ブログネタ
映画鑑賞日記4 に参加中!
クリス・ヘムズワース主演の映画「白鯨との闘い」を試写会(2D)で観てきた。

鯨油獲得のために捕鯨船に乗って航海に出た男たちが出会ったのは、かつて見たたことのない大きな「白鯨」だった。

【満足度】:★★★☆☆(3.5)

そこそこ面白かったんだけど、決定的な一打がないままに終了してしまった感あり。

非常に惜しい映画だった。

「白鯨との闘い」予告編 動画

(原題:IN THE HEART OF THE SEA )




原作本・ノンフィクション「白鯨との闘い」

白鯨との闘い (集英社文庫)

新品価格
¥842から
(2016/1/9 01:18時点)



比べて観る!?1956年制作「白鯨」

白鯨 [DVD]

新品価格
¥772から
(2016/1/9 01:25時点)



あらすじ


アメリカ マサチューセッツ州にある島・ナンタケットは、捕鯨が盛んであり、一等航海士のオーウェン(クリス・ヘムズワース)は、捕鯨の経験が多く、次は捕鯨船エセックス号の船長になると言われていた。

しかし、地元の名士・ポラードの息子、ジョージ(ベンジャミン・ウォーカー)が経験も無いままコネで船長となり、オーウェンが船長になるのは、次回へと持ち越しになってしまった。

その事実に納得のいかないオーウェンであったが、必ず船を鯨油でいっぱいにして一年で帰ると約束し、ジョージ船長の元、エセックス号で捕鯨の旅へと出発するのだが…。


白鯨との闘い2

感想(ネタバレあり) 見どころは「白鯨との格闘シーン」のみ


そこそこ面白い映画だった~。

特に、白鯨が登場してから、エセックス号の船員たちが格闘するシーンは、本当に「手に汗握る」シーンの連続で、すごくドキドキしながら観ていた。

そのスペクタクル感は、さすが、ロン・ハワード。

人を引き付けるのが本当にうまい監督さんだなぁって思う。

そこの迫力満点のシーンを観るだけでも、映画館で観る価値はある作品だと思う。

しかし、この映画の見どころといえば、その「白鯨との格闘のシーン」のみ。

それも、だいたい映画の1/2ぐらいのところで終わってしまい、それ以外の部分でこれといった目玉も無いまま話は終了してしまう。

結局のところ、「白鯨との闘い」でお客さんの心を掴んだものの、「とどめの一撃」が無い。

白鯨との闘い3

ロン・ハワードが伝えたかったことは何だったのか…


そして、観終わってから思うのは、「結局、何が言いたかったの?」

「人々を恐れさせた白鯨」なのか、それとも、「踏み込んではいけない領域に踏み込んでしまった人間へ自然からの警告」なのか、それとも漂流していた人たちがやってしまった「神を冒涜する行い」なのか…。

どれも、焦点が合わないままに、なんとなく描かれているので、監督、ロン・ハワードの「どうしてもこれだけは描きたかった」という思いが心に残らない。

1956年制作のグレゴリー・ペック主演の「白鯨」を、昔、テレビで観た記憶がある。

そこでは、海の悪魔・白鯨(モビー・ディック)に憑りつかれたエイハブ船長が綱のついた銛で何度も白鯨と格闘した末に、白鯨と共に綱でグルグル巻きにされたエイハブ船長が海に消えていくというシーンが強烈でいまだに記憶に残っている。

今回の「白鯨との闘い」では、それ程の強烈なシーンは無く、白鯨の怖さも強く印象に残るという程ではない。

実話を映像化することに集中するあまり、結果として全てが平たく描かれてしまったような気がする。

これが実話だとするなら、私たちは彼らの経験から何を学ぶべきなのか。

自然への畏怖なのか、全ての動物を敬う気持ちなのか。

それとも、最後まで仲間を見捨てない船乗りの仲間への思いなのか…。

監督、ロン・ハワードのこの映画に対する強いこだわりを見せて欲しかった。

白鯨との闘い5

注目の若手俳優をベテラン名匠監督が演出


主役の一等航海士オーウェンを演じるのは、クリス・ヘムズワース

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「ホース・ソルジャー」「アベンジャーズ」「マイティ・ソー」「ラッシュ/プライドと友情」と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。

この人は、本当にハンマーとか、槍とか、銛とかがよく似合う(笑)

この映画でも、「やっぱり銛を持たせたら一番だよね」なんて、妙に納得してしまった(笑)

そのオーウェンに対抗して船長としてエセックス号に乗船するポラード船長を演じるのはベンジャミン・ウォーカー(「リンカーン/秘密の書」)

オーウェンの友人であり、右腕となるジョイにキリアン・マーフィ

こういう時代ものの作品には、なぜかイギリス俳優さんがいると、とても心強いよね。

安定の演技のうまさでホッとする。

他の出演作には「フリー・ファイヤー」「トランセンデンス」「インセプション」「真珠の耳飾りの少女」など。

そして、監督はロン・ハワード

他の監督作に「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」「アポロ13」「ラッシュ」「天使と悪魔」「シンデレラマン」「ビューティフル・マインド」など

白鯨との闘い4



ロン・ハワードが、本当にあった出来事をしっかりと映画化したかった気持ちも分かるけど、もっと白鯨の恐ろしさに集中した映画だったらもっと面白かっただろうと思う。

なんか、本当に惜しい映画だったな。残念



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村




原作本・ノンフィクション「白鯨との闘い」

白鯨との闘い (集英社文庫)

新品価格
¥842から
(2016/1/9 01:18時点)



比べて観る!?1956年制作「白鯨」

白鯨 [DVD]

新品価格
¥772から
(2016/1/9 01:25時点)