韓国映画「悪魔の倫理学」(原題:「怒りの倫理学」)をWOWOWで観た。
多額の借金を抱えた女子大生が殺されるが、彼女の部屋には4人の男が出入りをしており…。
【満足度】:★★★☆☆(3.5)
面白かったなぁ。ある殺された女子大生の死が引き起こす、「怒りの連鎖反応」
欲を言えば、もうちょっと切れ味が欲しかったところだけど、まぁ、これはこれで良いんじゃないかなとも思う。
◆「悪魔の倫理学」DVD
女子大生のジナ(コ・ソンヒ)は、多額の借金を抱え、その返済のためにモデルやホステスのバイトをしてお金を稼いでいる。
今の恋人は中年の大学教授ステク(クァク・ドウォン)だが、彼には資産家の妻がおり不倫の関係だ。
そのジナが恋人のステクと自宅で会った日の夜、ジナの家に忍びこんでいた元カレのヒョンス(キム・テフン)は、ステクとジナの関係を知り、怒りを爆発させ、勢いでジナを殺してしまう…。
ジナの隣人の警察官ジョンフン(イ・ジェフン)は、以前よりジナの家に盗聴器をしかけており、毎晩ジナの声を聴いて録音し、後々、その声で興奮するという趣味があった。
その夜、いつもようにジナの声を聴いていたジョンフンは、ヒョンスがジナを殺してしまったことを知り、音もしっかり録音していた。
しかし、翌朝、事件の通報を受けた警察が逮捕したのは、恋人の大学教授テスクだった…。

「怒りのスイッチ」ってあるでしょう。
「それ言っちゃだめじゃん」「それやっちゃだめじゃん」ってことを言ったりやったりして、誰かの怒りを爆発させてしまうスイッチ。
冷静な立場の人からすれば、「あぁ、なんでそんなことしちゃうかなぁ~」と思うけど、スイッチとなった本人は、我も忘れる程に必死になっている場合が多いから、それがスイッチだなんてことに気付かない。
この映画は、その怒りのスイッチが連鎖反応のように次から次へと押されていって、「最終的に一番強いのは誰か」っていうお話。

一番最初のスイッチは、「嫉妬」
殺された女子大生のジナと大学教授の関係を知って、元カレが怒りまくって彼女を殺してしまう。
2番目のスイッチは、「金」
多額のの借金を抱えたジナが殺されたことで、借金取りが怒る。
3番目のスイッチは「奪取」
ジナの声を宝物にしていた変態警察官は、その宝物が奪われたことで怒りが爆発し、手製の拳銃を持って殴り込み。

ここまで来て、元カレと、借金取りと、変態警察官の三つ巴か??
と、思ったところで、大学教授の妻が登場!!
借金取りの計算では、教授の妻に真犯人である元カレを差しだせば、ジナの借金が帰ってくると思っていた。
しかし、妻は夫が無実だろうと実刑だろうとお構いなし!!(笑)
むしろ、刑務所の中で暮らせばいいじゃない!!的な雰囲気すら感じる(笑)
これが、大きな計算違い!!(笑)
もう既に、妻は、夫が不倫をして「結婚の時にした約束」を破ったことが発覚した時に、「怒りのスイッチ」が入ってブチ切れていてた。
だから、事件がどうなろうと関係なかった(笑)
それどころか、「知り過ぎた男」の借金取りを殺し、真犯人の元カレを逃がし、夫とは離婚。
いや~、やっぱりさぁ、世の中、強いのは金持ちと女だよね。
この奥さんは、両方持っちゃってるから最強だよね。
と、思ったら、最後の最後に、もう一回どんでん返しがあった(笑)
いや~、いいなぁ。
私も、こんな奥さんみたいにクールに生きられたらいいなぁと思う。

主演の変態警察官を演じるのは、「建築学概論」のイ・ジェフン。
借金取りには、「お嬢さん」「最後まで行く」のチョ・ジヌン。
元カレのヒョンスには、「アジョシ」のキム・テフン。
教授役には、「アシュラ」「哭声/コクソン」のクァク・ドウォン。
そして、教授の妻に「お嬢さん」「オアシス」「ザ・スパイ」のムン・ソリ。
ムン・ソリは、安定の演技力が良いなぁ。

