マイケル・B・ジョーダン主演、シルベスター・スタローン共演の映画「クリード チャンプを継ぐ男」を劇場で観てきた。
かつてボクシングの世界チャンピオンだった「ロッキー」の親友であり、同じく世界チャンピオンだった「アポロ」の息子・ドニーが、父と同じボクシングの世界チャンピオンを目指す話。
「ストレイト・アウタ・コンプトン」と、この「クリード」のどちらを観るか悩んだ結果、アカデミー賞で話題になりそうな「クリード」を観てきた。
【満足度 評価】:★★★★★
噂通りの良い映画で、噂通りに号泣してきた。
ボクシングで世界チャンピオンを目指すことよりも大切なこと。
自分の人生の生き方について考えさせられる映画だった。
*** 受賞歴 ***
〇 ナショナル・ボード・オブ・レビュー
助演男優賞(シルベスター・スタローン) 受賞
〇第50回 全米批評家協会賞
主演男優賞(マイケル・B・ジョーダン) 受賞
〇第73回ゴールデングローブ賞 2016 映画部門
助演男優賞(シルベスター・スタローン) 受賞
〇第21回放送映画批評家協会賞
助演男優賞(シルベスター・スタローン) 受賞
**********
◆ネット配信で観る:「クリード/チャンプを継ぐ男」(字幕版)
◆DVDで観る:「クリード チャンプを継ぐ男」
◆「ロッキー ブルーレイコレクション(6枚組)」
…(「クリード 炎の宿敵」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、「リベンジ・マッチ」、「エクスペンダブルズ」など)
2015年製作 アメリカ映画
かつてボクシング世界チャンピオンだったアポロの息子ドニー(マイケル・B・ジョーダン)は、LAで証券マンをしていたが、仕事を辞め、本気でボクサーを目指す決意をする。
向かったのはフィラデルフィア。
そこは、アポロの親友で、同じく世界チャンピオンだったロッキー(シルベスター・スタローン)が住む街だ。
彼に、ボクシングののコーチを引き受けてもらうために。
しかし、ボクシングからしばらく離れていたロッキーは、ドニーからの依頼を断ってしまう…。

これは、「闘う」ということについての物語だ。
たとえ、ボクサーではなくても、人は常に何かと闘っている。
主人公のドニーは、偉大なる父「アポロ・クリード」という名前と闘い、ドニーの恋人ビアンカはいつか音が無くなってしまうという恐怖と闘っている。
そして、ロッキーは過去の栄光、家族を失った孤独、そして突然訪れた病気と闘っている。
彼らが闘う姿を観て、人は自分の人生と重ね合わせ、自分は何と闘っているんだろうかと考えさせられる。
ロッキーは若い弟子に、大きな鏡の前でシャドウボクシングを教えるシーンで、
「常に、その鏡に映っている姿と闘え。それは人生でも同じだ。」
と教えるシーンがある。
それは、もしもボクシングで世界チャンピオンになりたいのなら、リングの外でも、練習をしていない時でも、常に目の前にいる自分と闘えとロッキーは言っているのだ。
そのシーンが、この映画の全てを語っていると私は感じた。

そして、あのスポ根映画の代表選手のようだった「ロッキー」が、「勝ち負けが全てではなく、そこに至る過程が何よりも大切だ」と訴えていることに、とても驚かされた。
もちろん、ボクシングは勝ち負けが全てで、勝てばチャンピオン、負けてしまえばただのボクサーだ。
しかし、この「クリード」では、「勝ち負け」よりも大切なのは、「最後まであきらめずに戦いぬくこと」だと訴える。
これは衝撃だったなぁ。
あの「ロッキー」が、そんな成熟した大人になって帰ってくるなんて。
チャンピオンになることは、もちろん素晴らしいこと。
でも、困難と闘う姿は誰よりも美しく、最後まで諦めないその勇気を称えようじゃないかと、あの「ロッキー」に教えられるなんて。
その全てが凝縮された映画のラスト、彼らが闘う姿を見ながら号泣してしまった。
そうなんだよ。困難なことにチャレンジして、最後まで諦めないことが、何よりも素晴らしいことなんだよね。

