

メリル・ストリープ
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「マダム・フローレンス!夢見るふたり」、「未来を花束にして」、「幸せをつかむ歌」、「イントゥ・ザ・ウッズ」、「8月の家族たち」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ジュリー&ジュリア」、「大いなる陰謀」、「母の眠り」、「プラダを着た悪魔」など)

トム・ハンクス
…(「ハドソン川の奇跡」、「インフェルノ」、「ブリッジ・オブ・スパイ」、「ウォルト・ディズニーの約束」、「キャプテン・フィリップス」、「幸せの教室」、「天使と悪魔」、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」など)

ボブ・オデンカーク
…(「インクレディブル・ファミリー」(声の出演)、「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」、ドラマシリーズ「ベター・コール・ソウル」、「ブレイキング・バッド」など)

〇サラ・ポールソン

〇トレイシー・レッツ

ブラッドリー・ウィットフォード
…(「ゲット・アウト」、「アイ・ソー・ザ・ライト」など)

ブルース・グリーンウッド
…(「ニュースの真相」、「白い沈黙」、「ドローン・オブ・ウォー」、「パパが遺した物語」、「エレファント・ソング」、「デビルズ・ノット」、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」「スター・トレック」など)

〇マシュー・リス

…(ドラマシリーズ「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」など)


監督

スティーヴン・スピルバーグ
…(「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」、「ブリッジ・オブ・スパイ」、「リンカーン」、「マイノリティ・リポート」、「アミスタッド」、「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」、「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」など)


2017年製作 アメリカ映画




あらすじ


1971年、ニクソン政権下のアメリカ。

ベトナム戦争が長期化し、反戦運動が沸き起こる中、政府が委託したシンクタンクであるランド社は「ベトナム戦争でアメリカの勝ち目なし」という調査結果報告文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を提出するが、政府はこれを隠ぺいする。

大手新聞社 NYタイムズはこの文書の一部を極秘に入手して掲載するが、ホワイトハウスから発行差し止めの通告を受ける。

地方紙であるワシントン・ポスト紙はNYタイムズにスクープを奪われるが、独自のルートで残りの全文を手に入れる。

NYタイムズが発行差し止めを受けている中で、それをワシントン・ポストが掲載すれば独占スクープとなるのだが、「法廷侮辱罪」で訴えられる可能性もあり、編集長のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は、社主のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)に判断を仰ぐことになり…。


映画「ペンタゴン・ペーパーズ」



感想(ネタバレあり)


「強いアメリカ」のために犠牲になっていく兵士たち


現在のアメリカ トランプ政権では、大統領がTwitterや記者会見で特定の新聞社や報道局を名指しし「フェイク・ニュースだ」と非難することが度々あり、記者会見場から新聞社や報道局が締め出されるという事態も起きている。

これは明らかに、マスコミがトランプ政権から「報道の自由」を奪われているのである。



その、トランプ政権によるマスコミ締め出しと同じようなことが、今から45年以上も前のニクソン政権でも起きていた。

スピルバーグ監督は、その当時のできごとを通して「『報道の自由』とは、一体誰のためのものなのか」を現代のアメリカに訴えかけている



これは、1970年代、冷戦時代のアメリカで起きた実話である。

1955年から始まったベトナム戦争は長期化し、1971年頃には反戦運動が巻き起こっていた。

アメリカから委託を受けたシンクタンクのランド社は、その30年も前からベトナム戦争について調査・分析を行い、「ベトナム戦争に勝ち目なし」という文書(ペンタゴン・ペーパーズ)をアメリカ国務省(通称:ペンタゴン)に提出していた。



