タロン・エジャトン主演の映画「キングスマン:ゴールデンサークル」を映画館で観た。
人気アクション映画「キングスマン」の続編。世界を牛耳る麻薬カルテル・ゴールデンサークルとの戦いを描く。
【満足度 評価】:★★★★☆
面白かったーーー。
前回、面白かったところを全部寄せ集めてパワーアップ!
それでいてアクションキレキレでクールだし、おしゃれだし、やっぱりイギリス人はアメリカ人を上から目線で見てて笑えるし、面白くないはずがない!!
◆ネット配信で観る:「キングスマン: ゴールデン・サークル」(字幕版)
◆DVDで観る:「キングスマン:ゴールデン・サークル」
◆【映画パンフレット】「キングスマン ゴールデン・サークル」
◆予習に!ネット配信で観る:キングスマン(字幕版)
◆予習に!DVDで観る:「キングスマン」
…(「イーグル・ジャンプ」、「SING/シング」、「キングスマン」など)
〇コリン・ファース
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「キングスマン」、「リピーテッド」、「マジック・イン・ムーンライト」、「デビルズ・ノット」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「英国王のスピーチ」、「真珠の耳飾りの少女」、「裏切りのサーカス」など)
〇ジュリアン・ムーア
…(「サバービコン 仮面を被った街」、「マギーズ・プランー幸せのあとしまつー」、「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」、「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」、「トゥモロー・ワールド」、「メイジーの瞳」、「フライト・ゲーム」、「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」など)
〇マーク・ストロング
…(「シャザム!」、「女神の見えざる手」、「キングスマン」、「記憶探偵と鍵のかかった少女」、「イミテーションゲーム」、「リピーテッド」、「ワールド・オブ・ライズ」、「シャーロック・ホームズ」、「裏切りのサーカス」、「キック・アス」など)
〇ハル・ベリー
〇エルトン・ジョン
〇チャニング・テイタム
…(「ローガン・ラッキー」、「ジュピター」、「フォックスキャッチャー」、「ヘイトフル・エイト」、「ヘイル・シーザー!」、「22ジャンプストリート」、「マジック・マイク」など)
〇ジェフ・ブリッジス
…(「オンリー・ザ・ブレイブ」、「トゥルー・グリット」、「アイアンマン」、「クレイジー・ハート」、「ギヴァー 記憶を注ぐ者」、「シー・ビスケット」など)
〇ペドロ・パスカル
…(「ビール・ストリートの恋人たち」、「グレートウォール」、海外ドラマ「ナルコス」など)
〇エドワード・ホルクロフト
…(「キングスマン」、「キック・アス」など)
2017年製作 イギリス映画

元キングスマンの候補生・チャーリー(エドワード・ホルクロフト)から襲撃を受けたキングスマン エグジー(タロン・エジャトン)。
チャーリーは謎の組織・ゴールデンサークルの一員であり、エグジーがロンドンを留守にしている間にキングスマンの本拠地とエージェントの自宅を爆撃されてしまう。
爆撃から逃れ生き残ったエグジーとマーリン(マーク・ストロング)だったは、アメリカのステイツマンに助けを求める。
そして、アメリカに渡った彼らは、死んだはずのキングスマン ハリー(コリン・ファース)が生きていることを知り…。

オープニングからカーアクションで一気にテンションぶち上がり!!
その中でも、予告編の中にもあるけれど、「前から接触してくる車をエグジーが空中でよけるシーン」はどうやって撮っているの??
