ブラッドリー・クーパー主演、ロバート・デニーロ共演の映画「リミットレス」をWOWOWで観た。
人間の脳は20%しか使われていないが、脳を100%使うことができるようになる薬を手に入れたダメ人間が、セレブへと変身していく姿を描く。
脳の20%以外のところも使えば、人の何歩も先を観ることができるっていう話は、スカーレット・ヨハンソンの「LUCY ルーシー」と話が丸かぶりしていて、新鮮味が無く。
テンポよく作られているので、面白いなぁと思うところもあったけど、結末に納得がいかず、不完全燃焼だった。
残念だなぁ。
◆映画「リミットレス」DVD
売れない作家のエディ・モーラ(ブラッドリー・クーパー)は、明日編集者に原稿を見せなくてはいけないのに、筆が進まず、仕事でドンドン出世していく彼女には振られてしまう。
そんな落ち込んだ状態で歩いてた時に、別れた妻の弟にばったり出くわした。
エディは彼に落ち込んでいるわけを話すと、一錠の薬をもらう。
それは、人間が普段使用している脳の20%以外の部分を使えるようになる薬だと説明を受ける。
その時既に、失うものが何もないエディは、試しにそれを飲んでみると、今までと明らかに世界が違うことに気付く・・・。

「もしも、人間が今使っている20%以外の部分を使えるようになったらどうなるか・・・」
っていうことには、すごく興味がある。
脳の処理能力がスーパーコンピューター並みに早くなったり、人の数歩先を読めるようになったりするかもしれない。
でも、だからと言って、急に仕事ができるようになったり、今までに無かったような人脈を急に築けたりするのは別物だと思うんだよね。
そこには、人間性とか、心情とか、脳の働きとは全く違う部分の能力が必要でしょ。
この映画「リミットレス」は、その部分を全く描こうとしないんだよね。
ドラえもんから暗記パンもらって、急にテストの点数が良くなっても、のび太は、いつもと同じドジなのび太なのと一緒。

薬を飲んで、脳の作業効率が急に上がりました。
本を書いたら、いつもと違ってて、編集に褒められました。あるでしょう。
ポーカーでぼろ儲けしました。うん。それも大いに考えられるね。
大規模な企業合併を成功させました。えーーーっと。ちょっと待って・・・。
選挙に立候補して、地元民に支持されています。うーーーん。。違う気がする。
話の流れとして、企業合併のあたりから、人間の心は、頭だけでは計算できない長年の勘とか、心情的な部分が必要になってくるんだよ・・・って流れにして欲しかったんだよね。
やぱり、人には人の器とか、身の丈っていうのがあって、そこは、挑戦したり、失敗したりしながら少しずつ広げたり、育てたりするものだと私は思う。
いきなり身の丈を超えたようなことをすれば、挫折して、出直すこともあるでしょう。
それも無く、するするするする成功していく姿を見ると、人は頭さえ良ければ、人間性なんて二の次って思えてきちゃって、とても悲しい。

そんな、人間を薄っぺらに描いている部分も含め、この映画は「LUCY ルーシー」ととても似ている。
「LUCY ルーシー」は、「世界を手に入れよう」なんて野心を抱かなかっただけ、まだ良かったのかな。
そうじゃなくて、人間の限界を超えることができる薬を開発したけど、いくら頭が良くなっても、心情や愛情のしっかりしていない人間は、この世界では成功することはできないって映画にして欲しかった。
それが、あまりにもきれいごとだったとしてもね。
実際に、日頃、とても頭が良くても、社会に適合していけない人たちをたくさん見ているから、余計にそう思うの。
スーパーコンピューターがやるような計算は、スーパーコンピューターがやればいい、未来なんか知らなくても良い、それよりも、人の心を見ることができる人が、人の上に立つ人であって欲しいと願う。

主役のエディを演じるのは、「今、最も売れている男優」のブラッドリー・クーパー(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」(声のみ)、「アメリカン・スナイパー」、「ハング・オーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」)
最初のだらしない売れない作家から、徐々に表情が変わっていく姿が良かったなぁ。
そして、エディの前にたちはだかり、社会の厳しさを伝えるカールを演じたのは、ロバート・デ・ニーロ(「ダーティ・グランパ」「マイ・インターン」「リベンジ・マッチ」「キリングゲーム」「ボーダー」「ミート・ザ・ペアレンツ」など)
私が、この映画の中で唯一、同情できた人。
なぜなら、常にカールはエディに懐疑的なだったから。
信用できねぇな。こいつ(エディ)。でも仕事できるし仕方ないかぐらいにしか思ってなかったカールの気持ちはよく分かる。
あと、エディの彼女・リンディを演じたアビー・コーニッシュ(「ロボコップ」)も、昔のシャーリーズ・セロンみたいで可愛かったなぁ。

結局、この映画「リミットレス」については、否定的な意見しか書けなかったけど、私としては、人間の内面や心情を無視するような映画は、どうも好きになれない。
だから、ちょっと批判的なことを書かせてもらった。
残念だたなぁ。
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人間の脳は20%しか使われていないが、脳を100%使うことができるようになる薬を手に入れたダメ人間が、セレブへと変身していく姿を描く。
脳の20%以外のところも使えば、人の何歩も先を観ることができるっていう話は、スカーレット・ヨハンソンの「LUCY ルーシー」と話が丸かぶりしていて、新鮮味が無く。
テンポよく作られているので、面白いなぁと思うところもあったけど、結末に納得がいかず、不完全燃焼だった。
残念だなぁ。
「リミットレス」予告編 動画
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あらすじ
売れない作家のエディ・モーラ(ブラッドリー・クーパー)は、明日編集者に原稿を見せなくてはいけないのに、筆が進まず、仕事でドンドン出世していく彼女には振られてしまう。
そんな落ち込んだ状態で歩いてた時に、別れた妻の弟にばったり出くわした。
エディは彼に落ち込んでいるわけを話すと、一錠の薬をもらう。
それは、人間が普段使用している脳の20%以外の部分を使えるようになる薬だと説明を受ける。
その時既に、失うものが何もないエディは、試しにそれを飲んでみると、今までと明らかに世界が違うことに気付く・・・。

感想(ネタバレあり)
人間が普段使っていない脳の領域を使えるようになる薬が開発された・・・
「もしも、人間が今使っている20%以外の部分を使えるようになったらどうなるか・・・」
っていうことには、すごく興味がある。
脳の処理能力がスーパーコンピューター並みに早くなったり、人の数歩先を読めるようになったりするかもしれない。
でも、だからと言って、急に仕事ができるようになったり、今までに無かったような人脈を急に築けたりするのは別物だと思うんだよね。
そこには、人間性とか、心情とか、脳の働きとは全く違う部分の能力が必要でしょ。
この映画「リミットレス」は、その部分を全く描こうとしないんだよね。
ドラえもんから暗記パンもらって、急にテストの点数が良くなっても、のび太は、いつもと同じドジなのび太なのと一緒。

人間は頭さえ良ければ、なんでも手に入れることができるのか・・・
薬を飲んで、脳の作業効率が急に上がりました。
本を書いたら、いつもと違ってて、編集に褒められました。あるでしょう。
ポーカーでぼろ儲けしました。うん。それも大いに考えられるね。
大規模な企業合併を成功させました。えーーーっと。ちょっと待って・・・。
選挙に立候補して、地元民に支持されています。うーーーん。。違う気がする。
話の流れとして、企業合併のあたりから、人間の心は、頭だけでは計算できない長年の勘とか、心情的な部分が必要になってくるんだよ・・・って流れにして欲しかったんだよね。
やぱり、人には人の器とか、身の丈っていうのがあって、そこは、挑戦したり、失敗したりしながら少しずつ広げたり、育てたりするものだと私は思う。
いきなり身の丈を超えたようなことをすれば、挫折して、出直すこともあるでしょう。
それも無く、するするするする成功していく姿を見ると、人は頭さえ良ければ、人間性なんて二の次って思えてきちゃって、とても悲しい。

自分の周りを見回しても、頭が良くても出世できない人、挫折する人はたくさんいる・・・
そんな、人間を薄っぺらに描いている部分も含め、この映画は「LUCY ルーシー」ととても似ている。
「LUCY ルーシー」は、「世界を手に入れよう」なんて野心を抱かなかっただけ、まだ良かったのかな。
そうじゃなくて、人間の限界を超えることができる薬を開発したけど、いくら頭が良くなっても、心情や愛情のしっかりしていない人間は、この世界では成功することはできないって映画にして欲しかった。
それが、あまりにもきれいごとだったとしてもね。
実際に、日頃、とても頭が良くても、社会に適合していけない人たちをたくさん見ているから、余計にそう思うの。
スーパーコンピューターがやるような計算は、スーパーコンピューターがやればいい、未来なんか知らなくても良い、それよりも、人の心を見ることができる人が、人の上に立つ人であって欲しいと願う。

今、ハリウッドで最も売れている男優と、誰よりも演技力が評価されている男優の共演
主役のエディを演じるのは、「今、最も売れている男優」のブラッドリー・クーパー(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」(声のみ)、「アメリカン・スナイパー」、「ハング・オーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」)
最初のだらしない売れない作家から、徐々に表情が変わっていく姿が良かったなぁ。
そして、エディの前にたちはだかり、社会の厳しさを伝えるカールを演じたのは、ロバート・デ・ニーロ(「ダーティ・グランパ」「マイ・インターン」「リベンジ・マッチ」「キリングゲーム」「ボーダー」「ミート・ザ・ペアレンツ」など)
私が、この映画の中で唯一、同情できた人。
なぜなら、常にカールはエディに懐疑的なだったから。
信用できねぇな。こいつ(エディ)。でも仕事できるし仕方ないかぐらいにしか思ってなかったカールの気持ちはよく分かる。
あと、エディの彼女・リンディを演じたアビー・コーニッシュ(「ロボコップ」)も、昔のシャーリーズ・セロンみたいで可愛かったなぁ。

人間の心情や内面を雑に扱わないで欲しい
結局、この映画「リミットレス」については、否定的な意見しか書けなかったけど、私としては、人間の内面や心情を無視するような映画は、どうも好きになれない。
だから、ちょっと批判的なことを書かせてもらった。
残念だたなぁ。
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