しかし、アメリカの歴代大統領はそのペンタゴン・ペーパーズの存在を知りながら隠ぺいしてきた



なぜ、隠ぺいしたのか。

「それでもベトナム戦争を続けるべき」という理由が3つあった

1.資本主義を守るため

2.南アジアの経済発展を支援するため

3.偉大なるアメリカは負けてはいけない

という3つの理由だったのが、中でも3番目の「アメリカは負けてはいけないから」という「見栄」がその理由の大半をしめていた



歴代の大統領たちは「アメリカは敗戦した」と認めたくないために、終戦を先送りし、延々と続けていたのだ。

これには、思わず目がテンになってしまった。



そんなソ連との意地の張り合いのために、多くの人たちがベトナムで犠牲になっていたなんて。



そのペンタゴン・ペーパーズの全文を入手したワシントン・ポスト紙は単独のスクープ記事として掲載すべきと考えるが、そこには、越えなければならない政府の圧力があった



映画「ペンタゴン・ペーパーズ」


全文を手に入れろ!新聞社同士のスクープ合戦


現在だったら、ニュースはネットで流れてくるもので、スマートフォンさえあれば、最新のニュースをいつでもどこでも手に入れることができる。



しかし、インターネットが普及してなかった当時は、新聞のスクープ合戦が過激だった

その「ネタの奪い合い」は、この映画の面白さの一つである。



面白かったのは、ワシントン・ポスト紙がインターンの若者をNYタイムズに走らせ「明日の一面に何を載せようとしているのか探ってこい」という指令だった。

郵便配達のフリをした若者が得てきた情報で、ワシントン・ポストは、NYタイムズがペンタゴン・ペーパーズの一部を手に入れたことを知る。



ところが、その記事があだとなり、ホワイトハウスはNYタイムズ発行の差し止めを裁判所に請求する。

ワシントン・ポスト紙としては、ライバルのNYタイムズに完全に出し抜かれたと思っていたのに、ホワイトハウスのおかげでスクープのチャンスが巡ってきたのだ。



「ペンタゴン・ペーパーズ」のような文書があるという情報を入手しながら、実際の文書はNYタイムズが先に得ていたために諦めていたのに、そのNYタイムズが発行停止。

もしも「ペンタゴン・ペーパーズ」の全文を手に入れれば、単独スクープをワシントン・ポストがものにできる!!



しかし、もしも裁判所が「発行差し止めを棄却」すれば、NYタイムズはすぐに掲載するだろう。

だから、ワシントン・ポスト紙がその千載一遇のチャンスをものにできるまでの時間は限られていた

なんとしてでも、早急に全文を手に入れたいワシントン・ポスト紙は、記者の一人であるベン(a.k.a ソウル・グッドマン(ボブ・オデンカーク))が、かつてシンクタンクのランド社で働いていたことから、そのつてをたどって文書の全文を手に入れるのである。



この、実話なのにまるでドラマのような展開には、私もワクワクドキドキ、胸を躍らせながら観ていた



しかし、「全文を手に入れたからこれで安泰」というわけではなかった

NYタイムズが「発行差し止め」を請求された記事を、ワシントン・ポスト紙が掲載するということは「法廷侮辱罪」に当たるという。

そのため、弁護士たちは全力で記事の掲載を阻止しようとし、その決断は会長の判断に任された。



映画「ペンタゴン・ペーパーズ」


アメリカ新聞社史上初の女性発行人の葛藤


反政府的な記事の掲載を反対したのは弁護士だけではなかった。

その当時、ワシントン・ポスト紙はワシントンDCの地方紙でありながら株式を公開したばかりだった。

そこで、政府を批判するするような記事をの載せれば、株の評価が下がりかねない…。

そう思った取締役たちは記事の掲載を反対する。



そのとき、社長になったばかりのキャサリンは、アメリカでは新聞社史上初の女性発行人だった。

元はと言えば、キャサリンの父が買収した新聞社だった。

父の死後は、キャサリンの夫が受け継ぐが、その夫が急死してしまう。

しかも、その夫は自殺で亡くなったと伝えられている。

(参考:Wikipedia ワシントン・ポスト



それまで「子供を育てることに幸せを見出していた」ような主婦だったキャサリンが、夫が突然いなくなったことで、社長になり「もしかしたら廃刊にまで追い込むかもしれない」ような決断を迫られる。



