ケビン・コスナー主演の映画「クリミナル 2人の記憶を持つ男」を試写会で観た。
敏腕のCIA捜査官が任務中にテロリストの証人をかくまったまま殉職。証人の居所は彼にしか分からず、CIAは彼の記憶を凶悪犯に移植し、なんとか証人の居所を探し当てようとするのだが…。
【満足度 評価】:★★★☆☆
我らがデップー、ライアン・レイノルズの記憶をケビン・コスナーに移植。
凶悪犯のケビン・コスナーがロンドンの街中で大暴れ・・・といきたいところだけど、なんとも要のケビン・コスナーが物足りなくて残念だった。
◆ネット配信で観る:「クリミナル 2人の記憶を持つ男」(字幕版)
◆DVDで観る:「クリミナル2人の記憶を持つ男」 ブルーレイ&DVDセット
…(「ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~」、「モリーズ・ゲーム」、「ドリーム」、「ドリフト・デイ」、「ラスト・ミッション」、「マン・オブ・スティール」、「ボディ・ガード」、「フィールド・オブ・ドリームス」、「アンタッチャブル」など)
〇ゲイリー・オールドマン
…(「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」、「チャイルド44」、「猿の惑星 新世紀(ライジング)」、「ロボコップ」、「裏切りのサーカス」、「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「エア・フォース・ワン」)
〇トミー・リー・ジョーンズ
…(「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」、「リンカーン」、「ジェイソン・ボーン」など)
〇ガル・ガドット
…(「ワンダーウーマン」、「ジャスティス・リーグ」、「トリプル9 裏切りのコード」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「ワイルド・スピード MAX」、「ワイルド・スピード7 スカイミッション」)
〇マイケル・ピット
…(「クリミナル・ミッション」、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、「完全犯罪クラブ」など)
〇ライアン・レイノルズ
…(「デッドプール2」、「ライフ」、「デッドプール」、「黄金のアデーレ 名画の帰還」、「ワイルド・ギャンブル」、「あなたは私の婿になる」など)
…(「THE ICEMAN 氷の処刑人」)
2016年製作 アメリカ・イギリス合作映画

CIA捜査官のビリー(ライアン・レイノルズ)がロンドンで任務中に殉職してしまう。
彼は、あるテロリストが欲しがっている米軍のミサイルシステムを捜査することができるプログラムを開発した天才ハッカー・ダッチマン(マイケル・ピット)を説得し、CIAで証人として保護する任務の途中だった。
しかし、彼が殉職したことでダッチマンの行方がわからなくなってしまったCIAのクウェイカー(ゲイリー・オールドマン)は、ビリーの記憶を他人に移植するよう、その分野の第一人者である脳外科医のフランクス(トミー・リー・ジョーンズ)に依頼する。
フランクスは、他人の脳を移植するのに最も適した人物としてジェリコ(ケビン・コスナー)の名前を挙げるのだが、彼はこれまで罪悪感などの感情を持たず、平気で人を殺す凶悪犯だった…。

ちょっとあらすじを読んでも分かりにくいかもしれないけど、この映画はニコラス・ケイジとジョン・トラボルタW主演の映画「フェイス/オフ」と、マット・デイモン主演の「ジェイソン・ボーン」を足して2で割ったような感じの映画だった。
主人公は凶悪犯のジェリコ。
彼は、子供の時に受けた虐待の結果、脳に損傷を受け、悲しいとか、つらいとかの感情をなくしてしまった。
そのまま大人へと成長したジェリコは、人を殺すことをなんとも思わず、多くの人を殺して生きてきた凶悪犯になってしまった。
そこで、その脳がダメージを受けぽっかりと穴が開いたところへ、亡くなったCIA捜査官ビリーの記憶をコピペしようと考えた。
「フェイス/オフ」は顔を付け替える話だったけど、この映画は脳の記憶をコピペして追加しようという話。
そして、手術は無事に成功し、ジェリコの頭の中にはこれまで観たことがないビリーの記憶が追加されるようになる。
すると、ジェリコは「俺は一体誰なんだ??」と、「ジェイソン・ボーン」みたいに悩むようになる。
そして、そのうち、ビリーの記憶がジェリー本人に勝って、CIAの捜査に協力するようになる。
◆【参考】「フェイス/オフ」 Blu-ray
◆【参考】「ジェイソン・ボーン」シリーズ


