タロン・エジャトン主演の映画「イーグル・ジャンプ」をWOWOWで観た。
ノルディック・スキーからスキージャンプの選手へと転身後、わずか1年でオリンピックに出場を果たした選手「エディ・ジ・イーグル」の実話を映画化。
劇場公開されないままDVD化された、DVDスルー作品。
【満足度 評価】:★★★★☆
夢に向かって必死にがんばった人のサクセスストーリーを見ると、いつだって感動してしまう。
それはきっと、誰もが人生の中で一度は『夢』を持ったことがあり
一生懸命がんばったんだけど、途中で挫折してしまったり、
もしくは、今、必死になって夢に向かっている最中だったりして
がんばっている人の姿に、思わず自分を重ね合わせて共感し、
その人が成功すれば、まるで自分が夢を叶えたような気分になれるから。
この映画は、そんな「夢をかなえたい人・かなえたかった人」に、ぜひ観て欲しい作品。
誰にも負けない情熱さえあれば、きっと夢はかなえられる。
そう思わせてくれる作品だった。
◆DVDで観る:「イーグル・ジャンプ」
◆ネット配信で観る:Amazonプライム「イーグル・ジャンプ」 (字幕版)
◆ネット配信で観る:Amazonプライム「イーグル・ジャンプ」 (吹替版)
…(「キングスマン:ゴールデンサークル」、「SING/シング」、「キングスマン」など)
〇ヒュー・ジャックマン
…(「フロントランナー」、「LOGAN/ローガン」、「レ・ミゼラブル」、「チャッピー」、「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」、「プリズナーズ」、「PAN ネバーランド 夢のはじまり」など)
〇クリストファー・ウォーケン
…(「ファング一家の奇想天外な秘密」、「ジャングル・ブック」(声の出演)、「ジャージー・ボーイズ」、「キャッチミー・ミー・イフ・ユー・キャン」、「ニック・オブ・タイム」など)
〇ジム・ブロードベント
…(「パディントン2」、「ベロニカとの記憶」、「パディントン」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ウィークエンドはパリで」、「ビッグゲーム」、「ブルックリン」、「ターザン:REBORN」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)
2016年製作 イギリス・ドイツ・アメリカ合作映画

幼い頃からオリンピックに出場することが夢だったエディ(タロン・エジャトン)は、夏のオリンピックよりも競技人口が少ない冬のオリンピック競技でイギリスのノルディックスキー代表選手として競技に参加していた。
しかし、成績が振るわなかったエディは、1988年にカナダのカルガリーで行われる冬季オリンピックを目前にして、強化選手からはずされてしまう。
「もう、オリンピックは無理かもしれない」と、夢をあきらめかけた時、イギリスではスキージャンプの登録選手が誰もいないことを知る。
「スキージャンプで記録さえ出せばオリンピックに出場できる!」と確信したエディは、スキージャンプの技術を磨くため、ドイツへと向かう…。

1988年にカナダで行われたカルガリー冬季オリンピックで、
鷲のように飛ぶ男「エディ・ジ・イーグル」というあだ名で親しまれた実在の人物、
マイケル・エドワーズ(愛称:エディ)の実話を映画化したもの。
イギリス生まれのエディは幼い頃からオリンピックに出場することを夢見ていた。
夏季オリンピックよりも、冬季オリンピックの方が人口が少ないため、ノルディックスキーの選手に登録。
イギリス代表選手のうちの1人になるが、オリンピック強化選手からは外されてしまう。
そこで、オリンピックの夢を断たれたエディは、『代表選手が1人もいない』スキージャンプの選手へと転身する。
その後、エディはスキージャンプの技術を習得するために向かったドイツで、
コーチのピアリー(ヒュー・ジャックマン)と運命的な出会いを果たす。
ピアリーは、元アメリカのスキージャンプの選手で、輝かしい経歴の持ち主だった。
しかし、素行が悪いために、
アメリカのスキージャンプ代表コーチ、ウォーレン・シャープ(クリストファー・ウォーケン)から戦力外通告を受け、オリンピックへの夢を絶たれてしまった。
エディと出会った時も、常に酒が手放せない生活を送っていたピアリーだったが、
フォームが自己流でメチャクチャだったエディを見て、少しずつアドバイスをし始め、
やがて、かつて自身がかなえられなかった『オリンピック出場』の夢をエディに重ね合わせるようになる。
この映画「イーグル・ジャンプ」は、エディとピアリー、2人の選手が『オリンピック』への夢を叶える物語である。

