ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画「ドクター・ストレンジ」を映画館で観た。

交通事故でメスを握れなくなってしまった天才外科医ドクター・ストレンジが魔術師のヒーローとして生まれ変わるまでを描く。


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

面白かったぁ。地面がひっくり返ったり、時間が逆行したり、遠く離れた場所へ瞬間移動したり。

ここには、映画やアニメでしか描くことのできない世界が広がっていて、その全てが楽しかった。

「全ての常識を捨てろ」というセリフが、まさにこの映画をピッタリと表していた。


「ドクター・ストレンジ」予告編 動画

(原題:DOCTOR STRANGE)




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キャスト&スタッフ


出演者

ベネディクト・カンバーバッチ
…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「イミテーション・ゲーム」、「8月の家族たち」、「スタートレック イントゥ・ダークネス」、「裏切りのサーカス」、TVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」など)

キウェテル・イジョフォー
…(「死の谷間」、「トリプル9 裏切りのコード」、「シークレット・アイズ」、「オデッセイ」、「それでも夜は明ける」、「ソルト」、「アミスタッド」)

ティルダ・スウィントン
…(「サスペリア」、「オクジャ okja」、「ヘイル・シーザー!」、「フィクサー」、「コンスタンティン」など)

マッツ・ミケルセン
…(「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」など)

レイチェル・マクアダムス
…(「サウスポー」、「スポットライト 世紀のスクープ」、「誰よりも狙われた男」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」、「消されたヘッドライン」、「きみに読む物語」など)

ベネディクト・ウォン
…(「オデッセイ」など)

ベンジャミン・ブラット
…(「リメンバー・ミー」、TVシリーズ「24 リブ・アナザー・デイ」、「デンジャラス・ビューティ―」、「トラフィック」など)

監督

スコット・デリクソン
…(「NY心霊捜査官」、「地球が静止する日」、「エミリー・ローズ」など)

2016年製作 アメリカ映画

ドクター・ストレンジ


あらすじ


天才外科医のドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、交通事故に遭い靱帯を損傷。

何度も手術を受け直したものの、効果が現れずメスが握れない。

絶望していたストレンジだったが、療法士から頸椎損傷をしたのに奇跡的に歩けるようになった患者を知っていると聞き、その患者・パングボーン(ベンジャミン・ブラット)を訪ねると、ネパールで治療を受けて歩けるようになったという。

わらにもすがる思いでネパールを訪れたストレンジだったが、そこは病院ではなく、エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)が魔術の修行を行っている道場だった…。

ドクター・ストレンジ5


感想(ネタバレあり)


