とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


カテゴリ:ジャンル > 家族



ブラッドリー・クーパー主演「世界にひとつのプレイブック」をU-NEXT で観た。

結婚で失敗し、精神科病棟に8ヶ月入院していた男性が、家族や人々との触れ合いの中で立ち直っていく姿を描く。


映画「世界にひとつのプレイブック」


満足度 評価】:★★★★☆

面白かったー。

人生どん底だと思っても、そんな現実を受け入れて、家族を大切にし、人との出会いを重ねていけば、きっと立ち直れると思った。

しかし、それにしても、みんな熱すぎて面白すぎる家族だったな‬

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『世界にひとつのプレイブック』予告編 動画

(原題:Silver Linings Playbook)




更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月1日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年8月8日 感想を掲載。

・2020年2月5日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。




キャスト&スタッフ


出演者

ブラッドリー・クーパー



〇ジャッキー・ウィーバー


〇クリス・タッカー

〇シェー・ウィガム


監督・脚本

デヴィッド・O・ラッセル
…(「ザ・ファイター」など)


2012年製作 アメリカ映画




あらすじ


妻・ニッキーの浮気現場を目撃してしまったパット(ブラッドリー・クーパー)は、浮気相手をボコボコにしてしまい、精神病棟送りに。

8ヶ月後、自宅へ戻ってきたパットは、「愛し合っているニッキーとの結婚生活に戻る」と言い張るが、実際は妻側から接近禁止命令が出されていてニッキーがが住んでいる家に近づくことすらできない。

父(ロバート・デ・ニーロ)と母(ジャッキー・ウィーバー)は、そんなパットをどうしたらいいか分からない。

そんな時、パットは友人のジェイク(シェー・ウィガム)に誘われディナーに行き、そこでジェイクの妻(ジュリア・スタイルズ)の妹(ジェニファー・ローレンス)と知り合う。



映画「世界にひとつのプレイブック」ジェニファー・ローレンス



感想(ネタばれあり)


あまりの衝撃に現実を受け入れることができないパット


主人公のパットは、妻 ニッキーの浮気現場を目撃してしまった瞬間に、精神状態が崩壊してしまった。

それから8ヶ月間、精神科病棟で治療を受けるが、崩壊した精神状態が元に戻る気配はない。



そもそも、ニッキーは自宅に浮気相手を連れてきてSEXをするような女性だ。

どう考えても悪いのはニッキーだ。

しかし、そのことに逆上して浮気相手をボコボコにしてしまったパットが「暴力的で悪い夫」扱いされてしまう。



その上、パットは8ヶ月間の入院生活で冷戦な判断を取り戻すことができず、帰ってきても「ニッキーと愛し合っている」と信じて疑わない。



そんなパットを見ていると、彼は浮気現場を目撃した瞬間に、心の時が止まってしまったように見える。

ニッキーとの仲は、彼女が浮気する前の愛し合っていた頃の状態のままだと信じていて、いつまでも「妻が浮気した」という現実を受け入れることができない。

彼女は浮気しただけでなく、パットに対して接近禁止命令も出しているのだ。



この映画では、そのパットが現実を受け入れ、立ち直るまでが描かれている。

人が何かに失敗し、精神を崩壊するほどに悲しい思いをした時、どうやって立ち直るのか



きっと誰もが一生に一度は、どん底からなかなか立ち直れないことがある。

その時に、どうすれば良いのか。

そんなことを考えさせられる映画だった。



映画「世界にひとつのプレイブック」ロバート・デ・ニーロ



誰かを癒すことで自分も癒される


いつまでも「妻と愛し合っている」と信じている「イタイ男」パットが出会ったのは、夫を交通事故でなくし、心を病んでいたティファニーだった。



ティファニーは「人に自分の全てをあたえること」を心の支えに生きている女性だった。

だからこそ、「イタイ男」パットを見て、何とかしてあげたいと思ったのだろう。

たとえパットに嫌がられても、何度もちょっかいを出し、話しかけ、ダンスのパートナーに誘う。



初めはしつこいティファニーを煩わしく思っていたパットも、少しずつティファニーに心を開くようになる。



私は、そんなティファニーの行動がとても分かる気がした。

ティファニーも幸せ満点な生活を送っているわけではない。

交通事故で夫を失った悲しさから立ち直れていなかった。



そんな悲しみの中にいる時だからこそ、周りの人の幸せを願うのだ

誰かの幸せを願うことで、孤独や悲しさの中にいる気分を紛らわせることができる

だからこそ、パットと出会った時に、パットを幸せにしたいと思ったのだろう。



きっと、この時のティファニーは、パットと二人でダンス大会に出れば、パットだけでなく、自分も幸せになれると信じていたに違いない。

二人で一つのことを作り上げていく過程で、共に心を通わせ、通じ合っていく

それが、パットだけでなく、ティファニーにとってもセラピーになっていたのだ。



映画「世界にひとつのプレイブック」ジェニファーとブラッドリー



「お前はラッキーボーイだ」と言い続ける家族の深い愛情


そして、いわゆる「出戻り」になってしまったパットを迎える家族も温かい。

結婚に失敗してしまったパットに対し、「なんであんなことをしたんだ」とか、「なんで自宅に戻ってきたんだ」と言って責めたりしない。



意見が合わない時は、全身全霊でぶつかり合う、なんとも熱い家族で、時には熱すぎて笑っちゃうこともあるけれど、そんな「出戻り」のパットに、家族が「お前はラッキーボーイだ」と言うのが良かった

お父さんが異常に熱い情熱を傾けるアメフトに対して、「お前はラッキーボーイだから一緒に見よう」と声をかける。

それは、時にはパットにとってウザい瞬間でもあるけれど、お父さんなりの愛情表現なのだ。



そして、「ラッキー」というポジティブワード。

常に後ろ向きなパットに対して、ポジティブワードで語り掛けることで、前を向くように促している



日本でいえば、熱狂的な巨人ファンのお父さんが、結婚に失敗して心を病み、仕事もしないでブラブラしている息子に対して「お前がいれば巨人が勝つから、一緒に野球を見よう!お前はラッキーボーイだ!」と言っているようなものだ。

そんなお父さんがいたら、なんて素敵なお父さんなんだと思う。

普通だったら、野球の話になる前に「そんな女のことはさっさと忘れて、いい加減仕事しろ!」と言って、ケンカになるに違いない。



お父さんだって、もちろん、パットに「早くニッキーのことは忘れろ」と言い、ケンカすることもある。

しかし、そうやって「アメフト」をきっかけにしてパットに対して遠回しに愛情を注ぎ、そうやってパットのことを見守っているのだ。

ケンカをするときも、アメフトを見る時も熱く、絶対に手を抜かず、とことんやり合う素敵な家族だった。


映画「世界にひとつのプレイブック」ブラッドリー・クーパー



どんな最悪の状況でも、どこかに必ず希望がある


結局、ティファニーがニッキーのフリをして書いた手紙が、パットが現実と向き合うきっかけとなり、パットはニッキーと再会して現実を受け入れ、ティファニーへの愛に気付くことになった。



この映画の原題は「Silver Linings Playbook」(奇跡のプレイブック)である。

Silver Linings とは、雲にかかる光の輪のことで、どんな最悪な状況でも、その反面には何かしらの希望があることを意味している。

そして、プレイブックとは、アメフトの戦術を記載したもの。



パットは最悪な状況にあるけれど、だからこそ、お父さんにとってパットはアメフトに勝利をもたらす「希望の光」であり、パットにとってはティファニーが希望の光だった。

そして、これは、その奇跡を掴むまでが描かれた作品だった。



きっと誰しも、気分がどん底まで落ち込んでしまうことがある。

そんな時は、どうやって立ち直れば良いのか。



もしも、そんな時に陥ってしまったら、パットと同じように「人と会って話をする(友人とのディナーにでかけてティファニーと出会ったように)」、「現実と向き合い、受け入れる」、そして「家族を大切にする」ことだ。

