ギリシャ映画「ストロングマン」を試写会で観た。

クルージング旅行に出かけた6人の男性たち。彼らはそこで「真の男は誰だNo.1決定戦」を繰り広げる。

満足度 評価】:★★★★☆

最初から最後まで渇いた笑いが続くコメディ映画。

そして、その面白さが後からジワジワくる映画だった。

「ストロングマン」予告編 動画

(原題:CHEVALIER)




キャスト&スタッフ


出演者

〇ヨルゴス・ケンドロス

〇パノス・コロニス

監督・脚本

〇アティナ・ラヒル・ツァンガリ

共同脚本

〇エフティミス・フィリップ
…(「ロブスター」など)


2015年制作 ギリシャ映画

ストロングマン


あらすじ


ギリシャのエーゲ海でクルージングを楽しむ中年男性6人組。

船がアテネに到着するまでの間に、誰が「真の男(ストロングマン)」かを決めるゲームをしようという話になる。

一日の過ごし方から、寝相、いびきまで全てを評価して、投票でNo.1を決めるのだが…。

ストロングマン2




感想(ネタバレあり)


飲み会で起きる男子たちの謎の行動


男性たちと飲みに行くと、時々「はぁ??」ということに遭遇する。

たとえば、私がある男性と話をしていて、Aさんの話題になった時、私が「Aさんはミカンが好きだよね」と言ったとする。

すると、その男性が「いや、Aさんはミカンじゃなくてリンゴが好きだよ」と言って、「ミカンかリンゴか」で意見が分かれたとする。

すると、そんな時、多くの男性が

「じゃぁ、お前、賭けるか?」「リンゴだったいくらくれる!!」

と言い出し、そこからなぜか「勝つか負けるか」の話に発展する。

この瞬間、私は「あぁ始まった」「本当に男子ってめんどくさい」といつも思う。

彼らは些細なことに熱くなり、またそれを賭け事などの勝負にしたがる。

飲み会の「山手線ゲーム」やら「ポッキーゲーム」も、いきなり「やろうぜ!!」って言いだすのは決まって男子だ。

さらに、酒がまわり、酔っ払って気分がよくなってくると、体育会系男子の「力自慢」がスタートする。

腕相撲したり、力こぶや腹筋を見せたり、腕立て伏せを披露したりして「俺は男だ!」アピールがスタートする。

女子会では、決してこんな展開にはならない。

そんな男子たちの「ゲーム大好き」「男自慢大好き」はいつも謎だし、強制的にやらされる身としてはかなりめんどくさい。




ストロングマン3

女性監督が描く「勝負好き男子」たちの奇妙な「男自慢」


この映画には、そんな勝負好き男子たち「女子からは理解できない習性」がいっぱい詰まっている。

「真の男(ストロングマン)No.1を決めようぜ!」と言い出した時には「出たーーーー」と思ったし、「こういうこと、やりそうだなぁ」と思った。

実際にゲームがスタートしてみると、本当に些細なことでも(たとえばコレステロール値とか、血糖値とか)勝負しまうところなんて、まさに「居酒屋男子のノリ」で、、「うわーーーー。分かるなぁ。このバカっぽさ」と思いながら、ひたすらクスクスと笑っていた。

また、そこに私が共感できるのには理由があった。

この映画の監督アティナ・ラヒル・ツァンガリは女性。

だから、男子の居酒屋的なノリを女性の冷ややかな視点から描かれた作品になっている。

それを知ってまた、「そうなのか。なる程納得」と思った。

飲み会でいきなりゲームを始めたり、力自慢をする男子たちを若干呆れながら観ていたのは、私だけではなかった。

きっと、世界中の女子たちが彼らを観ながら、「あぁ始まった」と思いつつ、呆れているんだと思った(笑)

その「呆れた視点」がこの映画を誕生させたに違いない。


ストロングマン4

「ロブスター」のシュールを引き継ぐ渇いた笑い


そして、また、ここに登場する6人の男子が「真の男(ストロングマン)No.1決定戦」に対し真剣になればなる程、どこかおかしくて、また愛おしい。

それもそのはず、監督と共に脚本を書いているエフティミス・フィリップは、「ロブスター」の脚本家。

ロブスター」とは、45日間で恋人を見つけられなければ「動物にします」という「命がけの婚活合宿」を描いた作品だった。

その中でも、特に笑いの部分が、渇いていてシュールなところが「ロブスター」と同じ香りがする。

なるほどねぇと思った。

コメディはコメディでも、「腹をかかえて大爆笑」というタイプではなく、ドジっている人を陰で笑うような「ブラックな笑い」

ゲームが続けば続く程、彼らの「俺の男自慢」はヒートアップし、熱くなればなるほど観ている方は笑ってしまう。

最初から最後まで、「クスクス」「ウッシッシ」といった感じの渇いた笑いが続いていた。


ストロングマン5

あれこれ小細工するよりも、裸一貫で勝負しろ


そして、結局のところ彼らの「男自慢」は、「全てをさらけ出したものが勝ち」なんだと思った。

いろいろ取り繕って、良いところを見せたりしたところで、恥ずかしいところも全部さらけ出してしまえる人にかなわない。

この「ストロングマン」とは、そんなゲームだったのではないかと思う。

私としては、そんな勝負の行方よりも、なんでも賭け事やゲームにしたがる男子の習性は、日本だけじゃなくて世界共通なんだと思えたのが楽しかったし、すごく収穫だった映画だった。

きっと、私の気持ちに共感してくれる女子も多いはず。

日頃から、そんな男子たちに悩まされ、「あぁ男子って本当にバカよねぇ」と言いたい女子に、是非、この映画を観て欲しいと思う。

きっと、ストレス発散になるはずだから。



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