ダニエル・ラドクリフ主演の映画「アンダーカバー」をWOWOWで観た。
大量のセシウムが奪われる事件が発覚し、テロを警戒したFBIは疑いのあるネオナチグループに捜査官を潜入させる。事実を元に映画化。
劇場公開されていない作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。
【満足度 評価】:★★★☆☆
ターゲットとなったネオナチグループにテロの疑いがあるのはよく分かるけど、これではFBIが彼らを急かしてテロ計画を実行させているように見え、それはそれでFBIのやり方にも問題があるように見えた。
しかし、この映画で描きたかったのは「イスラム教徒だけではないテロの脅威」なのでは?
その辺の本筋がぶれている感じがしてイマイチ インパクトに欠ける作品だった。
◆「Imperium」 ULTRA HD
…(「ハリー・ポッターと賢者の石」、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」、「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)
〇トニ・コレット
…(「マダムのおかしな晩餐会」、「へレディタリー 継承」、「500ページの夢の束」、「幸せになるための5秒間」、「タミー/Tammy」、「プールサイド・デイズ」、「おとなの恋には嘘がある」、「しあわせはどこにある」、「シックス・センス」など)
〇トレイシー・レッツ
…(「8月の家族たち」(脚本のみ))
2016年製作 アメリカ映画

ワシントンDCで大量の放射性物質セシウムが消失。
テロの危険性を察知したFBIは、消失したセシウムを保有する疑いのあるネオナチグループを捜査。
頭脳明晰で、対人関係のスキルに卓越した捜査官のネイサン(ダニエル・ラドクリフ)をグループに潜入させる。
彼らの実態が明らかになるにつれ、ネイサンは仲間たちから疑われるようになる…。

ワシントンDCで大量のセシウムが盗難に遭ったことをFBIが知り、テロに使われるのではと捜査したところ、あるネオナチグループが浮上。
そこに捜査官を潜入させたという話。
実話の映画化だという。
911以降、FBIが水際で阻止したテロが数多くあるという。
これもその1つなんだろう。
白人至上主義たちや、ネオナチグループのテロっていうのは、あまり聞き慣れない気がしたし、ダニエル・ラドクリフがハリー・ポッターとは真逆のイメージの演技をしているので、興味深く観た作品だった。
しかし、この話、最後はなんだか腑に落ちない終わり方をした。
それが、ちょっと残念な作品だった。

ここ10年ぐらい、テロと聞くと、即イメージするのがイスラム原理主義者(時にグループ)だった。
この映画「アンダーカバー」を観て、白人至上主義者たちや、ネオナチも過激なグループだったことを思い出した。
この映画では、水道水に大量のセシウムを流し、人種間の戦争が起き、白人が世界を支配する時が来たと世界に発信することが目的だと言っていた。
その話を聞いて、私は白人が北米大陸に上陸し、多くのネイティブアメリカンの土地を奪い、アフリカ系アメリカ人を奴隷だと言っていたあの時代に戻りたいんだなと思った。
さらに、ネオナチにとっては、ユダヤ人も敵だと言っていたので、それに加えてヒトラーまで墓から掘り起こそうとしているのかと思った。
その明らかに時代と逆行している彼らの主張には、共感できるポイントが一つもない。
それどころか、自分たちの雇用が奪われ、幸せではない生活を送っているのは、ユダヤ人やアフリカ系アメリカ人のせいだと言いたげだった。

最初のうちは私と同じような(第三者的な)感覚でネオナチグループを観ていた主人公のネイトだったが、やはり、時間が経つにつれ、彼らに情がわき始めているような気がした。
恐らく、そのことにFBIも気付いていたのでは…と思う。
これ以上の長期戦になると危険と感じたFBIはネイトを急かす。
ネイトは彼らが計画したテロを実行するように段取りをし、そこへFBIが踏み込む…。
随分手荒なことをするんだなと私は思った。
こうなったら、いくら潜入捜査とはいえ、ネイトだって実行犯の1人じゃないか…。
極端な話、ネイトがいなかったらテロが実行されることだってなかったかもしれない…。
そして、FBIに踏み込まれた時、ネイトはジョニーたちに防護服を着るように指示している。
「セシウムが漏れた」と嘘をついて…。
これは、もしもFBIと銃撃戦になってしまった時に、放射能汚染からジョニーたちを守るためのものだった…。
それぐらい、ネイトの気持ちは彼らの方に傾きかけていた。
だから、FBIは強行突破に踏み切ったのでは…と思った。