そして、本当に立ち直るまで、人それぞれに時間がかかる

周りは焦ることなく、じっくりと見守ることも大切なことなのだと思った。



最近、良いことがない。

辛いことがあって立ち直れない。

現在、そう思っている人は、是非、この映画を観て欲しい。

きっと、立ち直れるヒントをこの映画から得られるはずだ。




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~




ゆるめの映画ネタはこちら→「とにかく映画が好きなんです」【別館】

映画のコラムやイベントに参加した話、音楽やご飯ネタなども掲載しています。

この【本館】よりも、もっとユルッとした裏アカです。

こちらも、ぜひ。
 ↓





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





AmazonPrimeで観る:「世界にひとつのプレイブック」(字幕版)

世界にひとつのプレイブック (字幕版)

新品価格
¥200から
(2019/8/8 17:32時点)



DVDで観る:「世界にひとつのプレイブック」

世界にひとつのプレイブック [Blu-ray]

新品価格
¥1,405から
(2019/8/8 17:33時点)












このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


グレン・クローズ主演の映画「天才作家の妻 40年目の真実」を試写会で観た。

ノーベル文学賞を受賞し、天才作家と言われた夫と、彼を40年間支え続けた妻。

ノーベル賞授賞式に出席するために、夫妻でストックホルムを訪ねた際、それまで妻の心の奥底でくすぶり続けていた火種が爆発する…。


映画「天才作家の妻 40年目の真実」


満足度 評価】:★★★★☆

これは面白かった!

結婚してから夫を支え続けた妻の40年目の爆発。

ノーベル文学賞作家、でも中身はしょーもない夫との生活の中で、自分の人生は夫のものではないことへの気付き、からの決断にとても共感した。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『天才作家の妻 40年目の真実』予告編 動画

(原題:The Wife)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年1月16日 試写会にて鑑賞。

・2019年2月12日 感想を掲載。

・2020年1月26日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記、公式サイトをご確認ください。
 ↓





キャスト&スタッフ


出演者

グレン・クローズ

〇ジョナサン・プライス


〇マックス・アイアンズ


〇アニー・スターク

監督

〇ビョルン・ルンゲ


2017年製作 スウェーデン・アメリカ・イギリス合作映画




あらすじ

天才作家と言われるジョセフ(ジョナサン・プライス)がノーベル文学賞を受賞したため、ジョセフと彼を40年間支え続けた妻ジョーン(グレン・クローズ)と息子のデビッド(マックス・アイアンズ)は授賞式が行われるストックホルムへ向かう。

その飛行機の中で夫妻と知り合った記者のナサニエル(クリスチャン・スレイター)は、ストックホルムでジョーンにある疑惑を話す。

かつて、ジョーンは若い頃に作家になることを諦めたことがあったのだが…。



映画「天才作家の妻 40年目の真実」




※この映画の感想にはネタバレを含みます。この先は、映画をご覧になってからお読みください。


感想(ネタばれあり)


40年間耐え続けた思いが、ある瞬間に爆発する


1950年代、ジョーン(グレン・クローズ)は優秀な学生で、美しい文章を書く才能を発揮していた。

しかし「女性は作家として成功できない」と言われ、作家になる夢を諦めるように諭されてしまう。



ちょうどその頃、妻子持ちの教授ジョセフ(ジョナサン・プライス)と出会う。

ジョセフは、素晴らしい物語のアイディアはあるものの、それを文章にする力がなかった。

そこで、ジョセフが書いた文章をジョーンが書き直した小説を出版すると、それが大成功し、それ以降、ジョーンはジョセフのゴーストライターとなり、略奪婚までしてしまう



それから40年が経ち、ジョセフがノーベル文学賞を受賞するところから、この物語はスタートする。



私は結婚したことがないので、推測でしかないけれど、40年も共に暮らしていれば、どんな夫婦もいろいろなことがあると思う。

特にこの夫婦は「作家とゴーストライター」という共犯者だ。

互いに人には言えない悩みを共有してきた。



二人が出会った1950年代頃は、アメリカでも「内助の功」が美徳とされ、ジョーンからしたら「私が夫を支えている」と思っていただろうし、それが生きがいだった時代もあったはずだ。



