インド映画「ダンガル きっと、つよくなる」を映画館で観た。

インドで、2人の娘をレスリングの代表選手に育てたお父さんの実話を元にしたスポ根ムービー。


満足度 評価】:★★★★☆

感動して号泣した作品だった。

お父さんの娘たちへの思いにも感動したけど、まだ女性の地位が低いインドで女性たちの地位向上を目指して戦うギータの姿とても感動した。

日本のレスリング協会のパワハラ騒動を思い起こさせる場面もあって、面白かった。


「ダンガル きっと、つよくなる」予告編 動画

(原題:Dangal दंगल)




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キャスト&スタッフ


出演者

アーミル・カーン
…(「PK ピーケイ」など)

〇ファーティマー・サナー・シャイク

〇サニャー・マルホートラ

監督・脚本

〇 ニテーシュ・ティワーリー


2016年製作 インド映画



ダンガルきっと、つよくなる



あらすじ


レスリング選手のマハヴィル(アーミル・カーン)は、オリンピックを目指していたが家が貧しかったため、断念することに。

そのため、息子を選手にすること夢見るようになるが、彼には娘しかいなかった。

そこで、長女のギータ(ファーティマー・サナー・シャイク)と次女のハビータ(サニャー・マルホートラ)をレスリングの選手にしようと練習を始めるが、インドでレスリングは男のスポーツであり…。



ダンガルきっと、つよくなる3



感想(ネタバレあり)


レスリングのチャンピオンになりたいお父さんが夢をたくしたのは二人の娘



「自分が叶えられなかった夢を子供に託す」というのは、よく聞く話だ。

その教育法を一歩間違えれば「子供を追い込み、支配しようとする毒親」になりかねない。

例えば、昨年公開されたクリス・エヴァンス主演の映画「gifted/ギフテッド」は、娘を天才数学者に育てようとした学者の母親が、娘を追い込んでしまう姿が描かれる。



この映画は、レスリングオリンピック代表を目指しながら、志半であきらめざるを得なかったマハヴィルが自分の叶えられなかった夢を自分の子供にたくす話である。

そこまでは、よくある話である。



しかし、マハヴィルは毒親にはならなかった。

なぜなら、彼のふたりの娘、ギータとハビータは初めこそは厳しい練習を嫌がっていたものの、思春期を迎えた頃には、レスリング選手になる覚悟を決め、自ら進んで厳しい練習をするようになるのだ。

厳しい練習を乗り越え、時には父と対立しながら、二人三脚で頂点を目指す娘たち。

というと「よくあるスポ根ものかぁ」と思うかもしれない。



しかし、この物語が描くのは、それだけではない。

インドではその当時、レスリングは「男のスポーツ」であり、小さな田舎町で暮らすギータとハビータがレスリングをするには、「女がレスリングをするなんて」という常識や偏見とも戦わなければならなかった

ギータとハビータがレスリングのチャンピオンを目指す姿を描きながら、並行して女性に対する偏見とも戦い、彼女たちの活躍がインドの人々の「女は女らしく」という意識を変えていく様子も描いているのだ。

その変化はとても感動的なものだった。



その上、最近、日本のレスリング協会で起きていたパワハラ騒動を思わせるような場面もあり、最初から最後まで見所たっぷりの感動作だった。



ダンガルきっと、つよくなる4


「女は家事と育児をすればいい」という偏見との戦い



では、何が彼女たちの意識を変え、チャンピオンを目指す覚悟を決めさせたのか。



先ほども言ったけれど、レスリングはインドでは「男のスポーツ」だった。

その一方で、インドの女性たちは「肌を露出すること」は許されず、髪が長ければ長い程美しいとされ、まだまだ古い価値観を持っている国で不自由な暮らしをしていた

ギータとハビータが暮らすのは小さな田舎町だけに、その「偏見」は、より強いものだったと思われる。



その空気の中で髪をスポーツ刈りにし、Tシャツと短パンで練習することを強いられた彼女たちは、周りの人たちから相当好奇の目で見られたはずだし、かなり恥ずかしかったことと思う。

