ローラ・リニー主演の映画「エミリー・ローズ」をWOWOWで観た。
悪魔に憑りつかれた大学生エミリー・ローズに悪魔祓いをした神父の実話を映画化。
【満足度 評価】:★★★★☆
この映画が好きで、WOWOWでやっていたのを久しぶりに観た。
久しぶりに観てもやっぱり面白く、悪や悪魔についてじっくりと考えた作品だった。
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…(「ハドソン川の奇跡」、「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」、「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」、「エミリー・ローズ」、「ボビー・フィッシャーを探して」、ドラマシリーズ「オザークへようこそ」など)
〇トム・ウィルキンソン
…(「否定と肯定」、「ゴーストライター」、「スノーデン」、「エミリー・ローズ」、「パーフェクト・プラン」、「フィクサー」、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」、「グランド・ブダペスト・ホテル」など)
〇キャンベル・スコット
…(「リトル・ランナー」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ)
〇ジェニファー・カーペンター
…(「ドクター・ストレンジ」、「NY心霊捜査官」、「地球が静止する日」など)
2005年製作 アメリカ映画
弁護士のエリン・ブルナー(ローラ・リニー)は、「悪魔祓いをして少女エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)を死なせた神父は有罪か」という事件を担当することになった。
早速、依頼人であるムーア神父(トム・ウィルキンソン)に接見し、悪魔に憑りつかれたエミリーの話を聞くが俄に信じられない。
一方で、対する検事側では医者に証人尋問し、「エミリー・ローズは悪魔に憑りつかれたのではなく、神経系統の病気だ」という路線で優位な立場となっていた。
しかし、事件を担当してしばらくすると、エリンの周りでも不思議なことが起こり始め…。

1970年代のドイツ。
悪魔に憑りつかれた女子大生に悪魔祓いをし、その後、彼女が亡くなってしまった事件が実際にあったという。
この映画は、その実話を元に作られている。
とはいえ、この映画は悪魔払いよりも、儀式を行った神父の裁判に焦点をあてたものである。
私は、この悪魔祓いとか、悪魔が出てくる映画にすごく興味があって、この映画を観るのも何度目か…。
しかも、この映画は「実話」というのが、さらに興味深い。
エミリー・ローズの話には、どう考えても理解できない。想像もつかないような出来事が続く。
でも、だからこそ、悪魔の仕業なのかと思わずにはいられない。
その、「悪魔はやっぱりいるのか…」と思えてしまうところが、この映画の面白さなんだと思う。
しかし、この映画の良いところは、その人々の興味をひく「悪魔祓い」を話のメインにするのではなく、あった出来事を1つずつ冷静に分析するために、「裁判」を通して物語を語っているところだ。
そのおかげで、この「悪魔祓い」に関して、多方面からの視点で考えることができた。

それでは、なぜ、エミリー・ローズは悪魔に憑りつかれてしまったのか。
この映画の中で、精神世界の専門家は「彼女は多感症だ」と言っていた。
その時、感受性が強いということなのかなと思った。
普通に日常生活を送っていても、他の人より多くの情報を受信してしまう人。
だから、普通の人よりも悪魔が入りやすい体質をしていたのか。
そして、さらにエミリー・ローズ本人は、マリア様に助けを求めた際に
「あなたの体に悪魔を憑依させることで、より多くの人たちに悪魔の存在を知らせることになる。
あなたはそういう運命なのです」と言われたと言っていた。
実際、彼女のその預言は的中し、東の果ての日本に住んでいる私たちも、彼女の存在を知ることとなった。

なるほどなぁ。
アジアでいえば、巫女さんなどのような立場の人は、それこそ、誰よりも感受性の鋭い人たちだったはず。
エミリー・ローズは誰よりも入りやすい人で、人々に悪の存在を知らしめるために、神はその行いを黙認していた…。
そう思うと、なんだか、ゾゾゾゾと背筋が寒くなるお話なのだ…。
また、アジアとの共通点で考えると、エミリー・ローズや弁護士のエリン、神父たちを悪魔が訪ねてきた時間が午前3時ピッタリ。
それも、日本でいう丑三つ時の時間と一致している…。
これは偶然なのか、それとも、やはり、リアルにその時間に彼らは私たちを訪ねてくるのか…。
これもまた、ちょっとドキドキする瞬間だった。