「このとき、キャサリンの胸の内はどんなだったのだろうか」と思った。

確かに、読者が激減し、株主が離れていく事態になるかもしれないけれど、「もしも、目の前に国民に知らせるべき記事があったら、父や夫だったら、どうするか」と思ったのではないか



キャサリンは編集長のベンと話をするとき、父と夫の思い出話が多かった。

そして、いつも夫の最後の日を思い出すと語っている。

それは、彼女が悩んだ時に頼りにしたのは彼らの言葉だったからではないのか



夫から息子へと社長業を引き継ぐ間のつなぎの社長として、キャサリンは存在していたのかもしれないけれど、だからといって、父と夫が作り上げた現在のワシントン・ポスト紙のカラーを変えてはいけない

読者と株主を失っても、「ワシントン・ポスト紙らしさ」を失ってはいけないとキャサリンは考え、結論を出したのではと思った。



私は、そのキャサリンの「掲載するかしないかの葛藤」にとても共感した

もう彼女は新聞社のお嬢さんでも、奥さんでもなく、社長であり「方向性の決断」を迫られている。

そして、決断をくだした後は、腹をくくり、一切の抗議を受け付けない姿が凛として、とてもかっこよかった

その瞬間、彼女はワシントン・ポスト紙の「お飾りではない」事実上の社長になったのである。



この映画では、それまで素人だったキャサリンを主役にしたことで、「素人の目線」で物語が語られているので、当時の政治を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品になった

誰が見ても理解できるし、自然と「報道の自由」について考える作品になっている

その辺りの「見せるうまさ」がこの映画のスピルバーグ監督らしさなのだと思った。



映画「ペンタゴン・ペーパーズ」


「報道の自由」とは国民のためにあり、統治者のためのものではない



そうして、ワシントン・ポスト紙はトップページに「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をスクープし、その後、他社もワシントン・ポスト紙に追随する記事を掲載。

「政府によるペンタゴン・ペーパーズの隠ぺい」は社会問題へと発展する。



けれど、ワシントン・ポスト紙はNYタイムズと共に「ペンタゴン・ペーパーズ」の掲載差し止めの件で、裁判所に呼び出される。



そして「勝訴」を勝ち取る

その時の判決の理由が感動的だった。

「報道の自由」とは、報道を守るために作成されたものであり、国民に付与するものである。統治者に付与するものではない



たとえ、国の統治者が報道を差し止めようとも、報道の自由によって守られ、国民には知る権利があるのである。



だから、たとえトランプ大統領が「フェイク・ニュースだ」と言って、マスコミを締め出そうとしても、マスコミには報道の自由があり、国民はその報道を見たり読んだりする権利があるのだ。



ワシントン・ポスト紙はこの報道によって注目を浴びた直後、「ウォーターゲート事件」でスクープ記事を書き、再び注目を浴びるが、「反体制的な新聞」として政府と対立するようになる。

今後、株式に上場したばかりの地方紙が世界を変えることになるである。



それは、キャサリンが父と夫から教えられたことを忠実に守り、彼らが信じて編成した編集部を彼女も同じく信じたことから生まれたスクープだったように思う。

たとえ政府に嫌われても、拒絶されても「伝えるべきこと」があり、それが世界を変えるのだと改めて思った作品だった。



そして、この後、ワシントン・ポスト紙は「ウォーターゲート事件」でスクープ報道をする

この映画も、民主党本部に何者かが盗聴器を仕掛けている場面で終了している。



ワシントンDCのFBI本部にいるディープスロートは、この「ペンタゴン・ペーパーズ」の件を見てワシントン・ポストを選んだのだろう。

この「ペンタゴン・ペーパーズ」が持ち込まれた時は、株主が離れるとか、読者が減ると心配されたのがだが、実際は勇気を持ってスクープ報道をしたことで、次のスクープが舞い込んできたのだ。

その成功は「どんな圧力にも屈してはいけない」という「報道があるべき姿勢」を私たちに教えてくれる。



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