とまぁ、映画の中で描かれているテーマを振り返ってみると、中々重厚そうなサスペンス映画に見える。
しかし、実際に観てみると、なんだか食い足りない。
映画全体の緊迫感に欠けるし、ネオナチに怖さを感じないし、ダニエル・ラドクリフに迫力を感じない。
このネイトという役を演じるには、まだまだ幼さを感じる。
どう見ても、頭脳明晰なFBI捜査官には見えず、頭の良い大学生ぐらいにしか見えない。
脱ハリー・ポッターのために苦労しているのは分かるけど、このネイトを演じるには迫力不足だったかなぁと思う。
それに比べて、トニ・コレットは女を捨てているFBIの女帝って感じがして良かったけど。
そこはキャリアの違いだったかな。
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◆「Imperium」 ULTRA HD
大量のセシウムが奪われる事件が発覚し、テロを警戒したFBIは疑いのあるネオナチグループに捜査官を潜入させる。事実を元に映画化。
劇場公開されていない作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。
【満足度 評価】:★★★☆☆
ターゲットとなったネオナチグループにテロの疑いがあるのはよく分かるけど、これではFBIが彼らを急かしてテロ計画を実行させているように見え、それはそれでFBIのやり方にも問題があるように見えた。
しかし、この映画で描きたかったのは「イスラム教徒だけではないテロの脅威」なのでは?
その辺の本筋がぶれている感じがしてイマイチ インパクトに欠ける作品だった。
「アンダーカバー」予告編 動画(日本語字幕なし)
(原題:Imperium)◆「Imperium」 ULTRA HD
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ダニエル・ラドクリフ…(「ハリー・ポッターと賢者の石」、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」、「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)
〇トニ・コレット
…(「マダムのおかしな晩餐会」、「へレディタリー 継承」、「500ページの夢の束」、「幸せになるための5秒間」、「タミー/Tammy」、「プールサイド・デイズ」、「おとなの恋には嘘がある」、「しあわせはどこにある」、「シックス・センス」など)
〇トレイシー・レッツ
…(「8月の家族たち」(脚本のみ))
監督
〇ダニエル・ラグシス2016年製作 アメリカ映画

あらすじ
ワシントンDCで大量の放射性物質セシウムが消失。
テロの危険性を察知したFBIは、消失したセシウムを保有する疑いのあるネオナチグループを捜査。
頭脳明晰で、対人関係のスキルに卓越した捜査官のネイサン(ダニエル・ラドクリフ)をグループに潜入させる。
彼らの実態が明らかになるにつれ、ネイサンは仲間たちから疑われるようになる…。

感想(ネタバレあり)
ネオナチグループに潜入したFBI捜査官の実話
ワシントンDCで大量のセシウムが盗難に遭ったことをFBIが知り、テロに使われるのではと捜査したところ、あるネオナチグループが浮上。
そこに捜査官を潜入させたという話。
実話の映画化だという。
911以降、FBIが水際で阻止したテロが数多くあるという。
これもその1つなんだろう。
白人至上主義たちや、ネオナチグループのテロっていうのは、あまり聞き慣れない気がしたし、ダニエル・ラドクリフがハリー・ポッターとは真逆のイメージの演技をしているので、興味深く観た作品だった。
しかし、この話、最後はなんだか腑に落ちない終わり方をした。
それが、ちょっと残念な作品だった。

共感できない主張が続く…
ここ10年ぐらい、テロと聞くと、即イメージするのがイスラム原理主義者(時にグループ)だった。
この映画「アンダーカバー」を観て、白人至上主義者たちや、ネオナチも過激なグループだったことを思い出した。
この映画では、水道水に大量のセシウムを流し、人種間の戦争が起き、白人が世界を支配する時が来たと世界に発信することが目的だと言っていた。
その話を聞いて、私は白人が北米大陸に上陸し、多くのネイティブアメリカンの土地を奪い、アフリカ系アメリカ人を奴隷だと言っていたあの時代に戻りたいんだなと思った。
さらに、ネオナチにとっては、ユダヤ人も敵だと言っていたので、それに加えてヒトラーまで墓から掘り起こそうとしているのかと思った。
その明らかに時代と逆行している彼らの主張には、共感できるポイントが一つもない。
それどころか、自分たちの雇用が奪われ、幸せではない生活を送っているのは、ユダヤ人やアフリカ系アメリカ人のせいだと言いたげだった。

彼らに心が傾き始めるネイトと焦るFBI
最初のうちは私と同じような(第三者的な)感覚でネオナチグループを観ていた主人公のネイトだったが、やはり、時間が経つにつれ、彼らに情がわき始めているような気がした。
恐らく、そのことにFBIも気付いていたのでは…と思う。
これ以上の長期戦になると危険と感じたFBIはネイトを急かす。
ネイトは彼らが計画したテロを実行するように段取りをし、そこへFBIが踏み込む…。
随分手荒なことをするんだなと私は思った。
こうなったら、いくら潜入捜査とはいえ、ネイトだって実行犯の1人じゃないか…。
極端な話、ネイトがいなかったらテロが実行されることだってなかったかもしれない…。
そして、FBIに踏み込まれた時、ネイトはジョニーたちに防護服を着るように指示している。
「セシウムが漏れた」と嘘をついて…。
これは、もしもFBIと銃撃戦になってしまった時に、放射能汚染からジョニーたちを守るためのものだった…。
それぐらい、ネイトの気持ちは彼らの方に傾きかけていた。
だから、FBIは強行突破に踏み切ったのでは…と思った。

頭の良い大学生にしか見えないダニエル・ラドクリフが残念
とまぁ、映画の中で描かれているテーマを振り返ってみると、中々重厚そうなサスペンス映画に見える。
しかし、実際に観てみると、なんだか食い足りない。
映画全体の緊迫感に欠けるし、ネオナチに怖さを感じないし、ダニエル・ラドクリフに迫力を感じない。
このネイトという役を演じるには、まだまだ幼さを感じる。
どう見ても、頭脳明晰なFBI捜査官には見えず、頭の良い大学生ぐらいにしか見えない。
脱ハリー・ポッターのために苦労しているのは分かるけど、このネイトを演じるには迫力不足だったかなぁと思う。
それに比べて、トニ・コレットは女を捨てているFBIの女帝って感じがして良かったけど。
そこはキャリアの違いだったかな。
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