オーランド・ブルーム主演の映画「キングダム・オブ・ヘブン」をWOWOWで観た。
聖地エルサレムを巡るキリスト教十字軍とイスラム教徒との宗教戦争を描く。
パリで同時多発テロが起きた翌日に、なんとなくHDDに撮れていた映画を見始めたら、キリスト教とイスラム教の聖戦だったことに何か運命のようなものを感じて、これは観なければいけないという気分で最後まで観続けた。
人は、千年も前から同じことを繰り返し、未だに和平なんか夢のまた夢で、新たな戦争が起きようとしていることを思うと、なんだか愕然としてしまった。
◆ネット配信で観る:「キングダム・オブ・ヘブン」(字幕版)
◆DVDで観る:「キングダム・オブ・ヘブン」
◆「キングダム・オブ・ヘブン」公式ガイド
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十字軍の騎士ゴッドフリー(リーアム・ニーソン)は、生まれてから会ったことがない息子バリアン(オーランド・ブルーム)に会い、「キリスト教とイスラム教が共存する天国の王国」を目指し、共にエルサレムへ向かう。
しかし、道の途中で同じキリスト教の対立勢力に襲われ、ゴッドフリーは命を落としてしまう。
しかし、ゴッドフリーの希望である「天国の王国」を目指し、バリアンはエルサレムへと向かう・・・。

あぁぁぁぁぁぁぁ。残念なことに、人間は1,000年前から何も変わっていないことが分かってしまった。
本来、宗教とは弱気を助け、悪しきを挫くものであったはずなのに、その頃から、戦争の言い訳として使われるようになってしまった。
彼らの起こす戦争は、聖地のためでなく、人々を守るものでもなく、富と領土を守るためのものだった。
その空しさに気付いたバリアンは、多くの民を救うために、エルサレムを解放する。
彼のその判断は、多くの民から感謝されることになる。

私も、この映画の終わり方に大賛成だと思った。
多くの血を流してまで、守らなければならない聖地っていうのは、一体なんなんだろう。
元々、そこを統治していたエルサレム王(仮面の男)(エドワード・ノートン)が目指していたのは、キリスト教とイスラム教の共存だった。
もしも、共存できず、多くの血を流すことになるのであれば、そこまでしてそこにいる必要は無い。
世界中、どこにいても祈りを捧げることはできるのだから。
それよりも、バリアンは善行をなす(この場合は、無実の人を助けること)ことが、最善だと考えた。
人の命をかけてまで、守り抜かなければならない信仰心なんて、そこには神はいないと私は思う。

それに、私は、この映画がイスラム教徒を悪として描かなかったことが、気持ち良く見られた要因の一つだったと思った。
エルサレム王に仕えたバリアンが、とても優秀な騎士だったように、イスラム教徒の中にも、紳士だった騎士もいて、頭の良いリーダーもいて、敵に慈悲をかけることもできる。
それは、今の時代にも言えることで、全てのイスラム教=悪と考えるのは、ますます関係を悪化させるだけだと考える。
時には互いのリーダーが、この映画のラストのように白旗を振って相手の要求は何かを聞くことが、最善の道につながることもあるのではないか。
もちろん、相手はテロリストではなく、もっと上にいる指導者レベルの話で。
結局、この映画が描かれた約1,000年前の状況と、今の状況では、大して進歩していないんだから。

騎士バリアンを演じるのは、オーランド・ブルーム。
父、ゴッドフリーの血をひき、最後までエルサレムで弱き民を守り続けた騎士を演じた。
なんだか、オーランド・ブルームが出てくると、弓をひくイメージがチラついちゃうのは、なんだか気の毒だけど(笑)、今回はとても男らしい棋士を堂々と演じていて良かった。
彼以外にも、有名な俳優がたくさん出ていて気の休まる時がなかった映画だったんだけど、私は、その中でも、リーアム・ニーソンが出番が少ないながらも、一番印象的だったなぁ~。
バリアンの父でありながら、彼が大人になるまで名乗らなかったことを詫び、攻撃に遭えば、命尽きるまで部下と息子を守り続けた、懐の深い騎士ゴッドフリーが素敵だった。

