ジョン・タトゥーロ監督・脚本・主演、ウディ・アレン共演の映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」をWOWOWで観た。
ニューヨークにある本屋が閉店してしまい、オーナーは金欲しさにジゴロ(男娼)ビジネスを始めた!
女性の周りに絡みつく、あらゆる規制やしがらみから解放するかのように、全ての女性を次から次へと幸せにしていくジゴロの姿に目が釘付けだった。
【満足度 評価】:★★★★☆
オシャレで、洗練されてて、おもしろい映画だった。私、好きだなぁ。
◆映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」DVD
マレー(ウディ・アレン)は、ニューヨークのユダヤ人街で本屋を経営していたが、閉店することになってしまった。
頭を抱えるマレーだったが、友人のフィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)を男娼にすることをひらめく。
初めは、全く納得していなかったフィオラヴァンテだったが、マレーの説得で渋々男娼の仕事を引き受け始めると、客からの評判も上々で・・・。

おもしろかったなぁ~。
このフィオラヴァンテ(既に名前がホストっぽい(笑))は、男娼というよりはむしろ、『愛の配達人』的なイメージだったね。
日頃、いろんな規制やしがらみの中で縛られて生活している女性たちに、優しくして、愛してあげることで、その人をいろんなことから解放して幸せにしてあげることを心の誇りにしているような。
その働きっぷりが、この映画の面白さだった。
例えば、レズビアンでありながら、恋人とのマンネリや、仮面夫婦である夫との関係に悩まされる皮膚科医(シャロン・ストーン(「ニューヨーク、愛を探して」など))
彼女に対しては、いきなりガッツリと攻めるのではなく、ジャズを聴きながら、まずはダンスで心を解きほぐす。
肉体的な関係というよりも、トータルでデートを楽しんでいるかのようなもてなしぶり。

そんな、『天性の男娼』フィオラヴァンテを描く中で、最も印象に残ったシーンは、厳格なユダヤ教徒アヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)にマッサージをした時。
ただ、静かに泣き出したアヴィガルにワケを聞かずに、そっとティッシュとお水を差しだしたフィオラヴァンテの紳士なもてなしが、すごく心に残った。
この瞬間、フィオラヴァンテはアヴィガルに恋をしてしまったわけだけど、やはり、彼は、ユダヤ教の戒律に縛られて暮らす彼女を解放してあげたかったんだろうね。
彼女に恋をしてしまった後、公園でデートをした時に、カツラをとってあげるシーンは、アヴィガルがため込んでいた苦悩の解放の瞬間で、ちょっと感動的だった。
あぁ、アヴィガルも幸せだろうなぁと思って、とても心が温かくなった。

私は、ジョン・タトゥーロが監督もやる方だとは知らず、初めて監督作を観たんだけど、音楽も、美術も、セリフもすべてがオシャレで洗練されててビックリした。
失礼だけど、そんなオシャレなイメージがなかったんだよね(笑)
それに、女性に対する視線の優しさに驚き!!さすがにイタリア系の人だなぁと感心しきりだった。

ニューヨークでユダヤ人ときたら、ウディ・アレンしかいないと思ったんでょうね。
ウディ・アレンのすっとぼけた笑いのエッセンスがあって、この映画は完結している。
あの、どうしようもない本屋のオーナー役は、ウディ・アレンで大正解だった。
さらに、ヴァネッサ・パラディ(「リオ、アイラブユー」)を久しぶりに見られて良かったなぁ。
いかにもフランス人的なアンニュイな感じで登場して、最後まで何を考えているのかよく分からない雰囲気(笑)がすごく良かった。

最近、働く女性がすごく増えて、毎日疲れている女性たちがたくさんいると思う。
そういう、「お金と自由を持っていて疲れている女性たち」に、このフィオラヴァンテのような人は、すごく人気が出ると思う。
女性たちに何か言うわけでもなく、ただ優しく愛するフィオラヴァンテ。
必要なのは、トム・フォードでも、ジョージ・クルーニでもなく、ただそばにいて優しくしてくれる人だから。
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ニューヨークにある本屋が閉店してしまい、オーナーは金欲しさにジゴロ(男娼)ビジネスを始めた!
女性の周りに絡みつく、あらゆる規制やしがらみから解放するかのように、全ての女性を次から次へと幸せにしていくジゴロの姿に目が釘付けだった。
【満足度 評価】:★★★★☆
オシャレで、洗練されてて、おもしろい映画だった。私、好きだなぁ。
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あらすじ
マレー(ウディ・アレン)は、ニューヨークのユダヤ人街で本屋を経営していたが、閉店することになってしまった。
頭を抱えるマレーだったが、友人のフィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)を男娼にすることをひらめく。
初めは、全く納得していなかったフィオラヴァンテだったが、マレーの説得で渋々男娼の仕事を引き受け始めると、客からの評判も上々で・・・。

