キム・ヘス主演の韓国映画「グッバイ・シングル」をコリアン・シネマウィーク 2017で観た。
落ち目の大女優が妊娠してしまった女子高生と出会い、人生が変わっていくコメディ映画。

【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
笑って楽しめて、最後には心が温かくなるハートウォーミングコメディ映画。
仕事に必死になって働いてきて、気付けば40代一人ぼっち。
このまま一人でいることに不安になってきた…。
そんな時、目の前にいた十代の妊婦は彼女にとって天使なのか…!?
…(「修羅の華」、「コインロッカーの女」、「観相師-かんそうし-」など)
〇マ・ドンソク
…(「ファイティン!」、「犯罪都市」、「新感染 ファイナル・エクスプレス」、「殺されたミンジュ」、「悪のクロニクル」、「フェニックス 約束の歌」、「結婚前夜~マリッジブルー~」、「アンダー・ドッグ 二人の男」など)
〇キム・ヒョンス
〇キム・ヨンゴン
〇ソ・ヒョンジン
…(「大好きだから」など)
〇クァク・シヤン
2015年製作 韓国映画
大女優のコ・ジュヨン(キム・ヘス)は、人気急上昇中の若手俳優のジフン(クァク・シヤン)と付き合っていたが、ジフンに若い恋人がいることが発覚し、ジフンはジュヨンを売名のために利用していただけだったことが分かる。
そんなジフンと別れ、一人ぼっちになってしまったジュヨンは、精子提供を受けて子供を産もうと考えるが、既に子供が産めない身体だったことが分かる。
そんな時、ジュヨンは子供を妊娠してしまった女子中学生タンジ(キム・ヒョンス)と出会う。
タンジは姉と2人で貧しい暮らしをしているし、今後の人生を考えると出産できないと考え、堕ろすつもりで産婦人科に来ていた。
そこで、ジュヨンはタンジに、生まれる子供はジュヨンが産んだことにして養子として引き取るから、ジュヨンの元で出産することを提案する…。

コメディ映画なので、全体的にホンワカとして笑えるし、最後には、ジーンときて心が温まる作品に仕上がっている。
しかし、その背景には、韓国で上昇し続ける未婚率の高さと、日本より低いと言われる出生率の低下があって、この映画は、そんな韓国を完全に皮肉ったコメディ映画である。
この映画を観ていると、その仕組みが分かるようにできている。
少し前に観た、韓国映画「女は冷たい嘘をつく」では、同じく女性が1人で子育てしていくことの大変さを描いていた。
「女は冷たい嘘をつく」は、希望がないサスペンスとして描かれ、「やっぱり、韓国で女性が1人で子供を育てるのに無理がある」と思わざるを得ない作品になっている。
しかし、この「グッバイ・シングル」はコメディ映画のなので、そんな韓国の社会事情を笑いつつも、最後には希望を描き、「どうやって出生率を上げていくべきか」という新しいスタイルを提案している。
同じく、最近見たチャ・テヒョン主演の「大好きだから」でも、「妊娠してしまった女子高生」が登場する。
恐らく、韓国社会の現状として、「妊娠・中絶をする未成年」が増加する一方で、「生涯独身を貫くキャリア女性たち」が増加し、結果、出生率は下がる一方なのではないか。
だったら、その「産みたくても産めない未成年」と「未婚のキャリア女性」の間をうまく橋渡しすれば、どちらにとってもハッピーな社会が誕生するのでは、と考えたところに、この映画「グッバイ・シングル」がある。
コメディはコメディでも、単なる笑えるだけのコメディじゃなく、社会情勢もちゃんと織り込んでくるところが、この映画の良い所であり、韓国映画の強さでもある。

