イ・ビョンホン主演の韓国映画「天命の城」を映画館で観た。
1636年。清に攻め入られた朝鮮王朝が47日間、南漢山城に立てこもったという「丙子の役」を元に映画化したアクション時代劇。
【満足度 評価】:★★★★☆
国が危機的状況にある時、国民を率いるリーダーのあるべき姿とは。
民が飢え、凍えていることも知らず、自分は敵から攻め入られることに怯え、山の上の要塞に閉じこもる王を持った民の不幸。
坂本龍一の美しい音楽が民の悲しみを引き立てる。
目次
「天命の城」予告編 動画
(原題:남한산성)
更新履歴・販売情報
・2018年6月27日 映画館にて鑑賞。
・2018年8月8日 感想を掲載。
・2019年5月17日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
現在、ネット配信、DVD、共に販売中。作品の詳細は下記公式サイトをご参照ください。
↓
◆ネット配信で観る:「天命の城」(字幕版)
![]() |
新品価格 |

◆DVDで観る:「天命の城」
![]() |
新品価格 |

◆坂本龍一「天命の城」オリジナル・サウンドトラック
![]() |
新品価格 |

キャスト&スタッフ
出演者
〇イ・ビョンホン
…(「それだけが、僕の世界」、「密偵」、「エターナル」、「MASTER マスター」、「王になった男」、「マグニフィセント・セブン」、「インサイダーズ 内部者たち」、「メモリーズ 追憶の剣」、「ターミネーター/新起動:ジェネシス」など)
…(「それだけが、僕の世界」、「密偵」、「エターナル」、「MASTER マスター」、「王になった男」、「マグニフィセント・セブン」、「インサイダーズ 内部者たち」、「メモリーズ 追憶の剣」、「ターミネーター/新起動:ジェネシス」など)
〇コ・ス
監督
〇ファン・ドンヒョク…(「怪しい彼女」など)
あらすじ
1636年の冬。清に攻め入られ、降伏を求められた朝鮮王朝は山の上にある城 南漢山城に立てこもる。
朝鮮王朝としては、既に同盟関係にあった明に義理立てをし、清と和睦することを避けていたのだが、あまりの寒さに国民は飢えと寒さに苦しめられ、このままでは清に征服されてしまう。
そこで王(パク・ヘイル)は、2人の忠臣チェ・ミョンギル(イ・ビョンホン)と、キム・サンホン(キム・ユンソク)に意見を求めるが、ミョンギルは清との平和的解決を提案し、サンホンは最後まで戦い抜くことを提案し、2人の意見は真っ二つに分かれ、王は「どうすべきか…」と悩み、時間がだけが過ぎていってしまう…。
感想
この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものを紹介します。
天命の城 (2017)
[80点]「危機的状況で王が守るべきものとは」

面白かった!
役者の演技にグイグイと引き込まれて見入ってしまった。
役者の演技にグイグイと引き込まれて見入ってしまった。
1636年。朝鮮王朝は、清に攻め入られたため、47日間、南漢山城に立てこもったという「丙子の役」を元に映画化。
李王朝の王様をパク・ヘイルが、彼に進言する部下をイ・ビョンホンと、キム・ユンソクが演じている。
ここで描かれるのは、国が危機的状況にある時、君主はどのように振る舞うべきかという「リーダーのあり方」について。
李王朝の王様をパク・ヘイルが、彼に進言する部下をイ・ビョンホンと、キム・ユンソクが演じている。
ここで描かれるのは、国が危機的状況にある時、君主はどのように振る舞うべきかという「リーダーのあり方」について。
真冬の凍えるような寒さの中、兵糧攻めにあった王と家臣たちは、何か行動を起こさないと全滅してしまうという状況に追い込まれてしまう。
そこで、王は2人の信頼する部下に「どう行動すればいいか」を訪ねる。
そこで、王は2人の信頼する部下に「どう行動すればいいか」を訪ねる。
すると、イ・ビョンホンは「多少の犠牲を払っても、民の命を守るべき」と答え、キム・ユンソクは「清の要求に応えるのは、屈服すること。絶対にしてはなりません」という。
そもそも王は、息子と自分が助かることを優先し民のことを後回しにしたため、自分の進むべき道が見えず、家臣にその方向を決めさせることになる。
そもそも王は、息子と自分が助かることを優先し民のことを後回しにしたため、自分の進むべき道が見えず、家臣にその方向を決めさせることになる。
この話は、現代にも通じる話だと思った。
民の命よりも自分の命を心配するようなリーダーがいて、そのリーダーに支える政権が国民よりも国の名誉や威厳を尊重する国では、国民はただただ不幸になるだけである。
民が凍えているのも知らず、馬が飢えれば、それが真冬であるにもかかわらず「草を与えれば良い」と言ってしまい、自分は山頂の要塞に閉じこもっているだけの王には、そもそも王になる資格などないのだ。
民の命よりも自分の命を心配するようなリーダーがいて、そのリーダーに支える政権が国民よりも国の名誉や威厳を尊重する国では、国民はただただ不幸になるだけである。
民が凍えているのも知らず、馬が飢えれば、それが真冬であるにもかかわらず「草を与えれば良い」と言ってしまい、自分は山頂の要塞に閉じこもっているだけの王には、そもそも王になる資格などないのだ。
むしろ、敵が攻め入ってきたら自ら盾になって国民の命を守ってこそ、国王のあるべき姿のはずなのに…。
音楽は坂本龍一。
「レヴェナント:蘇りし者」を思い起こさせる心に寄り添う音楽が印象的だった。
これは、音楽に泣かされる映画だと思った。
Posted by pharmacy_toe on 2018/06/29 with ぴあ映画生活
↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村

◆ネット配信で観る:「天命の城」(字幕版)
![]() |
新品価格 |

◆DVDで観る:「天命の城」
![]() |
新品価格 |

◆坂本龍一「天命の城」オリジナル・サウンドトラック
![]() |
新品価格 |








コメント