良い映画だなぁ~としみじみ思った。「ルーシー」に引き続き、WOWOWのスカーレット・ヨハンソン特集で見た
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は、どのようにして生まれたのか
光と影の魔術師フェルメールになぞらえて、あらゆるシーン、あらゆるカットに自然光の明かりと取り入れて、優しい影を出し、全てのシーンがまるで絵画のような美しさ
その映像を背景に浮かび上がる少女は、天使のような溜息の出る美しさだった
◆「真珠の耳飾りの少女」DVD
◆原作本「真珠の耳飾りの少女」
1665年頃のヨーロッパ。貧しい家に生まれたグリート(スカーレット・ヨハンソン)は、画家フェルメール(コリン・ファース)の家で使用人として働き始める。
しかし、実はフェルメールは、その家の婿養子であり、パトロン(トム・ウィルキンソン)に雇われている画家だった。
初めのうちは、特に問題なくその家で働くグリートであったが、その後、フェルメールの目にとまるようになり・・・
「真珠の耳飾りの少女」という、誰でも一度は目にしたことのある絵画について、その絵が生まれた背景を描いただけなのに、どことなくサスペンスの香りを感じるドラマチックな映画だった
まず、こういう歴史ものの作品というのは、この当時の時代背景を知ることができるのが嬉しい。
画家には、金持ちのパトロンがいたこと。パトロンが要求した絵を描かなければ生活していけなかったこと。絵を描くにも、絵の具がとても高価だったこと・・・等々、当時の様子を見ているだけで楽しい
そして、なぜ、この「真珠の耳飾りの少女」には、サスペンスの香りがするのか
なぜなら、それは、モデルになったグリートがあまりにも美しすぎるから
画家フェルメールは、常に絵を描くことでいっぱいのような顔をしながら、妻を次から次へと妊娠させ、グリートを見る目つきは、獲物を見つけた野獣のように鋭い
その夫の目つきを見てしまった妻は、妊娠する体でありながら、グリートに激しく嫉妬する
そして、その二人の関係を察知しながら、割って入ろうとするパトロン。また、このパトロンから、変態中年男の薄汚さがにじみ出てる
つまり、グリートを取り巻く誰もが彼女をいろんな意味で狙っており、いつ何が起きてもおかしくない雰囲気が漂っている。この緊張感が、ピリピリとして心地よいサスペンスとなっている

また、グリート本人も、フェルメールへ隠れた愛情を募らせる
話しかけられたり、触られたりすれば、頬を赤くし、目を輝かせる
そのフェルメールへの心の全てをさらけ出し、「真珠の耳飾りの少女」の表情を作り出す
フェルメールにピアスをつけてもらっている瞬間、鋭い眼光で見つめられながら絵を描かれている瞬間
それらの時が、グリートにとってどれだけ幸せな瞬間だったのか
グリートが流した涙は、ピアスの痛みからだったのか、それともフェルメールへの愛情からか
そんな純粋な一面をフェルメールへ見せながら、どんなことがあっても逃げられるように、しっかりと「ピーター」という裏道を作っておくしたたかさ
グリートという少女は、天使でありながら、同時に女でもあった
最後の最後に握りしめた真珠の耳飾りが、彼女の女を引き出している
監督は、「ハンニバル ライジング」のピーター・ウェーバー。
この作品の、俳優たちの視線の描き方、画像の光と影の使い方が本当に素晴らしいと思った
主役の少女グリートをスカーレット・ヨハンソン(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「犬ヶ島」、「ママが遺したラヴソング」など)が演じる。このスカヨハが本当に素晴らしい。
意図的なのか、天然なのか、時折、唇を適度に半開きにしながら、ぼんやりと空を見つめる表情が本当に美しくて、絵画から飛び出してきたのかと思った。
また、フェルメールとのシーンでは、彼をじっと見つめて、次第に頬が紅潮するところなんて、本当にリアル少女で素晴らしい。この役は、彼女以外の女優は考えられない
↓ コリン・ファースとスカーレット・ヨハンソン

