キアヌ・リーブス主演の映画「コンスタンティン」をNHK BSプレミアムで観た。
この世は天使と悪魔の勢力争いの上に成り立っている。
人間界に降りてきた悪魔を地獄に送り返すコンスタンティンが地獄からの使者と戦うオカルトアクション映画。
【満足度 評価】:★★★★☆
大好きなこの映画がNHK BSで放送されるのを知って、久しぶりに観た。
天使と悪魔とハーフブリード。彼らの中心に立つジョン・コンスタンティン。
そのオカルト的な世界観がやっぱり好きだなと思った。
◆配信で観る「コンスタンティン」 (字幕版)
◆DVDで観る「コンスタンティン」Blu-ray
…(「おとなの恋は、まわり道」、「ジョン・ウィック チャプター2」、「ネオン・デーモン」、「ジョン・ウィック」、「砂上の法廷」、「地球が静止する日」、「マトリックス」、「スピード」など)
〇レイチェル・ワイズ
…(「女王陛下のお気に入り」、「光をくれた人」、「グランド・フィナーレ」、「ロブスター」、「アレクサンドリア」「ニューオーリンズ・トライアル」「オズ はじまりの戦い」「ナイロビの蜂」など)
〇シャイア・ラブーフ
…(「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」、「フューリー」、「イーグル・アイ」、「トランスフォーマー」、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」、「ディスタービア」など)
〇ティルダ・スウィントン
…(「サスペリア」、「オクジャ okja」、「ドクター・ストレンジ」、「ヘイル・シーザー!」、「フィクサー」など)
〇ジャイモン・フンスー
…(「シャザム!」、「キャプテン・マーベル」、「ターザン:REBORN」、「アミスタッド」など)
〇ピーター・ストーメア
…(「V.I.P. 修羅の獣たち」、「ジョン・ウィック チャプター2」など)
…(「ハンガー・ゲーム2」、「ハンガー・ゲーム:FINAL レジスタンス」、「ハンガー・ゲーム:FINAL レボリューション」など)
2005年制作 アメリカ映画

双子の妹イザベル(レイチェル・ワイズ)が自殺してしまった刑事のアンジェラ(レイチェル・ワイズ(二役))は、イザベルの死が自殺ではなく他殺だと信じ捜査をしていた。
他人よりも霊感が強かったイザベルが何かカルト的な団体の争いに巻き込まれてのではないかと思い、調べを進めていくと、過去にカルト的な事件の専門家としてアドバイスをしたジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)の名前が上がる。
何か手がかりがつかめるかと思いコンスタンティンを訪ねたアンジェラだったが、その直後、四方を悪魔に取り囲まれ、ジョンに悪魔祓いをされるという奇怪な事件が起き…。

そもそも、悪魔祓いとか悪霊とかが出てくるタイプの映画が好きで。
このブログで以前紹介した作品で言えば、エリック・バナやエリック・バナ主演の「NY心霊捜査官」、それ以外でも、「エクソシスト」などなど。
悪魔とか霊界とか言われると、それだけでワクワクしてしまう。
クローゼットの向こう側に、実は誰も知らない世界が広がっているんじゃないかと思ったりして、いつも興味津々で観てしまう。
その「悪魔祓い」映画の中でも、この「コンスタンティン」の良いところは、悪魔祓いとアクションが融合したエンターテインメント作品になっていて、オカルト過ぎず、かと言ってB級ってほどでもない見やすさがとても好き。
それにしても、この世界観は随分しっかりと出来上がっているなぁと感心しながら観ていたら、なんと、この作品の原作は「DCコミック」のダークヒーロー(「ヘルブレイザー」(Hellblazer))だということを、今回初めて知った。
恐らく、2005年に制作された当初に観た時は、DCコミックのダークヒーローと言われても、「はぁ??」と思っていたかもしれない。
しかし!今なら分かる。
だったら、「ジャスティス・リーグ」の一員にしてくれてもいいのにな。
DCコミックにしたら、あまりにもオカルトでダーク過ぎて人気ないのかな。残念だな。
とにかく、私はこの映画に出てくる、天国、地獄、天使と悪魔の描き方、その世界観が大好きで、久しぶりに観てもやっぱりすごく楽しかった。