ノルディックスキーの選手だったエディが、「オリンピックには出場できない」と告げられた時、彼は22歳だった。
そこで、普通の人だったら何を思うだろうか。
「今回がダメなら、次回を目指そう」とか、「オリンピックだけが試合じゃない。世界大会で良い記録を残そう」と考えるんじゃないだろうか。
しかし、エディの夢は『オリンピックに出場すること』で、ノルディックスキーも他の競技よりも人口が少ないから選んだ種目だった。
だから、『世界大会』では意味がないし、4年後では出場できない確率が高くなるだけ。
そこで、彼が選んだのは『一度もやったことがない』スキージャンプだった。
なぜなら、『代表選手が1人もいない』競技だったからだ。
その時、冬季オリンピックは1年後に迫っていた。
私がその時エディを見ながら思い出したのは、マラソン選手としてオリンピックに出場するため、カンボジア国籍を取得した猫ひろしのことだった。
エディと猫ひろしに共通して言えるのは、「夢をかなえるための道筋は、決して一本道ではない」ということ。
エディも、猫ひろしも「オリンピックで金メダルを取ること」が夢ではない。
あの憧れの舞台に立ち、一流の選手たち共に戦い、自分の名前で記録を残すことが目標なのだ。
だから、小学生の時からスキージャンプの練習をしている必要はないし、そのためにカンボジア国籍を取得するのもアリなのだ。
その発想の柔軟性は、とても大切なことだなぁと思う。
もしも、エディがその先もずっとノルディックスキーの選手として愚直にがんばっていたら、こんなに素晴らしい経験はできなかったように思う。
では、なぜ、エディはそんなにすぐに発想を切り替えることができたのか。
それは、ただただ『オリンピックになんとしても出たい』という情熱がそうさせたんだと思う。
彼の目には、最初から『ノルディックスキー』ではなく、『オリンピック』しかなかったから、簡単に『ノルディックスキー』を捨てて、『スキージャンプ』に転身できたのだと思う。
もしも、『ノルディックスキー』にこだわっていたら、オリンピックには出場できなかっただろう。
さらに、「そうだ!ジャンプにしよう!」と決めてから、ドイツのジャンプ場に行くまでの時間はほとんどかからなかった。
そのスピードと行動力も、彼の背中を後押ししていたように思う。
まさに、「思い立ったが吉日」なのである。

そして、もう1つ大切なことは、「夢は1人ではかなえられない」ということ。
夢をかなえた人の陰には、必ず、支えた人がいる。
エディの場合は、それがピアリーだった。
ピアリーは、スキージャンプの元アメリカ代表選手で、輝かしい記録の持ち主だった。
メダルを取ることだって夢ではなかったのに、『素行が悪い』ため、代表選手から外されオリンピックへの出場権を逃してしまう。
日本でも、たまに、『問題を起こして』オリンピックに出場できなくなってしまう選手がいる。
彼らはニュース番組の解説者に、「こんなつまらないことで人生を棒にふるなんて」とよく言われる。
たしかに、次のオリンピックは無理かもしれないし、メダルを取る機会も失ってしまったかもしれない。
でも、決してそれが『人生を棒にふったこと』にはならないことを、このピアリーが証明してくれている。
ピアリーはエディと出会い、エディにジャンプを教えたことで、再び『オリンピック』にコーチとして出場することになったのだ。
この物語はエディのサクセスストーリーだけれども、それまで酒浸りだったピアリーの再生の物語でもある。
エディの『オリンピック』への情熱が、ピアリーの眠っていた才能を再び呼び起こすことになった。