と思わせながらも観客に考える余地を与えず、そのテンションのまま、怒涛のアクションがどんどん先に進んでいき、「キングスマン」の世界へと誘導していく。
オープニングからすごいシーン観たなぁと思うのだけど、その後も、そのキレッキレのカッコイイアクションはどんどん続いていくのだ。
そのオープニングでエグジーを襲ったのは、元キングスマン候補生のチャーリー。
めでたくキングスマン正式メンバーになったエグジーに対して、恨みつらみが募って襲ったかのように見せかけた。
しかし、そのチャーリーは実は麻薬カルテル「ゴールデンサークル」の諜報員であり、彼らにとって目障りな「キングスマン」を襲撃したのである。
諜報員も殺され、本拠地もなくなってしまったキングスマンは、彼らと親戚同士のような関係にあるアメリカの秘密組織「ステイツマン」に助けを求め、アメリカへと渡る。
そこで、エグジーの師匠 ヘンリーが生きていることを知る。
しかし、ヘンリーは意識不明であり、自分がキングスマンだったことをすっかり忘れていた。
そうして、物語はスタートするが、これは「紳士の国・イギリス VS カウボーイの国・アメリカ」の対立軸を中心にして描かれるたっぷり皮肉のこもったコメディでもある。
そのため、ここに登場するアメリカ人たちは、いかにもステレオタイプな田舎のカウボーイそのものであり、そんな彼らを上から目線でバカにした描き方がとてもイギリスらしい作品になっている。
先ほどもチラッと書いたけど、なんといっても、この映画の面白さはクールでカッコイイアクションシーンにある。
オープニングのカーアクションだけじゃないのだ。
すごいなと思ったのは、イタリアのスキーリゾートでのアクションシーンだった。
ゴンドラに乗ってるエグジーとウイスキー。
しかし、彼らが乗っているゴンドラが高速回転し始め、さらにはゴンドラのワイヤーが切られてしまう。
こんなアクションシーンは観たことがない!!どうやって撮ったんだろう??と思ったら、本当にゴンドラを回転させていたことを後でメイキング動画で知った。
そのメイキング動画はこちらから
↓
まじかーーーーと思った(笑)
そして、カッコ良かったのは、投げ縄のアクション。
カウボーイのウイスキーが投げ縄を投げ、敵の足をすくい、さらに鞭でとどめを刺す。
これさえあれば、ちょっと離れたところにいる敵も倒すことができる。
これクールだったなぁ。
残念ながら「ワンダーウーマン」に先を越され、「最新の」アクションというわけにはいかなかったけど、前作でハリーが見せた「こうもり傘アクション」(今回は不発だった(笑))に続くステイツマンのクールなアクションだった。
そして、アクションはそれだけでは終わらず、最後に麻薬王・ポピーの本拠地「ポピーランド」での決戦が待っている。
ちなみに、ポピーとは「ケシの花」の英名でアヘンやヘロインの原料のことである。
かわいらしい名前の裏にある毒々しさが、ポピーの名前によく合っている。
その「かわいらしい名前」のポピーランドで決戦が行われる。
ここでは、チャーリー、ウイスキーの他に復活したハリーやエルトン・ジョンも加わって大暴れする。
もうそれは、ラストにふさわしい、ド派手なアクションだった。

そんなキレッキレのアクションの合間には、「笑い」で私たちを楽しませてくれる。
今回のテーマは「イギリス VS アメリカ」
「王につかえる」キングスマンと、「王のいない」ステイツマンの対立。
私としては「お酒の味は全部一緒」なので、イギリスのスコッチと、アメリカのバーボンの違いを言われてもわからないけど、イギリスがそのことでバカにしているのはよくわかる(笑)
今回、一番感じたのはイギリスはアメリカを「ジャンキーとカウボーイの国」として見ているということ。
もちろん、イギリスでもドラッグは深刻な問題だけど、ロンドンや「グラストンベリー」のフェスで麻薬を売りさばいているのはアメリカ人じゃないかと皮肉っている。
なんてったって、ホワイトハウスの大統領の側近(エミリー・ワトソン)に常習者がいるなんて、バカにするにも程がある(笑)
でも、アメリカでのドラッグ常習者の割合を考えると、そこまで浸透していてもおかしくないってことなんだろうと思った。
さらには、ブルース・グリーンウッド演じる大統領が、「これで常習者を一網打尽にできる。助かった」と言ったのには笑ってしまった。
