新垣 結衣主演の映画「くちびるに歌を」をWOWOWで観た。
【満足度 評価】:★★★★☆
泣き過ぎたー。キラキラと輝く十五歳の子たちの歌に心が浄化され、救われた。
観て良かった。
◆ネット配信で観る:「くちびるに歌を」
◆DVDで観る:「くちびるに歌を」
◆原作本「くちびるに歌を」 (小学館文庫)
〇木村多江
長崎県五島列島にある小さな島にある中学校。
合唱部の顧問であり音楽を担当する松山先生(木村文乃)が産休に入るため、臨時として赴任してきたのは、東京でピアニストをしている柏木ユリ(新垣結衣)だった。
プロのピアニストが顧問になることに多大な期待を寄せる合唱部のメンバーたち。
しかし、実際の彼女は不愛想で、まるで教える気もなく、ピアノを全く弾こうともしない人だった…。

泣いたな――。すごく泣いた。
後半部分は、ほとんど泣いていた。
この映画を観ながら思ったことがあった。
音楽を聴こう!と思って聴く時は、たいてい悲しい時。
辛いことがあったり、寂しい時だったり、泣きたい時。
音楽の世界にどっぷりと浸かっていると、いつの間にか、その悲しい出来事を忘れて元気になっている。
私にとって音楽は、心が痛い時の痛みをやわらげてくれるお薬なんだなと思った。
この映画を観ながら、それは私だけでなく、みんなそうなんだなと思った時、なんだか心が浄化されて、涙がこぼれてきた。
中学生の彼らのキラキラとした笑顔に救われながら。
私は、彼らに比べたら、もう十二分に大人で、「十五年後の私」も遥かに超えてしまったけど、視点は新垣結衣演じる柏木先生からの目線でこの映画を見ていた。
今となっては、十五歳の時に悩んでいたことはすっかり忘れてしまったけど、大人になってからの悩みを観ていると心が痛くなる。
柏木先生は、結婚を約束していた恋人を事故で亡くしてしまう。
それが自分のせいだと思い詰め、ピアノも弾けなくなってしまう。
そんな彼女が、中学生の教師をすることで、彼らなりに懸命に生きている十五歳の子たちを観て、励まされ、救われる。
そして、再びピアノを弾けるようになり、自分の弾く音楽が周りの人たちを幸せにしていることを知る。

長い人生には、目の前に「どうにもならない壁」っていうのが、何度も現れる。
無理やりブチ破ろうとして力づくで殴ってみても、壁が壊れるどころが、自分がケガをしてしてまう。
どうにもならないことに苛立ち、周りの人に八つ当たりをしてしまったり、壁を乗り超えることをあきらめて、Uターンしてしまうこともある。
でも、結局のところ、逃げても解決できない。
それを乗り超えないと、同じ壁はいつまで経っても私たちを追いかけてくる。

柏木先生は、「恋人を失ったことを受け入れられない」という壁に当たって、長崎の五島列島までやってきた。
しかし、その壁は長崎まで彼女を追いかけてきた。
先生は、恋人の死を受け入れ、「自分の音楽が人を幸せにする」と知った時、その壁を乗り超えることになる。
もしかしたら、彼女は「音楽は一番熱心に聴いてくれる恋人のためのもの」だったのかも知れない。
十五歳の時は、「音楽は世界中の人を幸せにするもの」だと知っていたのに。
恋人のためにピアノを弾いていた彼女は、その初心を忘れてしまったために、神様は、彼女に試練を与えたのかもしれない。
そして、彼女はその試練を乗り越え、再び「世界中の人を幸せにする」世界へと戻って行った。

お父さんに捨てられちゃったナズナも、お兄さんが自閉症の桑原くんも、いつも笑顔だけど、泣きたくなる時もある。
もしかしたら、十五年後は、もっと辛いことがいっぱいあって、壁にぶつかってばかりかもしれない。
でも、彼らには、とても大切な音楽があるから、きっと乗り越えられると思う。
だから、彼らには、きっと長崎の美しい海のようにキラキラとした輝く人生が待っていると思う。
みんな、辛い時は音楽が救ってくれるんだよね。