その中でも特に、私の大好きな世界観は、「この世は天使と悪魔の勢力争いである」
しかし、世界の均衡を保つために、天使と悪魔は人間界に踏み入らないという大原則を厳守している。
という天使と悪魔のルール。
これは、まるで「自分たちの争いに堅気の人を巻き込まない」という「ヤクザ同士の暗黙の了解」にとても近くない??
とっさにそのヤクザのルールを思い浮かべた私は、天使と悪魔というマフィアがいて、互いに勢力争いをしているんだけど、「絶対に人間には手を付けない」っていうルールを守っているんだなぁと置き換えて考えてみたら、非常に分かりやすかった(笑)
とは言っても、たまにチンピラ悪魔がルールを破って人間に憑りついて悪さをするもんだから、コンスタンティンがそのチンピラ悪魔を地獄に送り返すという仕事をしている。
では、なぜ他でもないコンスタンティンがそんな仕事をしているのか。
そもそもコンスタンティンは「悪霊が見える」子供だった。
その後、そんな悪霊が見えてしまう自分の人生が嫌になって自殺してしまった。
「自殺をした人間は地獄に落ちる」という原則通り、地獄に行ってはみたものの、まだ早いと地獄から引き戻され、その時に見た地獄の悲惨さから、次に死ぬ時は天国に行きたいと思い、神様に対して点数稼ぎをするために、悪霊を地獄に送り返す仕事を始めたという。
「悪魔祓い」は、コンスタンティンのちょっとした悪あがき。
ということは、どんなにもがきあがいても、コンスタンティンが天国に行くのか、それとも地獄に行くのかは、神様のジャッジ次第ということ。
それならば、悪魔がどんなに頑張って勢力を広げようと思っても、天国には勝てないということなんだなぁ。
そこで、地獄はマモンを人間界に送り込み、その勢力図を変えようとしたのである。

私が好きな「コンスタンティン」の世界観のその2は「ハーフブリード」。
半分人間半分悪魔、半分人間半分天使の人たち。
この映画では半分悪魔のバルサザールと、半分天使のガブリエル。
(毎度、ティルダ・スウィントンはこの世の者ではない感たっぷり)
彼らがこの世の均衡を守る仕事をするはずが、サタンの息子であるマモンを生き返らせるために手をつないでしまった!!
あの大天使ガブリエルが地獄に魂を売るという、キリスト教から大ブーイングをくらいそうなことをここでは描いてしまった。
(だから、この映画は嫌われるんだろうな(笑))
仏教で言ったら、弁天様が閻魔様に賄賂を渡したようなもの。
そういう叱られるのを承知で型破りな描き方をするこの映画の世界観がすごく好き。
その後もサタンが全身白いスーツを着て登場する場面は何回観ても大好きだ。
サタンが白いスーツを着て登場するんだよ。
真っ黒い怪獣みたいじゃないんだよ。
地獄に魂を売ったガブリエルは、羽を折られてハーフブリードからただの人間に降格しちゃうとか。
信者の人たちからしたら怒られてしまうかもしれないけど、あえてそのタブーを茶化してエンターテインメント作品にしてしまうところが、私は大好き。