ところが、ノーベル文学賞授賞式で、それまで耐えていた思いが爆発してしまう。



彼女の心の中で積もり積もった思いに火をつけたのは記者のナサニエルだ。

「本当はあなたが書いたんでしょう」と彼に詰め寄られ、その時は拒否はしたものの、くすぶっていた思いがふつふつと湧き上がっていく。



そして、授賞式にその思いが爆発してしまったのだ。

それまで名作を生み出してきたのは彼女なのに、「ノーベル文学賞」という栄誉を受けるのは「夫だけ」。

夫はスピーチで「妻に感謝したい」と言うものの、舞台の上の彼は、まるで「自分は天才作家」のような顔をしている。



その夫の姿を見て「私の人生はこのままでいいのだろうか…」と妻は考え、腹が立った彼女は「授賞式を途中退席」という不名誉な形で、夫の顔に泥を塗る。

そして、離婚を切り出すのだ



映画「天才作家の妻 40年目の真実」



妻がいないと生きていけない夫と、夫から子離れしたい妻


その妻の行動に慌てふためいたのは夫だ。

夫は、そんな妻に「考え直してくれ」と言ってしがみつく。

さらに、「才能ある妻を持った夫の苦悩を考えてくれ」とか「君が執筆している間、家事をしていたのは僕だ」と言って愚痴をこぼす。



そう言ってる時点で、もうダメだなぁと思ってしまう。

妻が家事をするのは当たり前で、夫が家事をするのは「褒められるべきこと」なのか。

妻は、そんな夫からいい加減「子離れしたいんだろう」と思った。



妻の思いはますますヒートアップし、夫を拒絶すると、夫は心臓発作を起こしてしまう。

夫は妻がいない世界を思い、生きていけなくなってしまったのだろう。



正直、このジョセフはしょーもない人なんだけれど、そんなジョセフとジョーンのような夫婦は、とても一般的な夫婦の姿だろうと思う。

彼らの夫婦ゲンカは、私の両親を見ているようだったからだ。



若い頃から、一つも成長しない夫と、そんな夫に呆れる妻。

妻たちはそんな生活に耐えられないからこそ、熟年離婚が増えているのだ。



映画「天才作家の妻 40年目の真実」



主演女優賞を争う二つの作品の共通点とは


その妻ジョーンをグレン・クローズがとても見事に演じ、今年のアカデミー賞主演女優賞の最有力候補だと言われている。

彼女のライバルだと言われているのが「アリー/スター誕生」のレディ・ガガだ。



その2つの作品には共通点があると思った。

この映画の夫は、妻の才能でベストセラーを量産するが、その反面、妻の才能に嫉妬心、劣等感を持っていた。

そして、「アリー/スター誕生」の夫ジャックは、自分の手を離れてスターへの階段を着実に歩き続けるアリーを嫉妬するようになり、酒浸りになってしまう。

そして、どちらも夫婦関係が破綻してしまう。



どちらも夫が才能あふれる妻に嫉妬し、夫が妻の足を引っ張った結果、夫婦関係が破綻してしまう物語なのだ。



その二つの作品が、主演女優賞を争うのは決して偶然ではない。

男性たちが才能ある女性に向かって「家庭に入って、俺のことを考えて欲しい」なんて言う時代は終わり、女性たちが自分の才能だけで生きていける時代がやってきたのだ。



世の殿方たちは、女性たちがいつまでも世話をしてくれていると思ったら大間違いなのだ。

その時代の変化を敏感に映画に反映し、女性たちの地位向上が叫ばれている時代だからこそ、その2つの作品はアカデミー賞にノミネートされたのだろう。

そのことは、女性たちにとって良い時代がやってきた証拠だと思った。



映画「天才作家の妻 40年目の真実」



妻たちが「嫌なものは嫌だ」と公言できる時代へ


ジョセフとジョーンが結婚をした1950年代、妻とは、働く夫を陰ながら支える存在だった。

しかし、40年間もそれが続くと、妻はある日突然「私の人生はこのままでいいのだろうか」と思うようになる。



そして、妻は第二の人生を歩もうと離婚を切り出すが、40年前と意識の変わっていない夫は、妻のいない世界で生きていくことができない…。



一昨年に始まった #MeToo 運動により、女性たちは「嫌なものは嫌だ」と言える時代がやってきた。

この映画は、そんな「妻の在り方」について、時代の変遷を感じさせる作品だった。



そして、その中で最も心に残るのは、妻ジョーンがノートの白いページを開きながら、息子に向かって「後であなたたちだけに聞かせてあげる」と言った時の表情だ。



「ようやく肩の荷が下りて自由な時間を手にすることができた」

私には、そんな風に考えているように見えた。



「夫が亡くなったことを喜ぶ妻なんて…」と思う人もいるかもしれないが、夫たちは知らないだけで、そんな風に思っている妻たちが、この世にはたくさんいることを私は知っている。

もしも、この先に物語があるなら、妻が新しい小説を書いて、夫の「未公開作」として売り出すのでは…と思う。

いや、そうなることを私は期待している。





Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~




ゆるめの映画ネタはこちら→「とにかく映画が好きなんです」【別館】

映画のコラムやイベントに参加した話、音楽やご飯ネタなども掲載しています。

この【本館】よりも、もっとユルッとした裏アカです。

こちらも、ぜひ。
 ↓





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



Amazonプライムで観る:「天才作家の妻 -40年目の真実-」(字幕版)

天才作家の妻 -40年目の真実-(字幕版)

新品価格
¥2,500から
(2020/1/26 11:42時点)



DVDで観る:「天才作家の妻 -40年目の真実-」

天才作家の妻 -40年目の真実- [DVD]

新品価格
¥2,718から
(2020/1/26 11:43時点)



原作本「天才作家の妻 40年目の真実」

天才作家の妻 40年目の真実 (ハーパーBOOKS)

新品価格
¥1,000から
(2019/2/12 17:15時点)












このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


マ・ドンソク主演の韓国映画「ファイティン!」を映画館で観た。

幼い頃にアメリカに養子に出され育ったアームレスリングの選手が、韓国で家族探しをしながら腕相撲の選手権に挑戦する姿を描くハートウォーミングな作品。


映画「ファイティン!」


満足度 評価】:★★★★☆

楽しかった!マ・ドンソクの麗しき二の腕が大活躍!

顔は怖いけどしゃべるとキュートなマブリーが家族の問題に直面しながら一流の選手へと成長していく。

人に優しく温かい映画で、マブリーの人柄がにじみ出ているような映画だった。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ファイティン』予告編 動画

(原題:챔피언 Champion)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年10月20日 映画館にて鑑賞。

・2018年11月2日 感想を掲載。

・2019年12月11日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓





キャスト&スタッフ


出演者


〇クォン・ユル

〇ハン・イェリ

〇チェ・スンフン

〇オク・イェリン

〇カン・シニョ

〇ヤン・ヒョンミン

〇イ・ギュホ


監督

〇キム・ヨンワン


2018年製作 韓国映画




あらすじ

韓国で生まれ、幼い頃にアメリカへ養子に出されたマーク(マ・ドンソク)は、アメリカで育ち、ボディガードとして働いていた。

しかし、仕事をクビになってしまったマークは、後輩のジンギ(クォン・ユル)を頼って韓国へ。

そこでマークは、これまで会ったことのない家族を探しながら、ジンギの紹介でアームレスリングの試合に出場するようになり…。



映画「ファイティン!」



感想(ネタばれあり)


この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


ファイティン! (2018)


★★★☆ [70点] 「気は優しくて力持ち!強面マブリー大活躍!」


面白かったー

特になんのひねりもない、どストレートなスポ根、家族愛映画だったけど、楽しかった~!

最後は、ちょっとホロっとしてしまった。



幼い頃にアメリカへ養子にだされたマーク(マ・ドンソク)は警備の仕事をしていたが、弟のように可愛がっていた友達に誘われて韓国へ

やがて、マークは韓国で腕相撲の試合に出るようになり…。



なんといっても、この映画はマ・ドンソクの魅力がたっぷりつまった作品で、「気は優しくて力持ち」なマブリーが大活躍する。

養子に出されてから、その歳になるまで本当の家族に会ったことのないマークが、韓国で家族探しをし、その中で、様々な現実と直面しながら、腕相撲レスラーとして成長していくという話。



その話にはなんのひねりもなく、とても分かりやすくできている、直球勝負な作品。

けれど、その中で、主人公のマークがとても実直で温厚で真面目な人柄であり、それは、演じるマ・ドンソクの人柄がそのまま表れているように見える。

見た目は怖いけど、でも、話してみると、とてもキュートな人。

マークは、そんなタイプの人で、だからこそ、彼を観ている観客は、彼のことを応援してしまう。



そして、忘れちゃいけないのが二の腕!!

こんなに二の腕が強調される映画も珍しい(笑)

どう見ても、太ももにしか見えないマブリーの二の腕が大活躍!



私は、この映画を観終わって、すごく腕相撲が強くなった気分になった(笑)

それぐらい、この映画には腕相撲の魅力もたっぷり詰まっている

これまで、腕相撲って興味なかったけど、実際に見てみたら楽しそう!って思った。

ということで、マ・ドンソクが好きな人にも、腕相撲が好きな人にも、二の腕フェチな人にもオススメな作品。

スカッとスッキリ楽しめる爽快なエンターテイメント作品だった。


Posted by pharmacy_toe on 2018/10/23 with ぴあ映画生活




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~






↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



Amazonプライムで観る:「ファイティン!」(字幕版)

ファイティン!(字幕版)

新品価格
¥2,500から
(2019/12/11 18:10時点)



DVDで観る:「ファイティン!」

ファイティン! [DVD]

新品価格
¥3,351から
(2019/12/11 18:11時点)












このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


イ・ビョンホン主演の韓国映画「それだけが、僕の世界」を映画館で観た。

両親に捨てられたと思い孤独に生きてきた男が、40歳を過ぎて母と再会し、再び家族として暮らし始める姿を描く。


映画「それだけが、僕の世界」


満足度 評価】:★★★★☆

それまで孤独だと思って生きてきたボクサーのジョハが、40歳にして初めて知る家族の温かさと、かけがえのなさ。

そんなジョハの戸惑いをイ・ビョンホンが繊細に演じていて良い。

笑えるところもあるハートウォーミング作品。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『それだけが、僕の世界』予告編 動画

(原題:그것만이 내 세상.



