9月17日公開予定。エマ・ワトソン主演の新作映画「コロニア」の予告編を観た。

1973年、チリのピノチェト軍事政権の下で、ドイツ系移民で元ナチの党員が開設した拷問施設「コロニア・ディグニダ」に恋人を囚われた女性が彼を救うためにコロニアに潜入していく姿を描く。

出演はエマ・ワトソンのほかに、「ヒトラーへの285枚の葉書」「ラッシュ/プライドと友情」のダニエル・ブリュール、「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」シリーズのミカエル・ニクヴィストなど。

監督はドイツ人のフロリアン・ガレンベンガー。ドイツ・フランス・ルクセンブルク合作映画。

「コロニア」予告編 動画

(原題: Colonia)




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かつて軍事政権下のチリには、「コロニア・ディグニダ」と呼ばれる拷問施設が実在していた


1973年のチリ。

当時、チリで始まったピノチェト軍事政権の下、元ナチ党員によるカルト集団「コロニア・ディグニダ」は政権の拷問施設として使われていた。

「コロニア・ディグニダ」は実在し、元ナチ党員のパウル・シェーファー率いるドイツ系移民によって設立された。

住人は四方を柵に囲われ、日々農業をして生活し、男性と女性は離れて暮らし、脱出することも自由すらも奪われた生活を強いられていた。

この「コロニア・ディグニダ」というカルト集団がチリにいたというのは、私は初耳でビックリした。

というのも、その全貌は長い間秘密とされ、2005年あたりから徐々にその全貌が明らかにされてきた。

コロニア

主人公を演じるエマ・ワトソンは語る


この映画では、そのカルト集団「コロニア・ディグニダ」を背景に、囚われてしまった恋人を救うために潜入する女性レナの姿が描かれる。

その主人公レナを演じるのは「ハリー・ポッター」シリーズでハーマイオニーとして知られるエマ・ワトソン

日頃から国連の親善大使も務める主役のエマ・ワトソンは、この映画への出演理由を

「愛のためにどこまでできるか。女性は囚われる側を演じることが多いですが、この映画では女性が男性を救いに行く。その設定に惹かれました」
映画.comより

と語っている。

また、監督からの信頼も厚く、フロリアン・ガレンベンガーはエマについて、

「強いだけの女性ではだめ、勇敢さと弱さを併せ持っていないと。光を持った女性を暗闇に送り込みたかった」と語り、「そんな女優はエマしかいない。彼女はいつもまぶしい光を発している」とワトソンの存在感を絶賛している。
映画.comより

彼女は、この映画の中で、鞭に打たれるシーンや、下着姿になるシーンなどを体当たりで演じている。

エマ・ワトソンの他の出演作には「美女と野獣」など。


コロニア2

なぜ、チリとドイツの黒歴史を映画化しようと思ったのか


監督はドイツ人のフロリアン・ガレンベンガー

「コロニア・ディグニダ」について映画化しようと思ったきっかけについて、

「9歳のときに学校でコロニア・ディグニダのことを習った。当時のドイツではすごいスキャンダルだったんだ。そこで起きていたことへ 怒りを覚えた」と長年心にあった題材を映画化することを決意。

「最初にコロニアに行ったのは5年半前。もちろんコミュニティーに入るのは難しかったが、最終的には何人か若いメンバー&元メンバーと信頼と友情を築くことができた」。
シネマトゥデイより

なるほど。ドイツでは幼い頃から元ナチが海外で行ったこととして、学校で教えられる話なんだね。

また、チリ政府の撮影に対する協力体制について、監督が語ってる。

「チリ政府から何か圧力があったか?」との質問には、「いいえ。今回の経験では、チリはこの問題についてドイツよりもしっかり取り組んでいると感じた」と即答したガレンベルガー監督。

「ドイツは何が起きたかを隠そうとしていて、ドイツでのコロニアに関するアーカイブは今でも機密扱い。チリでは全てがオープン だ。

ドイツ大使館やドイツの外務省は触れないようにしている。本作ではそんなとてもダークな部分にも光を当てたいと思った」と真摯(しんし)に語ってい た。
シネマトゥデイより

人間が同じ愚行を繰り返さないためにも、できるだけ実際にあった出来事をオープンにして、多くの人に知らせるということがとても大事なこと。

今回、この映画を制作するに当たり、世界的な人気女優のエマ・ワトソンを主人公にし、チリとドイツにとっては暗黒の歴史である「コロニア・ディグニダ」を、私のようなその存在すらも知らない人たちに知らせるということが、この映画の存在意義のような気がした。

コロニア3


日本での公開は、9月17日より。

是非、劇場に観に行って、ここで紹介したい映画のうちの一本。





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