なんだか、物足りないような。
でも、映画見終わった後にいろいろ考えて、やっぱり、これで良かったんだ・・と、ジワジワ思う映画だった

ロバート・デニーロと、ジョン・トラヴォルタの共演に興味をひかれて、WOWOWで見た

民族浄化を掲げてボスニアで戦争をおこしたセルビア人と、その鎮静化に乗り込んだアメリカ主導のNATO軍の残党たちの話。ちょっと目を背けたくなるような、痛いシーンもあったけど、戦争について考えさせられる時間になった

「キリングゲーム」予告編 動画

(原題:Killing Season)



あらすじ


ボスニアで民族浄化を行っていたセルビア人の残党コヴァチ(ジョン・トラボルタ(「リベンジ・リスト」、「アルティメット・サイクロン」、「クリミナル・ミッション」、「ママが遺したラヴソング」など))は、全てを奪われた恨み晴らすために、当時NATO軍で指揮官だったアメリカ人ベンジャミン(ロバート・デニーロ「ダーティ・グランパ」「ボーダー」「マイ・インターン」)の元へ
そうとは知らず、軍を引退し、人里離れた山小屋でひっそりと暮らしていたベンジャミンは、コヴァチを山へ狩りに来た旅人だと思い、食事を提供し、一緒に酒を飲んで一晩を明かす
翌朝、一緒に狩りに出たベンジャミンとコヴァチだったが、ベンジャミンはコヴァチから弓矢で撃たれそうになり、ベンジャミンは、その時初めてコヴァチに狙われていると知る・・・


感想(ネタバレあり) 女同士にはない、男同士の分かり合い方


女同士の人間関係って、ちょっとジトッとした粘着質的な部分があるので、昔から、男同士の友情にとても憧れがある

例えば、対立している二人の男子がいて、最初はすごく仲が悪いんだけど、お互いに言いたいこと言って、殴り合った末、最後の最後には二人の間に永遠に続く友情ば芽生えるという、よくマンガで出てくるようなシチュエーション

男性側からしたら、そんなことはあり得ないとか、それは、マンガとドラマの世界だけって意見があるかもしれないけど、言いたいこと言い合って、殴り合いができた上に、永遠の友情が生まれるなんていいなぁっていつも思ってた

この映画「キリングゲーム」には、その私が昔から憧れていた「殴り合いをして、言いたいことを言い合って、お互いを分かりあった上で、友情の生まれる」構図を見た
最終的に、この二人の間にできた関係を友情と言っていいのか、分からないけど、喧嘩し合って、殴り合うことで互いを理解して、分かり合える関係っていいあぁって単純に思う


キリングゲーム

一個人の復讐心は、何の解決にもならないし、そこから何も生まれない


民族浄化なんて、もちろん、最もやってはいけないことで、完全な「悪」ではあるけれど、その末端にいる兵士たちは、この映画の中のセリフにもあるように、「その状況下にいると、自然とそうなって」しまい、自分がやっていることが、良いことなのか、悪いことなのか理解できないまま、人殺しをしてしまう

一方、その戦争を終わらせようと考えたNATO軍も、人がどんどん虐殺されていく異常な状況の中、末端の兵士たちは、その異常な状況を早く終わらせたくて、本来は捕虜として生かすすべき人間たちを殺してしまう

つまり、どちらも末端の兵士たちも、悪のようで、完全な悪ではなく、善のようで、完全な善ではない
本当の悪は、もっと大きなところにあり、そこから命令をくだされただけの彼らが、復讐のために殺し合いをしたところで、悪がなくなるわけでもなく、亡くなった人たちが帰ってくるわけでもない
もちろん、そこから良い世の中が生まれるはずもない

戦争に担ぎ出された、末端の人間にできること


だとすれば、思う存分、相手を痛めつけ、全ての悪行を告白し合い、互いの立場を理解した後に、互いを許し、全てを忘れて、友情が生まれたとすれば、それが、末端の人間にできる一番の平和への近道なのではないだろうか

恐らく、この映画を見て物足りないと感じる人がいることでしょう
白黒はっきりつかず、あれだけ死に物狂いになって殺し合いを演じた末に、互いを許して別れるなんて、あり得ない。煮え切らないと思ったことでしょう

私も、見終わった直後は、そう思った
話が決着しなくて良いんだろうか・・・。と

でも、時間が経つうちに、その「憧れの男子の友情」の構図が見えてきて、「やられたらやり返す」ではなく、「殴り合った末に、相手の全てを許すこと」が互いの平和につながるのではないか。と、考えるようになった。
「復讐心」からテロを起こす未来ではなく、「すべて終わったこと」と相手を許す気持ち。
戦争に関わった多くの人間の中に、やりたくて戦争をしたのでなく、「そういう環境に置かれて仕方なく」加担してしまった人がいるのだから。

「殺して」終わらせるのではなく、「理解して、許して」終わらせる

同じ人間。きっとどこかで通じ合える部分があるはずと信じたい

戦争映画を作るのは初めての監督


この映画「キリングゲーム」の監督は、マーク・スティーヴン・ジョンソン。
「デアデビル」や「ゴーストライダー」など娯楽映画を中心に作ってきた監督さん。
戦争を題材にした映画は初めて。
大物俳優のデニーロと、トラヴォルタの共演は、かなり神経を使ったことでしょう(笑)

恐らく、この話の終わり方に、賛否両論ある映画だとは思うけど、この映画を見た1人1人が、「戦争とは何か」、「報復の連鎖がもたらすもの」について考える時間になればいいと思う


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