その「脳の記憶をコピペする」というプロットはいいなと思ったし、面白いなと思った。
だったら、私は誰の脳みそをコピーしたいかなぁとか考えながら観ていた。
でも、その途中で混乱する。
脳みそを全とっかえするのではなく、記憶の部分だけをコピペする。
となると、コピペされた本人、この映画では凶悪犯のジェリコは、ジェリコ本人の記憶を保ったまま、本人の素養もそのままで、ビリーの記憶が追記されることになる。
ここはあくまでも上書きではなく、追記だと思っている。
ということは、彼の中の倫理観が「人殺しはOK」だったら、たとえビリーの記憶が追記されたとしても「人殺しはOK」のはず。
その辺は、映画の中にも描かれていて、ジェリコは手術後も無実の人を殺している。
あぁ、やっぱりジェリコは悪い奴なんだなぁと思う。
しかし、その後、ビリーの記憶が浮かんでくるようになると、急に良い人になっていったりする。
いや、そこに無理はないかな??
50年も60年もかけて作られたその人の凶悪な性格が、1日やそこらで急に良い人になっちゃったりするのか。
その辺の描写が非常に薄っぺらく、浅いなぁと思った。
そこが非常に残念だった。

アクション映画と言うのは、アクションの切れ味こそがその映画の面白さである。
その点からこの映画を観ると、ケビン・コスナーとライアン・レイノルズはキャスティングが逆だった方が、私は面白かったと思う。
ケビン・コスナーは62歳になるらしいが、どうにもモタモタして切れ味が悪い。
そして、都合が悪くなると「頭が痛い~」などと言い出してしまう。
片や、我らがデップー、ライアン・レイノルズはもちろんアクションもキレキレ。
となると、どっちのアクションシーンをより長く観ていたいかと言われれば、ライアン・レイノルズのアクションシーンを観ていたいだろう。
ところが、現実は逆だ。
この映画はケビン・コスナーを主人公にしたアクション映画だ。
なぜ、そうなったのか。
私は、この映画はケビン・コスナーに「ザ・ロック」のショーン・コネリーのような役割を演じて欲しかったのではと思った。
それもそのはず、この映画の脚本チームは「ザ・ロック」のチームなのだ。
とすれば、ケビン・コスナーが登場するシーンは、まるで「ザ・ロック」でショーン・コネリーが登場したシーンとまるで一緒だったのも説明がつく。
しかし残念ながら、ケビン・コスナーには、ショーン・コネリー程の迫力はない。
これまでアクションを積極的にやってきた俳優でもない。
ショーン・コネリーには、「007」でボンドを演じてきた実績があった。
だから、どうしてもアクションが大味になって、モタモタして、切れ味も悪い。
残念ながら、アクション映画で、アクションがモタモタして切れ味が悪いというのは、致命的であり、そこがこの映画の面白みに欠ける一因だったように思う。
◆「ザ・ロック」

