アンドレ・デュソリエ主演の映画「パリよ、永遠に」をWOWOWで観た。

1944年、ドイツ占領下のパリ。今にもナチスがパリを壊滅状態にしようとしていた時、あるホテルの一室で、その作戦を止めるためにナチスの将軍とスウェーデン総領事との間で駆け引きが行われていた。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

今の美しいパリをナチの攻撃から守るために、裏にはこんな出来事があったなんて知らなかった。

この出来事を知った後では、今までテレビや映画で観てきたパリの景色が違って観えるし、それだけでもお得感のある作品だった。

出演アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプ

監督:フォルカー・シュレンドルフ 2014年製作 フランス、ドイツ合作映画


「パリよ、永遠に」予告編 動画

(原題:Diplomatie)




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あらすじ


1944年ナチスドイツ占領下のパリでは、コルティッツ将軍(ニエル・アレストリュプ)の元で、パリ壊滅作戦が行われようとしていた。

しかし、その時、スウェーデン総領事のラウル・ノルドリンク(アンドレ・デュソリエ(「ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~」))がホテルの一室にいる将軍を訪ねてきた。

フランス軍司令部と交流のある彼は、その壊滅作戦を止める仲介役として訪ねてきたという。

ナチス軍が末期だとはいえ、命令に逆らえば、妻子を殺される身にある将軍は、彼の申し出を一切受け入れようとしない。

そこで、ノルドリンクは、将軍の妻子をフランスから逃がすという条件で、彼の提案を受け入れるよう説得するのだが…。


パリよ、永遠に

感想(ネタバレあり) 登場人物はたった二人の男性


ほぉーーー。こんなことが実際にあったんだぁ。すごいなぁ~

というのが、見終わった後の素直な感想だった。

登場人物はたったの2人。

ナチスドイツのコルティッツ将軍と、スウェーデン総領事のノルドリンク。

コルティッツ将軍は、ヒトラーの命令により、パリを壊滅する作戦を実行しようとしていた。

そこへ現れたノルドリンクは、将軍がナチスの中でも良心的であることを知っており、説得すればこの作戦も止めることができると確信していた。

実際に、将軍はナチスが大勢のユダヤ人を殺害した時に、自分もまたそのうちの1人だったことに嫌気がさし、「もう無駄な血は流さない」と心に誓っていた。

しかし、命令に逆らうと妻子を殺すと言われ、ヒトラーの命令を聞かざるを得ない状況に陥っていた


パリよ、永遠に2

ヒトラーに嫌気が刺しているナチスの将軍と瞬時に相手の心を読む交渉人


そこでノルドリンクは将軍に「妻子をパリから助け出してスイスへ逃がす」と提案する。

しかし、これは、ノルドリンクがその場で考えた巧妙な嘘だった

この嘘が、私はこの映画の中で、最も心が痛いところだった

ナチの一員とはいえ、「無駄な血を流す」ことに嫌気がさしているコルティッツ将軍は、決して悪い人間ではない。

その人間をだますようなことをしていいのだろうか…と考える。

その気もないのに、「安全に逃がします」と言っている。

でも、将軍が作戦を止めなければ、パリは壊滅状態になってしまう…。

それならば、やはり、嘘をつき通すべきなのか


パリよ、永遠に3

もしも、パリから〇〇がなくなっていたら…と考える


では、もしも、そのまま将軍がパリ壊滅作戦を実行していたら、パリはどうなってしまうのだろうか。

実際にパリへ行ったことがない私ですら、容易に想像がつく。

あの美しいエッフェル塔や凱旋門、ノートルダム寺院やルーブル美術館がなくなってしまったら。

そして多くの人が亡くなり、セーヌ川が血で染まっていたのかもしれない。

きっと、今でも世界中の人が憧れる美しいパリはなくなっていただろう

そう考えれば、ある一家を見捨てることと、数万人を助けること。

どっちを優先すればいいのか、答えは一目瞭然。

やはり、ノルドリンクは嘘をついて正解だったと言わざるを得ない

その計算を瞬時に行い、駆け引きの材料として提供する回転の速さと巧妙さが、この映画の最も面白いところだった。

パリよ、永遠に4

個人の利益と国益の間にある線引きを考える


日本でも、政治家の不祥事を見ていれば分かるけど、政治家や高官たちが、常に国益のために動いていると思ったら大間違い。

常に、自分に舞い降りる利益と、国益を天秤にかけながら動いていると感じた作品だった。

もしも将軍の妻子の命が危険な状態になかったら、壊滅作戦はもっと早く中止になったかもしれないし、ノルドリンクも違う餌をぶら下げて交渉していたかもしれない

でも、それは当然のことなのかもしれない。

自分の家族の安全も守れないような人に、国の安全を守れるはずがないと思う。

もちろん、必要以上の贅沢はいけないけれど。

まぁ、とにかく、パリが助かってよかったと胸をなでおろし、こんな事実があったのかと驚いた。

命がけで国を守るっていうのは、本当に大変なことなんだなぁと改めて考えさせれた作品だった



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