主役のドニーを演じるのは、マイケル・B・ジョーダン。
私は、初めましての俳優かな・・・と思って、彼の過去の作品を漁っていたら、2001年キアヌ・リーブス主演の「陽だまりのグランド」で、ジャマールという役で出演していた!!
覚えてるよ~。チビで、ちょっと生意気なジャマール!!あの子が、こんなに大きくなったのぉ~??(笑)
マジか!!時代を感じるなぁ。本当に立派な大人に成長して良かった(笑)
そして、ロッキー役はもちろん、あの男。シルベスター・スタローン。
もしも、スタローンがこの映画でアカデミー賞最優秀助演男優賞なんて受賞したら、この映画のメッセージでもある「最後まで諦めずに闘いぬく勇気」と通じるものがあって、さらに感動して、また泣いちゃうかも。
正直なことを言えば、スタローンが演技賞を受賞するなんて、他の俳優と比べると、そうチャンスが多いわけではないよね。
そんな奇跡が2月28日(アカデミー賞授賞式の日)に起きたら、私ももっと頑張れる気がする。
もう一人、気になったのが、ドニーの恋人ビアンカを演じたテッサ・トンプソン(「グローリー-明日への行進-」)。
彼女、とても良かったなぁ。歌を歌っている感じも、意志が強そうな感じも。
まだ、出演作は少ないようだけど、今後が楽しみ。
監督は、ライアン・クーグラー。
マイケル・B・ジョーダンと組んだ前作、「フルートベール駅で」に次いで、この映画「クリード チャンプを継ぐ男」は2作目。
年齢もまだ29歳。
「ロッキー」をリアルタイムで知らない人が作ったんだねぇ。この映画。すごいなぁ。
「フルートベール駅で」も評判が良い映画のようなので、是非、観てみたい。

こんな話をすると歳がばれてしまうけど、アポロがドラゴに殺された「ロッキー4」が劇場で公開された頃、私は中学生で映画館に観に行った。
あの頃はまだ、冷戦の余韻みたいなものがあって、アメリカ vs ソ連のテクノロジー対決の側面もあり、今とは、全く時代が違う頃の映画だった。
すごく面白くて、興奮しながら帰ったのを覚えてる。
今回、ドニーがロッキーとアポロの話をするのを観ながら、ロッキー vs アポロの無観客試合も覚えてるし、アポロがリングの上で死んでしまったのも思い出して、そんな懐かしい話が出てくるのも嬉しかったし、「人に歴史ありだなぁ~」ってしみじみと思った。
そんな昔のファンも喜ばせつつ、新たな切り口で成熟した姿で帰ってきた「ロッキー」の新スピンオフ「クリード チャンプを継ぐ男」。
「ロッキー」が大好きな人も、そうでない人も満足する作品だと思う。是非、観て欲しい一本。
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◆DVDで観る:「クリード チャンプを継ぐ男」
◆「ロッキー ブルーレイコレクション(6枚組)」
かつてボクシングの世界チャンピオンだった「ロッキー」の親友であり、同じく世界チャンピオンだった「アポロ」の息子・ドニーが、父と同じボクシングの世界チャンピオンを目指す話。
「ストレイト・アウタ・コンプトン」と、この「クリード」のどちらを観るか悩んだ結果、アカデミー賞で話題になりそうな「クリード」を観てきた。
【満足度 評価】:★★★★★
噂通りの良い映画で、噂通りに号泣してきた。
ボクシングで世界チャンピオンを目指すことよりも大切なこと。
自分の人生の生き方について考えさせられる映画だった。
*** 受賞歴 ***
〇 ナショナル・ボード・オブ・レビュー
助演男優賞(シルベスター・スタローン) 受賞
〇第50回 全米批評家協会賞
主演男優賞(マイケル・B・ジョーダン) 受賞
〇第73回ゴールデングローブ賞 2016 映画部門
助演男優賞(シルベスター・スタローン) 受賞
〇第21回放送映画批評家協会賞
助演男優賞(シルベスター・スタローン) 受賞
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目次
「クリード チャンプを継ぐ男」予告編 動画
(原題:CREED)更新履歴・公開、販売情報
・2016年1月1日 感想を掲載。
・2018年10月8日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
現在、DVD、ネット配信、共に販売中。
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キャスト&スタッフ
出演者
〇シルベスター・スタローン…(「クリード 炎の宿敵」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、「リベンジ・マッチ」、「エクスペンダブルズ」など)
…(「クリード 炎の宿敵」など)
…(「クリード 炎の宿敵」、「マイティ・ソー バトルロイヤル」など)
…(「クリード 炎の宿敵」など)
〇アンソニー・ベリュー
〇グレアム・マクタヴィッシュ
監督・脚本
〇ライアン・クーグラー2015年製作 アメリカ映画
あらすじ
かつてボクシング世界チャンピオンだったアポロの息子ドニー(マイケル・B・ジョーダン)は、LAで証券マンをしていたが、仕事を辞め、本気でボクサーを目指す決意をする。
向かったのはフィラデルフィア。
そこは、アポロの親友で、同じく世界チャンピオンだったロッキー(シルベスター・スタローン)が住む街だ。
彼に、ボクシングののコーチを引き受けてもらうために。
しかし、ボクシングからしばらく離れていたロッキーは、ドニーからの依頼を断ってしまう…。