私には、これといって信仰している宗教もないし、困った時の神頼みしかしないような不心得者なので、この映画の心情的な部分を理解できていないところも多々あるかもしれない。
私もこの地球に住む人間の一人であり、無実の人の命を奪うような、無差別テロは一日も早く無くなって欲しいと心から願っている。
少なくとも、神のために無実の人も殺していいと言っている宗教なんてあるはずがない。
この映画の中で騎士ゴッドフリーと、エルサレム王が心から望んでいた、キリスト教徒とイスラム教徒が共存する「キングダム・オブ・ヘブン(天国の王国)」が、一日も早く聖地にできることを心から願う。
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聖地エルサレムを巡るキリスト教十字軍とイスラム教徒との宗教戦争を描く。
パリで同時多発テロが起きた翌日に、なんとなくHDDに撮れていた映画を見始めたら、キリスト教とイスラム教の聖戦だったことに何か運命のようなものを感じて、これは観なければいけないという気分で最後まで観続けた。
人は、千年も前から同じことを繰り返し、未だに和平なんか夢のまた夢で、新たな戦争が起きようとしていることを思うと、なんだか愕然としてしまった。
「キングダム・オブ・ヘブン」予告編 動画
(原題:KINGDOM OF HEAVEN)◆ネット配信で観る:「キングダム・オブ・ヘブン」(字幕版)
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キャスト&スタッフ
出演者
〇オーランド・ブルーム〇リーアム・ニーソン
…(「オペレーション・クロマイト」、「トレイン・ミッション」、「沈黙-サイレンス-」、「フライト・ゲーム」、「ラン・オールナイト」、「誘拐の掟」、「96時間」、「96時間 リベンジ」、「96時間/レクイエム」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」など)
…(「オペレーション・クロマイト」、「トレイン・ミッション」、「沈黙-サイレンス-」、「フライト・ゲーム」、「ラン・オールナイト」、「誘拐の掟」、「96時間」、「96時間 リベンジ」、「96時間/レクイエム」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」など)
〇エドワード・ノートン
…(「犬ヶ島」(声の出演)、「素晴らしきかな、人生」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、「グランド・ブダペスト・ホテル」、「キングダム・オブ・ヘブン」など)
…(「犬ヶ島」(声の出演)、「素晴らしきかな、人生」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、「グランド・ブダペスト・ホテル」、「キングダム・オブ・ヘブン」など)
〇ブレンダン・グリーソン
…(「ヒトラーへの285枚の葉書」、「ロンドン、人生はじめます」、「パディントン2」、「夜に生きる」、「アサシン・クリード」、「未来を花束にして」、「ある神父の希望と絶望の7日間」、「白鯨との闘い」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」など)
…(「ヒトラーへの285枚の葉書」、「ロンドン、人生はじめます」、「パディントン2」、「夜に生きる」、「アサシン・クリード」、「未来を花束にして」、「ある神父の希望と絶望の7日間」、「白鯨との闘い」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」など)
監督
〇リドリー・スコット
…(「エイリアン:コヴェナント」、「ゲティ家の身代金」、「オデッセイ」、「ワールド・オブ・ライズ」、「ブレードランナー」、ドラマシリーズ「グッド・ワイフ 彼女の評決」(製作総指揮)など)
…(「エイリアン:コヴェナント」、「ゲティ家の身代金」、「オデッセイ」、「ワールド・オブ・ライズ」、「ブレードランナー」、ドラマシリーズ「グッド・ワイフ 彼女の評決」(製作総指揮)など)
2005年製作 アメリカ映画
あらすじ
十字軍の騎士ゴッドフリー(リーアム・ニーソン)は、生まれてから会ったことがない息子バリアン(オーランド・ブルーム)に会い、「キリスト教とイスラム教が共存する天国の王国」を目指し、共にエルサレムへ向かう。
しかし、道の途中で同じキリスト教の対立勢力に襲われ、ゴッドフリーは命を落としてしまう。
しかし、ゴッドフリーの希望である「天国の王国」を目指し、バリアンはエルサレムへと向かう・・・。