「アベンジャーズ」の大物新人ドクター・ストレンジ


待ってたぁ~。

首を長くして待っていた「ドクター・ストレンジ」がようやく公開された。

全米では昨年11月に公開されていたこの作品。

今か今かと首を長くして待っていた。



「アベンジャーズ」の次回作から新メンバーとして加わることが決定している「ドクター・ストレンジ」

いろんな期待を持って観た作品だったけど、その結果、大満足だった。



今回は2Dで観てしまったので、3Dでもう一回見直したいぐらいだった。

この「ドクター・ストレンジ」では、天才外科医だったストレンジ博士が悪魔から世界を守る魔術師になるまでが描かれている。



そもそも、誰よりも魔術師としての才能と素質があったストレンジが、交通事故に遭ってメスを握れなくなってしまったのも、運命だったのではと思わせる。

なぜなら、学び始めると、とことん追求したがる彼の勉強熱心さが、瞬く間に彼を本物の魔術師へと成長させていったから。



今回の「ドクター・ストレンジ」では、彼の生い立ちと魔術師の中でトップに君臨するまでがテンポよく描かれている。

今後、「アベンジャーズ」の中で本格的に活動するために、「ドクター・ストレンジとは何者か」を紹介するための作品なんだと感じた。

「アベンジャーズの新人『ドクター・ストレンジ』につきまして、ざっとプロフィールを紹介します」っていう位置づけ。



ドクター・ストレンジ4



時空や重力だって自由に操れる魔術師・ドクター・ストレンジ


面白いなぁと思ったのは、この映画の世界観。

ドクター・ストレンジの兄弟子で、キウェテル・イジョフォーが演じるモルドという魔術師がいる。

彼がドクター・ストレンジを魔術師の世界に招き入れる時に言ったのが

全ての常識を捨てろ」という言葉だった。



「世界はこうあるべき」という常識があると、それが邪魔をして魔術を学ぶことができない

しかし、全ての常識を捨てれば、この世は驚きに溢れている



私は、この「ドクター・ストレンジ」の世界は、エッシャーのトリックアートにとても良く似ているなと思った。

登っているかと思ったら下っていて、下に流れていると思ったら、上に向かっている。

ふつうの常識で考えてもその構造が理解できない。

ちなみに、エッシャーは別名「視覚の魔術師」と言われているんだとか

 ↓ これがそのエッシャーのトリックアート
トリックアート



日頃、私たちは「万有引力」という常識の中で暮らしている。

だから、地面を歩けるし、リンゴは木から落ちる。



でも、もし、見る角度を変えて、引力が絶対ではなかったら

人は壁を登れるし、瞬間移動もできる。



師匠エンシェント・ワンと闇に落ちた弟子カエシリウスのNYの決戦は、そんなトリックアート満載のシーンだった。

もちろん、重力がない世界なんてあり得ないけど、映画の中では、それが可能になる

だからこそ、これは映画で描かれるべき作品なんだと思った。



魔術が空間だけでなく時間も操ることができたなら…というのが、香港でのストレンジとカエシリウスの決戦だった。

周りの時間は逆回転しながら、ストレンジ、モルド、ウォンには通常の時間が流れ、カエシリウスに破壊された世界を戻そうとする。



時間を操ってはいけないという禁止事項を破ってしまったストレンジだったが、結果、闇の悪魔ドルマムゥから世界を救うこととなった。

これこそが理屈や常識では考えられない世界であり、映画でこそ表現できる世界だった。



ちなみに、このドルマムゥを演じたのはカンバーバッチ本人だったとか。
▼ ▼ ▼

ドクター・ストレンジ3



この世のものではないドクター・ストレンジとエンシェント・ワン


天才医師でありながら、天才魔術師である主人公ドクター・ストレンジの個性がとても際立っていて面白かった

傲慢、自己中、高飛車で完璧主義者の天才

嫌味な奴の形容詞のほとんどが似合ってしまう男。

それが、ドクター・ストレンジ。



また、それをベネディクト・カンバーバッチが完璧に演じてくれるから、楽しくてしょうがない。

その傲慢さや高飛車なところが、今後「アベンジャーズ」に入って、トニーやキャップに突っ込まれるんじゃないかと、今から楽しみにしている。



また、そんな完ぺきな部分だけでなく、初めは魔術を習得できず、今まで感じたことのない挫折感を味わうという人間性も見せてくれるところがまたいい

ヒーローの中に人間らしさを描き、観客に共感を呼ぶのがマーベルヒーローの特徴の一つだから。

ただの「完ぺきな天才外科医」だったら、誰も共感できない。

悩んで挫折して乗り越えるからこそ、真のヒーローになれるのである。



そのストレンジに対して、今回、とても神々しかったのがティルダ・スウィントン演じるエンシェント・ワンだった。

ティルダ・スウィントンは、かつて「コンスタンティン」で天使と悪魔のハーフ(ハーフ・ブリード)を演じて、その時もはまり役だったけど、彼女は「人間じゃない役」がとてもよく似あう

このエンシェント・ワンもあまりにも神々しかったので、私は本気で彼女に弟子入りしたいと思った(笑)



ドクター・ストレンジ2

「マイティ・ソー ラグナロク(原題)」と「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(原題)」への期待


そして、この映画はあくまでも序章。

これから先の「ドクター・ストレンジ」の活躍がとても楽しみになってきた。

「マーベル」作品のお約束は、映画のラスト、エンディングロールの終わりに「次回作のチョイ見せ」をすること。



このブログはネタバレブログなので、言ってしまう。

まず、映画の最後に登場したのは、「マイティ・ソー」だった。

ニューヨークにあるドクター・ストレンジの屋敷「サンクタム・サンクトラム」をソーが訪ねているシーン。

「弟のロキを探しにニューヨーク」にやってきたソーが、ストレンジに相談。

ロキを故郷に連れて帰るという条件で、ストレンジがソーを助けることに決定。

(後日談:実際に「マイティ・ソー バトルロイヤル」にストレンジが登場しました。)



ということは、ストレンジはマイティ・ソーの次回作「ソー ラグナロク(原題)」に出演するということであり、ベネディクト・カンバーバッチと、トム・ヒドルストンという今のイギリスを代表する2大若手俳優が対決しちゃうということ!!

と思ったら、スゲーーーーーと思って、ちょっと叫びそうになった。

うーーん。ちょっと叫んじゃったかも(笑)



ちょっと、そこに、「ファンタビ」のニュート・スキャマンダーが魔法動物を探しに来たりしないかな…(笑)

エディ・レッドメインもいれたい…(笑)



「ソー ラグナロク(原題)」だけではなく、「アベンジャーズ」の次回作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(原題)」では、最強の敵サノスを倒すために重要な役割をするのだとか。

そしてさらに、エンドロール後には、闇に落ちてしまったモルドが登場する。

ということは、「ドクター・ストレンジ」の続編はモルドとの対決となるのか…。



しかし、この映画の中で、エンシェント・ワンは「地球を守るには、ストレンジとモルドの2人の力が必要です」と言っていた。

となると、続編では、ストレンジがモルドを目覚めさせることになるのか…。

うーーーーん。あれも、これも、それも全部楽しみ!!!





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