この映画を観ていると、やっぱり、世の中一番強いのは、金と女だなぁとつくづく思う。
と同時に一番やっかいなのは、「純愛」なんだなぁとも思う(笑)
教授も、元カレも、隣の変態警察官もジナに対する恋心がなければ、そもそもこんな事件は起きなかった。
毎日ニュースで流れている殺人事件も、大抵はきっかけが恋心だったりするじゃない。
世の中の全てを精算するのはお金かもしれないけど、世の中を複雑に、そして面白くしているのは「恋心」なんだなぁとしみじみと思った映画だった。
欲望は、全てを手に入れるより、ほどほどが調度良い。
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多額の借金を抱えた女子大生が殺されるが、彼女の部屋には4人の男が出入りをしており…。
【満足度】:★★★☆☆(3.5)
面白かったなぁ。ある殺された女子大生の死が引き起こす、「怒りの連鎖反応」
欲を言えば、もうちょっと切れ味が欲しかったところだけど、まぁ、これはこれで良いんじゃないかなとも思う。
「悪魔の倫理学」予告編 動画
(原題:분노의 윤리학(怒りの倫理学))◆「悪魔の倫理学」DVD
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あらすじ
女子大生のジナ(コ・ソンヒ)は、多額の借金を抱え、その返済のためにモデルやホステスのバイトをしてお金を稼いでいる。
今の恋人は中年の大学教授ステク(クァク・ドウォン)だが、彼には資産家の妻がおり不倫の関係だ。
そのジナが恋人のステクと自宅で会った日の夜、ジナの家に忍びこんでいた元カレのヒョンス(キム・テフン)は、ステクとジナの関係を知り、怒りを爆発させ、勢いでジナを殺してしまう…。
ジナの隣人の警察官ジョンフン(イ・ジェフン)は、以前よりジナの家に盗聴器をしかけており、毎晩ジナの声を聴いて録音し、後々、その声で興奮するという趣味があった。
その夜、いつもようにジナの声を聴いていたジョンフンは、ヒョンスがジナを殺してしまったことを知り、音もしっかり録音していた。
しかし、翌朝、事件の通報を受けた警察が逮捕したのは、恋人の大学教授テスクだった…。

感想(ネタバレあり) 「怒りのスイッチ」の連鎖反応
「怒りのスイッチ」ってあるでしょう。
「それ言っちゃだめじゃん」「それやっちゃだめじゃん」ってことを言ったりやったりして、誰かの怒りを爆発させてしまうスイッチ。
冷静な立場の人からすれば、「あぁ、なんでそんなことしちゃうかなぁ~」と思うけど、スイッチとなった本人は、我も忘れる程に必死になっている場合が多いから、それがスイッチだなんてことに気付かない。
この映画は、その怒りのスイッチが連鎖反応のように次から次へと押されていって、「最終的に一番強いのは誰か」っていうお話。

「嫉妬」、「金」、「奪取」 みんな自分の大事な物を奪われた時に怒りは爆発する
一番最初のスイッチは、「嫉妬」
殺された女子大生のジナと大学教授の関係を知って、元カレが怒りまくって彼女を殺してしまう。
2番目のスイッチは、「金」
多額のの借金を抱えたジナが殺されたことで、借金取りが怒る。
3番目のスイッチは「奪取」
ジナの声を宝物にしていた変態警察官は、その宝物が奪われたことで怒りが爆発し、手製の拳銃を持って殴り込み。

妻は「夫の裏切り」が何より許せなかった
ここまで来て、元カレと、借金取りと、変態警察官の三つ巴か??
と、思ったところで、大学教授の妻が登場!!
借金取りの計算では、教授の妻に真犯人である元カレを差しだせば、ジナの借金が帰ってくると思っていた。
しかし、妻は夫が無実だろうと実刑だろうとお構いなし!!(笑)
むしろ、刑務所の中で暮らせばいいじゃない!!的な雰囲気すら感じる(笑)
これが、大きな計算違い!!(笑)
もう既に、妻は、夫が不倫をして「結婚の時にした約束」を破ったことが発覚した時に、「怒りのスイッチ」が入ってブチ切れていてた。
だから、事件がどうなろうと関係なかった(笑)
それどころか、「知り過ぎた男」の借金取りを殺し、真犯人の元カレを逃がし、夫とは離婚。
いや~、やっぱりさぁ、世の中、強いのは金持ちと女だよね。
この奥さんは、両方持っちゃってるから最強だよね。
と、思ったら、最後の最後に、もう一回どんでん返しがあった(笑)
いや~、いいなぁ。
私も、こんな奥さんみたいにクールに生きられたらいいなぁと思う。

韓国人気俳優たちの共演
主演の変態警察官を演じるのは、「建築学概論」のイ・ジェフン。
借金取りには、「お嬢さん」「最後まで行く」のチョ・ジヌン。
元カレのヒョンスには、「アジョシ」のキム・テフン。
教授役には、「アシュラ」「哭声/コクソン」のクァク・ドウォン。
そして、教授の妻に「お嬢さん」「オアシス」「ザ・スパイ」のムン・ソリ。
ムン・ソリは、安定の演技力が良いなぁ。

世の中、一番強いのは金、一番やっかいなのは純愛
この映画を観ていると、やっぱり、世の中一番強いのは、金と女だなぁとつくづく思う。
と同時に一番やっかいなのは、「純愛」なんだなぁとも思う(笑)
教授も、元カレも、隣の変態警察官もジナに対する恋心がなければ、そもそもこんな事件は起きなかった。
毎日ニュースで流れている殺人事件も、大抵はきっかけが恋心だったりするじゃない。
世の中の全てを精算するのはお金かもしれないけど、世の中を複雑に、そして面白くしているのは「恋心」なんだなぁとしみじみと思った映画だった。
欲望は、全てを手に入れるより、ほどほどが調度良い。
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