大泉洋主演の映画「駆込み女と駆出し男」をWOWOWで観た。

女性が自ら離縁することができなかった時代に駆込めば離縁することができた寺「駆込み寺」を舞台に、離縁したい女性たちと、離縁を手助けする人々の人間模様を描く。

満足度 評価】:★★★★☆

泣いたーー。苦労して、苦労して、辛い思いをしてきた女性が幸せになった姿に涙が溢れた。

人の優しさ、温かさに自然と涙が出てくる。そんな映画だった。

どんなに毎日が辛くても、希望を捨てずに行動すれば、きっと良いことがある。そう思えた。


出演:大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、樹木希林、堤真一、武田真治、山崎努

監督原田眞人 2015年製作 日本映画



「駆込み女と駆出し男」予告編 動画





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あらすじ


江戸時代、自ら縁を切ることができない女性たちが駆込むことで縁を切ることが認められていた「駆込み寺」には毎日、いろいろと訳ありな女性たちが駆込んでいた。

鍛冶屋で毎日顔に火傷のあとができる程に鉄の窯を守り続けた挙句、夫に浮気されたじょご(戸田恵梨香)。

豪商の愛人であるお吟(満島ひかり)、暴力男に武家を乗っ取られ、自身も暴行されたゆう(内山理名)。

そして東慶寺に隣接する柏屋では、女主人の源兵衛(樹木希林)と、その甥、信次郎(大泉洋)が彼女たちの離縁を調停し、再出発の手伝いをしていた。

駆込み女と駆出し男


感想(ネタバレあり) 女性たちが辛い人生から逃げ出すための救済の寺「駆込み寺」


昔、「駆込み寺」があったという話は聞いていたけど、そこがどんなところなのか詳しいことは全く知らなかった。

確かに、昔の女性たちは自分から「離縁したい」と言いだすことができなかっただろうし、酷いことをする男たちもたくさんいただろうと思う。

江戸時代は「辛い毎日から逃げ出したい」「どうしても離縁したい」という女性たちを救うためのシステムとして、この「駆込み寺」が機能していた。

そこへ駆込む女性たちの人生も様々だ。

家のために必死になって毎日仕事をしていたにも関わらず、夫に浮気されてしまう女。

まるで獣のような暴力男を夫に持つ女。などなど…。

彼女たちの辛い人生を観たり聞いたりしていると、こちらも心が痛くなる。

そんな生活から抜け出すために、「駆込み」を決意し、家から鎌倉にある東慶寺まで歩き、「駆込み」をする。

そして、それから2年間。

お寺の修行に耐えられた者だけに、離縁の許可が与えられ、そこから彼女たちの新しい人生が始まる。

駆込み女と駆出し男2

離婚調停と再出発の手伝いをする「柏屋」


その「駆込み寺」に隣接する宿屋「柏屋」では、彼女たちの離婚調停と再出発のお手伝いをしている。

女主人の源兵衛をはじめ、そこで働く人たちが優しく、温かく彼女たちを包み込んでくれる場所だ。

「離縁したい」という彼女たちの理由を聞き、夫たちについて聞きこみをし、「離縁」が妥当かどうかの判断をする。

「柏屋」のご主人の源兵衛さんは、じっくりと彼女たちの話を聞き、同情すべきところは同情し、かといって甘えは許さない。

「2年間の修行に耐えられるか」「新しい人生」を踏み出すことができるのか。

冷静に、その見極めをしている。

どんなことがあっても動じず、常にどっしりと構えた源兵衛さんが、私は大好きだった。

できることなら、彼女に弟子入りしたいぐらい。

とても素敵なご主人だった。


駆込み女と駆出し男3


傷ついた女性たちの心に寄り添う「癒し」担当の信次郎

そして、この映画に優しい癒しを与えていたのは、大泉洋が演じる信次郎だった。

とても真面目な男で、でもちょっと抜けたところのある信次郎は、「医者見習い」であり「作家を目指している」というちょっと夢見がちな男。

江戸に住めなくなった信次郎は、「柏屋」の主人の甥であったために、そこに身を寄せていた。

彼が柏屋にとってとても良かったのは、駆込み女たちが出会ってきたような男たちとは180度違う優男で、時には人を笑わせ、心を和ませる。

駆込み女たちの辛い話などを聞かされた後に、この信次郎がでてくると、まるで砂漠のオアシスのように感じることさえあった。

完全に、彼は東慶寺の癒しだった。

柏屋では、使い勝手の良いペットのようなものだっただろうか(笑)

駆込み女たちの出生を知った上で、彼女たちの心に寄り添うような優しさが温かくて好きだった。

駆込み女と駆出し男4

「新しい一歩」を踏み出す決意をすれば、幸せな人生が開ける


だからこそ、ラストでじょごと信次郎が幸せになった姿に涙が止まらなかった。

「あぁーー。良かった。2人とも幸せになって良かった」と思った。

ちょっと、信次郎がじょごの尻にしかれている雰囲気が特に好きだった。

じょごにとって、信次郎は医者ではなく、作家でいて欲しかったんだなぁ。

その気持ちも分かるなぁ。

好きな人には、いつまでも夢を追い続けて欲しいもんね。

最後に、そんなじょごや、暴力夫と離縁できたゆうの幸せな姿を見て、

「毎日、辛いことがあっても、希望を捨てずに行動すれば、きっと幸せな人生が開ける」

そう思えた。

映画が終わった後にテロップが流れる。

当時、駆込み寺が救った女性たちは2000人を超えるという。

きっと、今でも駆込み寺が必要な女性たちは大勢いると思う。

そこに、源兵衛さんや信次郎のような温かい人たちがいたらなお良い。

辛い状況から逃げ出せない女性たちが1人でも減る世の中でありますように。



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