キム・ヘスが演じる主人公のコ・ジュヨンは女優である。
彼女は貧しい家の出身ながら、必死になってキャリアを築き上げてきた。
そして、今や富豪の仲間入りをしている。
そんな彼女の姿は、私生活よりも仕事を優先して生きてきた中年女性たちの姿と重なる。
その中には、20代から30代前半の、最も仕事にやりがいを感じた時代に、結婚かキャリアかの選択を迫られ、仕事を選んだ女性もいるだろう。
特にキム・ヘスのような女優の場合は、その時に「結婚・出産」を選んでいたなら、「お母さん役」しか回って来なくなるのでは…という不安もあったかもしれない。
問題は、やりがいを感じている仕事を手放したくない一方で、全ての女性たちに満足のいく産休が与えられるわけではなく、子供を育てるほどの給料がもらえているわけでもないという雇用の実態。
その時、「結婚をして今の仕事を手放すぐらいないなら、独身でいたい」と感じた女性たちが40代になり、子供を産めなくなった頃になってはじめて、『老後・死』を意識するようになる。
それならば、その時はそれなりの地位も確立してお金に余裕があるのなら、養子縁組をすればいいのでは?と考える。
その『養子縁組』にチャレンジする様子がこの映画の中で描かれているが、審査が厳しく難しい。
とは言っても、この映画の中のコ・ジュヨンは、決して一人ではない。
マ・ドンソク演じる幼なじみのマネージャーが困った時は、いつだって側にいてくれる。
しかし、ジュヨンとしては、いくら幼なじみだと言っても、妻子持ちの友達に頼るわけにはいかないと思ったんだろう。
それにしても、「1人きりで生きていく」ことが現実的で深刻な女性たちよりは、かなり恵まれている。
そこで、そんな「仕事に必死になって、気付けば一人ぼっち」という女性たちへの救済策として、この映画では『産みたくても産めない若い妊婦たちへのサポート』を提案しているのだ。

タンジは、予想外に妊娠してしまった女子中学生。
しかし、中学生というだけでなく、姉と2人暮らしをしている彼女は、貧しくてとても子供を産める状況ではない。
タンジにとっては、絵の勉強をしたいからお金が欲しいという思いもあった。
韓国の「貧しくて子供を産めない」という環境を象徴しているのが、タンジというキャラクターである。
先日観た韓国映画「エンドレス 繰り返される悪夢」では、ピョン・ヨハン演じる救命士が大学生の妻と「子供を作る、作らない」でケンカする場面が出てくる。
それは、救命士というしっかりとした仕事があるにも関わらず、「子供を育てるのが難しい」経済状況であることを示している。
奥さんが大学生であり、その学費がかかるからというのも、彼らの家計を悪化させている要因の一つなのだが。
それぐらい、韓国では子供を産んで育てることにお金がかかるし、一般家庭への負担が大変なことがよく分かる。
だから、出生率が増えないのだ。
この映画のタンジが中学生という設定なのは、ちょっとやりすぎな気も過ぎるけど、十代の子たちの無計画な妊娠と中絶も出生率を低下させている原因の1つ。
これからの時代を考えると、子供を欲しがっているのは中年女性だけではなく、子供を産めない同性愛カップルなども考えられるから、この『新しい家族の形』も、そんなに突飛な発想ではないと思えてくる。
むしろ「血がつながっている、つながっていない」にこだわらず、産める人が産む、育てられる人が育てる。
産んだ人と育てる人の間にその後も交流がある。
そんな生活スタイルがあっても良いと思えた。