ストーリーがハチャメチャでSF的なのは、それはそれで良いと思う。
エンターテインメント作品として楽しめるアクション映画なら、多少、ストーリー展開に難があっても問題ない。
しかし、アクションに勢いがないのはいただけない。
「フェイス/オフ」や「ジェイソン・ボーン」や「ザ・ロック」が多少ストーリーに難があっても最後まで楽しめたのは、アクションに迫力があったからに他ならない。
なぜ、ここでケビン・コスナーを使ったのか。
どうしてもケビン・コスナーを使いたいならゲイリー・オールドマンが演じた役でも良かったんじゃないのか。
もしかしたら、ダニエル・クレイグや、ヒュー・ジャックマンのような俳優がやったら、もっと面白い作品になったんじゃないかと思うととても残念だ…。
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敏腕のCIA捜査官が任務中にテロリストの証人をかくまったまま殉職。証人の居所は彼にしか分からず、CIAは彼の記憶を凶悪犯に移植し、なんとか証人の居所を探し当てようとするのだが…。
【満足度 評価】:★★★☆☆
我らがデップー、ライアン・レイノルズの記憶をケビン・コスナーに移植。
凶悪犯のケビン・コスナーがロンドンの街中で大暴れ・・・といきたいところだけど、なんとも要のケビン・コスナーが物足りなくて残念だった。
「クリミナル 2人の記憶を持つ男」予告編 動画
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ケビン・コスナー…(「ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~」、「モリーズ・ゲーム」、「ドリーム」、「ドリフト・デイ」、「ラスト・ミッション」、「マン・オブ・スティール」、「ボディ・ガード」、「フィールド・オブ・ドリームス」、「アンタッチャブル」など)
〇ゲイリー・オールドマン
…(「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」、「チャイルド44」、「猿の惑星 新世紀(ライジング)」、「ロボコップ」、「裏切りのサーカス」、「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「エア・フォース・ワン」)
〇トミー・リー・ジョーンズ
…(「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」、「リンカーン」、「ジェイソン・ボーン」など)
〇ガル・ガドット
…(「ワンダーウーマン」、「ジャスティス・リーグ」、「トリプル9 裏切りのコード」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「ワイルド・スピード MAX」、「ワイルド・スピード7 スカイミッション」)
〇マイケル・ピット
…(「クリミナル・ミッション」、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、「完全犯罪クラブ」など)
〇ライアン・レイノルズ
…(「デッドプール2」、「ライフ」、「デッドプール」、「黄金のアデーレ 名画の帰還」、「ワイルド・ギャンブル」、「あなたは私の婿になる」など)
監督
〇アリエル・ヴロメン…(「THE ICEMAN 氷の処刑人」)
2016年製作 アメリカ・イギリス合作映画

あらすじ
CIA捜査官のビリー(ライアン・レイノルズ)がロンドンで任務中に殉職してしまう。
彼は、あるテロリストが欲しがっている米軍のミサイルシステムを捜査することができるプログラムを開発した天才ハッカー・ダッチマン(マイケル・ピット)を説得し、CIAで証人として保護する任務の途中だった。
しかし、彼が殉職したことでダッチマンの行方がわからなくなってしまったCIAのクウェイカー(ゲイリー・オールドマン)は、ビリーの記憶を他人に移植するよう、その分野の第一人者である脳外科医のフランクス(トミー・リー・ジョーンズ)に依頼する。
フランクスは、他人の脳を移植するのに最も適した人物としてジェリコ(ケビン・コスナー)の名前を挙げるのだが、彼はこれまで罪悪感などの感情を持たず、平気で人を殺す凶悪犯だった…。

