チャニング・テイタム、ミラ・クニス主演の映画「ジュピター」をWOWOWで観た。
ある日、宇宙を支配する家系の女王だと知らされた女性がその陰謀に巻き込まれていく話。

【満足度 評価】:★★☆☆☆(2.5)
…(「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ローガン・ラッキー」、「フォックスキャッチャー」、「ヘイトフル・エイト」、「ヘイル・シーザー!」、「22ジャンプストリート」、「マジック・マイク」など)
〇ミラ・クニス
…(「ブラック・スワン」、「余命90分の男」、「オズ はじまりの戦い」、「テッド」など)
〇ショーン・ビーン
…(「リベリオン」、「クリーンスキン 許されざる敵」など)
〇エディ・レッドメイン
…(「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「レ・ミゼラブル」、「リリーのすべて」、「博士と彼女のセオリー」など)
〇ペ・ドゥナ
…(「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」、ドラマシリーズ「センス8」など)
…(ドラマシリーズ「センス8」、「マトリックス」など)
2015年製作 アメリカ映画
ロシア系移民の娘としてアメリカのNYで暮らすジュピター(ミラ・クニス)は、ある時突然宇宙人に追いかけられるようになったところを、ケイン(チャニング・テイタム)に助けられる。
ケインによれば、ジュピターは宇宙を支配する3兄弟に追われているという。
実は、ジュピターはその3兄弟の家系で王位継承者だった…。
あぁ、このウォシャウスキー姉妹(この映画制作時は姉弟)は、整理整頓が苦手なのかなぁと思った。
恐らく、頭の中にはいろんなアイディアがてんこ盛りで、カット割りや、絵コンテも完璧にできているけど、それをうまく整理して一本の映画にすることができていない。
だから、シーンとシーンのつながりが悪く、どのシーンも唐突に出てくるものだから、観ている側は話についていけない。
でも、本人たちはどれも頭の中で完璧にできているシーンばかりだから、この映画のどこが悪いのか分かっていないのだと思う。
もっとストーリーやキャスティングを削ってシンプルにしたら、もっと良い映画になったんじゃないかなと思うととても残念だ。

ある日地球人が宇宙の縄張り争いに巻きこまれちゃう話だったら、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の方がずっと面白い。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は、主役、その仲間、そして悪役の違いがはっきりしていて分かりやすい。
「ジュピター」は、キャラクターが多すぎて、次から次へと出てくるけど、どれが仲間で、どれが悪役で、どれがラスボスなのか仕切りがあいまいで分かりにくく、話がごちゃごちゃになってくる。
例えば、宇宙を仕切る3兄弟のキャラクターを分散させて2人兄弟にするとか、地球にいる家族を母親1人だけにするとか、とにかくもっと削ってスッキリしてほしい。
それは、各シーンにも言えることで、一つ一つのシーンを切り取って観たら、すごい技術を使って、とてもきれいな画を撮れているんだろうけど、同じようなシーンばかりが続いていくから、観ていて、頭がごちゃごちゃになってくる。
それで、結局、ジュピターが「運命の王位継承者」であり、彼女が地球の運命を握っているという、一番のメインテーマが全く伝わりづらいことになってしまった。
よくよく考えてみれば、このウォシャウスキー姉妹の作品「マトリックス」も、2と3は同じくごちゃごちゃして分かりづらかったことを思い出し、この姉妹はアイディアはとても豊富だけど、整理整頓は苦手なんだなぁという結論になった。
カット割りして観ると、画はとても壮大で綺麗なんだけどなぁ。もったいないなぁ。
あふれるアイディアを出し惜しみして、削る努力をして欲しかった。

