ソン・ガンホ、イ・ジョンジェ主演の映画「観相師-かんそうし-」をWOWOWで観た。
朝鮮王朝で第5代王の跡目争いが激化する中、王から信頼され王宮を動かすようにまでなった観相師(人相でその人の運勢を言い当てる人)を描いた作品
これ、ものすんごい面白かった。
王位継承者たちの跡目争いあり、それに群がる人たちのそれぞれの人生あり・・・
脚本も素晴らしければ、映像も美しく、衣装も美しい
どこを切り取っても素晴らしい作品だった
◆ネット配信で観る:「観相師 ―かんそうし―」(字幕版)
◆DVDで観る:「観相師 ―かんそうし―」
そして、ある時、王様自らがお忍びでネギョンを訪ね、相談に乗って欲しいと言われる
王は、自分の行く末が短いことを悟り、王位継承の一番の権利がある息子と、それに対抗する自分の兄弟たちの観相をして欲しいという
特に、次男の首陽大君(イ・ジョンジェ)に謀反の動きが無いか注意して欲しいと言われ、各継承候補に会いに行くのだが・・・

そのたいていが、王様を引きずり降ろそう、クーデターを起こそうとする抵抗勢力がいて、こいつらの暗躍っぷりを観ているのがいつも楽しい。
今回の映画「観相師」で言えば、イ・ジョンジェ演じる次男の首陽大君の謀反
ジョンジェが出てきた瞬間から、この映画はグッと面白さが増す
最初の掴みは、首陽大君が狩りで捕獲したトラを左議政の家へ送り届けるシーン
その剛腕ぶりからトラとあだ名をつけられた左議政。
しかし、首陽大君が送り届けたのは、体中に矢が刺さり、逆さづりにされたトラだった・・・
えーーーー(((( ;゚д゚)))
それは、いつかお前も同じ目に遭わせてやるっていうメッセージですか!?
「ゴッドファーザー」でいうところの、切り取ったサラブレッドの首を敵に送るやり方と一緒じゃないですか!?(笑)
そう。まるでやり口が恐怖のマフィアレベル。こーーーえーーーーーε=ε=(;´Д`)
そこから始まる悪行の数々は、王位を継承する前から、既に恐怖政治
これがまた、怖くて面白かったんだよねぇ~

そのマフィア的存在の首陽大君のクーデターを、誰よりも早く気付き、阻止しようとしたのが、観相師ネギョンだった
でもね、たとえ、人相を観て人の未来が見通せたとして、それを阻止しようとしたとしても、運命は運命なんだよね
誰にも運命を変えることはできなくて、最後には、ちゃんと辻褄が合うようにできている
宮中に入って、いろんな人相を観て、未来を変えられるような気になっていた観相師も、結局悲しみしか残らないことに気付く
観相師の凄く真面目な息子も、ちょっとおバカな義弟も、何も悪くないのに、結局、悲しい運命を背負うことになってしまったことがすごく切ない終わり方だった

しかし、今回、この映画で初めて『観相師』という存在を知って、それだけでも面白かった
確かに、「目は口程に物を言う」とか、「皺に人生が刻まれる」とか、「ほくろ取って人生変わった」なんて話も聞くから、人相って、その人の人生とか性格って出ると思うよね
この映画の面白いところは、「巫女の予言」でもなく、「易学」でもなく、「占星術」でもなく、この「観相」を政治に取り入れたところ
実際、朝鮮王朝でこの「観相」を政治に活用したかどうかは知らないけれど、初めて聞いたからすごく新鮮で楽しめたなぁ
特に、「王位継承者たちの人相を観てくれ」という先王の願いの元、観相師が、各継承者たちのところへ出向くところは面白かった
次男はそこを見越して替え玉を使ったりね
既に、そこから政治的陰謀が始まっていたりして
もし、現代にも、その「観相師」さんがいるなら、私も見てもらいたい。
私って、どんな顔してるんだろうなぁ(笑)