イギリスからしたら、アメリカがドラッグの売人も、常習者も一層してくれたら、イギリスからもジャンキーが減るし、世界がもっと平和になるのにと言いたいんだろう。
もちろん、ポピーの描き方はかなりデフォルメされていて、一人の麻薬王を消せば良いという話ではない。
しかし、ポピーはアメリカのドラッグビジネスを象徴する存在なのだ。
アメリカで販売されているドラッグは世界中に広がり、止めようがない。
ホワイトハウスも、ドラッグ根絶を考えるてはいるものの、決定的な改善策を打ち出すことができず、手をこまねいてる。
だから、大統領はつい「これでジャンキーを一掃できる。良かった。助かった」なんてセリフを吐いてしまうのだ。
さらには、いかにもステレオタイプ的なカウボーイたちを登場させ「田舎者のダサいアメリカ人」を演出する。
これは「歴史のないアメリカ」では、「アメリカ文化としてのフォーマルなスタイルがない」ことを示している。
それは、たとえば日本だったら、フォーマルな場所へ着物を着ていくように、イギリスの紳士はスーツを着る。
じゃぁ、アメリカは?と考えた時に、カウボーイスタイルが出てくるんだから、アメリカには歴史的な文化がないことをバカにしている。
アメリカの歴史と言えばカウボーイだろうと言いたいのだ。
その上で、キングスマンたちはスーツで登場するんだから、かなり卑怯だ(笑)
そして「お前らはスーツの着こなし方さえ知らないだろう」と言いたげなのだ。
でも、まぁ、そんな挑発には目くじらを立てず、笑って楽しめる寛大さがアメリカにはあるから、できることなんだろうと思う。
それだけ挑発した分、この「キングスマン」は、アメリカのアクション映画に負けないアクション映画を目指したんだろうなぁと思った。
「007」でもない「ハリウッド映画」でもない、紳士の映画を作りたいと思ってできたのが、この「キングスマン」なんだろう。
しかし、残念ながら、遠く離れたところに住む日本人からしたら、これはイギリス映画ではなく、「ハリウッド映画」だと思って観た日本人たちがたくさんいたに違いない。
そこもまた、アメリカの強さなのである。

そんな中、「イギリスが誇る歌手」として登場したのがエルトン・ジョンである。
彼は今回、まるでドラッグクイーンのようなド派手な衣装を着て「ハイヒールで若い男を踏み潰す」という自虐ネタ満載で大活躍。
「イギリスのポップスターは、みんなジャンキー」というステレオタイプそのままに、若い男の子とドラッグをしてポピーに怒られる場面まである。
私の中では、今回の「キングスマン:ゴールデンサークル」のMVPは、そのエルトン・ジョンだった!!
彼の出ているシーンは、全部笑えて楽しかった。
私はいくつになっても遊び心のある大御所が大好きなのだ。
そして、残念だったのは、「ステイツマン」たちの活躍の場が思ったよりも少なかったことだった。
ジェフ・ブリッジス、チャニング・テイタム、ハル・ベリーというメジャーどころを使いながら、彼らの良さを生かしてきれていなかった。
(チャニング・テイタムが、おバカなダンスを踊っていた場面は面白かったけど)
ただし、エンディングシーンを観た感じでは、次回は、チャニング・テイタムにも活躍の場が与えられそうな感じがした。
しかし、カウボーイスタイルを脱ぎ捨てスーツ姿になっちゃったのは、ちょっと残念だったな。
まぁ、きっと、次回は米英入り混じって、共通の敵と戦うってことなんだろうな。
そして、前回はソフィア・ブテラという最強の敵がいたので、次回も、戦える女性ヒールの登場を楽しみにしている。
まぁ、まぁ、いろいろと細かいことまで言ってしまったけど、この「キングスマン:ゴールデンサークル」は、基本的になーーーーんも考えずに軽い気持ちで楽しめるアクション映画なんだよ。
誤解のないように、それだけは強く言っておく。
「キングスマン」コリン・ファース主演のスパイアクション映画!全てのシーンが楽しくて、オシャレでカッコイイ!!幸せな気持ちになった映画だった!!【感想】
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【満足度 評価】:★★★★☆
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前回、面白かったところを全部寄せ集めてパワーアップ!
それでいてアクションキレキレでクールだし、おしゃれだし、やっぱりイギリス人はアメリカ人を上から目線で見てて笑えるし、面白くないはずがない!!