更新履歴・公開、販売情報

・2019年1月5日 映画館にて鑑賞。

・2019年1月15日 感想を掲載。

・2019年12月10日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記の公式サイトをご参照ください。
 ↓




キャスト&スタッフ


出演者


〇パク・ジョンミン




監督・脚本

〇チェ・ソンヒョン


2018年製作 韓国映画



あらすじ


ボクサーのジョハ(イ・ビョンホン)は、幼い頃、父の激しいDVから逃げるように母が家を出て行き、その後、父は逮捕されて刑務所に入ったため、孤独の中で成長し、一時はチャンピオンにまでなる。

しかし、40歳を過ぎ、ボクサーとして落ちぶれてしまい、チャンピオンのスパーリング相手となったジョハは、生活していくのが大変になり、日々、ネットカフェで暮らすようになる。

そんなジョハが、友人と食事をしている食堂で、偶然、母親(ユン・ヨジョン)と再会する。

生活が大変だったことから、その母の家に転がり込んだジョハは、その時、初めて弟のジンテ(パク・ジョンミン)を紹介されるのだが、その弟は自閉症でありながら、ピアノの天才的な能力を発揮するサヴァン症候群だった。



映画「それだけが、僕の世界」



感想(ネタばれあり)


この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


それだけが、僕の世界 (2018)


★★★★ [80点]「孤独な男が初めて知る家族の温かさ」


面白かった!

笑えるところが満載の心温まるヒューマンドラマであり、イ・ビョンホンの演技力を改めて感じた作品だった。



主人公のジョハ(
イ・ビョンホン)は40歳の落ちぶれたボクサー。

そんなジョハは、長い間離ればなれになっていた母と偶然再会し、自閉症の弟 ジンテの存在を知る。

そこから、ジョハが、自分の人生や家族と向き合って成長していく姿を描く



ジョハは、かつてはチャンピオンを取ったこともあるボクサーだ。

しかし、40歳を過ぎて、ネットカフェに寝泊まりするような日々を過ごしていた。



そうやって、それまで孤独だと思って生きていたジョハに、突然、家族が現れるのだ。

そのことに戸惑いながらも、ジョハは、今まで忘れていた家族と向き合い、そして自分の人生を立て直していく。



もしも、30年も前に自分のことを捨てた母が目の前に現れたらどうするだろうか。

本当だったら、殴ってやりたい気分だろうし、それまで言っても言い切れないぐらい辛いことがあっただろう。



しかし、ジョハは、そんな捨てた母に対し強く出ることができない

それは、その日暮らしをしていて、立場がないせいもあるし、自閉症の弟ジンテのことで母が苦労していることを知ってしまったということもある



それだけではないはずだ。

ジョハには、それでも捨てきれない母への愛情があって、久しぶりに再会したことで、今まで隠していたその愛情と向き合うことになったのだ。



その、戸惑い、困惑、甘えたい気持ちなどの繊細な感情をイ・ビョンホンはとても表情豊かに、表現している

どんなに憎んでも、どんなに苦しんでも、やっぱり家族は家族なのだ。



そうして、戸惑いながらも、ジョハは家族の存在を受け入れていく。

そしてピアノの天才のジンテのおかげで、ジョハの世界も広がっていく

ジョハは、家族に捨てられたと思って生きてきたが、家族と再会し、救われたのだ。



ジョハは、もう二度と家族を離すことはないだろう。
その思いが、とても温かい映画だった


Posted by pharmacy_toe on 2019/01/15 with ぴあ映画生活




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~








↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



Amazonプライムで観る:「それだけが、僕の世界」(字幕版)

それだけが、僕の世界 (字幕版)

新品価格
¥299から
(2019/12/10 17:19時点)



DVDで観る:「それだけが、僕の世界」

それだけが、僕の世界 [DVD]

新品価格
¥3,991から
(2019/12/10 17:23時点)












このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


有村架純 主演の映画「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」を映画館で観た。

鉄道が好きな息子のために鉄道の運転手を目指すシングルマザーの姿を描く。


かぞくいろ-RAILWAYSわたしたちの出発-


満足度 評価】:★★★★☆

血が繋がっていない家族と、血が繋がっているけど疎遠な家族。

彼らを繋いでいるのは小さな電車。

やがて助け合うことで互いの心に空いた穴を埋めていく。

その優しさと温かさに涙が止まらなかった。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-』予告編 動画




更新履歴・公開、販売情報

・2018年12月13日 映画館にて鑑賞。

・2018年12月24日 感想を掲載。

・2019年12月1日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご確認ください。
 ↓





キャスト&スタッフ


出演者

有村架純

國村隼

…(「焼肉ドラゴン」など)

〇歸山竜成

〇木下ほうか

〇筒井真理子

〇板尾創路

…(「来る」、「モリのいる場所」、「蜩ノ記」など)


監督

〇吉田康弘


2018年製作 日本映画




あらすじ


小学生の息子がいる奥薗修平(青木崇高)と結婚した晶(有村架純)だったが、ある日突然、修平が亡くなってしまい、晶はシングルマザーになってしまう。

東京で生活していくことが大変になってしまった晶は、鹿児島にある修平の実家を訪ねる。

それまで修平とは絶縁状態だった義父(國村隼)は、息子の突然の訃報に驚きながらも、晶と息子の駿也を向かい入れる。

義父は肥薩おれんじ鉄道の運転士をしており、鉄道が大好きな駿也はおれんじ鉄道に興味津々で、晶は駿也との生活のために鉄道の運転士になる試験を受ける決心をする。



映画「かぞくいろ-RAILWAYSわたしたちの出発-」


感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に書いたものをご紹介します。


かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発― (2018)


★★★★ [80点]「血よりも大切な心の繋がり」


号泣だったー



25歳の晶(有村架純)は、夫(青木崇高)が急死してしまい、夫の連れ子と共に夫の実家で暮らし始める。



その実家が鹿児島にあり、現地のローカル線 肥薩線を舞台に家族のあり方を描いた作品だった。

25歳の女の子 晶が、鉄道好きな夫の連れ子のために、鉄道の運転手採用試験を受ける。

その物語から感じるのは、家族の温かさ



25歳の晶は、いきなり小学校3年生の男の子のシングルマザーになったり、車の運転もできないのに、電車の運転手を目指し始めたり、たいへんな日々を過ごしている。

そんな晶が、前向きで健気なところがとても良い



大切な人を失うということは、いくつになっても辛いこと。

晶はもちろんのこと、小学校3年生の息子 駿也も、夫の父親であるおじいちゃんも、みんなが心にポッカリと大きな穴が開いているから、その穴を埋め合うように力を合わせて毎日を過ごしている。

それは、血が繋がっているとか、繋がっていないとかじゃなくて、共に生活をしていくために、お互いが必要だということ。



血が繋がっているから家族で、そうじゃなければ家族じゃないということではない。

血よりも強く、心が繋がっていれば家族なんだと思う。



時には、心が離れそうになっちゃうこともあるけれど、それは、どんな家族でもあること。

少し離れてみて気付くこともある

そんな家族の思いが優しくて温かい



中でも、私は國村隼演じるおじいちゃんの優しさが直球で心に響いた。



みんな失敗したり、傷つけてしまうことがあるけれど、また明日からやり直し

それで良いと思う。



いやぁ、後半の家族のそれぞれの思いに号泣してしまった

とても良い映画だった。

おススメ。


Posted by pharmacy_toe on 2018/12/16 with ぴあ映画生活




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~






↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



Amazonプライムで観る:「かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-」

かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-

新品価格
¥400から
(2019/12/1 18:42時点)



DVDで観る:「かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-」

かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発― 特別版(完全数量限定生産) [DVD]

新品価格
¥4,968から
(2019/12/1 18:44時点)



ノベライズ「かぞくいろ ―RAILWAYS わたしたちの出発―」

かぞくいろ ―RAILWAYS わたしたちの出発― (小学館文庫)

新品価格
¥648から
(2018/12/24 15:14時点)



映画「かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発」オリジナルサウンドトラック

映画「かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発」オリジナル・サウンドトラック

新品価格
¥2,500から
(2018/12/24 15:17時点)



「旅と鉄道」2019年1月号 映画と鉄道

旅と鉄道 2019年1月号 映画と鉄道

新品価格
¥1,000から
(2018/12/24 15:18時点)