そして、この映画を何よりも盛り上げているのは、俳優陣たちの演技力
もう、ソン・ガンホは説明する必要もないスーパースター。
最後に息子と二人で首陽大君に頭を下げる姿が悲痛で、心に焼き付いて離れないが、どんな状況でも笑いを常に忘れないすっとぼけた観相師の姿は、まさにガンホ流で、誰にもマネできない
それ以上に、今回、私を驚かせたのは、イ・ジョンジェの悪役っぷり
私の中で、ジョンジェが悪役をやったイメージが無くて、悪役を演じてるだけでビックリだったんだけど、んもう、すんごい恐ろしい悪役を見事に演じてた
本当にビックリした。
こんなに大きな作品で、堂々と悪役をやるようになったジョンジェがなんだか嬉しかったなぁ

というワケで、ガンホ演じる「おとぼけ観相師」vsジョンジェ演じる「恐怖の大君」が見どころのこの映画
韓国の歴史ドラマが好きな方も、そうでない方もゼヒゼヒ観て欲しい一本
未来を知るということは、とても切なく、悲しいことなんですな
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朝鮮王朝で第5代王の跡目争いが激化する中、王から信頼され王宮を動かすようにまでなった観相師(人相でその人の運勢を言い当てる人)を描いた作品
これ、ものすんごい面白かった。
王位継承者たちの跡目争いあり、それに群がる人たちのそれぞれの人生あり・・・
脚本も素晴らしければ、映像も美しく、衣装も美しい
どこを切り取っても素晴らしい作品だった
「観相師-かんそうし-」予告編 動画
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ソン・ガンホ監督
〇ハン・ジェリム…(「ザ・キング」など)
2013年製作 韓国映画
あらすじ
観相師(人相でその人の運勢を読み取る人)のネギョン(ソン・ガンホ)は、都で一番の芸妓ヨノン(キム・ヘス)のいる芸妓館で働き始めると、千里眼を持つ男としてその噂は宮中まで広がり始めるそして、ある時、王様自らがお忍びでネギョンを訪ね、相談に乗って欲しいと言われる
王は、自分の行く末が短いことを悟り、王位継承の一番の権利がある息子と、それに対抗する自分の兄弟たちの観相をして欲しいという
特に、次男の首陽大君(イ・ジョンジェ)に謀反の動きが無いか注意して欲しいと言われ、各継承候補に会いに行くのだが・・・

感想(ネタバレあり)
韓国歴史ドラマのドロドロはやっぱりいつ見ても楽しい
韓国の歴史ドラマが凄く人気があって、なおかつ面白いのは、何よりもその宮中でのドロドロが面白いんだよね。そのたいていが、王様を引きずり降ろそう、クーデターを起こそうとする抵抗勢力がいて、こいつらの暗躍っぷりを観ているのがいつも楽しい。
今回の映画「観相師」で言えば、イ・ジョンジェ演じる次男の首陽大君の謀反
ジョンジェが出てきた瞬間から、この映画はグッと面白さが増す
最初の掴みは、首陽大君が狩りで捕獲したトラを左議政の家へ送り届けるシーン
その剛腕ぶりからトラとあだ名をつけられた左議政。
しかし、首陽大君が送り届けたのは、体中に矢が刺さり、逆さづりにされたトラだった・・・
えーーーー(((( ;゚д゚)))
それは、いつかお前も同じ目に遭わせてやるっていうメッセージですか!?
「ゴッドファーザー」でいうところの、切り取ったサラブレッドの首を敵に送るやり方と一緒じゃないですか!?(笑)
そう。まるでやり口が恐怖のマフィアレベル。こーーーえーーーーーε=ε=(;´Д`)
そこから始まる悪行の数々は、王位を継承する前から、既に恐怖政治
これがまた、怖くて面白かったんだよねぇ~