結局のところ、最後はコンスタンティンの「自己犠牲」によって、これまでの平和が保たれる。
自殺したコンスタンティンを迎えに行ったサタンは、自分の息子マモンの悪だくみを知る。
さらに、大天使ガブリエルがそれに手を貸していたことも知られてしまう。
マモンはサタンに地獄へ連れ返され、ガブリエルは神から翼を折られてしまう。
自己犠牲によって世界を平和に導いたコンスタンティンは天国に迎えられるが、サタンによって命を吹き替えされる。
ということは、キリスト教で最も崇高な精神は「自己犠牲」ということになる。
自殺をした人間でも、その目的が世界平和のための自己犠牲ならば天国へ行けるのだ。
その結論はとてもキリスト教らしい終わり方になっているけれども、そこがこの世の恐ろしい所でもある。
「世界平和のための自己犠牲ならば天国へ行ける」という解釈は、「自爆テロ」の犯行声明と同じだからだ。
この考え方は、一歩間違えれば戦争を起こしかねない考え方だなと思った。
でも、そんな風に天国と地獄、宗教的精神の考え方まで、ときどき茶化しつつ、楽しみながら、今まであまり触れたことのない世界観に触れられる宗教エンターテインメントな作品だと思う。
私は好きなんだけどなぁ…。
DCヒーロー流行りにのって続編作ってくれないかなぁ…。
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この世は天使と悪魔の勢力争いの上に成り立っている。
人間界に降りてきた悪魔を地獄に送り返すコンスタンティンが地獄からの使者と戦うオカルトアクション映画。
【満足度 評価】:★★★★☆
大好きなこの映画がNHK BSで放送されるのを知って、久しぶりに観た。
天使と悪魔とハーフブリード。彼らの中心に立つジョン・コンスタンティン。
そのオカルト的な世界観がやっぱり好きだなと思った。
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キャスト&スタッフ
出演者
〇キアヌ・リーブス…(「おとなの恋は、まわり道」、「ジョン・ウィック チャプター2」、「ネオン・デーモン」、「ジョン・ウィック」、「砂上の法廷」、「地球が静止する日」、「マトリックス」、「スピード」など)
〇レイチェル・ワイズ
…(「女王陛下のお気に入り」、「光をくれた人」、「グランド・フィナーレ」、「ロブスター」、「アレクサンドリア」「ニューオーリンズ・トライアル」「オズ はじまりの戦い」「ナイロビの蜂」など)
〇シャイア・ラブーフ
…(「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」、「フューリー」、「イーグル・アイ」、「トランスフォーマー」、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」、「ディスタービア」など)
〇ティルダ・スウィントン
…(「サスペリア」、「オクジャ okja」、「ドクター・ストレンジ」、「ヘイル・シーザー!」、「フィクサー」など)
〇ジャイモン・フンスー
…(「シャザム!」、「キャプテン・マーベル」、「ターザン:REBORN」、「アミスタッド」など)
〇ピーター・ストーメア
…(「V.I.P. 修羅の獣たち」、「ジョン・ウィック チャプター2」など)
監督
〇フランシス・ローレンス…(「ハンガー・ゲーム2」、「ハンガー・ゲーム:FINAL レジスタンス」、「ハンガー・ゲーム:FINAL レボリューション」など)
2005年制作 アメリカ映画

あらすじ
双子の妹イザベル(レイチェル・ワイズ)が自殺してしまった刑事のアンジェラ(レイチェル・ワイズ(二役))は、イザベルの死が自殺ではなく他殺だと信じ捜査をしていた。
他人よりも霊感が強かったイザベルが何かカルト的な団体の争いに巻き込まれてのではないかと思い、調べを進めていくと、過去にカルト的な事件の専門家としてアドバイスをしたジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)の名前が上がる。
何か手がかりがつかめるかと思いコンスタンティンを訪ねたアンジェラだったが、その直後、四方を悪魔に取り囲まれ、ジョンに悪魔祓いをされるという奇怪な事件が起き…。

感想(ネタバレあり)
悪魔祓い + アクション = 宗教エンターテインメント
そもそも、悪魔祓いとか悪霊とかが出てくるタイプの映画が好きで。
このブログで以前紹介した作品で言えば、エリック・バナやエリック・バナ主演の「NY心霊捜査官」、それ以外でも、「エクソシスト」などなど。
悪魔とか霊界とか言われると、それだけでワクワクしてしまう。
クローゼットの向こう側に、実は誰も知らない世界が広がっているんじゃないかと思ったりして、いつも興味津々で観てしまう。
その「悪魔祓い」映画の中でも、この「コンスタンティン」の良いところは、悪魔祓いとアクションが融合したエンターテインメント作品になっていて、オカルト過ぎず、かと言ってB級ってほどでもない見やすさがとても好き。
それにしても、この世界観は随分しっかりと出来上がっているなぁと感心しながら観ていたら、なんと、この作品の原作は「DCコミック」のダークヒーロー(「ヘルブレイザー」(Hellblazer))だということを、今回初めて知った。
恐らく、2005年に制作された当初に観た時は、DCコミックのダークヒーローと言われても、「はぁ??」と思っていたかもしれない。
しかし!今なら分かる。
だったら、「ジャスティス・リーグ」の一員にしてくれてもいいのにな。
DCコミックにしたら、あまりにもオカルトでダーク過ぎて人気ないのかな。残念だな。
とにかく、私はこの映画に出てくる、天国、地獄、天使と悪魔の描き方、その世界観が大好きで、久しぶりに観てもやっぱりすごく楽しかった。

