生田斗真主演の映画「彼らが本気で編むときは、」を映画館で観た。

育児放棄された小学生のトモ、友の叔父のマキオ、マキオの恋人でトランスジェンダーのリンコの3人の疑似家族を通し、これからの家族のあり方を描く。


満足度 評価】★★★★★

すごく良い映画で、泣きっぱなしだった。

中でも特にトランジェンダーのリンコさんがすごく素敵な人で、あんな人になりたいと思う理想像のような人だった

観終わった後には、まるで私も彼らと一緒に夢中になって編み物をしたみたいに心が浄化されていた。


「彼らが本気で編むときは、」予告編 動画





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キャスト&スタッフ


出演者

…(「友罪」など)

桐谷健太
…(「アウトレイジ ビヨンド」、「バクマン。」、「くちびるに歌を」など)

〇柿原りんか

〇ミムラ

〇小池栄子

…(「寝ても覚めても」など)

監督・脚本

〇荻上直子


2017年製作 日本映画

彼らが本気で編むときは、

あらすじ


小学生のトモ(柿原りんか)は、ママ(ミムラ)が家を出たきり帰って来ない。

そんなトモが頼ったのは、ママの弟のマキオ(桐谷健太)だった。

マキオは恋人のリンコ(生田斗真)と同棲をしているが、リンコは元男性のトランスジェンダーだった。

そして、トモとマキオとリンコの3人暮らしがスタートした…。


彼らが本気で編むときは、2

感想(ネタバレあり)


育児放棄(ネグレクト)、トランスジェンダー、高齢化社会…この映画の背景にあるもの


この映画を観始めた時に、画面の中に生活臭がすごくあって、あぁこの映画好きだなぁと思った。

育児放棄してしまった家庭の部屋干しした洗濯物や万年床の乱れ、汚れ具合、その一方で、リンコとマキオが暮らす部屋のキチンと感。

部屋を見ただけで、その住人の性格が分かる生活臭が好きだなと思った



主人公は小学生の女の子トモ。

母親は、まだ幼いトモを家に置き去り(育児放棄(ネグレクト))して家に帰らない。

一人ぼっちになったトモが頼ったのは、桐谷健太演じる叔父のマキオだった。



母親が戻るまでマキオの家で暮らすことになったリンコだったが、マキオは恋人と同棲していた。

その恋人とはトランスジェンダーのリンコ。

リンコは老人ホームで介護の仕事をしている。



育児放棄(ネグレクト)、トランスジェンダー、老人介護など、現代社会が抱える問題を背景にして、疑似家族となったトモとマキオとリンコの共同生活を描く

彼らの生活を通して、「血のつながりだけではない、本当の家族って何だろう」と考えさせられた作品だった。



彼らが本気で編むときは、3

「リンコさん」という生き方


なんと言っても、この映画の魅力は「リンコさんという生き方」だった。

彼女は、身体は男性として生まれるが心は女性。

リンコさんのその悩みを理解した母親に育てられ、性転換手術を受け、リンコとして生まれ変わる。



しかし、戸籍上の性別は男性のままである。

そうやってサラッと言っているけれども、そこに至るまで数々の葛藤があったに違いない。

物腰はソフトだけれども、話している言葉に意思や芯の強さがあり、人に優しく寛大で温かい。

その素晴らしい人間性は、それまで生きていく上で「本当の自分」を貫き通すために、様々な人生の辛い選択を乗り越えてきたからだろう。



そのリンコさんを生田斗真がとても魅力的に演じている

なんだろう、そこにいるだけで「リンコさん」の凛としたオーラが漂っていて、「あぁきっとこの人は辛いことをたくさん乗り超えたんだろうな」と感じさせるたたずまいがある。

生田斗真だからこその爽やかさも加わって、清潔感のあるリンコ像を作り上げていた。



私はリンコさんの生き方を観て、あんな風に生きられたらいいなと思った

(自分の信念を貫き通す生き方と言う意味で)



彼らが本気で編むときは、4



リンコに芽生えた母性本能と家族への願望


そのリンコは、母親に育児放棄されたトモと暮らすうちに女性としての母性本能に目覚める。

このリンコの心の揺らぎがとても切ない



リンコはマキオのことが好きだし、戸籍も女性にしてマキオとの結婚も考えている。

しかし、リンコはマキオの子供を産めないことに申し訳なさを抱えていた。



そこへ現れたのがトモだった。

子供を産めなくても、トモを養子にしたら、それまでの疑似家族が本当の家族になる。

食事の支度をし、キャラ弁を作り、髪をとき、トモが散らかした部屋を片付ける。

そんな普通の家族だったらなんでもないこと、もしかしたら面倒ですらあることがリンコにとってはとても幸せなことであり、その幸せがずっと続けばいいなと彼女は思っていた



しかし、「血は水よりも濃い」

残念なことに、トモは母の元へと帰っていってしまう

それまで、トモと一緒に暮らすことを現実的に考えていたのに、お母さんと暮らせることがとてもうれしそうなトモを送り出すリンコがとても穏やかで優しいから、観ているこちらは涙腺が崩壊してしまう。



彼らが本気で編むときは、5



辛い時に一緒にいたら、辛さを忘れてしまう存在が理想の家族


そんな彼らの生活を観て、「家族の本当のあるべき姿」とはなんだろうなぁと考えた。

リンコは、暇さえあれば編み棒を手にして編み物を編んでいる。

悔しかったり、辛かったりした時は、『何クソ』と思いながら編み棒を動かしていると、いつの間にかスーーーッと嫌なことを忘れているの」と言う。



家族というのも、本来はそうあるべきなんじゃないかなと思った

時には互いに対立することもあるけれど、辛い時や悲しい時は一緒にご飯食べたり、ゲームをしたり、話したりしているうちに、嫌なことを忘れてしまう。

互いにそんな存在であることが、理想的な家族なのではないか



それは、血がつながっているとか、つながっていないとか、男だから女だからではなく、一緒に暮らしたいと思う人同士が共に身を寄せ合って、互いの心を癒せたら、それこそが理想的な家族なのではないかと。

だから、トモのお母さんがまた出て行ったら、マキオとリンコの元に戻ってくればいいし、トモの友達のカイ君も、家が嫌になったらマキオとリンコの家に行けばいい。



居心地のいい場所が私たちの居場所

そう思える人たちが家族

いつも一緒にいて楽しそうな彼ら家族がとても羨ましかった。








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