チソンチュ・ジフン主演の韓国映画「コンフェッション 友の告白」をWOWOWで観た。

中学生の頃から固い友情で結ばれた3人組が、ある事件をきっかけにその関係が壊れていく姿を描く。



コンフェッション友の告白



満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

少しずつからまりはじめた糸を、初めのうちに直しておけば良かったのに、気付いたら、元に戻せないぐらいからまってしまっていた。

失ったものは二度と戻ってこない。そんな映画だった。

「コンフェッション 友の告白」予告編 動画

(原題:좋은 친구들(良い友人たち))






キャスト&スタッフ


出演者

チソン

チュ・ジフン
…(「アシュラ」、「結婚前夜~マリッジブルー~」など)

イ・グァンス

監督

イ・ドユン 

2014年製作 韓国映画



あらすじ


正義感が強い消防士のヒョンテ(チソン)、ずる賢いインチョル(チュ・ジフン)、ドジだけど心は優しいミンス(イ・グァンス)の3人は、中学生の時から固い絆で結ばれた友人同士だ。

ある時、ヒョンテの両親が経営する遊技場で火事が起きる。

その火事により母親は死亡し、父親は意識不明の重体だ。

しかし、事件に不審な点が多いにも関わらず、警察は事件を捜査しようとしない。

そのことに業を煮やしたヒョンテは「自分で犯人捜しをする!」と言いだし、インチョルとミンスは動揺する…。




感想(ネタバレあり)


互いの家族を思いやるような仲の良い友人関係


なんとも、悲しく切ない物語だった。

中学時代、ヒョンテ、インチョル、ミンスは、3人で山登りに行った際、ミンスが崖から落ちたのをヒョンテとインチョルが命がけで助け、それ以来、固い友情で結ばれていた。

ヒョンテには、耳の不自由な妻と、一人娘のユリがいる。

インチョルとミンスは、そのユリをまるで我が子のようにかわいがっていた。

中学を卒業して、長い時間が過ぎて、大人になっても、彼らはそれぐらい仲の良い友人同士だった。

私は以前から、男同士の友情に憧れがある。

韓国では特に、まるで血のつながった兄弟のように見える仲の良さが良いなぁ、羨ましいなぁと思っていた。

この映画の3人組も、互いの家族を思いやる姿に良い友人関係を見ていた。

映画「コンフェッション 友の告白」



「ちょっとした小遣い稼ぎ」のつもりが、殺人事件に発展…


ところが、その友人関係を壊したのは、インチョルだった。

地下の遊技場という闇の社会(韓国ではパチンコが禁止されている)で働くヒョンテの母に相談され、「ちょっとした小遣い稼ぎのため」に保険金目当ての「強盗・放火事件を偽装」しようとしたところ、何も知らないヒョンテの父が現れ、それが「本当の事件」になってしまう。

この「ちょっとした小遣い稼ぎ」が良く無かった。

インチョルの中では、もしかしたら、これで保険金がヒョンテの両親に入れば、ヒョンテの親子関係も良くなるかもしれないと、気を回した部分もあったのかもしれない。

しかし、どう考えても、ヒョンテが「20億ウォン」という大金に目がくらんだとしか思えなかった。

もしも、あの時、その話をヒョンテに相談していたら。

ヒョンテと母親の親子関係がもっと親密だったら。

そしたら、事件にならずに済んだのに。

この時、全てのことがガラリと姿を変えてしまった。


映画「コンフェッション 友の告白」



どこで、誰が、全てを打ち明けるべきだったのか…


ここで思うのは、「本当の友情とは何か」だ。

どこで、誰が、全てを打ち明けるべきだったのか。

ヒョンテは、かなり早い段階でインチョルがやったことに気付いていた。

それは、ラストシーンでヒョンテがインチョルに打ち明ける話で分かる。

正義感の強いヒョンテは、中学時代からインチョルの手癖の悪さ、強欲さに気付いていた。

今回の事件でも、その事件を機にインチョルとミンスの様子がおかしいのを見て、ヒョンテは何かを察していたはずだ。

だから、「犯人が見つかった」という知らせを受けた時に、インチョルに「車を出せ」と言ったのだと思った。

そうしたら、「きっとインチョルが何かを話してくれる」と、ヒョンテは思ったはずだったからだ。

でも、インチョルは最後の最後まで、自分の罪を告白することはなかった。

ミンスは良心の呵責に耐えきれず、自殺してしまったにも関わらず…。


韓国映画「コンフェッション 友の告白」



言いづらいことも全て打ち明けて欲しい


もしも私がヒョンテの立場だったら、同じように「全てを話して欲しい」と思うだろう。

ヒョンテのように気付いていないフリをして、話せるような場を作り、告白を待つ。

許す、許さないは、全て話が終わってからのことで、それはまた別の問題だ。

本当の友人なら、きっと全てを打ち明けてくれる。そう思うに違いない。

でも、インチョルはインチョルで、友の母親を殺してしまったことを消化しきれなかったように思う。

本当は、こんなはずじゃなかった。

話を持ち掛けてきたのは、お母さんの方だ。自分は悪くない…。

ミンスまで巻き込んでおきながら、最後までそんな思いがあったのでは…と思う。

もしも、ミンスが「自首しよう」と言った時に、素直に告白していたら、ミンスもインチョルも命を落とすことはなかったのに…。

ちょっとした判断ミスが、どんどんドツボにはまっていってしまった話だった。



韓国映画「コンフェッション 友の告白」



「腹心の友」のはずだったのに…


腹を割って話せる友人を「腹心の友」というが、

彼らが、お互いに大好きな 좋은 친구들(良い友人たち)なのであれば、腹を割って話すべきことがたくさんあった。

1つの秘密がお互いの間に溝を作り、秘密を増やすほどに幅も深さもどんどん広がっていく。

この映画を観て、そんなことを思った。

さすがに仲の良い友人同士でも、言いにくいこと、言わなくてもいいことたくさんある。

でも、「言わなくても分かってくれる」と思っているうちに、実は、互いの心の距離がどんどん広がっているなんてこともある。

だから、溝を広げないためにも、互いに言いたいことは言う勇気も必要なのだ。







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