【映画パンフレット】「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」

【映画パンフレット】かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発

新品価格
¥1,300から
(2018/12/24 15:19時点)












このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


ジェイミー・フォックス、クワベンジャネ・ウォレス主演のミュージカル映画「ANNIE/アニー」をWOWOWで観た。

両親に捨てられ、貧しい生活をしながら、それでも元気で前向きに生きる少女アニーの物語。


ANNIE/アニー


満足度】:★★★★☆

すごくスタンダードで分かりやすい展開の物語なのに、自分でもビックリするぐらい泣いた。

後半はほとんど泣いてた。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「ANNIE/アニー」予告編 動画

(原題:ANNIE)



更新履歴・公開、販売情報

・2016年1月18日 WOWOWで観た感想を掲載。

・2019年10月7日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「ANNIE/アニー」は、現在U-NEXT で配信中

本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

Amazonプライムで観る:アニー (字幕版)

アニー (字幕版)

新品価格
¥199から
(2019/10/7 18:49時点)



DVDで観る:「ANNIE/アニー」

ANNIE/アニー [AmazonDVDコレクション]

新品価格
¥1,000から
(2019/10/7 18:52時点)



「ANNIE/アニー」オリジナル・サウンドトラック

Annie (Original Motion Picture Soundtrack)

新品価格
¥1,600から
(2019/10/7 18:52時点)





キャスト&スタッフ


出演者

ジェイミー・フォックス
…(「ベイビー・ドライバー」、「コラテラル」など)

〇クワベンジャネ・ウォレス


〇キャメロン・ディアス



監督

ウィル・グラック
…(「ピーター・ラビット」など)


2014年製作 アメリカ映画





あらすじ


生まれたばかりの頃、両親に捨てられた少女アニー(クワベンジャネ・ウォレス)は、国の援助金を目当てに、親のいない子供たちを預かっている里親のハニガン(キャメロン・ディアス)のアパートで、同じ境遇の子供たちと暮らしている。

里親のハニガンには愛情を注がれず、貧しい生活ながらも、いつか両親に会えると信じて前向きに生きるアニー

ある日、アニーは犬がいじめられているのを助けようとして、NYの街中を走っていると、車にひかれそうになってしまう。

その時、アニーを助けたのは、NY市長選に立候補している携帯電話会社のCEO・スタックス(ジェイミー・フォックス)だった。

その話を聞いたスタックスの選挙参謀のガイ(ボビー・カナヴェイル)は、貧しく恵まれない子供アニーを使って、スタックスの支持率アップに利用しようと考えるのだが…。





感想(ネタバレあり)


アニーの可愛さに号泣


泣いた―。

自分でも予期せぬ号泣にビックリ。

泣くつもりなんて、無かったのに!!!



どこに号泣したのか。

それは、主人公のアニーが「偽の両親」に連れられて、スタックスの家から出ていって、その嘘がばれるまでのところ。



文章が書けないアニーが、スタックスのためにハート型のカードを作り、かわいい絵を描いて、スマホを見ながら文章まで書いたところでウルウルきて、その人たちについて行ったらダメだよ―――と思ったら、涙が出てきてしまった。

とても分かりやすい展開ではあるけれど、アニーが本当に可愛くて、耐えきれなかった(笑)

アニーがすごく良い笑顔をしているから。



映画「ANNIE/アニー」



人生で大切なのは、仕事か、野心か、それとも愛情か


仕事ばかりに夢中になっていた野心家で潔癖症のスタックスが、最初は市長選で勝つために利用していたアニーと出会ったことで、心を入れ替えていく。



その中で、貧困層の識字率の低さとか、援助金目当てで子供を引き取る里親の姿という問題点も描いている。

子供を育てるのは、決して簡単なことでは無いけれど、スタックスのような富裕層の人たちが、アニーのような子供の里親になるっていうのは、とても大切なこと。

もしかしたら、その子が将来国を変えるようなすごい才能を持った子供かもしれないし。



映画「ANNIE/アニー」



安定のジェイミー・フォックス、意外なキャメロン・ディアス


とはいえ、この映画はミュージカルなので、やっぱり見どころは歌唱シーン



ジェイミー・フォックスの歌の上手さは、既に「Ray/レイ」で証明済みで、映画を観る前から、ジェイミー・フォックスの歌を聴けるのはとても楽しみだった。

ヅラのシーンはかなりウケたけど(笑)、最後に、アニーと再会して二人でデュエットするシーンはすごく良かった。



そして、今回、意外と良かったのがキャメロン・ディアス

キャメロン・ディアスがダンスが大好きっていうのは知っていたけど、歌が歌える人だとは思っていなかったし、素晴らしい歌唱力の持ち主ってわけでもないけど、あれはあれで良かったと思う。



昔の栄光にすがって生きてる、アバズレのハニガン(C&Cに失礼だけど(笑))って雰囲気が良く出てた。

常に、街に立ってる娼婦と間違えられちゃうのが面白かった。



キャメロン・ディアスって、そういう雰囲気ある。

あのビッチな感じが凄く良かった(笑)



もうひとり、意外だったのが、ローズ・バーン

彼女に関しては、全く歌も踊りも想像つかなかったけど、アニーの一番の理解者で、友達のグレースの役がピッタリはまってた。

彼女のキャスティングは意外だったけど、とても良かったと思う。



そして、アニーを演じたクワベンジャネ・ウォレス

映画「ハッシュパピー バスタブ島の少女」で注目された子役スター。



ミュージカル映画は初出演。

良かったなぁ。

強く、逞しい感じがとても良かった。



アニーを演じてる子供たちは世界中にいるけど、強くて逞しい感じがクワベンジャネ・ウォレス版のアニーになっていて良かったと思う。



監督はウィル・グラック

セレーナ・ゴメスとか、マイケル・J・フォックスがカメオ出演しているのも面白かった。



映画「ANNIE/アニー」



「ANNIE/アニー」 ミュージカル場面集






ミュージカル映画はやっぱり、音楽とかダンスとか楽しくて良い。

また、映画版は舞台と違って周りの景色がリアルなところが、生活と密着していて良い。

この「ANNIE/アニー」でも、学校の授業がリズムになっていたり、掃除のシーンが音楽になっていたりする場面が面白かった。




見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「ANNIE/アニー」は、現在U-NEXT で配信中


本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。



Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~






↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

Amazonプライムで観る:アニー (字幕版)

アニー (字幕版)

新品価格
¥199から
(2019/10/7 18:49時点)



DVDで観る:「ANNIE/アニー」

ANNIE/アニー [AmazonDVDコレクション]

新品価格
¥1,000から
(2019/10/7 18:52時点)



「ANNIE/アニー」オリジナル・サウンドトラック

Annie (Original Motion Picture Soundtrack)

新品価格
¥1,600から
(2019/10/7 18:52時点)

















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


フランス映画「ジュリアン」を試写会で観た。

別れた夫かのDVに悩まされる妻と幼い息子・ジュリアンの姿を通して、彼らを守るべき司法の在り方を描いた作品。


満足度 評価】:★★★★☆

元夫のDVに怯える母と息子。

どんなに母が元夫のDVを訴え、息子が父を拒否しても司法は彼らを守ってくれない。

その結果、事態は最悪の展開へ。

その恐ろしさに号泣だった。

司法は市民を守るためにあるべきだと思った。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ジュリアン』予告編 動画

(原題:Jusqu'à la garde)


 

更新履歴・公開、販売情報

・2019年1月23日 試写会にて鑑賞。

・2019年2月21日 感想を掲載。

・2019年9月2日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓


DVDで観る:「ジュリアン」

ジュリアン[Blu-ray]

新品価格
¥4,124から
(2019/9/2 20:10時点)