主人公のジュピターを守り、恋に落ちる元兵士ケインを演じるのは、チャニング・テイタム。
最近のチャニング・テイタムの活躍っぷりには、目を見張るものがあるなぁ。
この映画のなかでも、華麗なアクションを見せたチャニング・テイタムだけは、役者としての見せ場をキチンと見せた感がある。
それに、無口でありながらいつも困った時には助けに来てくれるケインはポイント高かった。
「フォックスキャッチャー」以降、ウォシャウスキー姉妹のこの「ジュピター」、タランティーノ監督の「ヘイトフル・エイト」、コーエン兄弟の「ヘイル・シーザー!」と、大物監督との仕事が続く彼の次の動きがとても気になるところ。
他の出演作には、「22ジャンプストリート」、「マジック・マイク」など
宇宙の縄張り争いに巻きこまれ、地球を救う運命の女王ジュピターを演じるのは、ミラ・クニス。
うーーん。運命の女って感じが、このジュピターにはあまり感じられなかったのが、残念なところ。
「トイレ掃除」している女性が実は、地球を救う女王だったっていう「醜いアヒルの子」的な設定も、なんだか白々しい。
他の出演作には「余命90分の男」、「オズ はじまりの戦い」、「テッド」など
そして、ラスボスとして登場する、3兄弟の長男バレムを演じるのは、エディ・レッドメイン。
んーーーー。エディ・レッドメインとしては、声の調子まで変えて、かなり作り込んだ役だったけど、ラスボス的な怖さもなく、特に強い印象もなく終了している。
エディ・レッドメインが上手な役者であることは、広く知られたことだから、これは演出的な失敗としか言いようがないけど、彼は、脚本を読んだ時に、どこに惹かれてこの役を選んだのかも、ちょっと疑問。
他の出演作には、「博士と彼女のセオリー」、「リリーのすべて」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」など。

個人的には、「マトリックス」(1のみ)が大好きなので、ウォシャウスキー姉妹には、次なる傑作を作って欲しいところ。
でも、なかなかそうもいかないところが、映画の難しさなんだなぁと思う。
この映画も、いろいろそぎ落としてシンプルにしたら、宇宙を舞台にした壮大な寓話ができたんじゃないかなと思うと残念なところ。
本人たちがそのことに気付いて、「バウンド」を作った頃に戻って、次回はとてもシンプルな作品を作ってくれたら、また良い傑作を生み出してくれるんじゃないかなと思う。
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ある日、宇宙を支配する家系の女王だと知らされた女性がその陰謀に巻き込まれていく話。

【満足度 評価】:★★☆☆☆(2.5)
腹が立つほど退屈というわけでもないけど、面白いと思えることもなかった作品。
「ジュピター」予告編 動画
(原題:Jupiter Ascending)キャスト&スタッフ
出演者
〇チャニング・テイタム…(「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ローガン・ラッキー」、「フォックスキャッチャー」、「ヘイトフル・エイト」、「ヘイル・シーザー!」、「22ジャンプストリート」、「マジック・マイク」など)
〇ミラ・クニス
…(「ブラック・スワン」、「余命90分の男」、「オズ はじまりの戦い」、「テッド」など)
〇ショーン・ビーン
…(「リベリオン」、「クリーンスキン 許されざる敵」など)
〇エディ・レッドメイン
…(「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「レ・ミゼラブル」、「リリーのすべて」、「博士と彼女のセオリー」など)
〇ペ・ドゥナ
…(「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」、ドラマシリーズ「センス8」など)
監督
〇ウォシャウスキー姉妹…(ドラマシリーズ「センス8」、「マトリックス」など)
2015年製作 アメリカ映画
あらすじ
ロシア系移民の娘としてアメリカのNYで暮らすジュピター(ミラ・クニス)は、ある時突然宇宙人に追いかけられるようになったところを、ケイン(チャニング・テイタム)に助けられる。
ケインによれば、ジュピターは宇宙を支配する3兄弟に追われているという。
実は、ジュピターはその3兄弟の家系で王位継承者だった…。
感想(ネタバレあり)
話もセットもキャラクターもストーリーも、もっとシンプルにして欲しかった…
あぁ、このウォシャウスキー姉妹(この映画制作時は姉弟)は、整理整頓が苦手なのかなぁと思った。
恐らく、頭の中にはいろんなアイディアがてんこ盛りで、カット割りや、絵コンテも完璧にできているけど、それをうまく整理して一本の映画にすることができていない。
だから、シーンとシーンのつながりが悪く、どのシーンも唐突に出てくるものだから、観ている側は話についていけない。
でも、本人たちはどれも頭の中で完璧にできているシーンばかりだから、この映画のどこが悪いのか分かっていないのだと思う。
もっとストーリーやキャスティングを削ってシンプルにしたら、もっと良い映画になったんじゃないかなと思うととても残念だ。

