イスラエルのサミュエル・マオス監督「運命を踊る」を映画館で観た。
運命に翻弄されてしまう一家の切ない人間ドラマ。
【満足度 評価】:★★★★☆
運命に踊らされた家族の物語。
その運命はどんなに逆らっても必ずやってくる。
責められべきは両親ではなく軍隊のはずなのに、息子に定められた運命を受け入れることができず、踊るしかない両親の姿が切ない。
もう自分を責めないで欲しい。
目次
『運命は踊る』予告編 動画
(原題:Foxtrot)更新履歴・公開、販売情報
・2018年9月29日 映画館にて鑑賞。
・2018年10月16日 感想を掲載。
・2019年9月4日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ
出演者
…(「オオカミは嘘をつく」など)
…(「彼が愛したケーキ職人」など)
〇ヨナタン・シライ
監督
〇サミュエル・マオス2017年製作 イスラエル・フランス・ドイツ・スイス合作映画

あらすじ
イスラエルのテルアビブで暮らすミハエル(リオル・アシュケナージ)とダフナ(サラ・アドラー)の夫妻に、ある日、従軍している息子 ヨナタン(ヨナタン・シライ)の戦死の知らせが届く。突然のショックに妻 ダフナは気を失い、夫は軍に遺体に合わせて欲しいと懇願する。
しかし、それが軍によるミスで、亡くなったのは別人だと分かる。
そのことに激怒したミハエルは、軍に対しすぐにヨナタンを呼び戻すよう要求するのだが…。

感想(ネタばれあり)
この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。
運命は踊る (2017)
[80点]「逆らえない運命の悲しさ」
すごく静かな場面が続く映画だったけど、その静けさにグイグイと引き込まれた作品だった。
ベネチア国際映画祭 銀獅子賞 受賞作品。
イスラエルで暮らす中年夫妻の元に、ある日突然「息子ヨナタンが戦死した」という知らせが入る。
ひどくショックを受けた夫妻だったが、やがて、それが誤報だとわかり…。
たとえば、友人に余計な一言を言ってしまった結果、その友人との仲が険悪になってしまい「あの時、あんなことを言わなければ良かった」と、ひどく後悔してしまった時。
少し時間が経ってから、「遅かれ早かれそうなる間柄だったんだな」と思うようなできごとが起きる。
結局、「その相手とは仲たがいする運命だったんだなぁ」と自分を納得させる。
そんな経験はないだろうか?
この映画を観ながら、そんな「逃れることができない運命」を思った
父も母も、息子ヨナタンに起きたことについて自分を責めているけれど、そもそも、それはヨナタンに定められた逃れることのできない運命だったのでは…。
それは、ステップを踏み続けても、最初のポジションに戻ってくるダンス フォックストロットのように。
そう考えれば、きっと、ヨナタンの両親も少しは気分が楽になるのではと思った。
そんなことを考えながら、夫妻のダンスを観ていたら、涙が溢れてしまった。
それが「もう、お互いを責めるのはやめよう」と言っているように見えたからだ
それよりもむしろ、「一日の通行人がラクダしかいないような過酷な環境に、検問所を置く必要性があるのかどうか」ということの方が問題だと思った。
いつ沈むか分からないようなコンテナでの生活を強いられている彼らに、事故が起きたのは必然としか思えない。
だから、責められるべきは両親の言動ではなく、無駄が多すぎる軍隊のあり方なのではないだろうか。
セリフが少なく、説明が極端に少ない映画がだけれど、そこに描かれる闇はヨナタンの家にあった抽象画のように深く、「運命は踊る」というよりも「運命に踊らされる人々の話」だと思った

すごく静かな場面が続く映画だったけど、その静けさにグイグイと引き込まれた作品だった。
ベネチア国際映画祭 銀獅子賞 受賞作品。
イスラエルで暮らす中年夫妻の元に、ある日突然「息子ヨナタンが戦死した」という知らせが入る。
ひどくショックを受けた夫妻だったが、やがて、それが誤報だとわかり…。
たとえば、友人に余計な一言を言ってしまった結果、その友人との仲が険悪になってしまい「あの時、あんなことを言わなければ良かった」と、ひどく後悔してしまった時。
少し時間が経ってから、「遅かれ早かれそうなる間柄だったんだな」と思うようなできごとが起きる。
結局、「その相手とは仲たがいする運命だったんだなぁ」と自分を納得させる。
そんな経験はないだろうか?
この映画を観ながら、そんな「逃れることができない運命」を思った
父も母も、息子ヨナタンに起きたことについて自分を責めているけれど、そもそも、それはヨナタンに定められた逃れることのできない運命だったのでは…。
それは、ステップを踏み続けても、最初のポジションに戻ってくるダンス フォックストロットのように。
そう考えれば、きっと、ヨナタンの両親も少しは気分が楽になるのではと思った。
そんなことを考えながら、夫妻のダンスを観ていたら、涙が溢れてしまった。
それが「もう、お互いを責めるのはやめよう」と言っているように見えたからだ
それよりもむしろ、「一日の通行人がラクダしかいないような過酷な環境に、検問所を置く必要性があるのかどうか」ということの方が問題だと思った。
いつ沈むか分からないようなコンテナでの生活を強いられている彼らに、事故が起きたのは必然としか思えない。
だから、責められるべきは両親の言動ではなく、無駄が多すぎる軍隊のあり方なのではないだろうか。
セリフが少なく、説明が極端に少ない映画がだけれど、そこに描かれる闇はヨナタンの家にあった抽象画のように深く、「運命は踊る」というよりも「運命に踊らされる人々の話」だと思った
Posted by pharmacy_toe on 2018/10/07 with ぴあ映画生活
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映画『運命は踊る』★★★★4.0点。 すごく静かな場面が続く映画だったけど、その静けさにグイグイと引き込まれた作品だった
ベネチア国際映画祭 銀獅子… https://t.co/PnvGovFPeA #Filmarks #映画2018/10/06 09:28:20
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