キャスト&スタッフ


出演者

〇レア・ドリュッケール

〇ドゥニ・メノーシェ

〇トーマス・ジオリア

〇マティルド・オネヴ


監督

〇グザヴィエ・ルグラン


2017年製作 フランス映画



映画「ジュリアン」



あらすじ

両親が離婚したため、息子ジュリアン(トーマス・ジオリア)の親権を争うことに。

妻ミリアム(レア・ドリュッケール)は夫アントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)のDVを訴え、ジュリアンは父に会いたくないと訴えるが、司法はアントワーヌにジュリアンと面会する許可を与えてしまう。

それ以来、週末ごとに父と会うことになったジュリアンだが、父はミリアムの引っ越し先を知りたがり、そんな父に対してジュリアンは嘘をつき続けるのだが…。



映画「ジュリアン」



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


ジュリアン (2017)


★★★★ [80点]「母子を守るのは一体何なのか」

予想外に、ラストは恐ろしさからの号泣の作品だった。



これはある家庭におけるDVを描いた作品。

そんな映画を観ながら思い出したことがある。

それは大学時代の友人の話だ。



大学を卒業してから数年後、大学時代の同級生A君が結婚したという話を聞いた。

その時、私は普通に「そうかA君は結婚したのか」と思った。

A君は、結婚して良い家庭を築きそうな人だと思っていたからだ。



しかし、それから数年後、友人からA君が離婚したと知らされた。

あまりの早さにビックリしたので事情を聞くと「妊娠してる奥さんに暴力を振るったらしいよ」と、これまた驚きの事実を聞かされた。

その瞬間、さーっと体中の血の気が引いたのを覚えている。



A君は、大学時代に一緒によく遊びに行った友人で、日頃から人に暴力を振るうような人ではなかった。

しかし、結婚して家庭に入った途端、私たちの知らない「内弁慶の顔」が出たようだった。



それ以来、DVというのは、周りの人には分からないところで密かに行われているもので、だからこそ、他人にはなかなか理解してもらえず、恐ろしいものなのだと思うようになった。



この映画は、そんなDVの難しさをジュリアンという息子の視点で描いている作品だった。



ジュリアンの両親は離婚しているのだが、父は裁判所でジュリアンとの面会日を要求する。

どんなに母が夫のDVを訴え、息子が父に会いたくないと言っても、司法は父に最低限の権利を与えてしまう

市民を守るべき法律が、全く機能していないのだ。



そこから事態は恐れていた方向へと向かっていく。

司法が守ってくれないなら、誰が熊みたいな暴力男から か弱い母と息子を守るのか



現実世界では、ラブコメでよくあるようなムキムキのヒーローが突然現れて助けてくれるわけではなく、都合よく夫に事故が起きて痛い目にあうわけでもない。

その実態は、深夜に押しかけてくる夫の恐ろしさに怯え、ベッドで泣きながら震えている母子が大勢いるということなのだ。



一体、何のために司法はあるのか

そんなことを考えさせられた作品だった。

いやはや、本当に恐ろしかった



結婚生活に人には言えない悩みを抱えている人に、是非、観て欲しい作品


Posted by pharmacy_toe on 2019/02/03 with ぴあ映画生活




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~




ゆるめの映画ネタはこちら→「とにかく映画が好きなんです」【別館】

映画のコラムやイベントに参加した話、音楽やご飯ネタなども掲載しています。

この【本館】よりも、もっとユルッとした裏アカです。

こちらも、ぜひ。
 ↓





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





DVDで観る:「ジュリアン」

ジュリアン[Blu-ray]

新品価格
¥4,124から
(2019/9/2 20:10時点)


















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


鄭義信監督の映画「焼肉ドラゴン」を舞台挨拶付き上映会で観た。

1970年代、高度経済成長期を迎え万博開催で湧く大阪の片隅で暮らす韓国人一家が、時代に翻弄され、彼らの生活が激変していく姿を描く。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

面白かった!!

日本の高度成長期の裏で、必死に生きている韓国人一家。

嬉しい時も、悲しい時も、腹立つ時も、感情をむき出しにしてぶつかり合う。

その真っすぐさがよく、どんなに悲しいことがあっても、心はいつも温かいアボジとオモニが心に残った。

その後の彼らの行く末も、とても気になる作品だった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「焼肉ドラゴン」予告編 動画




更新履歴・公開情報


・2018年5月22日 舞台挨拶付き特別上映会で鑑賞

・2018年6月12日 感想を掲載

・2018年6月22日 全国ロードショー

・2019年7月21日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。



見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「焼肉ドラゴン」は、現在U-NEXT で配信中

本ページの情報は2019年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

AmazonPrimeで観る:「焼肉ドラゴン」

焼肉ドラゴン

新品価格
¥400から
(2019/2/26 23:43時点)



DVDで観る:「焼肉ドラゴン」

焼肉ドラゴン [Blu-ray]

新品価格
¥4,143から
(2019/2/26 23:44時点)



原作本「焼肉ドラゴン」

焼肉ドラゴン (角川文庫)

新品価格
¥561から
(2018/6/12 17:18時点)




キャスト&スタッフ


出演者

…(「孤狼の血」など)

〇井上真央




〇イ・ジョンウン

〇大谷亮平

〇大江晋平


監督・脚本・原作

〇鄭義信(チョン・ウィシン)


2018年製作 日本映画



映画「焼肉ドラゴン」



あらすじ


1970年代、高度経済成長期の大阪は万博開催で湧いていた。

片隅のバラックで「焼肉ドラゴン」を経営する韓国人の龍吉(キム・サンホ)は、第二次世界大戦で片腕をなくしながらも、毎日、懸命に働いて暮らしていた。

龍吉には、同じく働き者の妻 英順(イ・ジョンウン)と長女 静花(真木よう子)、次女 梨花(井上真央)、三女 美花(桜庭ななみ)と長男 時生(大江晋平)の四人の子供がいて、長女・次女・三女はそろそろ結婚する年頃を迎える。

しかし、末っ子の時生は学校で酷くいじめられ口をきかなくなってしまい…。



映画「焼肉ドラゴン」大泉洋、井上真央



感想(ネタバレあり)


大阪の片隅にある貧民街で暮らす在日朝鮮人たち


大阪で万国博覧会が開催された1970年に、大阪の片隅で暮らしていた在日朝鮮人一家を描いた物語。

そこには、私が知らない彼らの歴史があり、高度経済成長期や、万博、新幹線開通などといった華やかでパワフルでポジティブなパワーを感じさせる時代とは対照的に、貧困の中で毎日を生き抜くのも大変で、必死になって生きている彼らの姿があった。



家族の主は、龍吉アボジ(お父さん)(キム・サンホ)。

彼は、戦争で片腕を失ってしまうが、それでも小さな焼肉屋「焼肉ドラゴン」を経営しながら4人の子供たちを育てている。

いつも、そんなアボジを支えているのは、オモニ(お母さん)(イ・ジョンウン)。



アボジとオモニは共に連れ子同士の結婚で、長女 静花(真木よう子)と次女 梨花(井上真央)はアボジの娘。

三女 美花(桜庭ななみ)はオモニの娘で、末っ子の時生(大江晋平)は、アボジとオモニの間に生まれた息子である。

しかし、アボジのオモニも、それぞれの子供たちに分け隔てなく自分の子供として接している。



アボジとオモニの一家は、1948年に済州島で起きた 済州島四・三事件(参照:Wikipedia 済州島四・三事件)の時に政府の虐殺から日本へ逃れてきて住み着いた人たちだ。