私自身は、コ・ジュヨンと立場が全く同じなので、将来、一人で生きていくことに不安なのがよく分かる。
それに、これまで何もかも一人で生きてきた女性ならではの、『身勝手さ』は観ていて胸が痛くなった。
タンジの出産をサポートするなんて言っておきながら、『偽装妊娠』で仕事が忙しくなってしまうと、仕事に夢中になってタンジのことなど忘れてしまう。
ジュヨンはダメな人だなぁと思いつつも、心の奥底では、気持ち分かるなぁと思いながら観ていた。
ジュヨンは恋愛や家庭よりも仕事が好きだから、今まで独身だったのだ。
これまでのパートナーだって、タンジにそうしてきたように、彼らの存在をそっちのけで仕事をしてきたのではないだろうか。
もしくは、新しい恋人(ニュースキャスター)ができたら、タンジや子供よりも、恋人の方に夢中になってしまうのではないか。
そこが、『出産・育児の新しいスタイル』への課題になるんだろうと思う。
「どれほど本気で子供を育てる気があるのか」ということ。
時には、自分のやりたいことやプライベートを我慢してでも、家族に目を向けることができるのか。
結婚や、出産という「儀式」を経ずに、覚悟が定まらないまま新しい家族ができてしまい、これまでの生活スタイルを変えないままやり過ごしてしまっている。
そこで、この映画の中では、「マスコミ」という怪物がジュヨンに襲いかかり、結局、彼女はこれまでの生活を全て捨てることになる。
それは、新しい家族を迎え入れるということは、これまでの生活スタイルをガラリと変えることになることを示している。
軽い気持ちで、簡単に養子を迎え入れられても困るという話だ。
それでも、彼女が全財産を失って、ゼロから生活を新たに始めることになっても、一緒に住みたいと思えるなら、もう、彼らはれっきとした家族なのである。
そこが、この映画の希望であり、未婚率が上昇し、出生率が低迷する韓国社会の希望でもある。
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落ち目の大女優が妊娠してしまった女子高生と出会い、人生が変わっていくコメディ映画。

【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
笑って楽しめて、最後には心が温かくなるハートウォーミングコメディ映画。
仕事に必死になって働いてきて、気付けば40代一人ぼっち。
このまま一人でいることに不安になってきた…。
そんな時、目の前にいた十代の妊婦は彼女にとって天使なのか…!?
目次
「グッバイ・シングル」予告編 動画
(原題:굿바이 싱글(グッバイ・シングル))更新履歴
・2017年11月10日 コリアン・シネマ・ウィーク 2017 で観た感想を掲載。
・2019年12月13日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
キャスト&スタッフ
出演者
〇キム・ヘス…(「修羅の華」、「コインロッカーの女」、「観相師-かんそうし-」など)
〇マ・ドンソク
…(「ファイティン!」、「犯罪都市」、「新感染 ファイナル・エクスプレス」、「殺されたミンジュ」、「悪のクロニクル」、「フェニックス 約束の歌」、「結婚前夜~マリッジブルー~」、「アンダー・ドッグ 二人の男」など)
〇キム・ヒョンス
〇キム・ヨンゴン
〇ソ・ヒョンジン
…(「大好きだから」など)
〇クァク・シヤン
監督
〇キム・テゴン2015年製作 韓国映画
あらすじ
大女優のコ・ジュヨン(キム・ヘス)は、人気急上昇中の若手俳優のジフン(クァク・シヤン)と付き合っていたが、ジフンに若い恋人がいることが発覚し、ジフンはジュヨンを売名のために利用していただけだったことが分かる。
そんなジフンと別れ、一人ぼっちになってしまったジュヨンは、精子提供を受けて子供を産もうと考えるが、既に子供が産めない身体だったことが分かる。
そんな時、ジュヨンは子供を妊娠してしまった女子中学生タンジ(キム・ヒョンス)と出会う。
タンジは姉と2人で貧しい暮らしをしているし、今後の人生を考えると出産できないと考え、堕ろすつもりで産婦人科に来ていた。
そこで、ジュヨンはタンジに、生まれる子供はジュヨンが産んだことにして養子として引き取るから、ジュヨンの元で出産することを提案する…。

