ブルース・グリーンウッド、グザヴィエ・ドラン主演のカナダ映画「エレファント・ソング」をWOWOWで観た。
精神病院から失踪した医師の行方を知るのは、1人の入院患者である青年マイケル。彼から手がかりを得ようと話を聞くうちに、事態は思わぬ方向へと動いていく…。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
すごく好きというタイプの映画ではないけど、かなりのめり込んで観た映画だった。
本当はみんなが彼を愛しているのに、それを感じられず、受け入れることができない切なさを感じた。
◆「エレファント・ソング」Blu-ray
精神病院の院長をしているグリーン(ブルース・グリーンウッド)は、病院から失踪してしまったローレンス医師の行方を探すため、彼の患者であるマイケル(グザヴィエ・ドラン)から話を聞くことに。
しかし、マイケルはグリーンをはぐらかし、なかなか核心をつこうとしない。
そのうち、マイケルの話は、彼の少年時代の話になり…。

正直、この映画はネタバレを読んでしまうと面白味が半減してしまう。
だから、これから観ようと思っている人は、どうか感想を読まずに、映画を観ることをおススメする。
主人公のマイケルは、生まれた時から両親の愛を感じることなく大人になろうとしている青年。
常に死と向き合って生きてきた彼は、いつしか自分が死ぬことを考えるようになる。
まるで、目の前で母が死んだ時のように。
しかし、彼の精神構造を知っているローレンス医師や、ピーターソン師長の監視の下で死ぬことができないと考えた。
だから、親密なローレンス医師が、急遽休暇を取ることを知り、それを利用して、事故のように見せかける自殺を計画する。

まず、マイケルはなんて頭の良い人なんだろうと思った。
自分が放つ言葉にグリーン院長がなんて返してくるかを想定し、さらにその先を読む。
そして、自分の人生をコントロールする。
でも、頭は良いかも知れないけど、なんて寂しい人生なんだろうと思う。
母親は、最後まで目の前にいる自分のことよりも仕事のことで頭がいっぱいで、一度しか会ったことのない父は、彼の目の前で像を銃殺する。
2人とも、マイケルのことなど眼中にない生活を送っていた。
彼が幼い頃から望んでいたのは、両親から愛されること。
私が最も心に残るのは、グリーン院長がかつて事故で亡くした娘レイチェルの話になった時。
「あなたとピーターソンのような両親を持ったレイチェルが羨ましい」と言った時の表情がとても切なくて、心に残っている。

主人公のグリーン院長を演じるのは、ブルース・グリーンウッド。
映画「13デイズ」でJFKを演じたことで知られる彼は、大統領とか、判事とか、重役の役が多い。
今回の院長役も、すんなりと納得できるキャスティングだった。
他の出演作には、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「ニュースの真相」、「パパが遺した物語」、「白い沈黙」、「ドローン・オブ・ウォー」、「デビルズ・ノット」、「スタートレック」、「スタートレック イントゥ・ダークネス」など

ローレンス医師の鍵を握る青年マイケルを演じるのはグザヴィエ・ドラン。
私は、初めましての俳優さんで、この作品は出演のみだけど、それ以外の作品では監督と脚本も兼ねる俊英なんだとか。
ほぉぉぉぉ。なるほどぉ。
まっすぐと人を見つめるピュアな瞳がとても印象的だった。
(もちもん、マイケルがそういう役だからだと思うけど)
ちょっと他の作品(特に監督作)を観たくなった。
他の作品は、「ある少年の告白」、「Mommy/マミー」、「たかが世界の終わり」(監督のみ)など