彼らが暮らしている土地はアボジが日本人から買ったと言っているが、役人によれば、そこは「国有地」である。

国が国有地を簡単に売るはずもなく、アボジは騙されてその土地を買った気でいるのだろう。

しかし、彼はそこが自分の土地だと信じて、バラックを立てて暮らしている



そこで暮らしているのは彼らだけではなく、彼らのような多くの貧しい家族がバラックを建て、スラム街のようになっていた。

けれど、そこで暮らす彼ら一家は、毎日真面目に働き、なんとかその貧しさから抜け出そうと必死だった。

しかし、政府はその土地を「再開発地域だ」とし、彼らに立ち退き命令をくだす



この映画では、それでもそこで暮らしていた彼らが、国の立ち退き命令に対して決断をするまでが描かれている。



映画「焼肉ドラゴン」大谷亮平、桜庭ななみ



人生は生きるか死ぬかの激しさが印象的な朝鮮人気質


これは、そんな在日朝鮮人たちの昭和の歴史を感じる映画であるが、最も印象的なのは彼らの感情表現である。

彼らはとても感情が激しい人たちである。

全身で感情を表現してぶつかり合う



兄弟げんかだってつかみ合いのケンカをするし、「どちらかが倒れるまで」戦い合う。

そこが、日本人とは似て非なるところであるけれど、時にはあっけにとられながら、彼らの激しい感情のぶつかり合いを楽しみながら観ていた。



しかし、そんな感情の激しい人たちだからこそ、悲劇を招いてしまうこともある

次女 梨花は婚約者 哲男(大泉洋)とケンカを繰り返しながらも結婚するが、結婚後に、哲男は長い間、長女の静花に心を寄せながらも梨花と結婚したことが分かる。

そのことで、梨花の怒りは爆発。

梨花、哲男、静花、そして両親を巻き込んでの大喧嘩をする。

(そこは焼肉屋さんなのに、お客さんお構いなしなのが面白い(笑))



そもそも、哲男が優柔不断であり、静花のことが好きなのにも関わらず梨花と結婚してしまうだらしなさが問題なのに、その肝心の哲男は梨花に詰め寄られると「俺は、静ちゃんのことが好きや!!」と開き直ってしまう。

それは梨花じゃなくたって、そのだらしなさに怒り心頭だわ(笑)

この時、怒りを爆発させる梨花は、まさに韓国人気質そのものであり、恐ろしさもあるけれど、「これだけ怒りを発散できたら気持ちが良いだろうなぁ」とも思う。



そして、そんな感情の激しさが凶と出てしまったのが末っ子の時生である。

アボジとオモニは生活が貧しいながら「時生には、将来苦労しないような立派な人間になって欲しい」という思いから、私立の中学校に入学させる。

しかし、彼が朝鮮人だと分かるとクラスメイトからいじめに遭い、口がきけなくなり、不登校になってしまう



オモニは、そんな時生を公立高校へ転校させることも考えるが、アボジは頑としてそれを許さず、時生を私立高校に通わせることにこだわった。

そのため、時生も久しぶりに学校へ行くが、やはり酷い目に遭ってしまう。

そして、時生は生きていることに絶望を感じ、まだ中学生になったばかりなのに、自ら命を絶ってしまう



そんな、梨花、哲男、静花、哲男に訪れた悲劇には、Yesといったら絶対にYes。Noといったら絶対にNo。ダメなものはダメ、生きていけないなら死ぬしかないと考える朝鮮人らしさを感じた。



映画「焼肉ドラゴン」真木よう子



北朝鮮は「地上の楽園だ」と言われていたころ


そして、後半には「ここは国有地だから退去せよ」と役所から命令された彼らの決断が描かれる。

その決断にも、彼らの歴史を感じることができる。



一家の主、アボジとオモニは、そこから引っ越しをして日本で暮らし続ける道を選んだ。

長女の静花は、哲男と結婚して「在日朝鮮人たちの帰還事業」に申し込み、北朝鮮へ行く選択をする。

その当時、朝鮮総連が北朝鮮を「地上の楽園」と言い、多くの在日朝鮮人を北朝鮮に送り込んでいた。



北朝鮮の状況を知らない静花と哲男は、北朝鮮に行けば「今よりもいい生活ができる」と信じてその帰還事業を選ぶ。

それは、そのころは静花と哲男のような在日朝鮮人たちがたくさんいたんだろうなと思うエピソードであり、何一つ将来を心配していない彼らに胸が痛くなってしまった




次女梨花は、哲男と別れた後、韓国人と結婚し、彼の実家のある韓国へと行くことになった。

この時の韓国も決して政情が安定していたわけではないので、梨花も、この後しばらく苦労したに違いないと思う。



三女の美花は、ナイトクラブの社員 長谷川さんと結婚、妊娠し、日本に残ることに。



そうして、時にはぶつかり合っても、仲良く助け合って暮らしていた一家は、バラバラに暮らす決断をすることになった

そんな彼らが選んだそれぞれの道は、当時の在日朝鮮人たちの歴史を感じさせるものだった。

特に、北朝鮮が「地上の楽園」だと呼ばれ、多くの人たちが送り込まれた歴史は、今となっては封印された過去のうちの一つではないかと思う。



映画「焼肉ドラゴン」大泉洋、桜庭ななみ、井上真央、真木よう子、大谷亮平



もうすぐ50年が経とうとしているけれど…


時には感情をぶつけ合い、衝突してはケンカをし、時には抱きしめ合って慰め合い、時には酒を飲んで笑いあっていた家族。

しかし、そんな彼らが暮らす環境は厳しく、差別や偏見と戦い、それに抵抗してはケンカをし、中学生の末っ子はいじめを苦に自殺してしまう。



華やかなイメージのある高度経済成長期の裏で、必死に生きてきた彼らの存在を知り、その後の彼らの選択には日本人として心が痛くなり、切なくなってしまった



彼らがバラバラで暮らす選択をしてから、50年が経とうとしている。

その後、彼らはどんな人生を歩んだのだろうか。

とても気になってしまった。



アボジとオモニは、その後、暮らしやすくなっただろうか。

彼らの子供たち、静花、梨花、美花は、それぞれの家庭を持ち、それぞれがオモニになって、それぞれの歴史を刻んだろうと思う。

静花は北朝鮮で食べることに困ることなく生活することができただろうか。

梨花は韓国へ行って、その後の激動の時代を切り抜けることができただろうか。



どんなに辛いことがあっても、心は誰よりも温かいアボジとオモニが印象的な映画だった。

だからこそ、彼らがその後も平和に暮らしていて欲しいと思った。


見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「焼肉ドラゴン」は、現在U-NEXT で配信中


本ページの情報は2019年7月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。






↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



ネット配信で観る:「焼肉ドラゴン」

焼肉ドラゴン

新品価格
¥400から
(2019/2/26 23:43時点)



DVDで観る:「焼肉ドラゴン」

焼肉ドラゴン [Blu-ray]

新品価格
¥4,143から
(2019/2/26 23:44時点)



原作本「焼肉ドラゴン」

焼肉ドラゴン (角川文庫)

新品価格
¥561から
(2018/6/12 17:18時点)


















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


フランス映画「アマンダと僕」を試写会で観た。

ある日姉を亡くし、共に暮らすことになった青年と姪の生活を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

「もしも大切な人を亡くした時、人はどう立ち直るのか」

無理に悲しませず、立ち直らせもしない。

普通に呼吸をするペースで悲しみと向かい合う。

その時間と見つめる距離感がとても自然で優しい。

また、アマンダ役の子役が絶品だった


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『アマンダと僕』予告編 動画

(原題:Amanda)




更新履歴・公開、販売情報

・2019年6月10日  試写会にて鑑賞。

・2019年7月11日 感想を掲載。

現在、全国順次公開中。詳しい上映劇場情報につきましては、下記公式サイトをご確認ください。
 ↓
映画『アマンダと僕』公式サイト


オリジナルサウンドトラック「Amanda」

Amanda (Bande originale du film)