目次
「キングスマン:ゴールデンサークル」予告編 動画
(原題: Kingsman: The Golden Circle)更新履歴・公開、販売情報
・2018年1月18日 映画館で観た感想を掲載。
・2018年10月13日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
現在、DVD、ネット配信、共に販売中。
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キャスト&スタッフ
出演者
〇タロン・エジャトン…(「イーグル・ジャンプ」、「SING/シング」、「キングスマン」など)
〇コリン・ファース
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「キングスマン」、「リピーテッド」、「マジック・イン・ムーンライト」、「デビルズ・ノット」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「英国王のスピーチ」、「真珠の耳飾りの少女」、「裏切りのサーカス」など)
〇ジュリアン・ムーア
…(「サバービコン 仮面を被った街」、「マギーズ・プランー幸せのあとしまつー」、「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」、「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」、「トゥモロー・ワールド」、「メイジーの瞳」、「フライト・ゲーム」、「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」など)
〇マーク・ストロング
…(「シャザム!」、「女神の見えざる手」、「キングスマン」、「記憶探偵と鍵のかかった少女」、「イミテーションゲーム」、「リピーテッド」、「ワールド・オブ・ライズ」、「シャーロック・ホームズ」、「裏切りのサーカス」、「キック・アス」など)
〇ハル・ベリー
〇エルトン・ジョン
〇チャニング・テイタム
…(「ローガン・ラッキー」、「ジュピター」、「フォックスキャッチャー」、「ヘイトフル・エイト」、「ヘイル・シーザー!」、「22ジャンプストリート」、「マジック・マイク」など)
〇ジェフ・ブリッジス
…(「オンリー・ザ・ブレイブ」、「トゥルー・グリット」、「アイアンマン」、「クレイジー・ハート」、「ギヴァー 記憶を注ぐ者」、「シー・ビスケット」など)
〇ペドロ・パスカル
…(「ビール・ストリートの恋人たち」、「グレートウォール」、海外ドラマ「ナルコス」など)
〇エドワード・ホルクロフト
監督
〇マシュー・ヴォーン…(「キングスマン」、「キック・アス」など)
2017年製作 イギリス映画

あらすじ
元キングスマンの候補生・チャーリー(エドワード・ホルクロフト)から襲撃を受けたキングスマン エグジー(タロン・エジャトン)。
チャーリーは謎の組織・ゴールデンサークルの一員であり、エグジーがロンドンを留守にしている間にキングスマンの本拠地とエージェントの自宅を爆撃されてしまう。
爆撃から逃れ生き残ったエグジーとマーリン(マーク・ストロング)だったは、アメリカのステイツマンに助けを求める。
そして、アメリカに渡った彼らは、死んだはずのキングスマン ハリー(コリン・ファース)が生きていることを知り…。

感想(ネタバレあり)
紳士の国 イギリス vs カウボーイの国 アメリカ
オープニングからカーアクションで一気にテンションぶち上がり!!
その中でも、予告編の中にもあるけれど、「前から接触してくる車をエグジーが空中でよけるシーン」はどうやって撮っているの??
と思わせながらも観客に考える余地を与えず、そのテンションのまま、怒涛のアクションがどんどん先に進んでいき、「キングスマン」の世界へと誘導していく。
オープニングからすごいシーン観たなぁと思うのだけど、その後も、そのキレッキレのカッコイイアクションはどんどん続いていくのだ。
そのオープニングでエグジーを襲ったのは、元キングスマン候補生のチャーリー。
めでたくキングスマン正式メンバーになったエグジーに対して、恨みつらみが募って襲ったかのように見せかけた。
しかし、そのチャーリーは実は麻薬カルテル「ゴールデンサークル」の諜報員であり、彼らにとって目障りな「キングスマン」を襲撃したのである。
諜報員も殺され、本拠地もなくなってしまったキングスマンは、彼らと親戚同士のような関係にあるアメリカの秘密組織「ステイツマン」に助けを求め、アメリカへと渡る。
そこで、エグジーの師匠 ヘンリーが生きていることを知る。
しかし、ヘンリーは意識不明であり、自分がキングスマンだったことをすっかり忘れていた。
そうして、物語はスタートするが、これは「紳士の国・イギリス VS カウボーイの国・アメリカ」の対立軸を中心にして描かれるたっぷり皮肉のこもったコメディでもある。
そのため、ここに登場するアメリカ人たちは、いかにもステレオタイプな田舎のカウボーイそのものであり、そんな彼らを上から目線でバカにした描き方がとてもイギリスらしい作品になっている。

なってったってアクションがキレッキレでカッコイイ!!
