トニ・コレット主演の映画「へレディタリー 継承」を観た。

森の中にある一軒家で暮らす4人家族に襲い掛かる恐怖を描いたホラー映画。


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

怖かった!心をえぐられるみたいに怖かった。

何が起きているのか分からないまま物事は悪い方向に進み続けていて、全てを理解した時に、その恐怖から抜け出せない闇にいた…。

家族に無関心なのは罪であり、悪なんだと思った。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『へレディタリー 継承』予告編 動画

(原題: Hereditary)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年11月7日 試写会にて鑑賞。

・2018年11月30日 映画館にて鑑賞(2回目)。

・2019年4月19日 DVD発売。

・2019年8月18日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

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キャスト&スタッフ


出演者

 
ガブリエル・バーン
…(「マイ・プレシャス・リスト」、「チリ33人 希望の軌跡」、「ハイヒールを履いた女」、「ユージュアル・サスペクツ」など)


〇ミリー・シャピロ

〇アン・ダウド


監督・脚本

〇アリ・アスター


2018年製作 アメリカ映画



”映画「へレディタリー




あらすじ


父 スティーブ(ガブリエル・バーン)、母 アニー(トニ・コレット)、長男 ピーター(アレックス・ウォルフ)、長女 チャーリー(ミリー・シャピロ)の一家は、祖母が亡くなり、葬儀を行ってから奇妙なことが起き始める。

中でも、おばあちゃん子だったチャーリーは、おばあちゃんを恋しがり、学校でも異常な行動をするようになる。

そんな時、チャーリーの兄ピーターは、友達からパーティに誘われ、アニーに車を貸して欲しいと言うと「妹のチャーリーを一緒に連れて行けば、車を使っても良い」と言われたので、ピーターはチャーリーを連れパーティへ出かけるのだが…。



映画「へレディタリー 継承」




感想(ネタばれあり)


1回目よりも2回目の方が恐ろしい


はじめにこの映画を試写会で観た時、気味の悪い映画だなと思ったのだけど、頭の中に「?」がたくさんあったので、公開日に映画評論家の町山智浩さんの解説付きで2回目を観た。

すると、1回目よりも2回目の方が怖いという、これまでのホラー映画にない経験をすることになった



この映画の内容を何も知らなかった時、「エクソシスト」とか、「炎の少女チャーリー」のような映画なのかと思っていた。

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そしたら、どんな映画にも似ていてない、とても奇妙で恐ろしく、思っていたよりも奥が深くて、メンタル的にえぐられる怖さを感じた映画だった。