画家フェルメールを演じるのは、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「キングスマン」、「マジック・イン・ムーンライト」、「リピーテッド」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「デビルズ・ノット」、「裏切りのサーカス」のコリン・ファース。
もう、うまい俳優さんだって分かっているから、ここで彼の素晴らしさを言うまでもないけれど、何も語らずに、視線だけで、好きなもの、欲しているものを表現する上手さは、さすが。
コリン・ファーるが演じることで、無口ゆえに、何をやり出すか不明であり、またそこがすごく魅力的でセクシーなフェルメールになった
また、グリートの逃げ道としてキープされる肉屋の恋人・ピーターにキリアン・マーフィー(「フリー・ファイヤー」、「白鯨との闘い」、「インセプション」など)。
出番もセリフも少ないながら、ちょっと怖くて鋭い視線と、グリートをそばに置いておく強引さがとても印象に残った。
全てのシーンが美しく、またすべての演技がとても丁寧で、話の展開にもドキドキさせられた「真珠の耳飾りの少女」。
その全てがとても大好きで、この世界がこのまま続けばいいのに・・・と思いながら見ていた。
フェルメールが誰とか、「真珠の耳飾りの少女」の絵を知らなくても、楽しめる作りになっているので、興味がある人には、全ての人に見て欲しい一本
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◆原作本
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フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は、どのようにして生まれたのか
光と影の魔術師フェルメールになぞらえて、あらゆるシーン、あらゆるカットに自然光の明かりと取り入れて、優しい影を出し、全てのシーンがまるで絵画のような美しさ
その映像を背景に浮かび上がる少女は、天使のような溜息の出る美しさだった
「真珠の耳飾りの少女」予告編 動画
(原題:girl with a pearl earring)◆「真珠の耳飾りの少女」DVD
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◆原作本「真珠の耳飾りの少女」
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あらすじ
1665年頃のヨーロッパ。貧しい家に生まれたグリート(スカーレット・ヨハンソン)は、画家フェルメール(コリン・ファース)の家で使用人として働き始める。
しかし、実はフェルメールは、その家の婿養子であり、パトロン(トム・ウィルキンソン)に雇われている画家だった。
初めのうちは、特に問題なくその家で働くグリートであったが、その後、フェルメールの目にとまるようになり・・・
感想(ネタバレあり) サスペンスの香りが漂う歴史小説のような映画
「真珠の耳飾りの少女」という、誰でも一度は目にしたことのある絵画について、その絵が生まれた背景を描いただけなのに、どことなくサスペンスの香りを感じるドラマチックな映画だった
まず、こういう歴史ものの作品というのは、この当時の時代背景を知ることができるのが嬉しい。
画家には、金持ちのパトロンがいたこと。パトロンが要求した絵を描かなければ生活していけなかったこと。絵を描くにも、絵の具がとても高価だったこと・・・等々、当時の様子を見ているだけで楽しい
そして、なぜ、この「真珠の耳飾りの少女」には、サスペンスの香りがするのか
なぜなら、それは、モデルになったグリートがあまりにも美しすぎるから
画家フェルメールは、常に絵を描くことでいっぱいのような顔をしながら、妻を次から次へと妊娠させ、グリートを見る目つきは、獲物を見つけた野獣のように鋭い
その夫の目つきを見てしまった妻は、妊娠する体でありながら、グリートに激しく嫉妬する
そして、その二人の関係を察知しながら、割って入ろうとするパトロン。また、このパトロンから、変態中年男の薄汚さがにじみ出てる
つまり、グリートを取り巻く誰もが彼女をいろんな意味で狙っており、いつ何が起きてもおかしくない雰囲気が漂っている。この緊張感が、ピリピリとして心地よいサスペンスとなっている

フェルメールへ募らせる想い
また、グリート本人も、フェルメールへ隠れた愛情を募らせる
話しかけられたり、触られたりすれば、頬を赤くし、目を輝かせる
そのフェルメールへの心の全てをさらけ出し、「真珠の耳飾りの少女」の表情を作り出す
フェルメールにピアスをつけてもらっている瞬間、鋭い眼光で見つめられながら絵を描かれている瞬間
それらの時が、グリートにとってどれだけ幸せな瞬間だったのか
グリートが流した涙は、ピアスの痛みからだったのか、それともフェルメールへの愛情からか
そんな純粋な一面をフェルメールへ見せながら、どんなことがあっても逃げられるように、しっかりと「ピーター」という裏道を作っておくしたたかさ
グリートという少女は、天使でありながら、同時に女でもあった
最後の最後に握りしめた真珠の耳飾りが、彼女の女を引き出している
監督と豪華なキャストたち
監督は、「ハンニバル ライジング」のピーター・ウェーバー。
この作品の、俳優たちの視線の描き方、画像の光と影の使い方が本当に素晴らしいと思った
主役の少女グリートをスカーレット・ヨハンソン(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「犬ヶ島」、「ママが遺したラヴソング」など)が演じる。このスカヨハが本当に素晴らしい。
意図的なのか、天然なのか、時折、唇を適度に半開きにしながら、ぼんやりと空を見つめる表情が本当に美しくて、絵画から飛び出してきたのかと思った。
また、フェルメールとのシーンでは、彼をじっと見つめて、次第に頬が紅潮するところなんて、本当にリアル少女で素晴らしい。この役は、彼女以外の女優は考えられない
↓ コリン・ファースとスカーレット・ヨハンソン

画家フェルメールを演じるのは、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「キングスマン」、「マジック・イン・ムーンライト」、「リピーテッド」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「デビルズ・ノット」、「裏切りのサーカス」のコリン・ファース。
もう、うまい俳優さんだって分かっているから、ここで彼の素晴らしさを言うまでもないけれど、何も語らずに、視線だけで、好きなもの、欲しているものを表現する上手さは、さすが。
コリン・ファーるが演じることで、無口ゆえに、何をやり出すか不明であり、またそこがすごく魅力的でセクシーなフェルメールになった
また、グリートの逃げ道としてキープされる肉屋の恋人・ピーターにキリアン・マーフィー(「フリー・ファイヤー」、「白鯨との闘い」、「インセプション」など)。
出番もセリフも少ないながら、ちょっと怖くて鋭い視線と、グリートをそばに置いておく強引さがとても印象に残った。
全てのシーンが美しく、またすべての演技がとても丁寧で、話の展開にもドキドキさせられた「真珠の耳飾りの少女」。
その全てがとても大好きで、この世界がこのまま続けばいいのに・・・と思いながら見ていた。
フェルメールが誰とか、「真珠の耳飾りの少女」の絵を知らなくても、楽しめる作りになっているので、興味がある人には、全ての人に見て欲しい一本
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