先ほどもチラッと書いたけど、なんといっても、この映画の面白さはクールでカッコイイアクションシーンにある。
オープニングのカーアクションだけじゃないのだ。
すごいなと思ったのは、イタリアのスキーリゾートでのアクションシーンだった。
ゴンドラに乗ってるエグジーとウイスキー。
しかし、彼らが乗っているゴンドラが高速回転し始め、さらにはゴンドラのワイヤーが切られてしまう。
こんなアクションシーンは観たことがない!!どうやって撮ったんだろう??と思ったら、本当にゴンドラを回転させていたことを後でメイキング動画で知った。
そのメイキング動画はこちらから
↓
まじかーーーーと思った(笑)
そして、カッコ良かったのは、投げ縄のアクション。
カウボーイのウイスキーが投げ縄を投げ、敵の足をすくい、さらに鞭でとどめを刺す。
これさえあれば、ちょっと離れたところにいる敵も倒すことができる。
これクールだったなぁ。
残念ながら「ワンダーウーマン」に先を越され、「最新の」アクションというわけにはいかなかったけど、前作でハリーが見せた「こうもり傘アクション」(今回は不発だった(笑))に続くステイツマンのクールなアクションだった。
そして、アクションはそれだけでは終わらず、最後に麻薬王・ポピーの本拠地「ポピーランド」での決戦が待っている。
ちなみに、ポピーとは「ケシの花」の英名でアヘンやヘロインの原料のことである。
かわいらしい名前の裏にある毒々しさが、ポピーの名前によく合っている。
その「かわいらしい名前」のポピーランドで決戦が行われる。
ここでは、チャーリー、ウイスキーの他に復活したハリーやエルトン・ジョンも加わって大暴れする。
もうそれは、ラストにふさわしい、ド派手なアクションだった。

とことんアメリカをバカにするイギリス
そんなキレッキレのアクションの合間には、「笑い」で私たちを楽しませてくれる。
今回のテーマは「イギリス VS アメリカ」
「王につかえる」キングスマンと、「王のいない」ステイツマンの対立。
私としては「お酒の味は全部一緒」なので、イギリスのスコッチと、アメリカのバーボンの違いを言われてもわからないけど、イギリスがそのことでバカにしているのはよくわかる(笑)
今回、一番感じたのはイギリスはアメリカを「ジャンキーとカウボーイの国」として見ているということ。
もちろん、イギリスでもドラッグは深刻な問題だけど、ロンドンや「グラストンベリー」のフェスで麻薬を売りさばいているのはアメリカ人じゃないかと皮肉っている。
なんてったって、ホワイトハウスの大統領の側近(エミリー・ワトソン)に常習者がいるなんて、バカにするにも程がある(笑)
でも、アメリカでのドラッグ常習者の割合を考えると、そこまで浸透していてもおかしくないってことなんだろうと思った。
さらには、ブルース・グリーンウッド演じる大統領が、「これで常習者を一網打尽にできる。助かった」と言ったのには笑ってしまった。
イギリスからしたら、アメリカがドラッグの売人も、常習者も一層してくれたら、イギリスからもジャンキーが減るし、世界がもっと平和になるのにと言いたいんだろう。
もちろん、ポピーの描き方はかなりデフォルメされていて、一人の麻薬王を消せば良いという話ではない。
しかし、ポピーはアメリカのドラッグビジネスを象徴する存在なのだ。
アメリカで販売されているドラッグは世界中に広がり、止めようがない。
ホワイトハウスも、ドラッグ根絶を考えるてはいるものの、決定的な改善策を打ち出すことができず、手をこまねいてる。
だから、大統領はつい「これでジャンキーを一掃できる。良かった。助かった」なんてセリフを吐いてしまうのだ。
さらには、いかにもステレオタイプ的なカウボーイたちを登場させ「田舎者のダサいアメリカ人」を演出する。
これは「歴史のないアメリカ」では、「アメリカ文化としてのフォーマルなスタイルがない」ことを示している。