感想(ネタばれあり)
下がり続ける出生率と、増え続ける未婚率の間に生まれたコメディ
コメディ映画なので、全体的にホンワカとして笑えるし、最後には、ジーンときて心が温まる作品に仕上がっている。
しかし、その背景には、韓国で上昇し続ける未婚率の高さと、日本より低いと言われる出生率の低下があって、この映画は、そんな韓国を完全に皮肉ったコメディ映画である。
なぜ、キャリアのある女性たちは結婚しないのか、なぜ、出生率があがらないのか。
この映画を観ていると、その仕組みが分かるようにできている。
少し前に観た、韓国映画「女は冷たい嘘をつく」では、同じく女性が1人で子育てしていくことの大変さを描いていた。
「女は冷たい嘘をつく」は、希望がないサスペンスとして描かれ、「やっぱり、韓国で女性が1人で子供を育てるのに無理がある」と思わざるを得ない作品になっている。
しかし、この「グッバイ・シングル」はコメディ映画のなので、そんな韓国の社会事情を笑いつつも、最後には希望を描き、「どうやって出生率を上げていくべきか」という新しいスタイルを提案している。
同じく、最近見たチャ・テヒョン主演の「大好きだから」でも、「妊娠してしまった女子高生」が登場する。
恐らく、韓国社会の現状として、「妊娠・中絶をする未成年」が増加する一方で、「生涯独身を貫くキャリア女性たち」が増加し、結果、出生率は下がる一方なのではないか。
だったら、その「産みたくても産めない未成年」と「未婚のキャリア女性」の間をうまく橋渡しすれば、どちらにとってもハッピーな社会が誕生するのでは、と考えたところに、この映画「グッバイ・シングル」がある。
コメディはコメディでも、単なる笑えるだけのコメディじゃなく、社会情勢もちゃんと織り込んでくるところが、この映画の良い所であり、韓国映画の強さでもある。

私生活よりも仕事に夢中になって生きてきた…気付けば一人ぼっち
キム・ヘスが演じる主人公のコ・ジュヨンは女優である。
彼女は貧しい家の出身ながら、必死になってキャリアを築き上げてきた。
そして、今や富豪の仲間入りをしている。
そんな彼女の姿は、私生活よりも仕事を優先して生きてきた中年女性たちの姿と重なる。
その中には、20代から30代前半の、最も仕事にやりがいを感じた時代に、結婚かキャリアかの選択を迫られ、仕事を選んだ女性もいるだろう。
特にキム・ヘスのような女優の場合は、その時に「結婚・出産」を選んでいたなら、「お母さん役」しか回って来なくなるのでは…という不安もあったかもしれない。
問題は、やりがいを感じている仕事を手放したくない一方で、全ての女性たちに満足のいく産休が与えられるわけではなく、子供を育てるほどの給料がもらえているわけでもないという雇用の実態。
その時、「結婚をして今の仕事を手放すぐらいないなら、独身でいたい」と感じた女性たちが40代になり、子供を産めなくなった頃になってはじめて、『老後・死』を意識するようになる。
それならば、その時はそれなりの地位も確立してお金に余裕があるのなら、養子縁組をすればいいのでは?と考える。
その『養子縁組』にチャレンジする様子がこの映画の中で描かれているが、審査が厳しく難しい。
とは言っても、この映画の中のコ・ジュヨンは、決して一人ではない。
マ・ドンソク演じる幼なじみのマネージャーが困った時は、いつだって側にいてくれる。
しかし、ジュヨンとしては、いくら幼なじみだと言っても、妻子持ちの友達に頼るわけにはいかないと思ったんだろう。
それにしても、「1人きりで生きていく」ことが現実的で深刻な女性たちよりは、かなり恵まれている。
そこで、そんな「仕事に必死になって、気付けば一人ぼっち」という女性たちへの救済策として、この映画では『産みたくても産めない若い妊婦たちへのサポート』を提案しているのだ。