そして、全てのオチを知った上で再度観ると、1回目に観た時もよりも、さらに恐ろしいのだから驚いた。



ホラー映画にありがちな、血が噴き出したりするスプラッター的な怖さやエグイ描写は少ないので、そういうのが苦手な人も観られるホラー映画になっていると思う。



映画「へレディタリー 継承」



互いのことに無関心な家族


これは、グラハム家の家族の物語である。

その家族の間には、様々な問題があった



子供たちを支配したがる祖母、そんな母のようにはなりたくないと思っていた母。

その祖母に娘を差し出す母。

そして、彼女たちの関係に無関心な父と息子。



その結果、祖母が亡くなった頃には、互いに無関心な家族になってしまっていた。

ミニチュアのアート作品を作る仕事をしている母は、個展が間近に控えていることもあって、娘のチャーリーの子守を面倒に思い、息子のピーターにチャーリーを任せてしまう。

すると、思わぬ事故が起きてしまう。



しかし、それも全て「祖母の思し召し」だったのだ。

亡くなったはずの祖母がチャーリーを自分の支配下に置くため、ある事件を引き起こす。



ところが、そんなこととは知らずに、母はチャーリーをピーターに任せてしまったことで自分を責め、メンタルを病んでしまった彼女は、「降霊術」にはまり始める



そうして、母は暴走し、息子は恐ろしい幻想を見るようになり、父は妻が祖母の墓を掘り返したのでは…と疑いの目を向けるようになる。

彼らは共に暮らしていながら、互いに何をしているのか知らず、無関心で冷たい関係になってしまっているのだ。



映画「へレディタリー 継承」



家族の結びつきの弱さがペイモンを招き入れる


祖母は、かねてより悪魔 ペイモンを崇拝していた。

それは下記のペイモンの紋章を表すペンダントを祖母がしていたことからわかる。

 ↓ ペイモンの紋章

へレディタリー継承6



この世にペイモンの降臨を願う祖母のグループは、チャーリーを使って、この世にペイモンを降臨させようと考える。

そのために、娘からチャーリーを奪い、長い年月をかけて準備してきたのだ。



そして、祖母が亡くなり、家族の調和が乱れたところへ、チャーリーの命を奪い(よく観ると、電柱にペイモンの紋章が記されている)、祖母と共にペイモンを崇拝するジョーンを使って、母に降霊術を教え込む。

そうやって、チャーリーを降霊させ、ピーターの身体にペイモンの意志を引き継いだチャーリーを送り込むのだ。



家族の中で最も冷静だった父が炎上してしまったのも、チャーリーを降霊させてから母が恐ろしくなってしまったのも、最後にピーターが追い詰められのも、全て祖母とペイモンの思し召しなのだ。



しかし、もしも彼らがもっと結びつきの強い家族だったらと考える。

母がチャーリーの育児を母に任せず、夫と協力し合っていたら、チャーリーは祖母に支配されることはなかっただろう。

もしも、ピーターがチャーリーのナッツアレルギーにもっと気を配っていたら、チャーリーを病院に運ばずに済んだだろう。

夫が妻の心の病にもっと関心を持っていたら、降霊術に手を出さなかったかもしれない。



それらのことから、この家族の中に育児放棄や、無関心、精神病といった、現代社会の闇が見えてくる。



そう思うと、この一家の「家族間の結びつきの弱さ」がペイモンを招き入れる門になってしまったのだ。

しかし、中には全く問題のない家族もあるだろうけど、それぞれの家族に、それぞれの問題がある

だからこそ、新興宗教にはまる人がいるんだろうし、オレオレ詐欺にひっかかる高齢者が後を絶たないのだ。

ということは、どんな家族にも「ペイモンを迎え入れてしまう隙間」があるということなのだ。



そんな彼らを観つつ、自分の家族の結びつきの弱さを改めて考えると、とても嫌な気分になってくる。

そこに、この映画の「後を引く恐ろしさ」があるのだろう。



映画「へレディタリー 継承」



オチを知ってなお、恐ろしい


前半では、家族の問題を描いているのだが、息子に妹の面倒を任せてしまったり、妻のしていることに夫が無関心だったりすることは、どんな家庭でも起きることだった。

その結果、彼らは「悪魔 ペイモン」を招き入れることになってしまう。



1回目に観た時は、「家族の問題が、悪を招き入れた」という状況を理解し、なんとも薄気味悪い映画だなと思った。

でも、多くの点で「?」だったので、2回目観てみたら、祖母の葬式のシーンからペイモンの紋章が登場していて、その先に起きることをちゃんと予言していたことが分かる。



そして「これはペイモンの仕業」だと分かって観ると、次に起こることが恐ろしくて震えてしまっていた

特にチャーリーに起きた事故から先は、全てが恐ろしかった



だから、もしも1回目に観て、イマイチ、ピンとこなかった人は、もう一回観ると、何が怖くて恐ろしいのかが分かると思う。



それと、余談になるけれど、これはTwitterで知ったこと。

エンディングロールの時に流れている曲「Both Sides Now」は「トイ・ストーリー4」の予告でも使われている…。

それがこれ
 ↓




おもちゃたちが、みんなで手をつないで楽しそうにしているところ「僕はおもちゃじゃない!」と言って、フォークのおもちゃが輪を抜けてしまい、みんなの輪が乱れてしまうという予告になっている。

もしも、それも「ペイモンの思し召し」だったら、誰かが悪魔に乗っ取られる…(笑)



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