それは、たとえば日本だったら、フォーマルな場所へ着物を着ていくように、イギリスの紳士はスーツを着る。
じゃぁ、アメリカは?と考えた時に、カウボーイスタイルが出てくるんだから、アメリカには歴史的な文化がないことをバカにしている。
アメリカの歴史と言えばカウボーイだろうと言いたいのだ。
その上で、キングスマンたちはスーツで登場するんだから、かなり卑怯だ(笑)
そして「お前らはスーツの着こなし方さえ知らないだろう」と言いたげなのだ。
でも、まぁ、そんな挑発には目くじらを立てず、笑って楽しめる寛大さがアメリカにはあるから、できることなんだろうと思う。
それだけ挑発した分、この「キングスマン」は、アメリカのアクション映画に負けないアクション映画を目指したんだろうなぁと思った。
「007」でもない「ハリウッド映画」でもない、紳士の映画を作りたいと思ってできたのが、この「キングスマン」なんだろう。
しかし、残念ながら、遠く離れたところに住む日本人からしたら、これはイギリス映画ではなく、「ハリウッド映画」だと思って観た日本人たちがたくさんいたに違いない。
そこもまた、アメリカの強さなのである。

MVPはエルトン・ジョン!!残念だったのはアメリカ勢
そんな中、「イギリスが誇る歌手」として登場したのがエルトン・ジョンである。
彼は今回、まるでドラッグクイーンのようなド派手な衣装を着て「ハイヒールで若い男を踏み潰す」という自虐ネタ満載で大活躍。
「イギリスのポップスターは、みんなジャンキー」というステレオタイプそのままに、若い男の子とドラッグをしてポピーに怒られる場面まである。
私の中では、今回の「キングスマン:ゴールデンサークル」のMVPは、そのエルトン・ジョンだった!!
彼の出ているシーンは、全部笑えて楽しかった。
私はいくつになっても遊び心のある大御所が大好きなのだ。
そして、残念だったのは、「ステイツマン」たちの活躍の場が思ったよりも少なかったことだった。
ジェフ・ブリッジス、チャニング・テイタム、ハル・ベリーというメジャーどころを使いながら、彼らの良さを生かしてきれていなかった。
(チャニング・テイタムが、おバカなダンスを踊っていた場面は面白かったけど)
ただし、エンディングシーンを観た感じでは、次回は、チャニング・テイタムにも活躍の場が与えられそうな感じがした。
しかし、カウボーイスタイルを脱ぎ捨てスーツ姿になっちゃったのは、ちょっと残念だったな。
まぁ、きっと、次回は米英入り混じって、共通の敵と戦うってことなんだろうな。
そして、前回はソフィア・ブテラという最強の敵がいたので、次回も、戦える女性ヒールの登場を楽しみにしている。
まぁ、まぁ、いろいろと細かいことまで言ってしまったけど、この「キングスマン:ゴールデンサークル」は、基本的になーーーーんも考えずに軽い気持ちで楽しめるアクション映画なんだよ。
誤解のないように、それだけは強く言っておく。
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〇シリーズ一作目「キングスマン」コリン・ファース主演のスパイアクション映画!全てのシーンが楽しくて、オシャレでカッコイイ!!幸せな気持ちになった映画だった!!【感想】
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『キングスマン ゴールデン・サークル』面白かった!前作の面白いとこだけを寄せ集めてパワーアップ!それでいて、アクションキレキレでクールだしオシャレだし、やっぱりイギリス人はアメリカ人に上から目線で笑えるし、面白くないはずがない! https://t.co/0Nx0PkltIt
2018/01/16 01:11:37
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