感想(ネタバレあり)
誰もがいつも何かと闘っている
これは、「闘う」ということについての物語だ。
たとえ、ボクサーではなくても、人は常に何かと闘っている。
主人公のドニーは、偉大なる父「アポロ・クリード」という名前と闘い、ドニーの恋人ビアンカはいつか音が無くなってしまうという恐怖と闘っている。
そして、ロッキーは過去の栄光、家族を失った孤独、そして突然訪れた病気と闘っている。
彼らが闘う姿を観て、人は自分の人生と重ね合わせ、自分は何と闘っているんだろうかと考えさせられる。
ロッキーは若い弟子に、大きな鏡の前でシャドウボクシングを教えるシーンで、
「常に、その鏡に映っている姿と闘え。それは人生でも同じだ。」
と教えるシーンがある。
それは、もしもボクシングで世界チャンピオンになりたいのなら、リングの外でも、練習をしていない時でも、常に目の前にいる自分と闘えとロッキーは言っているのだ。
そのシーンが、この映画の全てを語っていると私は感じた。

「勝ち負け」よりも大切なことは「最後まで諦めないこと」
そして、あのスポ根映画の代表選手のようだった「ロッキー」が、「勝ち負けが全てではなく、そこに至る過程が何よりも大切だ」と訴えていることに、とても驚かされた。
もちろん、ボクシングは勝ち負けが全てで、勝てばチャンピオン、負けてしまえばただのボクサーだ。
しかし、この「クリード」では、「勝ち負け」よりも大切なのは、「最後まであきらめずに戦いぬくこと」だと訴える。
これは衝撃だったなぁ。
あの「ロッキー」が、そんな成熟した大人になって帰ってくるなんて。
チャンピオンになることは、もちろん素晴らしいこと。
でも、困難と闘う姿は誰よりも美しく、最後まで諦めないその勇気を称えようじゃないかと、あの「ロッキー」に教えられるなんて。
その全てが凝縮された映画のラスト、彼らが闘う姿を見ながら号泣してしまった。
そうなんだよ。困難なことにチャレンジして、最後まで諦めないことが、何よりも素晴らしいことなんだよね。

スタローン叔父さん以外、若いキャストと、若いスタッフで作られた作品
主役のドニーを演じるのは、マイケル・B・ジョーダン。
私は、初めましての俳優かな・・・と思って、彼の過去の作品を漁っていたら、2001年キアヌ・リーブス主演の「陽だまりのグランド」で、ジャマールという役で出演していた!!
覚えてるよ~。チビで、ちょっと生意気なジャマール!!あの子が、こんなに大きくなったのぉ~??(笑)
マジか!!時代を感じるなぁ。本当に立派な大人に成長して良かった(笑)
そして、ロッキー役はもちろん、あの男。シルベスター・スタローン。
もしも、スタローンがこの映画でアカデミー賞最優秀助演男優賞なんて受賞したら、この映画のメッセージでもある「最後まで諦めずに闘いぬく勇気」と通じるものがあって、さらに感動して、また泣いちゃうかも。
正直なことを言えば、スタローンが演技賞を受賞するなんて、他の俳優と比べると、そうチャンスが多いわけではないよね。
そんな奇跡が2月28日(アカデミー賞授賞式の日)に起きたら、私ももっと頑張れる気がする。
(追記:スタローンは惜しくも受賞できませんでした(2018年10月8日 加筆))
もう一人、気になったのが、ドニーの恋人ビアンカを演じたテッサ・トンプソン(「グローリー-明日への行進-」)。
彼女、とても良かったなぁ。歌を歌っている感じも、意志が強そうな感じも。
まだ、出演作は少ないようだけど、今後が楽しみ。
監督は、ライアン・クーグラー。
マイケル・B・ジョーダンと組んだ前作、「フルートベール駅で」に次いで、この映画「クリード チャンプを継ぐ男」は2作目。
年齢もまだ29歳。
「ロッキー」をリアルタイムで知らない人が作ったんだねぇ。この映画。すごいなぁ。
「フルートベール駅で」も評判が良い映画のようなので、是非、観てみたい。

人に歴史あり。ロッキー vs アポロ、アポロ vs ドラゴの思い出と共に
こんな話をすると歳がばれてしまうけど、アポロがドラゴに殺された「ロッキー4」が劇場で公開された頃、私は中学生で映画館に観に行った。
あの頃はまだ、冷戦の余韻みたいなものがあって、アメリカ vs ソ連のテクノロジー対決の側面もあり、今とは、全く時代が違う頃の映画だった。
すごく面白くて、興奮しながら帰ったのを覚えてる。
今回、ドニーがロッキーとアポロの話をするのを観ながら、ロッキー vs アポロの無観客試合も覚えてるし、アポロがリングの上で死んでしまったのも思い出して、そんな懐かしい話が出てくるのも嬉しかったし、「人に歴史ありだなぁ~」ってしみじみと思った。
そんな昔のファンも喜ばせつつ、新たな切り口で成熟した姿で帰ってきた「ロッキー」の新スピンオフ「クリード チャンプを継ぐ男」。
「ロッキー」が大好きな人も、そうでない人も満足する作品だと思う。是非、観て欲しい一本。
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