多分、普通の日常を送っている人からしたら、「何も死ぬことはないのに…」と思うようなことかもしれない。
しかし、何よりも生きていることが辛い人もいる。
何事もない毎日が永遠に続くかと思うと絶望的な気分になる人もいる。
だから、目の前に愛する両親がいる人や、隣に愛する人がいる人は、それだけでもとても幸せなことなんだと知るべきなんだと思う。
だから、私たちは愛する人を大切にしなければいけないのだと思う。
それが、ラストシーンでグリーン院長とピーターソン師長が手を握り合っているシーンの示す意味なんだと思った。
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◆「エレファント・ソング」Blu-ray
精神病院から失踪した医師の行方を知るのは、1人の入院患者である青年マイケル。彼から手がかりを得ようと話を聞くうちに、事態は思わぬ方向へと動いていく…。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
すごく好きというタイプの映画ではないけど、かなりのめり込んで観た映画だった。
本当はみんなが彼を愛しているのに、それを感じられず、受け入れることができない切なさを感じた。
「エレファント・ソング」予告編 動画
(原題:ELEPHANT SONG)◆「エレファント・ソング」Blu-ray
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あらすじ
精神病院の院長をしているグリーン(ブルース・グリーンウッド)は、病院から失踪してしまったローレンス医師の行方を探すため、彼の患者であるマイケル(グザヴィエ・ドラン)から話を聞くことに。
しかし、マイケルはグリーンをはぐらかし、なかなか核心をつこうとしない。
そのうち、マイケルの話は、彼の少年時代の話になり…。

感想(ネタバレあり) 生まれた時から両親の愛を感じることなく育った青年
正直、この映画はネタバレを読んでしまうと面白味が半減してしまう。
だから、これから観ようと思っている人は、どうか感想を読まずに、映画を観ることをおススメする。
主人公のマイケルは、生まれた時から両親の愛を感じることなく大人になろうとしている青年。
常に死と向き合って生きてきた彼は、いつしか自分が死ぬことを考えるようになる。
まるで、目の前で母が死んだ時のように。
しかし、彼の精神構造を知っているローレンス医師や、ピーターソン師長の監視の下で死ぬことができないと考えた。
だから、親密なローレンス医師が、急遽休暇を取ることを知り、それを利用して、事故のように見せかける自殺を計画する。

唯一の望みは両親から愛されること
まず、マイケルはなんて頭の良い人なんだろうと思った。
自分が放つ言葉にグリーン院長がなんて返してくるかを想定し、さらにその先を読む。
そして、自分の人生をコントロールする。
でも、頭は良いかも知れないけど、なんて寂しい人生なんだろうと思う。
母親は、最後まで目の前にいる自分のことよりも仕事のことで頭がいっぱいで、一度しか会ったことのない父は、彼の目の前で像を銃殺する。
2人とも、マイケルのことなど眼中にない生活を送っていた。
彼が幼い頃から望んでいたのは、両親から愛されること。
私が最も心に残るのは、グリーン院長がかつて事故で亡くした娘レイチェルの話になった時。
「あなたとピーターソンのような両親を持ったレイチェルが羨ましい」と言った時の表情がとても切なくて、心に残っている。

出演者はブルース・グリーンウッドとグザヴィエ・ドラン
主人公のグリーン院長を演じるのは、ブルース・グリーンウッド。
映画「13デイズ」でJFKを演じたことで知られる彼は、大統領とか、判事とか、重役の役が多い。
今回の院長役も、すんなりと納得できるキャスティングだった。
他の出演作には、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「ニュースの真相」、「パパが遺した物語」、「白い沈黙」、「ドローン・オブ・ウォー」、「デビルズ・ノット」、「スタートレック」、「スタートレック イントゥ・ダークネス」など

ローレンス医師の鍵を握る青年マイケルを演じるのはグザヴィエ・ドラン。
私は、初めましての俳優さんで、この作品は出演のみだけど、それ以外の作品では監督と脚本も兼ねる俊英なんだとか。
ほぉぉぉぉ。なるほどぉ。
まっすぐと人を見つめるピュアな瞳がとても印象的だった。
(もちもん、マイケルがそういう役だからだと思うけど)
ちょっと他の作品(特に監督作)を観たくなった。
他の作品は、「ある少年の告白」、「Mommy/マミー」、「たかが世界の終わり」(監督のみ)など

何より生きていることが辛い人もいる
多分、普通の日常を送っている人からしたら、「何も死ぬことはないのに…」と思うようなことかもしれない。
しかし、何よりも生きていることが辛い人もいる。
何事もない毎日が永遠に続くかと思うと絶望的な気分になる人もいる。
だから、目の前に愛する両親がいる人や、隣に愛する人がいる人は、それだけでもとても幸せなことなんだと知るべきなんだと思う。
だから、私たちは愛する人を大切にしなければいけないのだと思う。
それが、ラストシーンでグリーン院長とピーターソン師長が手を握り合っているシーンの示す意味なんだと思った。
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