子供を妊娠したら、中絶よりも産んで育てられる仕組みづくりをする
タンジは、予想外に妊娠してしまった女子中学生。
しかし、中学生というだけでなく、姉と2人暮らしをしている彼女は、貧しくてとても子供を産める状況ではない。
そこで、『子供が欲しい』と願っているコ・ジュヨンと出会い、彼女から「全部費用を出すから子供を産んで欲しい」と言われ、子供を産むことになる。
タンジにとっては、絵の勉強をしたいからお金が欲しいという思いもあった。
韓国の「貧しくて子供を産めない」という環境を象徴しているのが、タンジというキャラクターである。
先日観た韓国映画「エンドレス 繰り返される悪夢」では、ピョン・ヨハン演じる救命士が大学生の妻と「子供を作る、作らない」でケンカする場面が出てくる。
それは、救命士というしっかりとした仕事があるにも関わらず、「子供を育てるのが難しい」経済状況であることを示している。
奥さんが大学生であり、その学費がかかるからというのも、彼らの家計を悪化させている要因の一つなのだが。
それにしても、ちゃんと働いているのに、なぜそんなことになるのかと思った。
それぐらい、韓国では子供を産んで育てることにお金がかかるし、一般家庭への負担が大変なことがよく分かる。
だから、出生率が増えないのだ。
この映画のタンジが中学生という設定なのは、ちょっとやりすぎな気も過ぎるけど、十代の子たちの無計画な妊娠と中絶も出生率を低下させている原因の1つ。
そこで、この映画は、タンジの出産をジュヨンがサポートしたように、そういう十代の子供たちの中絶をやめさせて、子供が産めなくても産めない人と養子縁組させる、または共同で育児をするという「新しい家族の形」を提案している。
これからの時代を考えると、子供を欲しがっているのは中年女性だけではなく、子供を産めない同性愛カップルなども考えられるから、この『新しい家族の形』も、そんなに突飛な発想ではないと思えてくる。
むしろ「血がつながっている、つながっていない」にこだわらず、産める人が産む、育てられる人が育てる。
産んだ人と育てる人の間にその後も交流がある。
そんな生活スタイルがあっても良いと思えた。

新しい家族はお金だけで買えるものではない
私自身は、コ・ジュヨンと立場が全く同じなので、将来、一人で生きていくことに不安なのがよく分かる。
それに、これまで何もかも一人で生きてきた女性ならではの、『身勝手さ』は観ていて胸が痛くなった。
タンジの出産をサポートするなんて言っておきながら、『偽装妊娠』で仕事が忙しくなってしまうと、仕事に夢中になってタンジのことなど忘れてしまう。
ジュヨンはダメな人だなぁと思いつつも、心の奥底では、気持ち分かるなぁと思いながら観ていた。
ジュヨンは恋愛や家庭よりも仕事が好きだから、今まで独身だったのだ。
これまでのパートナーだって、タンジにそうしてきたように、彼らの存在をそっちのけで仕事をしてきたのではないだろうか。
もしくは、新しい恋人(ニュースキャスター)ができたら、タンジや子供よりも、恋人の方に夢中になってしまうのではないか。
そこが、『出産・育児の新しいスタイル』への課題になるんだろうと思う。
「どれほど本気で子供を育てる気があるのか」ということ。
時には、自分のやりたいことやプライベートを我慢してでも、家族に目を向けることができるのか。
結婚や、出産という「儀式」を経ずに、覚悟が定まらないまま新しい家族ができてしまい、これまでの生活スタイルを変えないままやり過ごしてしまっている。
そこで、この映画の中では、「マスコミ」という怪物がジュヨンに襲いかかり、結局、彼女はこれまでの生活を全て捨てることになる。
それは、新しい家族を迎え入れるということは、これまでの生活スタイルをガラリと変えることになることを示している。
軽い気持ちで、簡単に養子を迎え入れられても困るという話だ。
それでも、彼女が全財産を失って、ゼロから生活を新たに始めることになっても、一緒に住みたいと思えるなら、もう、彼らはれっきとした家族なのである。
そこが、この映画の希望であり、未婚率が上昇し、出生率が低迷する韓国社会の希望でもある。
どこの国よりも「血のつながり」を重視する韓国だからこそ、この映画が提案する「新しい家族の形」に意義があるんだと思う。
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