千里眼を持つ観相師は、運命を変えることができるのか
そのマフィア的存在の首陽大君のクーデターを、誰よりも早く気付き、阻止しようとしたのが、観相師ネギョンだった
でもね、たとえ、人相を観て人の未来が見通せたとして、それを阻止しようとしたとしても、運命は運命なんだよね
誰にも運命を変えることはできなくて、最後には、ちゃんと辻褄が合うようにできている
宮中に入って、いろんな人相を観て、未来を変えられるような気になっていた観相師も、結局悲しみしか残らないことに気付く
観相師の凄く真面目な息子も、ちょっとおバカな義弟も、何も悪くないのに、結局、悲しい運命を背負うことになってしまったことがすごく切ない終わり方だった

「観相師」というお仕事を知る
しかし、今回、この映画で初めて『観相師』という存在を知って、それだけでも面白かった
確かに、「目は口程に物を言う」とか、「皺に人生が刻まれる」とか、「ほくろ取って人生変わった」なんて話も聞くから、人相って、その人の人生とか性格って出ると思うよね
この映画の面白いところは、「巫女の予言」でもなく、「易学」でもなく、「占星術」でもなく、この「観相」を政治に取り入れたところ
実際、朝鮮王朝でこの「観相」を政治に活用したかどうかは知らないけれど、初めて聞いたからすごく新鮮で楽しめたなぁ
特に、「王位継承者たちの人相を観てくれ」という先王の願いの元、観相師が、各継承者たちのところへ出向くところは面白かった
次男はそこを見越して替え玉を使ったりね
既に、そこから政治的陰謀が始まっていたりして
もし、現代にも、その「観相師」さんがいるなら、私も見てもらいたい。
私って、どんな顔してるんだろうなぁ(笑)

「おとぼけ観相師」ガンホ vs 「恐怖の独裁者」ジョンジェの演技対決
そして、この映画を何よりも盛り上げているのは、俳優陣たちの演技力
もう、ソン・ガンホは説明する必要もないスーパースター。
最後に息子と二人で首陽大君に頭を下げる姿が悲痛で、心に焼き付いて離れないが、どんな状況でも笑いを常に忘れないすっとぼけた観相師の姿は、まさにガンホ流で、誰にもマネできない
それ以上に、今回、私を驚かせたのは、イ・ジョンジェの悪役っぷり
私の中で、ジョンジェが悪役をやったイメージが無くて、悪役を演じてるだけでビックリだったんだけど、んもう、すんごい恐ろしい悪役を見事に演じてた
本当にビックリした。
こんなに大きな作品で、堂々と悪役をやるようになったジョンジェがなんだか嬉しかったなぁ

というワケで、ガンホ演じる「おとぼけ観相師」vsジョンジェ演じる「恐怖の大君」が見どころのこの映画
韓国の歴史ドラマが好きな方も、そうでない方もゼヒゼヒ観て欲しい一本
未来を知るということは、とても切なく、悲しいことなんですな
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コメント
コメント一覧 (2)
日本の韓国映画ファンから“韓流スター”とか“スーパースター”と言われることについて、「そういうタイプとは違うと思う。私は単に“俳優”で、ただ一生懸命に演じています」とのこと。
ここ数年痩せてきたことについては、「役作りというより、女優と仕事をする機会が増えて、撮影後に飲みに行かなくなったから(本当はお酒好き)。過去の野郎作品では、他の男優たちと、撮影後に毎晩飲みに行っていたけれど…。あとは、スポーツはしないけどハイキングをするようになって、自然に痩せていきました」だそうです。
肉が落ちたうえに、最近のいくつかの作品で見る口ひげありのガンホさん、セクシーです(笑)
コメントありがとうございます!
そして、ガンホさん情報ありがとうございます!
そうなんですねぇ。
あんなに大スターなのに、未だに緊張することがあるなんて、素敵ですね。
そういえば、私は最近のガンホさんの映画を観ていない気がします。
久しぶりにガンホさんの演技が観たくなりました。
痩せたガンホさんがちょっと意外ですが、やっぱり素晴らしい俳優さんですよね。