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◆DVDで観る:「くちびるに歌を」
◆原作本「くちびるに歌を」 (小学館文庫)
長崎県の五島列島にある小さな島の中学校に音楽の臨時教師として赴任してきたピアニストと、彼女が担当する合唱部が合唱コンクールを目指す物語。
【満足度 評価】:★★★★☆
泣き過ぎたー。キラキラと輝く十五歳の子たちの歌に心が浄化され、救われた。
観て良かった。
「くちびるに歌を」予告編 動画
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◆原作本「くちびるに歌を」 (小学館文庫)
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キャスト&スタッフ
出演者
〇新垣結衣
〇木村綾乃
〇下田翔太
〇葵わかな
…(「サバイバルファミリー」など)
〇柴田杏花
〇山口まゆ
〇佐野勇斗
〇室井響
〇渡辺大知
〇石田ひかり
〇木村多江
…(「あゝ、荒野(前編)」など)
〇小木茂光
〇角替和枝
〇井川比佐志
監督
〇三木孝浩
2015年製作 日本映画
あらすじ
長崎県五島列島にある小さな島にある中学校。
合唱部の顧問であり音楽を担当する松山先生(木村文乃)が産休に入るため、臨時として赴任してきたのは、東京でピアニストをしている柏木ユリ(新垣結衣)だった。
プロのピアニストが顧問になることに多大な期待を寄せる合唱部のメンバーたち。
しかし、実際の彼女は不愛想で、まるで教える気もなく、ピアノを全く弾こうともしない人だった…。

感想(ネタバレあり)
幸せな時より、悲しい時の方が音楽をよく聴くのはなぜ
泣いたな――。すごく泣いた。
後半部分は、ほとんど泣いていた。
この映画を観ながら思ったことがあった。
音楽を聴こう!と思って聴く時は、たいてい悲しい時。
辛いことがあったり、寂しい時だったり、泣きたい時。
音楽の世界にどっぷりと浸かっていると、いつの間にか、その悲しい出来事を忘れて元気になっている。
私にとって音楽は、心が痛い時の痛みをやわらげてくれるお薬なんだなと思った。
この映画を観ながら、それは私だけでなく、みんなそうなんだなと思った時、なんだか心が浄化されて、涙がこぼれてきた。
中学生の彼らのキラキラとした笑顔に救われながら。

十五歳の時の悩みは忘れてしまったけど…
私は、彼らに比べたら、もう十二分に大人で、「十五年後の私」も遥かに超えてしまったけど、視点は新垣結衣演じる柏木先生からの目線でこの映画を見ていた。
今となっては、十五歳の時に悩んでいたことはすっかり忘れてしまったけど、大人になってからの悩みを観ていると心が痛くなる。
柏木先生は、結婚を約束していた恋人を事故で亡くしてしまう。
それが自分のせいだと思い詰め、ピアノも弾けなくなってしまう。
そんな彼女が、中学生の教師をすることで、彼らなりに懸命に生きている十五歳の子たちを観て、励まされ、救われる。
そして、再びピアノを弾けるようになり、自分の弾く音楽が周りの人たちを幸せにしていることを知る。

大人になると出会う「どうにもならない壁」
長い人生には、目の前に「どうにもならない壁」っていうのが、何度も現れる。
無理やりブチ破ろうとして力づくで殴ってみても、壁が壊れるどころが、自分がケガをしてしてまう。
どうにもならないことに苛立ち、周りの人に八つ当たりをしてしまったり、壁を乗り超えることをあきらめて、Uターンしてしまうこともある。
でも、結局のところ、逃げても解決できない。
それを乗り超えないと、同じ壁はいつまで経っても私たちを追いかけてくる。

初心を忘れてしまった柏木先生
柏木先生は、「恋人を失ったことを受け入れられない」という壁に当たって、長崎の五島列島までやってきた。
しかし、その壁は長崎まで彼女を追いかけてきた。
先生は、恋人の死を受け入れ、「自分の音楽が人を幸せにする」と知った時、その壁を乗り超えることになる。
もしかしたら、彼女は「音楽は一番熱心に聴いてくれる恋人のためのもの」だったのかも知れない。
十五歳の時は、「音楽は世界中の人を幸せにするもの」だと知っていたのに。
恋人のためにピアノを弾いていた彼女は、その初心を忘れてしまったために、神様は、彼女に試練を与えたのかもしれない。
そして、彼女はその試練を乗り越え、再び「世界中の人を幸せにする」世界へと戻って行った。

彼らには素敵な音楽があるから、きっと大丈夫
お父さんに捨てられちゃったナズナも、お兄さんが自閉症の桑原くんも、いつも笑顔だけど、泣きたくなる時もある。
もしかしたら、十五年後は、もっと辛いことがいっぱいあって、壁にぶつかってばかりかもしれない。
でも、彼らには、とても大切な音楽があるから、きっと乗り越えられると思う。
だから、彼らには、きっと長崎の美しい海のようにキラキラとした輝く人生が待っていると思う。
みんな、辛い時は音楽が救ってくれるんだよね。
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