結局、悪魔祓いを行った神父は、有罪判決を受けるが刑期満了で、その場で自由の身となっていた。
「悪魔との闘いを裁判所で審判することはできない」
と、控訴も行わなかったという。
その裏にあるのは、もっと大きな悪だ。ということなのか。
私は時々、人間の常識を遥かに超えた事件が起きた時(例えば連続殺人犯や、大量虐殺など)、それは、人間の姿を借りた悪魔の仕業なのでは…と考えることがある。
そう考えた方が心が楽になるからなのか、そう信じたいだけなのか…自分でも分からない。
しかし、エミリー・ローズが名乗った悪魔の1人は「ヒトラー」と名乗ったという。
それならば、彼らの存在がなくならないのであれば、常に悪魔は私たちの近くで悪事をはたらく機会を待っているということなのかもしれない。
と思うと、最後に神父が釈放されたとしても、気分はなんだか釈然としない…。
いつまでも、悪も、悪事も、悲しい出来事もなくならないものなのか…。
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悪魔に憑りつかれた大学生エミリー・ローズに悪魔祓いをした神父の実話を映画化。
【満足度 評価】:★★★★☆
この映画が好きで、WOWOWでやっていたのを久しぶりに観た。
久しぶりに観てもやっぱり面白く、悪や悪魔についてじっくりと考えた作品だった。
「エミリー・ローズ」予告編 動画(日本語字幕なし)
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ローラ・リニー…(「ハドソン川の奇跡」、「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」、「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」、「エミリー・ローズ」、「ボビー・フィッシャーを探して」、ドラマシリーズ「オザークへようこそ」など)
〇トム・ウィルキンソン
…(「否定と肯定」、「ゴーストライター」、「スノーデン」、「エミリー・ローズ」、「パーフェクト・プラン」、「フィクサー」、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」、「グランド・ブダペスト・ホテル」など)
〇キャンベル・スコット
…(「リトル・ランナー」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ)
〇ジェニファー・カーペンター
監督
〇スコット・デリクソン…(「ドクター・ストレンジ」、「NY心霊捜査官」、「地球が静止する日」など)
2005年製作 アメリカ映画
あらすじ
弁護士のエリン・ブルナー(ローラ・リニー)は、「悪魔祓いをして少女エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)を死なせた神父は有罪か」という事件を担当することになった。
早速、依頼人であるムーア神父(トム・ウィルキンソン)に接見し、悪魔に憑りつかれたエミリーの話を聞くが俄に信じられない。
一方で、対する検事側では医者に証人尋問し、「エミリー・ローズは悪魔に憑りつかれたのではなく、神経系統の病気だ」という路線で優位な立場となっていた。
しかし、事件を担当してしばらくすると、エリンの周りでも不思議なことが起こり始め…。

感想(ネタバレあり)
実際にあった「悪魔祓い」を映画化
1970年代のドイツ。
悪魔に憑りつかれた女子大生に悪魔祓いをし、その後、彼女が亡くなってしまった事件が実際にあったという。
この映画は、その実話を元に作られている。
とはいえ、この映画は悪魔払いよりも、儀式を行った神父の裁判に焦点をあてたものである。
私は、この悪魔祓いとか、悪魔が出てくる映画にすごく興味があって、この映画を観るのも何度目か…。
しかも、この映画は「実話」というのが、さらに興味深い。
エミリー・ローズの話には、どう考えても理解できない。想像もつかないような出来事が続く。
でも、だからこそ、悪魔の仕業なのかと思わずにはいられない。
その、「悪魔はやっぱりいるのか…」と思えてしまうところが、この映画の面白さなんだと思う。
しかし、この映画の良いところは、その人々の興味をひく「悪魔祓い」を話のメインにするのではなく、あった出来事を1つずつ冷静に分析するために、「裁判」を通して物語を語っているところだ。
そのおかげで、この「悪魔祓い」に関して、多方面からの視点で考えることができた。

誰よりも入りやすい体をしていたエミリー・ローズ
それでは、なぜ、エミリー・ローズは悪魔に憑りつかれてしまったのか。
この映画の中で、精神世界の専門家は「彼女は多感症だ」と言っていた。
その時、感受性が強いということなのかなと思った。
普通に日常生活を送っていても、他の人より多くの情報を受信してしまう人。
だから、普通の人よりも悪魔が入りやすい体質をしていたのか。
そして、さらにエミリー・ローズ本人は、マリア様に助けを求めた際に
「あなたの体に悪魔を憑依させることで、より多くの人たちに悪魔の存在を知らせることになる。
あなたはそういう運命なのです」と言われたと言っていた。
実際、彼女のその預言は的中し、東の果ての日本に住んでいる私たちも、彼女の存在を知ることとなった。

ヨーロッパとアジアの共通点
なるほどなぁ。
アジアでいえば、巫女さんなどのような立場の人は、それこそ、誰よりも感受性の鋭い人たちだったはず。
エミリー・ローズは誰よりも入りやすい人で、人々に悪の存在を知らしめるために、神はその行いを黙認していた…。
そう思うと、なんだか、ゾゾゾゾと背筋が寒くなるお話なのだ…。
また、アジアとの共通点で考えると、エミリー・ローズや弁護士のエリン、神父たちを悪魔が訪ねてきた時間が午前3時ピッタリ。
それも、日本でいう丑三つ時の時間と一致している…。
これは偶然なのか、それとも、やはり、リアルにその時間に彼らは私たちを訪ねてくるのか…。
これもまた、ちょっとドキドキする瞬間だった。

神父が釈放されても、気分は釈然としない…
結局、悪魔祓いを行った神父は、有罪判決を受けるが刑期満了で、その場で自由の身となっていた。
「悪魔との闘いを裁判所で審判することはできない」
と、控訴も行わなかったという。
その裏にあるのは、もっと大きな悪だ。ということなのか。
私は時々、人間の常識を遥かに超えた事件が起きた時(例えば連続殺人犯や、大量虐殺など)、それは、人間の姿を借りた悪魔の仕業なのでは…と考えることがある。
そう考えた方が心が楽になるからなのか、そう信じたいだけなのか…自分でも分からない。
しかし、エミリー・ローズが名乗った悪魔の1人は「ヒトラー」と名乗ったという。
それならば、彼らの存在がなくならないのであれば、常に悪魔は私たちの近くで悪事をはたらく機会を待っているということなのかもしれない。
と思うと、最後に神父が釈放されたとしても、気分はなんだか釈然としない…。
いつまでも、悪も、悪事も、悲しい出来事もなくならないものなのか…。
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