毎日の厳しい練習と男みたいな恰好を強いられたことから、彼女たちはレスリングなんてやめたいと思っていた

そんな彼女たちの意識を変えたのは、同級生の女の子からの

「うちでは、女は子供を産むための道具だと思われている。家事や育児をやらなくていいあなたちがうらやましい

という言葉だった。



自分たちは幼い妹たちの子守を強制されることもないし、食事の支度や洗濯の手伝いをさせられることもない。

それだけでも、十分恵まれている。

彼女たちの中で「家事と子育てだけの人生」と「レスリングのチャンピオンを目指す人生」を天秤にかけ、自分たちの意思でレスリングを選び、自分たちは恵まれいると思ったのだ。



半袖短パン短髪を笑う人がいるなら、投げ飛ばしてしまえばいい。

その決心をした後の彼女たちは、男性選手たちを相手にバタバタと倒すようになる。



ダンガルきっと、つよくなる2


インドの女性たちに新しい道を切り開く戦い



そこから、レスリングのチャンピオンになることを決意したギータの戦いは、インドの女性たちの自由を求める戦いにもなっていく

この映画の原題であるDangal(दंगल)はヒンディー語で「暴動」という意味があるのだとか。

その言葉から連想される勇ましさは、ギータの戦いと、立ち上がるインドの女性たちを表したものなのではと感じた。



私がこの映画の中で最も感動したセリフは、お父さんがギータに

この国には、育児と家事しか知らない女性たちがたくさんいる。

お前が国際試合で勝つことは、彼女たちを救うことになる

と言ったセリフだった。



幼い頃から花嫁修業をして、大人になったら結婚して、子供を産んで…という人生しか知らないインドの女性たちがギータが戦う姿を見て、「スポーツをする」という選択肢が増えていくのだ。

ギータはその時、国だけじゃなく、女性たちの願いも背負っていたのだ。



負ければ「やっぱり、レスリングは女がやるスポーツじゃない」と言われるのが目に見えたからこそ、ギータはお父さんのその言葉をモチベーションにして戦いぬいたのだ。

確かに、オリンピックの中継を見ていると、女性選手の活躍は嬉しいし「私も明日からがんばろう」と思える

この映画は、そんな女性たちの気持ちを代弁している作品なのだ。



映画の最後で、エンドロールが流れる前、マハヴィル一家本人の写真が出て、「ギータの活躍をきっかけにインドでレスリングを始める女性たちが急増した」という説明が流れた。

素晴らしいことだと思った。

それは、初めはお父さんの強制に嫌がりながらもレスリングを続け、彼女たちを笑う男性たちを投げ飛ばしつつ、合わないコーチのもとで戦いながらも、チャンピオンになった甲斐があった瞬間だった。



ダンガルきっと、つよくなる5


合わないコーチの指導を受け続けるということは選手を不幸にするだけ



ギータはお父さんに反発しながらも、次第に、ギータの選手としての良さを一番よくわかっているのはお父さんだということに気付く。

しかし、レスリング協会はお父さんをコーチとして認めず締め出してしまう。

インド代表にまで登りつめたギータを作り上げたのは、お父さんだったにもかかわらず。

これは恐らく、映画としてドラマティックに見せるための脚色なのではと思うけれども、それと似たようなことが日本で起きていることにビックリしたし、ちょっと苦笑してしまった



映画では、ギータは合わないコーチの指導を受けているふりをしながら、それ以外の時間にお父さんの指導を受けることで試合に向けて調整していく。

レスリングのような体重制限があるスポーツでは、食事制限を含めた日常生活の指導が不可欠で、だからこそ、日本の女子レスリングでも、寮生活をするような指導方法をとっているのだと思う。



合わないコーチの指導で実力を発揮できないギータを見ていると、合わないコーチに指導されるということは、苦痛以外の何物でもないし、選手が不幸になるということがよくわかる

それは国にとってもマイナスになるのだ。

改めて、選手にとってストレスなく練習できる環境で、最も信頼できるコーチの指導を受けてこそ選手は伸びるし、みんなにとって幸せなのだと思った。

これは、日本のレスリング協会の人たちに、ぜひ観ていただきたい作品である。








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