それぞれのシーンは、アイディアが盛りだくさんで美しいのに…
ある日地球人が宇宙の縄張り争いに巻きこまれちゃう話だったら、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の方がずっと面白い。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は、主役、その仲間、そして悪役の違いがはっきりしていて分かりやすい。
「ジュピター」は、キャラクターが多すぎて、次から次へと出てくるけど、どれが仲間で、どれが悪役で、どれがラスボスなのか仕切りがあいまいで分かりにくく、話がごちゃごちゃになってくる。
例えば、宇宙を仕切る3兄弟のキャラクターを分散させて2人兄弟にするとか、地球にいる家族を母親1人だけにするとか、とにかくもっと削ってスッキリしてほしい。
それは、各シーンにも言えることで、一つ一つのシーンを切り取って観たら、すごい技術を使って、とてもきれいな画を撮れているんだろうけど、同じようなシーンばかりが続いていくから、観ていて、頭がごちゃごちゃになってくる。
それで、結局、ジュピターが「運命の王位継承者」であり、彼女が地球の運命を握っているという、一番のメインテーマが全く伝わりづらいことになってしまった。
よくよく考えてみれば、このウォシャウスキー姉妹の作品「マトリックス」も、2と3は同じくごちゃごちゃして分かりづらかったことを思い出し、この姉妹はアイディアはとても豊富だけど、整理整頓は苦手なんだなぁという結論になった。
カット割りして観ると、画はとても壮大で綺麗なんだけどなぁ。もったいないなぁ。
あふれるアイディアを出し惜しみして、削る努力をして欲しかった。

メキメキ成長中のチャニング・テイタム、若手実力No.1のエディ・レッドメイン
主人公のジュピターを守り、恋に落ちる元兵士ケインを演じるのは、チャニング・テイタム。
最近のチャニング・テイタムの活躍っぷりには、目を見張るものがあるなぁ。
この映画のなかでも、華麗なアクションを見せたチャニング・テイタムだけは、役者としての見せ場をキチンと見せた感がある。
それに、無口でありながらいつも困った時には助けに来てくれるケインはポイント高かった。
「フォックスキャッチャー」以降、ウォシャウスキー姉妹のこの「ジュピター」、タランティーノ監督の「ヘイトフル・エイト」、コーエン兄弟の「ヘイル・シーザー!」と、大物監督との仕事が続く彼の次の動きがとても気になるところ。
他の出演作には、「22ジャンプストリート」、「マジック・マイク」など
宇宙の縄張り争いに巻きこまれ、地球を救う運命の女王ジュピターを演じるのは、ミラ・クニス。
うーーん。運命の女って感じが、このジュピターにはあまり感じられなかったのが、残念なところ。
「トイレ掃除」している女性が実は、地球を救う女王だったっていう「醜いアヒルの子」的な設定も、なんだか白々しい。
他の出演作には「余命90分の男」、「オズ はじまりの戦い」、「テッド」など
そして、ラスボスとして登場する、3兄弟の長男バレムを演じるのは、エディ・レッドメイン。
んーーーー。エディ・レッドメインとしては、声の調子まで変えて、かなり作り込んだ役だったけど、ラスボス的な怖さもなく、特に強い印象もなく終了している。
エディ・レッドメインが上手な役者であることは、広く知られたことだから、これは演出的な失敗としか言いようがないけど、彼は、脚本を読んだ時に、どこに惹かれてこの役を選んだのかも、ちょっと疑問。
他の出演作には、「博士と彼女のセオリー」、「リリーのすべて」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」など。

個人的には、「マトリックス」(1のみ)が大好きなので、ウォシャウスキー姉妹には、次なる傑作を作って欲しいところ。
でも、なかなかそうもいかないところが、映画の難しさなんだなぁと思う。
この映画も、いろいろそぎ落としてシンプルにしたら、宇宙を舞台にした壮大な寓話ができたんじゃないかなと思うと残念なところ。
本人たちがそのことに気付いて、「バウンド」を作った頃に戻って、次回はとてもシンプルな作品を作ってくれたら、また良い傑作を生み出してくれるんじゃないかなと思う。
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コメント
コメント一覧 (2)
そうですね。
そうだと思います。