新品価格
¥1,600から
(2019/7/11 20:15時点)





キャスト&スタッフ


出演者

〇ヴァンサン・ラコスト

〇イゾール・ミュルトゥリエ

〇ステイシー・マーティン

〇オフェリア・コルブ

〇マリアンヌ・バスレー

〇ジョナタン・コーエン

〇グレタ・スカッキ


監督

〇ミカエル・アース


2018年製作 フランス映画



映画「アマンダと僕」



あらすじ

パリで暮らす24歳のダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)は、ある日突然、仲の良かった姉(オフェリア・コルブ)を亡くしてしまう。

そのためダヴィッドは、母一人子一人で暮らしていた姉の娘 アマンダ(イゾール・ミュルトゥリエ)と共に暮らし始める。

さらにダヴィッドは、姉を亡くした悲しみから完全に立ち直れない状態で、アマンダを引き取り、正式な後見人になるかどうかの決断を迫られのだが、子供を育てる自信を持つことができず…。



映画「アマンダと僕」バンサン・ラコスト



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


アマンダと僕 (2018)


★★★★ [80点]「悲しみに寄り添い合う2人」


時間を追うごとにじわじわと心が温かくなる映画だった。



パリで暮らす7歳のアマンダはママと2人暮らし。

学校が終わると、近くで暮らすママの弟のデヴィッドが迎えに来てくれる。



しかしある時、ママが亡くなってしまい、生活が一変する。

24歳のデヴィッドは、大好きな姉を失った悲しみに暮れる間も無く、アマンダの後見人になって彼女を引き取るか、それとも、施設に預けるのか の選択に迫られる…。



これは人の喪失感についての映画だった。

大切な人を失った悲しみから、どうやって立ち直るのかについて、子供の視点で描かれている



7歳の子供に、ある日突然「お母さんが死んだよ」と言った時、頭の中では「もう会えない」と理解できても、本当に「亡くなった」ことを理解するには時間がかかる。

この映画は、その「悲しみから立ち直る時間とペース」を、とても自然に描いた作品だった。



アマンダはまだ7歳で、死を理解できないだけでなく、彼女の叔父さんであるデヴィッドも24歳で、まだまだ若い。

デヴィッドは、経済的にも、精神的にも自立する過程にあって、まだ頼りない。

そんな幼いアマンダとデヴィッドが、深い悲しみから立ち直ろうとしていく。



私は、その同じ悲しみや、痛みを抱えた人々が、自分たちのペースで支え合い、助け合っていく姿がいいなあと思った。

この手のタイプの映画では、すごく悲しませたり、頑張って立ち直させたりしがちだけど、この映画は、それがない。



彼らが、普通に生活する中で、呼吸をするペースで、悲しみ、立ち直っていく

その自然な感じと、彼らを見つめる視線が優しくていいなぁと思った。



自分が深く悲しんでいることに気付く瞬間も、また、そこから立ち直る時間も、人それぞれなのだ。



また、アマンダを演じている子役の女の子が、とても自然で驚かされた。



悲しいことがあった時、無理に立ち直ろうとする必要はない。

時には、周りの人たちに頼ったり、会話をしていくことで、自然と立ち直れているものだと、この映画を観て思った。


Posted by pharmacy_toe on 2019/06/29 with ぴあ映画生活




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~




ゆるめの映画ネタはこちら→「とにかく映画が好きなんです」【別館】

映画のコラムやイベントに参加した話、音楽やご飯ネタなども掲載しています。

この【本館】よりも、もっとユルッとした裏アカです。

こちらも、ぜひ。
 ↓





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





オリジナルサウンドトラック「Amanda」

Amanda (Bande originale du film)

新品価格
¥1,600から
(2019/7/11 20:15時点)


















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


蒼井優 主演の映画「長いお別れ」を映画館で観た。

ある日、お父さんが認知症になってしまった家族の姿を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

いつか私もこうなると思いながら観た。

家族が認知症になるって大変なことなのに、どんな時も決して悲観的にならず、前向きだったから救われた。

家族がいればなんとかなる。

そう思える映画だった。家族への視線が温かいところが良い。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『長いお別れ』予告編 動画




更新履歴・公開、販売情報

・2019年6月8日 映画館にて鑑賞。

・2019年7月10日 感想を掲載。

現在、全国順次公開中。詳しい劇場情報につきましては、下記公式サイトをご確認ください。
 ↓
映画「長いお別れ」公式サイト


原作本:「長いお別れ」

長いお別れ (文春文庫)

新品価格
¥713から
(2019/7/10 19:49時点)





キャスト&スタッフ


出演者


〇竹内結子

〇松原智恵子

…(「検察側の罪人」、「モリのいる場所」など)


…(「響-HIBIKI-」など)

〇中村倫也

〇杉田雷麟

〇蒲田優惟人


監督

〇中野量太


2019年製作 日本映画



映画「長いお別れ」



あらすじ

お父さん(山崎努)の誕生日に、アメリカから帰国した長女(竹内結子)と次女(蒼井優)が再会し、久しぶりに家族が集まる。

その時、母は娘たちに対して父が認知症になったことを告げる。

娘たちはそのことに驚きながらも、少しずつ父の認知症と向き合っていく。



映画「長いお別れ」蒼井優、竹内結子



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


長いお別れ (2019)


★★★★ [80点]「人生に行き詰まった時、受け皿になるのが家族」


認知症というテーマを扱いながら、心がほのぼのと温かくなる映画だった。



仕事を引退して、お母さんと二人暮らしのお父さんが、ある日、認知症になってしまう。

これは、そのお父さんの介護をめぐる家族の物語だ。



私は、両親の近くで暮らす独身の次女・茉美(
蒼井優)の視点で、この映画を観た。

きっと、私もいつか茉美のような立場になる時がやってくると思ったからだ。



では、家族が認知症になってしまった時の介護には、どんなイメージがあるだろうか

きっと多くの人が、キツイ、臭い、危険という3Kを思い浮かべるのではと思う。

私も、その覚悟をしなきゃいけないと、日々思い始めている。



しかし、この映画は、そんな時でも悲観的にならず、時にはコミカルに、そして前向きに描かれていたので、その姿にとても救われた



基本は、お母さんがお父さんの世話をする老々介護。

でも、お母さんが一人で解決できない時は、近くに暮らす娘がかけつけ、場合によっては、ロスに暮らす長女もかけつける。

お母さんがダメなら次女が、次女も長女もダメならヘルパーさんや、デイケアを頼れば良い。

場合によっては、施設を頼ることも選択肢の一つだ。



もちろん、各家庭の経済事情もあるだろうが、大切なことは、全てを一人で背負い込もうとしないことだ。

お母さん一人だけが頑張らない

大変な時は「大変だから助けて欲しい」と言うこと

そのために家族はいるのだ。



その家族への視線がとても温かく、優しいところが良かった



人生、思い通りにいかないこともある。

歳をとったら認知症になる

そうやって、人生に行き詰まった時、受け皿になるために家族はいるんだ。



甘えたい時は、甘えても良い

その温かくて優しい思いに救われた映画だった。

最後に「長いお別れ」の意味がわかって、すごくジーンとした。



そうか

そう思えば、悲しくないかな


Posted by pharmacy_toe on 2019/06/17 with ぴあ映画生活




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~




ゆるめの映画ネタはこちら→「とにかく映画が好きなんです」【別館】

映画のコラムやイベントに参加した話、音楽やご飯ネタなども掲載しています。

この【本館】よりも、もっとユルッとした裏アカです。

こちらも、ぜひ。
 ↓





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





原作本:「長いお別れ」

長いお別れ (文春文庫)

新品価格
¥713から
(2019/7/10 19:49時点)


















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック