ハ・ジウォン主演の韓国映画「パーフェクト・プロファイラー 命がけの恋愛」をWOWOWで観た。

なかなか新作を書けない推理小説家が、小説のネタに…と連続殺人犯の取材を進めているうちに、事件に巻き込まれてしまうコメディ映画。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。


満足度 評価】:★★☆☆☆(2.5)

うーーーん。どこを楽しめば良かったのか…。

なぜ、私がこの映画に乗れなかったのかについて、理由を考えてみた。

「パーフェクト・プロファイラー 命がけの恋愛」予告編 動画

(原題:목숨 건 연애(命がけの恋愛)/英題:Life Risking Romance)




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キャスト&スタッフ


出演者

ハ・ジウォン
…(「朝鮮美女三銃士」、「第7鉱区」など)

〇チョン・ジョンミョン

〇チェン・ボーリン

監督・脚本

〇ソン・ミンギュ

2016年制作 韓国映画

パーフェクト・プロファイラー命がけの恋愛

あらすじ

推理小説家のハン・ジェイン(ハ・ジウォン)は、なかなか新作を書けないことに悩んでいた。

そんな時、彼女が住んでいるソウルの梨泰院(イ・テウォン)では、同一犯による連続殺人事件が起きていた。

そこで、その犯人を主人公にした小説を書こうと思ったジェインは、幼なじみで警察官であるソル・ロクファン(チョン・ジョンミョン)の力を借りて、連続殺人事件の取材を始める。

そんなある時、ジェインは自宅のアパートの上の階から換気扇越しに女性の悲鳴を聞き、上の階の住人が犯人なのでは…と疑い始めるが、その部屋の住人のジェイソン(チェン・ボーリン)がジェインの好みのタイプだっため判断が鈍ってしまう…。


パーフェクト・プロファイラー命がけの恋愛3

感想(ネタバレあり)


世界の人々が韓国エンタメ業界に求めるもの


近年、韓国エンタメ界には、世界に誇るお家芸がいくつかある。

K-pop、サスペンス映画、韓流ドラマ、韓流スターなどなど。

大人気のK-POPグループは世界中でコンサートを行い、サスペンス映画は世界中の映画祭で賞を受賞し、また、ハリウッドでリメイクをされる場合もある。

韓流ドラマは、日本だけでなくアジア圏を中心に世界中で放送され、韓流スターは、日本や中国、ハリウッドにまで活動の幅を広げている。

今や、韓国エンタメ業界が世に送り出すコンテンツの数々は、韓国経済を支える重要な輸出産業の1つである。

この映画は、そんな韓国エンタメ界が世界に誇る魅力を色々つまんで詰め込んだ「つまみ食い」作品である。

シリアルキラーによる連続殺人事件、韓流ドラマに代表されるラブロマンス、中国で人気の韓流スター ハ・ジウォンの出演など。

「これはどこから観ても、韓流っぽい作品でしょう~」

という要素が満載の作品になっている。

パーフェクト・プロファイラー命がけの恋愛5

中国市場を狙い撃ちしたキャスティング


さらに、この映画からは、明らかに中国市場を狙っているという意図が感じられる。

確かに、3~4年程前までは、韓国エンタメ界は明らかに中国市場を狙った動きをしていた。

K-POPグループは頻繁に中国でコンサートを行い、韓流スターたちは中国でファンミーティングを行っていた。

この映画の主人公を演じるハ・ジウォンもそんな韓流スターの1人だった。

しかし、パク・クネ政権になり中国との関係が悪化すると、文化交流も次第に尻すぼみになっていく。

中国市場が閉ざされたことで、大口の輸出先を失ったしまったエンタメ業界は、今後、日本への売り込みを増やすと見込まれている。

とはいっても、13億人と言われる中国の人口は、未だに韓国エンタメ界にとって魅力なのは違いない。

そこで、この映画では主人公に人気韓流スターのハ・ジウォンを起用する。

さらに、彼女が一目ぼれするFBI捜査官ジェイソンに台湾の俳優チェン・ボーリンを招く。

韓国語が話せないチェン・ボーリンのために、舞台設定をソウルの中でも外国人が多く居住する梨泰院(イテウォン)にする。

また、ハ・ジウォンに英語のセリフを多くしゃべらせることで、彼女の国際性をアピールするような意図も感じられる。

この映画を観ていると、たとえ現在は停滞中だとしても、韓国エンタメ界が水面下では中国市場を諦めていないことが良くわかる。


パーフェクト・プロファイラー命がけの恋愛2

韓国エンタメ界で人気の要素をつまみ食い


しかし、世界の人々が韓国エンタメ界に求めている「サスペンス」とは、誰も想像しないような狂気と恐ろしさと息をもつかせぬ展開であり、「ラブロマンス」に求めているのは、燃えるような運命の恋である。

そして、何よりも大切なのは、まるで現実にある場面を見ているようなリアリティである。

残念ながら、この映画はそれらの要素の表面を色々とつまみ食いしただけである。

コメディだから仕方ないと言われればそれまでだけど、海外市場を意識し、あれもこれも詰め込まなきゃと思った結果、どれも中途半端になってしまった印象がある。

最初から観始めた時点で、ジェインとロクファンが結ばれるんだろうなぁと思ってしまったし、ということは、ジェイソンは犯人なんだろうなぁと思ってしまう。

まぁ、そう思っても、そうなるまでの過程が面白ければいいかと思って観ていても、ジェインのおならが臭いなんていう下品な下ネタでは笑えないし、ジェイソンにも凄みがない。

書けない推理小説家の割に広いアパートに住んでいるジェインの日常からはリアリティも感じない。


パーフェクト・プロファイラー命がけの恋愛4

結局、ハ・ジウォンとチェン・ボーリンありきの作品


結局のところ、中国で人気のあるハ・ジウォンと、台湾の人気俳優チェン・ボーリンを共演させることが、この映画の目的だったんだろうなと思ってしまう。

だったら、ハ・ジウォンのウリである、キレのあるアクションでも見せたらいいのに…と思ってしまうが、それもない。

中国市場、海外市場を念頭において映画を作ってしまったことで、結局、どれも中途半端になってしまった印象だった。

私が、この映画の中で唯一良いなと思ったのは、ハ・ジウォンがチョン・ジョンミョンのことを回想するシーンの中で、「殺人の追憶」ごっこがあったシーン。

あれには、「私も『殺人の追憶』ロケ地巡りしたい」と思った。

それぐらいかな。

見ているこちらとしても、「韓国映画はレベルが高い」と思って自然とハードルを上げて観てしまうので、こういう作品に出会ってしまうと、とても残念な気持ちになる。

でも、それでも、ハ・ジウォンが好きな人から観たら、可愛いハ・ジウォンが満載で嬉しいし、楽しいのかもしれない。

「あのハ・ジウォン、かわいかったよねぇ~。ツッコミどころ満載だけど、まぁいっかぁって思っちゃう」

ファンの間から、そんな声が聞こえてきそうな映画である。

それ程ハ・ジウォンが好きでない私からしたら、とても退屈な時間でしかなかった。





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