この映画の中で、とても心が温かくなったのは、オリンピックに出場したエディが記録を残した瞬間のことだった。
彼の成績は最下位の数字であり、会場にいた観客も「あぁかわいそうに…」という空気になっていた。
しかし、その時、エディ本人は、「失格ではなく、公式記録が残った」ことに大喜びだった。
両手を上げて飛び上がりながら、全身で喜びを表現したエディに観客は大ウケして大盛り上がりだった。
ジャンプの解説者も、そんなエディの人柄を気に入り「エディ・ジ・イーグル」とあだ名をつけ、たちまちエディはオリンピック会場の人気者になった。
そんなエディを見て、いつからオリンピックはメダル以外は失敗だと考えるようになったんだろうと思った。
エディも映画の中で言っているが、オリンピックは「アマチュアのための大会」なのに、勝敗にばかり重点が置かれるようになってしまった。
エディや猫ひろしのような、本当の素人が参加して、彼らが記録を残せたことに、盛大な拍手を送るような場面がもっとたくさんあったら、「アマチュアの大会」であるオリンピックも、もっと親しみやすい大会になるんじゃないか。
その場で観ている観客も、とても盛り上がるんじゃないかと思った。
この映画は、オリンピックの父であるクーベルタンの言葉でしめられている。
「オリンピックは勝つことより参加することに意義がある。
勝利よりも努力だ」
2020年は東京オリンピックが開催される年。
かつて『オリンピック』を夢見て、その夢が破れた人でも
よくよく調べてみたら、今からでも出場できる競技があるかもしれないし、選手じゃなくても大会に参加する方法があるかもしれない。
「出場したい!」と思ったなら、今すぐに行動すれば、道は開けるかもしれない。
エディご本人(左)と、エディを演じたタロン・エジャトン
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◆DVDで観る:「イーグル・ジャンプ」
◆ネット配信で観る:Amazonプライム「イーグル・ジャンプ」 (字幕版)
◆ネット配信で観る:Amazonプライム「イーグル・ジャンプ」 (吹替版)
ノルディック・スキーからスキージャンプの選手へと転身後、わずか1年でオリンピックに出場を果たした選手「エディ・ジ・イーグル」の実話を映画化。
劇場公開されないままDVD化された、DVDスルー作品。
【満足度 評価】:★★★★☆
夢に向かって必死にがんばった人のサクセスストーリーを見ると、いつだって感動してしまう。
それはきっと、誰もが人生の中で一度は『夢』を持ったことがあり
一生懸命がんばったんだけど、途中で挫折してしまったり、
もしくは、今、必死になって夢に向かっている最中だったりして
がんばっている人の姿に、思わず自分を重ね合わせて共感し、
その人が成功すれば、まるで自分が夢を叶えたような気分になれるから。
この映画は、そんな「夢をかなえたい人・かなえたかった人」に、ぜひ観て欲しい作品。
誰にも負けない情熱さえあれば、きっと夢はかなえられる。
そう思わせてくれる作品だった。
「イーグル・ジャンプ」予告編 動画
(原題:EDDIE THE EAGLE)◆DVDで観る:「イーグル・ジャンプ」
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キャスト&スタッフ
出演者
〇タロン・エジャトン…(「キングスマン:ゴールデンサークル」、「SING/シング」、「キングスマン」など)
〇ヒュー・ジャックマン
…(「フロントランナー」、「LOGAN/ローガン」、「レ・ミゼラブル」、「チャッピー」、「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」、「プリズナーズ」、「PAN ネバーランド 夢のはじまり」など)
〇クリストファー・ウォーケン
…(「ファング一家の奇想天外な秘密」、「ジャングル・ブック」(声の出演)、「ジャージー・ボーイズ」、「キャッチミー・ミー・イフ・ユー・キャン」、「ニック・オブ・タイム」など)
〇ジム・ブロードベント
…(「パディントン2」、「ベロニカとの記憶」、「パディントン」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ウィークエンドはパリで」、「ビッグゲーム」、「ブルックリン」、「ターザン:REBORN」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)
監督
〇デクスター・フレッチャー2016年製作 イギリス・ドイツ・アメリカ合作映画

