フランソワ・クリュゼ主演の映画「最強のふたり」をNHK BSプレミアムで観た。

首から下が麻痺し車椅子で行動している男性が、介護者として採用したのはスラム街で暮らす黒人男性だった。

実話を元に映画化。


満足度 評価】:★★★★★

いっぱい笑って幸せになる映画だった。

障害を持った人が主人公の映画で、こんなに笑える映画は初めてだと思う。

全ての人におススメの映画。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「最強のふたり」予告編 動画

(原題:INTOUCHABLES / 英題:UNTOUCHABLE)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年2月9日 NHK BS プレミアムにて鑑賞。

・2019年5月6日 NHK BS プレミアムでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

フランソワ・クリュゼ
…(「ターニング・タイド 希望の海」、「盗聴者」、「避暑地で魔が差して」など)

オマール・シー
…(「あしたは最高のはじまり」、「ショコラ」、「インフェルノ」、「二つ星の料理人」、「ジュラシックワールド」、「パーフェクト・プラン」、「サンバ」など)


監督・脚本

エリック・トレダノ
…(「セラヴィ!」、「サンバ」など)

オリヴィエ・ナカシュ
…(「セラヴィ!」、「サンバ」など)


2011年製作 フランス映画


映画「最強のふたり」



あらすじ


富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、事故で首から下が麻痺してしまい、車椅子での生活をしている。

ある時、彼は介護人の面接を行った。

条件は、彼の家に住みこみで面倒をみること。

多くの希望者がいる中、彼が選んだのは、スラム街に住む黒人ドリス(オマール・シー)だった。

どうせ試用期間の一週間ももたないと思っての採用だったのだが…。


映画「最強のふたり」オマール・シー



感想(ネタバレあり)


常に人から見られる居心地の悪い2人組


日本は、単一民族の上に島国なものだから、日本人以外の人たち(特にアジア系以外)がとても目立ちやすい。

私も時々してしまうんだけど、超背が高かったり、イケメンだったりするとついついジロジロ観てしまう。

あれは、外国の方たちからしたらとても居心地の悪いことだろうなぁと思う。



この映画の主人公は、そんな「常に居心地の悪い思いをしている」2人組のお話。

1人は、大富豪のフィリップ。



彼は、お金持ちだからジロジロ見られるワケではない。

事故で首から下が麻痺してしまい、出かける時はいつも、車椅子に乗っているのだ。



もう1人は、黒人のドリス。

スラム街で暮らす彼は、白人社会の中では身体も大きくとても目立つ存在だ。



常に介護が必要なフィリップは、失業保険目当てで介護人の面接に来たドリスを採用した。

そこから、デコボココンビの珍道中が始まる。



映画「最強のふたり」フランソワ・クリュゼ、オマール・シー



マイノリティ同士だから言葉にしなくても分かり合える思い


フィリップがドリスを採用した理由として、「彼は自分を対等に見てくれる」と友人に明かしている。

フィリップもドリスも、互いに他人からジロジロ見られて「居心地の悪い思い」をしながら生活している社会的弱者だ。

互いにマイノリティだからこそ、分かり合える部分があるんだろうなと思った。



それは、健常者のマジョリティからしたら「分かったような口きくな」とか「同情するな」と言われてしまいそうな部分。

そんなデリケートな部分だからこそ、言葉にしなくても分かり合えるところがあったんだろうなと感じた。



夜中にフィリップが発作を起こして過呼吸になり、「空気が吸いたい」と言った時、私は酸素吸入機を使うのかなと思った。

しかし、ドリスは誰もいない夜のパリへフィリップを連れて行った。



人が大勢いる町だと息が詰まる。

でも、夜中のパリは人がいなくてゆっくりと呼吸できる。

あの場面は、「人の視線に息が詰まる」2人だからこその心が通じ合えるシーンだなと思った。



映画「最強のふたり」フランソワ・クリュゼ、オマール・シー



見ていて心地よいギブアンドテイク


2人の絆をさらに強くしたのは、お互いに持ってないものを補い合えるところ。

フィリップはお金持ちで、知識が豊富で、豪邸に住んでいる。



ドリスは、お金も知識も家もないけど、その分、フィリップの持っていない若さや体力、行動力で彼をサポートすることができる。

この2人の間のギブ・アンド・テイクが非常にうまくいっているところが、彼らの絆の強みだと思った。



また、そのことをお互いにキチンと認識しているところが良いなと思った。

ドリスは、自分に知識がないのをよく分かっている。



でも、フィリップからいろいろ教えてもらってドンドン吸収している。

クラシック音楽や、絵画、オペラまで。



まずは何でも吸収しようとする姿勢がいいなと思った。

きっとフィリップは、ドリスのような息子が欲しかったのではないかと思えるぐらい、フィリップもドリスに対して、知識の提供を惜しまない。



そして、ドリスからはフィリップにポップスやダンスを教えたり。

その2人のやり取りが本当に素敵だなと思った。


映画「最強のふたり」フランソワ・クリュゼ、オマール・シー



不幸も悲しみも笑い飛ばせ


そして、なんと言っても、この映画の素晴らしいところは、全部笑い飛ばしちゃうところ。

障害者を主人公にした映画で、こんなにたくさん笑えてハッピーになれる映画は初めて観た。



車椅子だとカッコイイスポーツカーに乗れないところも、障害者が車に乗っていれば警察の目もゆるくなっちゃうところも、スラム出身の黒人だと「ろくなもんじゃない」と言われちゃうところも、全部コメディにして笑い飛ばしちゃう。

泣かせるほうが簡単で、笑わせる方が何倍も難しいのに、この映画はその難しいことを難なく乗り越え、楽しい映画にしてしまった。



さらに、この映画は実話が元になっている。

実際のフィリップとドリスは今も深い絆で結ばれていると言って、実際の2人が最後に登場する。

そこでまた、ジーーーンとしてしまう。



例えば新しい人と出会う時、育ちも性格も正反対だからうまくいかないだろうなと思ってしまうことってよくあるなと思った。

そうじゃなくて、正反対だからうまくいくんだとこの映画を観て思った。

そして、人との付き合いを本当に大事にしないといけないなと心から思った作品だった。





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