感想(ネタバレあり)
「フェイス/オフ」と「ジェイソン・ボーン」を足して2で割った感じ
ちょっとあらすじを読んでも分かりにくいかもしれないけど、この映画はニコラス・ケイジとジョン・トラボルタW主演の映画「フェイス/オフ」と、マット・デイモン主演の「ジェイソン・ボーン」を足して2で割ったような感じの映画だった。
主人公は凶悪犯のジェリコ。
彼は、子供の時に受けた虐待の結果、脳に損傷を受け、悲しいとか、つらいとかの感情をなくしてしまった。
そのまま大人へと成長したジェリコは、人を殺すことをなんとも思わず、多くの人を殺して生きてきた凶悪犯になってしまった。
そこで、その脳がダメージを受けぽっかりと穴が開いたところへ、亡くなったCIA捜査官ビリーの記憶をコピペしようと考えた。
「フェイス/オフ」は顔を付け替える話だったけど、この映画は脳の記憶をコピペして追加しようという話。
そして、手術は無事に成功し、ジェリコの頭の中にはこれまで観たことがないビリーの記憶が追加されるようになる。
すると、ジェリコは「俺は一体誰なんだ??」と、「ジェイソン・ボーン」みたいに悩むようになる。
そして、そのうち、ビリーの記憶がジェリー本人に勝って、CIAの捜査に協力するようになる。
◆【参考】「フェイス/オフ」 Blu-ray
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◆【参考】「ジェイソン・ボーン」シリーズ
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他人の記憶をコピペするっていうプロットは面白かったけど…
その「脳の記憶をコピペする」というプロットはいいなと思ったし、面白いなと思った。
だったら、私は誰の脳みそをコピーしたいかなぁとか考えながら観ていた。
でも、その途中で混乱する。
脳みそを全とっかえするのではなく、記憶の部分だけをコピペする。
となると、コピペされた本人、この映画では凶悪犯のジェリコは、ジェリコ本人の記憶を保ったまま、本人の素養もそのままで、ビリーの記憶が追記されることになる。
ここはあくまでも上書きではなく、追記だと思っている。
ということは、彼の中の倫理観が「人殺しはOK」だったら、たとえビリーの記憶が追記されたとしても「人殺しはOK」のはず。
その辺は、映画の中にも描かれていて、ジェリコは手術後も無実の人を殺している。
あぁ、やっぱりジェリコは悪い奴なんだなぁと思う。
しかし、その後、ビリーの記憶が浮かんでくるようになると、急に良い人になっていったりする。
いや、そこに無理はないかな??
50年も60年もかけて作られたその人の凶悪な性格が、1日やそこらで急に良い人になっちゃったりするのか。
その辺の描写が非常に薄っぺらく、浅いなぁと思った。
そこが非常に残念だった。

ケビン・コスナーのアクションに難あり…
アクション映画と言うのは、アクションの切れ味こそがその映画の面白さである。
その点からこの映画を観ると、ケビン・コスナーとライアン・レイノルズはキャスティングが逆だった方が、私は面白かったと思う。
ケビン・コスナーは62歳になるらしいが、どうにもモタモタして切れ味が悪い。
そして、都合が悪くなると「頭が痛い~」などと言い出してしまう。
片や、我らがデップー、ライアン・レイノルズはもちろんアクションもキレキレ。
となると、どっちのアクションシーンをより長く観ていたいかと言われれば、ライアン・レイノルズのアクションシーンを観ていたいだろう。
ところが、現実は逆だ。
この映画はケビン・コスナーを主人公にしたアクション映画だ。
なぜ、そうなったのか。
私は、この映画はケビン・コスナーに「ザ・ロック」のショーン・コネリーのような役割を演じて欲しかったのではと思った。
それもそのはず、この映画の脚本チームは「ザ・ロック」のチームなのだ。
とすれば、ケビン・コスナーが登場するシーンは、まるで「ザ・ロック」でショーン・コネリーが登場したシーンとまるで一緒だったのも説明がつく。
しかし残念ながら、ケビン・コスナーには、ショーン・コネリー程の迫力はない。
これまでアクションを積極的にやってきた俳優でもない。
ショーン・コネリーには、「007」でボンドを演じてきた実績があった。
だから、どうしてもアクションが大味になって、モタモタして、切れ味も悪い。
残念ながら、アクション映画で、アクションがモタモタして切れ味が悪いというのは、致命的であり、そこがこの映画の面白みに欠ける一因だったように思う。
◆「ザ・ロック」
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アクション映画は、ド派手なアクションのキレが良くてナンボ
ストーリーがハチャメチャでSF的なのは、それはそれで良いと思う。
エンターテインメント作品として楽しめるアクション映画なら、多少、ストーリー展開に難があっても問題ない。
しかし、アクションに勢いがないのはいただけない。
「フェイス/オフ」や「ジェイソン・ボーン」や「ザ・ロック」が多少ストーリーに難があっても最後まで楽しめたのは、アクションに迫力があったからに他ならない。
なぜ、ここでケビン・コスナーを使ったのか。
どうしてもケビン・コスナーを使いたいならゲイリー・オールドマンが演じた役でも良かったんじゃないのか。
もしかしたら、ダニエル・クレイグや、ヒュー・ジャックマンのような俳優がやったら、もっと面白い作品になったんじゃないかと思うととても残念だ…。
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