あらすじ
幼い頃からオリンピックに出場することが夢だったエディ(タロン・エジャトン)は、夏のオリンピックよりも競技人口が少ない冬のオリンピック競技でイギリスのノルディックスキー代表選手として競技に参加していた。
しかし、成績が振るわなかったエディは、1988年にカナダのカルガリーで行われる冬季オリンピックを目前にして、強化選手からはずされてしまう。
「もう、オリンピックは無理かもしれない」と、夢をあきらめかけた時、イギリスではスキージャンプの登録選手が誰もいないことを知る。
「スキージャンプで記録さえ出せばオリンピックに出場できる!」と確信したエディは、スキージャンプの技術を磨くため、ドイツへと向かう…。

感想(ネタバレあり)
「どうしてもオリンピックに出たい」エディと、「素行が悪くてオリンピックを逃した」ピアリーの物語
1988年にカナダで行われたカルガリー冬季オリンピックで、
鷲のように飛ぶ男「エディ・ジ・イーグル」というあだ名で親しまれた実在の人物、
マイケル・エドワーズ(愛称:エディ)の実話を映画化したもの。
イギリス生まれのエディは幼い頃からオリンピックに出場することを夢見ていた。
夏季オリンピックよりも、冬季オリンピックの方が人口が少ないため、ノルディックスキーの選手に登録。
イギリス代表選手のうちの1人になるが、オリンピック強化選手からは外されてしまう。
そこで、オリンピックの夢を断たれたエディは、『代表選手が1人もいない』スキージャンプの選手へと転身する。
その後、エディはスキージャンプの技術を習得するために向かったドイツで、
コーチのピアリー(ヒュー・ジャックマン)と運命的な出会いを果たす。
ピアリーは、元アメリカのスキージャンプの選手で、輝かしい経歴の持ち主だった。
しかし、素行が悪いために、
アメリカのスキージャンプ代表コーチ、ウォーレン・シャープ(クリストファー・ウォーケン)から戦力外通告を受け、オリンピックへの夢を絶たれてしまった。
エディと出会った時も、常に酒が手放せない生活を送っていたピアリーだったが、
フォームが自己流でメチャクチャだったエディを見て、少しずつアドバイスをし始め、
やがて、かつて自身がかなえられなかった『オリンピック出場』の夢をエディに重ね合わせるようになる。
この映画「イーグル・ジャンプ」は、エディとピアリー、2人の選手が『オリンピック』への夢を叶える物語である。

全くやったことがない競技で、1年後のオリンピックに出場する!!
ノルディックスキーの選手だったエディが、「オリンピックには出場できない」と告げられた時、彼は22歳だった。
そこで、普通の人だったら何を思うだろうか。
「今回がダメなら、次回を目指そう」とか、「オリンピックだけが試合じゃない。世界大会で良い記録を残そう」と考えるんじゃないだろうか。
しかし、エディの夢は『オリンピックに出場すること』で、ノルディックスキーも他の競技よりも人口が少ないから選んだ種目だった。
だから、『世界大会』では意味がないし、4年後では出場できない確率が高くなるだけ。
そこで、彼が選んだのは『一度もやったことがない』スキージャンプだった。
なぜなら、『代表選手が1人もいない』競技だったからだ。
その時、冬季オリンピックは1年後に迫っていた。
私がその時エディを見ながら思い出したのは、マラソン選手としてオリンピックに出場するため、カンボジア国籍を取得した猫ひろしのことだった。
エディと猫ひろしに共通して言えるのは、「夢をかなえるための道筋は、決して一本道ではない」ということ。
エディも、猫ひろしも「オリンピックで金メダルを取ること」が夢ではない。
あの憧れの舞台に立ち、一流の選手たち共に戦い、自分の名前で記録を残すことが目標なのだ。
だから、小学生の時からスキージャンプの練習をしている必要はないし、そのためにカンボジア国籍を取得するのもアリなのだ。
その発想の柔軟性は、とても大切なことだなぁと思う。
もしも、エディがその先もずっとノルディックスキーの選手として愚直にがんばっていたら、こんなに素晴らしい経験はできなかったように思う。
では、なぜ、エディはそんなにすぐに発想を切り替えることができたのか。
それは、ただただ『オリンピックになんとしても出たい』という情熱がそうさせたんだと思う。
彼の目には、最初から『ノルディックスキー』ではなく、『オリンピック』しかなかったから、簡単に『ノルディックスキー』を捨てて、『スキージャンプ』に転身できたのだと思う。
もしも、『ノルディックスキー』にこだわっていたら、オリンピックには出場できなかっただろう。
さらに、「そうだ!ジャンプにしよう!」と決めてから、ドイツのジャンプ場に行くまでの時間はほとんどかからなかった。
そのスピードと行動力も、彼の背中を後押ししていたように思う。
まさに、「思い立ったが吉日」なのである。