感想(ネタバレあり)
夢の聖地を作る戦いではなく、単に富と領土を奪い合う戦いへと変貌していく・・・
あぁぁぁぁぁぁぁ。残念なことに、人間は1,000年前から何も変わっていないことが分かってしまった。
本来、宗教とは弱気を助け、悪しきを挫くものであったはずなのに、その頃から、戦争の言い訳として使われるようになってしまった。
彼らの起こす戦争は、聖地のためでなく、人々を守るものでもなく、富と領土を守るためのものだった。
その空しさに気付いたバリアンは、多くの民を救うために、エルサレムを解放する。
彼のその判断は、多くの民から感謝されることになる。

多くの血を流してまで守らなければならないものなど無い
私も、この映画の終わり方に大賛成だと思った。
多くの血を流してまで、守らなければならない聖地っていうのは、一体なんなんだろう。
元々、そこを統治していたエルサレム王(仮面の男)(エドワード・ノートン)が目指していたのは、キリスト教とイスラム教の共存だった。
もしも、共存できず、多くの血を流すことになるのであれば、そこまでしてそこにいる必要は無い。
世界中、どこにいても祈りを捧げることはできるのだから。
それよりも、バリアンは善行をなす(この場合は、無実の人を助けること)ことが、最善だと考えた。
人の命をかけてまで、守り抜かなければならない信仰心なんて、そこには神はいないと私は思う。

イスラム教 = 悪 としない描き方に好感
それに、私は、この映画がイスラム教徒を悪として描かなかったことが、気持ち良く見られた要因の一つだったと思った。
エルサレム王に仕えたバリアンが、とても優秀な騎士だったように、イスラム教徒の中にも、紳士だった騎士もいて、頭の良いリーダーもいて、敵に慈悲をかけることもできる。
それは、今の時代にも言えることで、全てのイスラム教=悪と考えるのは、ますます関係を悪化させるだけだと考える。
時には互いのリーダーが、この映画のラストのように白旗を振って相手の要求は何かを聞くことが、最善の道につながることもあるのではないか。
もちろん、相手はテロリストではなく、もっと上にいる指導者レベルの話で。
結局、この映画が描かれた約1,000年前の状況と、今の状況では、大して進歩していないんだから。

名だたる俳優たちの中、主役を演じたのは大作初主演のオーランド・ブルーム
騎士バリアンを演じるのは、オーランド・ブルーム。
父、ゴッドフリーの血をひき、最後までエルサレムで弱き民を守り続けた騎士を演じた。
なんだか、オーランド・ブルームが出てくると、弓をひくイメージがチラついちゃうのは、なんだか気の毒だけど(笑)、今回はとても男らしい棋士を堂々と演じていて良かった。
彼以外にも、有名な俳優がたくさん出ていて気の休まる時がなかった映画だったんだけど、私は、その中でも、リーアム・ニーソンが出番が少ないながらも、一番印象的だったなぁ~。
バリアンの父でありながら、彼が大人になるまで名乗らなかったことを詫び、攻撃に遭えば、命尽きるまで部下と息子を守り続けた、懐の深い騎士ゴッドフリーが素敵だった。

一日も早い和平実現を
私には、これといって信仰している宗教もないし、困った時の神頼みしかしないような不心得者なので、この映画の心情的な部分を理解できていないところも多々あるかもしれない。
私もこの地球に住む人間の一人であり、無実の人の命を奪うような、無差別テロは一日も早く無くなって欲しいと心から願っている。
少なくとも、神のために無実の人も殺していいと言っている宗教なんてあるはずがない。
この映画の中で騎士ゴッドフリーと、エルサレム王が心から望んでいた、キリスト教徒とイスラム教徒が共存する「キングダム・オブ・ヘブン(天国の王国)」が、一日も早く聖地にできることを心から願う。
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