感想(ネタバレあり) 男娼というよりも、全てのストレスやしがらみから女性を解放する『愛の配達人』
おもしろかったなぁ~。
このフィオラヴァンテ(既に名前がホストっぽい(笑))は、男娼というよりはむしろ、『愛の配達人』的なイメージだったね。
日頃、いろんな規制やしがらみの中で縛られて生活している女性たちに、優しくして、愛してあげることで、その人をいろんなことから解放して幸せにしてあげることを心の誇りにしているような。
その働きっぷりが、この映画の面白さだった。
例えば、レズビアンでありながら、恋人とのマンネリや、仮面夫婦である夫との関係に悩まされる皮膚科医(シャロン・ストーン(「ニューヨーク、愛を探して」など))
彼女に対しては、いきなりガッツリと攻めるのではなく、ジャズを聴きながら、まずはダンスで心を解きほぐす。
肉体的な関係というよりも、トータルでデートを楽しんでいるかのようなもてなしぶり。

厳格な戒律に縛られた女性を解放した時、恋に落ちた
そんな、『天性の男娼』フィオラヴァンテを描く中で、最も印象に残ったシーンは、厳格なユダヤ教徒アヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)にマッサージをした時。
ただ、静かに泣き出したアヴィガルにワケを聞かずに、そっとティッシュとお水を差しだしたフィオラヴァンテの紳士なもてなしが、すごく心に残った。
この瞬間、フィオラヴァンテはアヴィガルに恋をしてしまったわけだけど、やはり、彼は、ユダヤ教の戒律に縛られて暮らす彼女を解放してあげたかったんだろうね。
彼女に恋をしてしまった後、公園でデートをした時に、カツラをとってあげるシーンは、アヴィガルがため込んでいた苦悩の解放の瞬間で、ちょっと感動的だった。
あぁ、アヴィガルも幸せだろうなぁと思って、とても心が温かくなった。

監督・脚本・主演 ジョン・タトゥーロの意外性
今回、この映画で監督・脚本・主演をこなしたジョン・タトゥーロは、「バートン・フィンク」「クイズ・ショウ」「トランス・フォーマ―」シリーズ、「リオ・アイラブユー」等々出演作多数。私は、ジョン・タトゥーロが監督もやる方だとは知らず、初めて監督作を観たんだけど、音楽も、美術も、セリフもすべてがオシャレで洗練されててビックリした。
失礼だけど、そんなオシャレなイメージがなかったんだよね(笑)
それに、女性に対する視線の優しさに驚き!!さすがにイタリア系の人だなぁと感心しきりだった。

ひたすらしゃべりまくるウディ・アレンと、フランスの風を吹き込むヴァネッサ・パラディ
相変わらずひたすらしゃべりまくるウディ・アレン(「女と男の観覧車」「カフェ・ソサエティ」「マジック・イン・ムーンライト」「ブルージャスミン」)。ニューヨークでユダヤ人ときたら、ウディ・アレンしかいないと思ったんでょうね。
ウディ・アレンのすっとぼけた笑いのエッセンスがあって、この映画は完結している。
あの、どうしようもない本屋のオーナー役は、ウディ・アレンで大正解だった。
さらに、ヴァネッサ・パラディ(「リオ、アイラブユー」)を久しぶりに見られて良かったなぁ。
いかにもフランス人的なアンニュイな感じで登場して、最後まで何を考えているのかよく分からない雰囲気(笑)がすごく良かった。

女性たちは解放されたがっている!?
最近、働く女性がすごく増えて、毎日疲れている女性たちがたくさんいると思う。
そういう、「お金と自由を持っていて疲れている女性たち」に、このフィオラヴァンテのような人は、すごく人気が出ると思う。
女性たちに何か言うわけでもなく、ただ優しく愛するフィオラヴァンテ。
必要なのは、トム・フォードでも、ジョージ・クルーニでもなく、ただそばにいて優しくしてくれる人だから。
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