「素行が悪くて」代表選手をクビになった男の再生の物語
そして、もう1つ大切なことは、「夢は1人ではかなえられない」ということ。
夢をかなえた人の陰には、必ず、支えた人がいる。
エディの場合は、それがピアリーだった。
ピアリーは、スキージャンプの元アメリカ代表選手で、輝かしい記録の持ち主だった。
メダルを取ることだって夢ではなかったのに、『素行が悪い』ため、代表選手から外されオリンピックへの出場権を逃してしまう。
日本でも、たまに、『問題を起こして』オリンピックに出場できなくなってしまう選手がいる。
彼らはニュース番組の解説者に、「こんなつまらないことで人生を棒にふるなんて」とよく言われる。
たしかに、次のオリンピックは無理かもしれないし、メダルを取る機会も失ってしまったかもしれない。
でも、決してそれが『人生を棒にふったこと』にはならないことを、このピアリーが証明してくれている。
ピアリーはエディと出会い、エディにジャンプを教えたことで、再び『オリンピック』にコーチとして出場することになったのだ。
この物語はエディのサクセスストーリーだけれども、それまで酒浸りだったピアリーの再生の物語でもある。
エディの『オリンピック』への情熱が、ピアリーの眠っていた才能を再び呼び起こすことになった。

オリンピックに出場して、記録を残せることの素晴らしさ
この映画の中で、とても心が温かくなったのは、オリンピックに出場したエディが記録を残した瞬間のことだった。
彼の成績は最下位の数字であり、会場にいた観客も「あぁかわいそうに…」という空気になっていた。
しかし、その時、エディ本人は、「失格ではなく、公式記録が残った」ことに大喜びだった。
両手を上げて飛び上がりながら、全身で喜びを表現したエディに観客は大ウケして大盛り上がりだった。
ジャンプの解説者も、そんなエディの人柄を気に入り「エディ・ジ・イーグル」とあだ名をつけ、たちまちエディはオリンピック会場の人気者になった。
そんなエディを見て、いつからオリンピックはメダル以外は失敗だと考えるようになったんだろうと思った。
エディも映画の中で言っているが、オリンピックは「アマチュアのための大会」なのに、勝敗にばかり重点が置かれるようになってしまった。
エディや猫ひろしのような、本当の素人が参加して、彼らが記録を残せたことに、盛大な拍手を送るような場面がもっとたくさんあったら、「アマチュアの大会」であるオリンピックも、もっと親しみやすい大会になるんじゃないか。
その場で観ている観客も、とても盛り上がるんじゃないかと思った。
この映画は、オリンピックの父であるクーベルタンの言葉でしめられている。
「オリンピックは勝つことより参加することに意義がある。
勝利よりも努力だ」
2020年は東京オリンピックが開催される年。
かつて『オリンピック』を夢見て、その夢が破れた人でも
よくよく調べてみたら、今からでも出場できる競技があるかもしれないし、選手じゃなくても大会に参加する方法があるかもしれない。
「出場したい!」と思ったなら、今すぐに行動すれば、道は開けるかもしれない。
エディご本人(左)と、エディを演じたタロン・エジャトン
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toe@とにかく映画が好きなんです@pharmacy_toe
監督のこの言葉にすごく共感した
2017/08/23 00:58:00
👇
「私が絶対に曲げたくない信念は、常に自分で考えて行動すること。人の意見に流されたりしないように、わけもわからないまま従ったりしないと決めています。」
周りに合わせた方が楽な時もあるけど、結局、… https://t.co/b6CvBkkFEj
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