この世は天使と悪魔が勢力争いを行う場である
その中でも特に、私の大好きな世界観は、「この世は天使と悪魔の勢力争いである」
しかし、世界の均衡を保つために、天使と悪魔は人間界に踏み入らないという大原則を厳守している。
という天使と悪魔のルール。
これは、まるで「自分たちの争いに堅気の人を巻き込まない」という「ヤクザ同士の暗黙の了解」にとても近くない??
とっさにそのヤクザのルールを思い浮かべた私は、天使と悪魔というマフィアがいて、互いに勢力争いをしているんだけど、「絶対に人間には手を付けない」っていうルールを守っているんだなぁと置き換えて考えてみたら、非常に分かりやすかった(笑)
とは言っても、たまにチンピラ悪魔がルールを破って人間に憑りついて悪さをするもんだから、コンスタンティンがそのチンピラ悪魔を地獄に送り返すという仕事をしている。
では、なぜ他でもないコンスタンティンがそんな仕事をしているのか。
そもそもコンスタンティンは「悪霊が見える」子供だった。
その後、そんな悪霊が見えてしまう自分の人生が嫌になって自殺してしまった。
「自殺をした人間は地獄に落ちる」という原則通り、地獄に行ってはみたものの、まだ早いと地獄から引き戻され、その時に見た地獄の悲惨さから、次に死ぬ時は天国に行きたいと思い、神様に対して点数稼ぎをするために、悪霊を地獄に送り返す仕事を始めたという。
「悪魔祓い」は、コンスタンティンのちょっとした悪あがき。
ということは、どんなにもがきあがいても、コンスタンティンが天国に行くのか、それとも地獄に行くのかは、神様のジャッジ次第ということ。
それならば、悪魔がどんなに頑張って勢力を広げようと思っても、天国には勝てないということなんだなぁ。
そこで、地獄はマモンを人間界に送り込み、その勢力図を変えようとしたのである。

半分天使、半分悪魔のハーフブリードたちが人間を監視している
私が好きな「コンスタンティン」の世界観のその2は「ハーフブリード」。
半分人間半分悪魔、半分人間半分天使の人たち。
この映画では半分悪魔のバルサザールと、半分天使のガブリエル。
(毎度、ティルダ・スウィントンはこの世の者ではない感たっぷり)
彼らがこの世の均衡を守る仕事をするはずが、サタンの息子であるマモンを生き返らせるために手をつないでしまった!!
あの大天使ガブリエルが地獄に魂を売るという、キリスト教から大ブーイングをくらいそうなことをここでは描いてしまった。
(だから、この映画は嫌われるんだろうな(笑))
仏教で言ったら、弁天様が閻魔様に賄賂を渡したようなもの。
そういう叱られるのを承知で型破りな描き方をするこの映画の世界観がすごく好き。
その後もサタンが全身白いスーツを着て登場する場面は何回観ても大好きだ。
サタンが白いスーツを着て登場するんだよ。
真っ黒い怪獣みたいじゃないんだよ。
地獄に魂を売ったガブリエルは、羽を折られてハーフブリードからただの人間に降格しちゃうとか。
信者の人たちからしたら怒られてしまうかもしれないけど、あえてそのタブーを茶化してエンターテインメント作品にしてしまうところが、私は大好き。

最も崇高な「自己犠牲」がこの世で一番恐ろしい
結局のところ、最後はコンスタンティンの「自己犠牲」によって、これまでの平和が保たれる。
自殺したコンスタンティンを迎えに行ったサタンは、自分の息子マモンの悪だくみを知る。
さらに、大天使ガブリエルがそれに手を貸していたことも知られてしまう。
マモンはサタンに地獄へ連れ返され、ガブリエルは神から翼を折られてしまう。
自己犠牲によって世界を平和に導いたコンスタンティンは天国に迎えられるが、サタンによって命を吹き替えされる。
ということは、キリスト教で最も崇高な精神は「自己犠牲」ということになる。
自殺をした人間でも、その目的が世界平和のための自己犠牲ならば天国へ行けるのだ。
その結論はとてもキリスト教らしい終わり方になっているけれども、そこがこの世の恐ろしい所でもある。
「世界平和のための自己犠牲ならば天国へ行ける」という解釈は、「自爆テロ」の犯行声明と同じだからだ。
この考え方は、一歩間違えれば戦争を起こしかねない考え方だなと思った。
でも、そんな風に天国と地獄、宗教的精神の考え方まで、ときどき茶化しつつ、楽しみながら、今まであまり触れたことのない世界観に触れられる宗教エンターテインメントな作品だと思う。
私は好きなんだけどなぁ…。
DCヒーロー流行りにのって続編作ってくれないかなぁ…。
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